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この本を盗む者は
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この本を盗む者はの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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コミック版を読み、文庫版へ。 曾祖父が遺した御倉館。 そこは曾祖父が自ら蒐集した本を保管するために建てた館。 地域の人達に解放し、図書館の様な役割を果たし、その縁により、街には本にまつわる店が増え、本の街と言わしめるほどになったが、娘のたまきは他人が本に触れることを嫌い、あることが切っ掛けで、御倉館を封鎖してしまう。 たまきが御倉館から本を盗む者に向けて掛けた呪い、ブックカース。 たまきの死後、その呪いに孫娘の深冬が巻き込まれ、本を盗んだ者を捕まえるために不思議な世界で活躍するストーリー。 相棒の真白、いつも寝てばかりいる叔母のひるね。 彼女たちの正体とは。 コミック版を読んだ後なので、ストーリーはしっくりと入ってくる。 本嫌いの深冬と不思議な少女真白の冒険。 いきなり非現実的な世界に放り出される深冬と、それを助ける犬系少女真白。 最後の展開は夢か現か幻か。 現だと大団円と言えるかと。 コミック版、良く描かれていたんだなと思う内容でした。 | ||||
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頭の中で強制的にイメージ世界を構築させられます。著者の力量なんでしょうね。ふっと息をつくように眠り続ける”叔母さん”が出現し落ち着かないが一休み、といった感じ。映画のジュマンジを観る時のような楽しい疲労感と緊迫感を味わいました。 | ||||
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切実にそう思いました。読長町最高です。 本の中の物語に入ると言うか、物語が現実を侵食すると言うか、どちらにしても楽しい冒険譚でした。 基本的には本を盗んだ犯人を探す目的なのですが、何故盗むのか、誰が、何の目的で、そしてこの状態はなんなのか、と一応チラッと謎解き要素もあります。 また、溢れる物語も内容が気になって、そっちもちゃんと読んでみたいと思ってしまいました。 この家の子に生まれたかった! | ||||
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本を読むことの楽しさを久しぶりに思い出させてくれるような本でした。ここ数年は仕事関連の参考書とか実用書ばかり読んでいましたが、また物語を読みたいなと思わせてくれるものでした。 | ||||
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小説にはいろいろなジャンルがあります。人生観を表わすものや、ミステリーを含めた謎解き、 心温まるようなストーリー、歴史物、数えてもきりがありません。 最近は小説がドラマ化されたり、アニメ化されたりとメディア・ミックスが盛んですが、この本は 私の中では、自分の空想の中だけで楽しみたい物語でした。 ストーリーは、荒唐無稽で、ところどころ辻褄が合っていないところがあったりしますが、これぞ まさに読者を「白昼夢」の世界へ誘うものです。 私たちが自分の夢を思うと、現実では起こりえないことが、なぜか夢の世界では整合性が取れて いるというマジカルワールドでできあがっています。この本は、設定した条件に縛られることなく、 そんな枠を超えてイマジネーションの限りを尽くし、自由奔放に走りきった物語だと思いました。 この小説は、単なるエンタメなのかというとそうではなく、「小説を読むことって、楽しいんだよ!」 という、大きなメッセージが込められています。 小説の中から、少し脚色して引用します。 ・本に囲まれて生きる者は、本に愛されるようになる ・すかすかしか胸を埋められるのは本しかない。あの冒険、魔法のかかった世界を 駆け回る経験が恋しい 小説は、著者と読者の協働で成立するエンターテインメントだとするならば、これほど想像力を かき立てられる本は、そう多くはない。 読み始めたら読み切らずにはいられない、引力を持った本でした。 | ||||
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物語ってすごい! 夢中になって読みました。すっごく、すっごく面白かった。マジックリアリズムにハードボイルドにスチームパンク、あとホラーっぽいのもあってどれも本当に自分が物語の中に入って深冬や真白と一緒に冒険しているようなドキドキを味わえました。本泥棒が誰かを推理するミステリーの謎もあって、てんこもり。こんなにも色々な物語を作り出せるなんて、本当にすごい作家さんだと思います。他の本も読んでみよっと。 極上の現実逃避って言うキャッチコピーがピッタリ。自分が本が好きだ!ってことをあらためて思い出させてもらった気がする。 いつまでもいつまでも浸って、深冬と真白と物語の中で冒険していたかったなあ。 最高オブ最高の読書体験。ありがとうございました! | ||||
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架空の本の街で巻き起こるファンタジー短編連作。 最初の設定が中々入り込みずらいが、徐々に物語が進むにつれて読者も物語全体が分かり始める。 ラストの話は今までの全体の設定が「あー、なるほど」と思わせファンタジーとしては良い着地。 ただ全体的にワクワク感が薄いので、登場人物への共感まではいけない。 著者としては新たなジャンルへの挑戦と思われるが、シリーズ化もあり得るのかな。 続編あるなら、もっと冒険の魅力が欲しい。 シリーズ化なら映像での展開もありそう。 | ||||
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ベルリンは晴れているか、を読んで以来ファンですがこれまでの読んだ著作はどれも図書館のもの。次はお金で貢献したいと書店で発見し即購入。(お値段一緒なのでサイン本の方購入 現代日本をベースにファンタジー色強めです。ベルリンは〜、戦場の〜、のような重厚な著作で深緑氏を好きになった方にはこれじゃ無い感が強いかもしれませんが、(かく言う私がですが)中盤以降の謎解きの加速とラスボスとの対峙のスリリングさがこれまで氏の著作と通じるものがありやはり楽しませてもらいました。ラストは爽やかな作品です。 星一つダウンはただの個人的好みです。 | ||||
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ファンタジーinファンタジー。個人的にこういう物語の中に物語が出てくるものは大好物です。叶わないだろうけど続きが読みたい…。さて、本当に本の呪いにかかっているのは誰なのか。帯は森見登美彦さんが書かれています。狐といえば…ですね。 | ||||
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登場人物や風景描写がアニメ映像になって目の前に浮かぶような、不思議な読書体験でした。他の人の感想を読んだら、同じようなことを言っている人が何人かいて、深緑さんの文体の成せる技なのかと、感心しました。 | ||||
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『戦場のコックたち』『ベルリンは晴れているか』といった、戦争物を書いてきた作者がファンタジーに挑んだ。収録されている5つの短編はそれぞれ趣が違っている。 例えば第1話「魔術的現実主義の旗に追われる」は、『はてしない物語』のようにもふもふの犬に乗って空を飛ぶファンタジー。第2話「固ゆで玉子に閉じ込められる」は、その名の通りのハードボイルドタッチだ。書庫から本を盗み出すと町全体が物語の世界に入ってしまうという、奇抜な発想がおもしろい。確かに、他のレビューにあるように、消化不良の部分があることは否めない。しかし、私はそんなことに恐れもせずにチャレンジする作家が好きだ。そして、ファンタジーで大切なことは、もっとその世界に浸っていたいという気持ちにさせることだ。私がファンタジーの最高傑作だと思っている『はてしない物語』(『ハリー・ポッター』なんて目じゃないね)も、バスチアンやアトレーユたちの世界にもっといたいと思う本だ。現実逃避ではなく(それどもかまわないけれども)、こことは別の世界に仲間を見つける、それが読書の醍醐味ではないだろうか。ヒロインの深冬とその仲間たち(真白もその1人)に会える続編を期待している。 | ||||
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夢とうつつの間(あわい)の世界で繰り広げられる、ハリー・ポッター風冒険ファンタジー。メルヘン チックでコミカルな味わいもある。 物語の背景は現代の日本のようだが場所は不明。架空の町「読長町」は本の町で「御倉館」という巨大 な書庫がある。地上2階地下2階の建物にはおよそ23万数千冊の本が所蔵されている。この御倉館所蔵の本 が盗まれることからストーリーが始まる。開巻後しばらくすると、魔法か呪いかファンタジーか?不思議 な方向に展開。 いったいどんなジャンルの作品なのかと頭の固くなった脳は思考渋滞ぎみ。しかし頭を切り替えて、こ れはマンガだと思えば納得できる。ディズニーの3Dアニメのように映画化したら面白いかもしれない。 このままコミカルなマンガのまま終わるのかと思いきや、終盤に差し掛かり俄然ミステリー色が濃くな ってきます。謎解きのスリルが襲いかかりラストまで一気読み。ポッカリと穴の開いた心と、そこに吹き 込む春風の様な暖かさが感じられました。(私的には主人公より真白の方が好きかも) | ||||
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本を盗むと呪いが発動し、町が物語の世界になり、犯人がその物語の檻に閉じ込められる、という設定がとにかく面白い! 呪いが発動する物語も魅力的! 特に3冊目の「銀の獣」は面白かった! | ||||
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