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氷点
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【この小説が収録されている参考書籍】
氷点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 1~20 1/8ページ
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本当に感動した本でした。 この本に出会えたことが感謝でした。 | ||||
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言わずと知れた名作。何度もドラマ化されています。 そんな中から名言を抜粋。 「10円落としたら本当に10円なくしたのだから損したわけよ。その上損したと思ったらなお損じゃない。 百円落としたら百円分楽しくするのよ。二百円落とさず百円だったから良かったな、と思ってもいいしね。あの百円拾った人はもう死ぬほどお腹が空いていて、あの百円のおかげで命が助かって、それからだんだんいいことがあるんだと思ってもいいしね。百円落とした上に損したといつまでもクヨクヨしてたら大損よ。」 | ||||
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「原罪」というテーマは重くても、 テンポ良く滑らかに展開するストーリーは昼ドラのように読みやすいので、面白く読めて意味も感じるような、エンターテイメント性と問題提起のバランスが絶妙だと思います。 若者特有の、社会に対する欺瞞や矛盾を許さない目線と、 宗教者の俗世に対する目線が合わさったような、潔癖とも言える目線が、非常に鋭く表現されていて、それが断罪と赦しのテーマに繋がっている感じがお見事。 ちなみに文庫を所有するなら表紙の島田謹介さんの写真が美しい、朝日文庫版がおすすめ。 | ||||
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上品です。 | ||||
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氷点は内容が素晴らしく、人生を教えてくれます。 | ||||
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歴史的傑作文学と評されることも多く、実際にその通りなのですが、 実は要所要所ではマンガっぽく、 エンタメ的なところも多いです。シナリオの中で様々な悲劇や事件が起きるのですが、よくよく考えてみると「えっ?タイミング良すぎじゃない?」「どこでもドアでも使ったの?』などと(良い意味で)ツッコミを入れたくなるシーンも多く、そこに、著者の親しみやすさ、というか愛嬌のようなものを感じることも。 そのため、同時代の他の文芸作品よりも かなり親しみやすいですし、どの登場人物も、キャラ付けもそれぞれリアルにいそうな人たちばかり。当時の倫理観からすれば存在すらタブー視されかねない人物も多いのですが、そのような人物であっても根底にある思考の流れは極めて等身大であり、「この背景下ならば、そう考えるに至っても仕方がない」と、自然に納得させられてしまいます。昔の作品でありながら、これほどまでに現代の視点から見ても共感できる人物像を描き出せる著者のセンスには、ただただ脱帽、敬服するしかありません。 ただ親しみやすい一方で、根底に流れるテーマは深く、普遍的です。人の心の強さと弱さ、尊さと醜さが、透き通るような筆力をもって描かれるのですが、必ずしも「大人が強く懸命で、子供は弱く未熟」とはなっていない点からも、著者の、時代を越えた凄まじいセンスと知性を見てとることができます。 タイトルである「氷点」の意味は最終章で明かされますが、そこまで行かずとも、殆どの方は読み進めるうちに、その意味に気づくとは思います。著者は20代のころ、それまでの信念を覆されるような衝撃的な体験をされたのですが、それが作品のテーマに色濃く反映されているのは、間違いありません。 一つだけ評価が割れそうな点をあげるとすれば、物語の終わり方でしょうか。自分は深く考えさせてくれる余地を残してくれた結末で、これはこれでアリですが、スッキリしない方も確実にいそうな落としどころではあります。…その辺りは続編で解決されるでしょうか?その点は、まだわからないのですけれども。 | ||||
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本を読みながら映像作品を見たいと初めて思った。 検索してみると何度も映像化されているようだが家族愛やら人間ドラマ的なものより 夏枝のサイコパスに重きを置き演じ分けられた映像があれば見てみたい。 | ||||
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三浦綾子の代表作。北海道の雪原に立つ寂しげながらも美しい林の表紙に惹かれて、朝日文庫版を購入。角川文庫版はデザインが意味不明だったので、すぐに選択肢から外れた。ただ、朝日文庫版は文字が小さく擦れがちでもあるので、老眼の人には向かないか。 (デビューまもないころの作品なので仕方ないのかもしれないが)前半あたりは登場人物のキャラ設定が表面的で薄っぺらく感じられたし、次から次にストーリーが都合よく進展していく様は、まるでチープなテレビドラマのように感じられてうんざりもしたが、物語が展開していくにつれて徐々にその密度は濃くなってテーマは深まっていくし、何より続きが気になり過ぎてページをめくる手が止まらなくなる有り様で、とても深い内容の物語として結末を迎えて、大満足の読後感であった。 内容的には旧約聖書のヨブ記をも思い出しながら読み始めたが、最終的なテーマは人間の原罪だったようである。登場人物の誰が悪いということはないのだが、彼らの間では様々な誤解が重なっていき、遂にひとりの少女を追いつめてしまう。読者に恐れと憐れみを惹起するという意味ではまさにアリストテレスの言う悲劇にほかならず、読んでて切ない気持ちにもなってくる作品である。聡明かつ素直な主人公の陽子が本当に可哀想で、何とかして幸せになって欲しいという気持ちが非常に強くなってくる。こんな悲劇が起こるのも神への信仰がないからだと作者は言いたいのかな?などと考えもするが、ヨブ記のように徹底的に悲惨な目に遭うというわけでもないようなので、そこは日本的な優しさが感じられて素直に嬉しい。 尚、解説は小説の理解を深めるのにとても役立つが、ネタバレ気味なので最初に読むのは避けた方が良いだろう。 | ||||
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三浦綾子の代表作。北海道の雪原に立つ寂しげながらも美しい林の表紙に惹かれて、朝日文庫版を購入。角川文庫版はデザインが意味不明だったので、すぐに選択肢から外れた。ただ、朝日文庫版は文字が小さく擦れがちでもあるので、老眼の人には向かないか。 (デビューまもないころの作品なので仕方ないのかもしれないが)前半あたりは登場人物のキャラ設定が表面的で薄っぺらく感じられたし、次から次にストーリーが都合よく進展していく様は、まるでチープなテレビドラマのように感じられてうんざりもしたが、物語が展開していくにつれて徐々にその密度は濃くなってテーマは深まっていくし、何より続きが気になり過ぎてページをめくる手が止まらなくなる有り様で、とても深い内容の物語として結末を迎えて、大満足の読後感であった。 内容的には旧約聖書のヨブ記をも思い出しながら読み始めたが、最終的なテーマは人間の原罪だったようである。登場人物の誰が悪いということはないのだが、彼らの間では様々な誤解が重なっていき、遂にひとりの少女を追いつめてしまう。読者に恐れと憐れみを惹起するという意味ではまさにアリストテレスの言う悲劇にほかならず、読んでて切ない気持ちにもなってくる作品である。聡明かつ素直な主人公の陽子が本当に可哀想で、何とかして幸せになって欲しいという気持ちが非常に強くなってくる。こんな悲劇が起こるのも神への信仰がないからだと作者は言いたいのかな?などと考えもするが、ヨブ記のように徹底的に悲惨な目に遭うというわけでもないようなので、そこは日本的な優しさが感じられて素直に嬉しい。 尚、解説は小説の理解を深めるのにとても役立つが、ネタバレ気味なので最初に読むのは避けた方が良いだろう。 | ||||
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あらすじだけだとチープなメロドラマだが、読むと深い。 | ||||
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あらすじだけだとチープなメロドラマだが、読むと深い。 | ||||
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夢中で読み進めました。最初は上下巻があるので大丈夫かなと思いましたが、さらっと読めました。 | ||||
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誰もが良い作品と言うが読む気にならなく… やっと55になって読みました。 氷点読んで下巻を楽しみにしていたら上巻の復習で残念でした。 book ofで氷点が売っていなかった意味がわかりました。逆にこちらが氷点なのかも。 氷点を読んでしまったから星は無しにしたかったけれど一つです。 | ||||
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幼い頃の記憶に島田陽子さんの陽子が印象にずっと残っていました。 三浦綾子さんのメチャクチャ有名な作品と知っていながら友達から勧められても何故だか読まずにいてやっと40年経って読みました。 重い話しですが読みやすい。どんどん引き込まれ続きが楽しみでした。 | ||||
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とっても綺麗な良品が届きました! ありがとうございました。 また機会があればよろしくお願いします。 | ||||
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もう何十年も前に読んだ本ですがぼろぼろになってしまったので 改めて買い直しました。 いまも絶版にならないというのは新たな読者が今もいる証拠でしょう。 一部のレビューではこの作品が酷評されていますね。 読む力が失われて,文字の表面しか追えなくなっているのかと感じます。 | ||||
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三浦綾子さんの作品は、「塩狩峠」を始めて読み、感動したことをきっかけにもっと読んでみたいと思い、「積木の箱」を読み、それに続き、この「氷点」を手に取った。 家族のちょっとしたボタンの掛け違いにより、悲劇を生むことになるあらすじだ。一見幸せな家族である、裕福な医者の辻口家に起こるその悲劇とは、その妻である美貌の夏枝を巡る村井という男とのかかわりに端をなす。村井と夏枝が二人でいる間に、娘のルリ子がさらわれて殺されてしまう。愛娘のルリ子を失った心の隙間を埋めたいと夏枝は赤ちゃんを引き取り育てたいと辻口に懇願する。一方、辻口は産婦人科医で育児園でも乳幼児を面倒見ている親友の高木から、赤ちゃんを紹介される。その赤ちゃんとは愛娘のルリ子を殺害した佐石という男の子どもだった。辻口はその言葉に何ら疑うこともなく、「汝の敵を愛せよ」というキリストの教えを自分の課題としながらも、村井と夏枝の情事が許せなく、夏枝への復讐の気持ちを底に秘めていた。やがて、その娘陽子は元気に明るく成長する。 人が人を信じるがゆえに起こる悲劇をこの作品ではテーマとして描かれている。 | ||||
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希望通りの品質 | ||||
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上巻では命の危険も経験した啓造。そこで出会った牧師の影響で聖書の言葉に惹かれるようになる。村井は結婚することになるが、啓造が大切だと分かった夏枝はそれに動揺することもない。 陽子は高校1年生になった。義理の兄、徹(啓造と夏枝の実子)は陽子を女として意識していたが、ある時陽子の本当の出自を知ってしまう。そのため、自分は陽子と結婚できないと思い、自分が行っている北大の友人、北原を連れて来て陽子と付き合わせようとする。 啓造はますますキリスト教の教えに惹かれ、教会にも行ってみようとするが、勇気が出ず、中に入ることができない。その教会の飾り窓には「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった」と書いてあった。啓造は、「神はこの世を愛して下さる」と書いてあるが、本当に神は人々を愛しているのかと考えた。神に愛されるには、自分はあまりにも醜いと思ったのだ。しかし、この言葉は正しい。私も醜い心を持った人間だが、そんな人間でも神様は愛して下さるのだ。 ラストは何となく想像できるものだった。 この作品は、人間にとって原罪とは何かを追求した小説だという。しかし、クリスチャンにとって原罪とは当然の知識である。すなわち、アダムとエバがエデンで、神が食べることを禁止した知恵の実を食べ、その結果人間に罪が入り、人間は罪を犯さずに生きることができなくなり、必ず死ななければいけない存在になったということである。それだけのことなのだが、普通の人には理解できないだろうし、受け入れられないだろう。そういう意味で、クリスチャンでない人にとってはこの本を読んで、原罪について考えてみる価値もあるだろう。 | ||||
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私はクリスチャンである。以前、教会の牧師さんから三浦綾子は本当のクリスチャンだと聞いたことがあり、その代表作の本作品を読んでみることにした。 夏枝は辻口病院長夫人。辻口病院の眼科医、村井靖夫に惹かれており、2人が話している間に娘のルリ子が行方不明になった。そして、ルリ子は殺されており、死体は河原で見つかった。犯人は佐石土雄という男で、留置場で首をつって死んだという。辻口夫妻に恨みがあったわけではなく、自分の子どもの世話でいいかげんくたびれていたことが原因の発作的な犯行だったらしい。怒りのやり場がない辻口啓造(夏枝の夫)だった。 眼科医の村井はその後、結核を患い、病院を離れて療養したいと言う。ルリ子を死に追いやったのは夏枝と村井のせいだと思っていた啓造は、村井が夏枝から離れることになるので安心していた。 その後、夏枝は何を思ったか、「女の子がほしい」と言い出す。夏枝自身は子どもが産めなくなっていたが、養子がほしいというのだ。 そして啓造は友人の高木が「学生時代、辻口は汝の敵を愛せよと言っていたが、犯人の子を引き取って育てるとは言わんだろう」と言っていたことを知る。最初はとんでもないと思った啓造だが、だんだんと考えていくうちにそうすべきではないかと思うようになる。わが子を殺された悲しみの上に、やりどころのない憎しみを持って一生過ごすというのは馬鹿げている。他の生き方は、犯人を憎まないことだ。憎まないためには愛するしかないと考えたのだ。 しかし、それだけではなかった。辻口は夏枝が村井と浮気をしたと疑っており、夏枝への罰として佐石の子であることを隠して育てさせようとしたのだ。 陽子(佐石の実の子)が7歳になるまでは無事に過ぎた。しかし、そんなことが隠し通せるはずもなく、真実を知った夏枝が取った行動は……。 クリスチャンが書いた小説ということで、もっと穏やかな内容を予想していたのだが、かなり毒のある話で驚いた。この後はどうなるのかと思わせてくれる。下巻に続く。 | ||||
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