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氷点
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【この小説が収録されている参考書籍】
氷点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 61~80 4/8ページ
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いまさらながらこの作品にひきこまれました!続編よみたいです。 | ||||
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昔、朝日新聞に連載され 映画化、ドラマ化もされた名作です。 10代の頃にこの小説に出会い、 当時はストーリーの面白さに夢中で読みました。 同じ作品なのに、結婚してから改めて読むと 心に迫るものがあります。 親子、夫婦、親族、様々な人間関係の中で、 真に人を愛することの難しさを知るからかもしれません。 新聞連載は私の生まれる前だったので、 新聞でも読んでみたいです。 再連載されたら、 また多くのファンが生まれるに違いありません♪ | ||||
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結婚していても、他の異性に心惹かれることはある。 たとえ肉体関係はないとしても、それだけで配偶者を傷つけ、 悩ますことが出来るということを痛感する小説である。 他の女性に心を寄せられる夫。 他の男性に心惹かれる妻。 この夫婦の葛藤のようなものは結婚している者でなければ 理解できないのではないか? 憎しみと嫉妬にかられる夫婦の心情がリアルに描かれている。 そして恋をした娘、陽子も傷つけられた相手に怒り、憎しみ 自分を裏切った相手を許せない思いを持て余す。 夫婦であっても、心の中に何をかくして生きているかは お互いにわからない。 結婚前は気持ちは変わらないと思って、永遠を誓い合うが 実際は多くのカップルが離婚に至る。 氷点のテーマは「原罪」ということだが、私には「不貞」または「浮気」が テーマであるような気がした。 旧約聖書の時代から、妻の不貞はあるというから、これこそが人間の原罪と 言えるのではないかと思った。 恋人や配偶者の浮気はこんなにも人の心を傷つけると知りながらも 止められないのが恋心というものではないかとつくづく思った。 とはいえ、人の心を傷つけると自分も傷つけられるということを 改めてこの小説から学んだ気がする。 | ||||
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発表から50年以上経った現在でも「氷点」は、文学史上に燦然と輝く名作です。キリスト教の教理である原罪を主題にしたこの作品で、人は誰でも生まれながらに罪を負っていることを作者は訴えかけます。 作品中、読者を最も打つのは、母夏枝の冷たい仕打ちに耐え、父啓造と母夏枝の実の子でないと悟りながらも、明るく健気に生きる陽子の姿です。その陽子が自身の出生の秘密を知ったとき、遺書をしたため自殺を図ります。罪のない陽子が死を選択するという運命の理不尽さには慟哭せざるを得ませんが、光が見えるラストが救いです。 | ||||
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私がレビューするまでもありません、本好きならば必読書でしょう | ||||
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「敵って何?」という息子の問いに 「一番仲良くしなければならない相手だよ」と答える父親。 わが子を殺された悲しみの上に憎しみを持って一生暮らすのか? そんな辛い生き方しかできないのだろうか? 他に生き方があるとすれば、憎まないためにはどうするか? 愛するしかないんじゃないかと思うんだ。というセリフ。 妻の浮気に苦しむ夫。 耐えがたい苦しみと絶望、心の葛藤を見事に描いている。 自分を裏切った妻は、夫にとって敵以上の存在だった。 そんな妻もまた、犯人と同じように許され、愛されなければならないことを 啓造は忘れていた。 そんな妻の不貞を許す気になれない夫に対し、作者は 汝の敵を愛す前に「汝の妻を愛せ」と言っている。 たとえ人殺しの子どもであろうと、その子には何の罪もない。 犯人を一生憎んで暮らすのか? 汝の敵を愛せという言葉を生涯の課題として取り組んで生きていくのか。 古今東西、永遠の課題であるテーマだと思う。 人間は自分の子でさえ育てかねたり、自分の親をさえ邪魔にするもの。 能力のない子は励ましてやればいいんだ。 どんな人間でも拒まずに、一人一人を大事にすることが大切だ。 今の日本にはいろいろな子がいるんだ。 どんな子供とでも友達になるということが大事なんだ。 との元教師である作者の想いもセリフに描かれている。 嫌いだと思っても、その人が悪いというわけではないこともある。 嫌いだと思う自分の方が、悪いことだってあるんだよ。 誰のことでも嫌って、人の悪口ばかり言っている人の方が悪いんだよ。 少しくらい嫌なことは我慢しないとダメだよ。 お金を落として、そのうえ損したといつまでもクヨクヨしてたら大損よ。 一生面白くない面白くないで暮らすタチだね。 足を怪我したら、手はケガをしなくて良かったと思う。 お金を落としたら、拾った人が喜ぶだろうと思う。 拾った人は、おかげで命が助かって、それからいいことばかりあると思ってもいい。 「百年たったら生き返りますからね」 というセリフも、心に残った。 | ||||
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私がレビューするまでもありません、本好きならば必読書でしょう | ||||
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読み始めて一気に続氷点まで読み終えました。 登場人物のそれぞれの心の機微が美しく、悩ましく、哀しく描かれています。 人間とはそれぞれの罪や悲しみを抱えて生きている、それを痛感させるストーリー。 時代は感じさせない、普遍的な人間の営み(どれだけ醜くて、つらくても)を見せつけられているよう。 読んだ後はすがすがしい気持ちでした。 | ||||
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以前、書籍で読んだ頃の感動を思い出す。三浦綾子さんの著作がきっかけで、聖書を読んだりするようになりました。 | ||||
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情景をあらわす表現が非常に豊かで、ため息が出る。小説は頭の中に描いた世界にどれだけ没頭できるかで楽しさが変わるが、この世界は集中できる。 また、女性視点にしては男性視点も妙に生々しく、良くわかるな、と苦笑いしてしまう。とても元主婦の作品とは思えない秀逸な小説。 物語は、もうそうなったらイヤだなと思う方に進んでいくので、読んでいて吸い込まれます。 | ||||
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初めての三浦綾子作品。 結婚している人妻が夫のいない時に他の男性とふたりきりになり心ときめかせる。 子供に見られたくなくて向こうに行きなさいと言う。 ここまではきっと誰にでもありえること。 その子供が殺され、妻への復讐のために犯人の子供を養女にする。 それを隠しながら妻への嫉妬にさいなまされる夫、 犯人の子供を養女にされたと知りながら知っていることを隠し 娘にいやがらせをし続ける妻、 その間に入って正義を叫ぶ息子。 この構図はまるで神話だ。 その中で育った陽子は自分が正しい存在であり、そういう存在である限り、 どんなことがあっても負けないと胸をはって自信をもって生きてきた。 それが自分が犯人に娘だと母から口汚く言われたときに自分の存在価値を 失い、自殺を図るのである。 キリスト教徒でなくとも、自分が絶対的な存在ではないのだという意識を 持ち、挫折しながら生きていく。 陽子の生き方は違った。 ギリシャ神話を読むような面白さ、 非日常と日常が混在するストーリー、 陽子の美しさ、 父啓造の凡庸さ 母夏枝の他者を思いやれないプライドの高さ 兄徹の一途さ 友人たちもキャラが立ち 一気に読ませるエンターテイメント 原罪をテーマにしながらも、原罪を良く理解できていない我々にも 楽しい一冊であります。 | ||||
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現代でも通用するような物語ですね。 ちょっとした行き違いが若い女性の人生を狂わせてしまうのですね。 最後はどちらかわからないけど、生き返ってその後の人生を幸せに全うして欲しいです。 | ||||
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天使のような人間と悪魔のような人間。 どちらも人間で、どちらにもなりえる。 あぁ人はいつも人に傷つき、神の存在を感じる。 三浦綾子のすごいのは、女性でありながら男性の優柔不断さ、潔癖への憧れを見事に描写しているところだと思う。 | ||||
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何の前知識もなく、無料だったので読み始めたのですが、、、おもしろかったです。自分の娘の殺人犯の子を妻に育てさせるという普通ではあり得ない心持ちになった啓造。それを知ってしまった夏枝。どちらも子供のためにがまんできなかったかなとかんじてしまう。登場人物のこころの描写がこまかくいろいろ考えさせられる。 | ||||
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心理的な描写に引き込まれるところがあり、その雰囲気に引き込まれ、降りる駅も忘れるほどです。 | ||||
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うーん。人の原罪がテーマのこの作品。生きることとはなにか。人間とはどのような存在なのか。愛するとはどういうことか。といった問題提起をしている。 この作品の中では、人間とは罪深い生き物であり、生きるとは、その罪を重ねていくことだとしている。そして、その罪深き人生を明るく照らすのが、愛である。愛するとは、自分の命を明け渡すことであり、究極の利他である。 他人を愛し、許すこと。この難しさが、陽子をめぐる人間関係の中で描き出されていた。 人々の心の動きがそれぞれの立場で語られており、否応なしに擦れ違ってしまうそれぞれの想いがよくわかった。 互いに理解し合うことはどんなに難しいことかと思い知らされる。それぞれに誰にも知られない秘めたる思いがあり、それがまた人間の奥深さというか闇の深さというものを物語っていた。その闇に根を張った不幸の蔓が、人生に絡みついていった。その闇を晴らすには、人の許しが必要だった。許すには愛が必要である。罪深く、幸薄い人生を照らすのは、究極の利他である愛なのだ。 僕が個人的に印象に残ったのは、自身の根本に根付く罪の深さに耐えかねて自殺を計った陽子を取り囲む物語の最終場面で、高田が言ったセリフである。 「いつかは同じ罪意識を持つような人間だよ。陽子ちゃんは。」 妙に納得できた。ここまで陽子の不遇な人生に強く心をいためていた僕だったが、このセリフを読んで肩の力が抜けた。 妙に納得できる。大いなる意思?とはまた別の感覚。結局人のたどる道とは、その境遇には左右されず、一点に落ち着くのではないか。 よくタイムマシンを題材にした作品で、現状を変えようと過去に戻るが、どうしても同じ結果を読んでしまうという話がある。 あれはあながち間違いではないような気がした。人生とは、その人が作り出す世界。世界は心の中から生まれる。 状況は違えど、人のたどる道とは生来決まっているのかもしれない。そんなことを思い出しながら、以前どこかで聞いた話を思い出した。 「どんな不幸な人生に見えようと、それは魂が望んで選びとった道なんだよ。魂はその人生が歩みたくて、天から降りてきたんだ。」 | ||||
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すごい話だなぁ。しかし、人々の心情がリアルに表現されている。論理でなく、感情的、衝動的にうつりかわる内面の描写がすばらしい。 | ||||
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懐かしい気持ちがこみ上げてきましたが、なぜか、新鮮に感じて一気に読んでしましました | ||||
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大人に振り回される主人公が、けなげで涙が出て来ます。頑張れ陽子! | ||||
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何となく探していたらふと目に留まって、上巻を読んだ。 深い物語という感想。 人の心の移ろいをうまく、わかりやすく描写しているところは初めての感覚だった。 この下巻はハッピーエンドらしいくだりだが、様々な人間模様と個人の心の裏表をぶちまけて、読者は清々しい気持ちになったに違いないと思った。 続編があるようだが、コンプリートしたい。 | ||||
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