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我々は、みな孤独である
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我々は、みな孤独であるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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前世や来世や占いについて胡散臭いと感じつつも否定する事ができない。あの時間にあの店に向かわなければ交通事故に遭わなかったのにとか、あの日あのペットショップに行かなければこの犬は飼っていなかったとか、自分で選んだ人生ではなく全てが避けようのない一本道の運命だったとしたら。なんか嫌な予感がするのは既に経験した事だとしたら。怖い作品でした。 | ||||
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誰もが一度は空想したことがあるであろうテーマを物語に昇華させた作品 さすがは貴志祐介と言わざるを得ない考えさせられる傑作 | ||||
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どんな作家も結局輪廻思想に行き着く気がします。 他のレビューにあるように、若干冗長なエピソードも含まれるような気はしますが、このバッドともグッドとも取れない結末は貴志祐介らしさを感じますし、伝えたいことは伝わったかなと思います。 | ||||
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読書量が少ないので、意識統合体の概念が使い古されていることは 知らなかったですが、単なるエンターテインメント上の遊びで 括るには興味深すぎる説で、のめり込みましたね。 この人は本当に小説と物語が好きなんだなと感じさせる展開で、 キャラ作りが秀逸だといつも感心してます。 読了後に自分の意識が時空を超えて、歴史上の全部の人類を 渡り歩いてることを想像すると、広大さが怖くなって、気絶しました。 嘘です。 | ||||
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一言で言うと貴志祐介メドレー ホラー、ミステリー、SF、動植物の知識、読みやすい文体と知性ある会話ジョーク 大好きな貴志祐介の文章で進んでいく長編は読んでいてワクワクしました とっかかりは前世を夢に見た依頼人からの 「自分を殺した犯人探し」 雲を掴むような話から段々具体的な人物が見えてきて、主人公サイドも同じ夢を見たりと不思議な出来事が重なってくるという常識的にはありえない要素も途中出てきて中盤まではページをめくるのが楽しくて仕方ありませんでした 一体どうなるんだ…という展開を期待して読み進めた人ほどオチの回収に納得できないのだと思います 序盤はミステリーだったのが 中盤以降はバイオレンス7割、SF3割になってしまったのがアレレという感じ 自分は最後まで楽しく読めた口なのですが、確かにミステリー部分の現実的な解決編も見たかったです オカルトエンド、リアルエンドの両方で解決すれば批判レビューはほとんどなくなったのだと思います 貴志祐介ほどの人が謎を謎のまま終わらせるということを意図してやる事はまずないので単純に回収方法が思いつかなかったのだと思います そこは少しだけ残念 ですが、それでも十二分に面白いのでどんどん新作を出してもらいたいと思います | ||||
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これは小説です。物語を楽しむ本ですね。でも、輪廻の謎はスピリチアル業界では有名な話ですから目新しさはありません。読んでて途中で輪廻の話になったので、これ、そうくるなと思っていたら、そのままきました。なんじゃこりゃってなる人がいるのも理解できます。 小説としては面白いです。江戸時代の水争いの話、第二次大戦中の日本兵の話などは読んでておもしろい。いろんな話がごちゃごちゃになってますが、それを楽しむのが、この小説だと思います。 酷評がわりとあるのは小説の売り方の問題ですね。ミステリーとして売ってるからだと思います。前世で俺を殺した犯人を探してくれ。ここだけクローズアップすると複雑なミステリーや本格推理を想像します。書き方もハードボイルド風です。おっと謎だ、わくわくしてるとミステリーではない。なんだよってなると思います。 最近の日本映画の宣伝みたいですね。ハードなアクションものだと思って観に行ったら、恋愛コメディーだった、そんな経験があります。ふざけんな金返せと思いました。はじめから、そのつもりで観に行けば楽しめたと思います。この小説もミステリーではないと思って読めば楽しめると思います。 | ||||
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初めて「新世界より」を読んだ時にここまでエキサイティングな、そして揺さぶられる作品はないだろうと思っていました。そして黒い家や悪の教典、ダークゾーンやクリムゾンの迷宮など数々のわくわくする作品で読者を魅了し尽くし、これ以上驚きのある作品は今後はないだろうとたかを括っていました。 この「我々は、みな孤独である」はそのハードルを飛び越えるどころかぶち壊してしまいました。あまりにも味わい深いし、ホラーとしても本当に怖かったです。夜寝る前に読んだらとても恐ろしくなってしまいました。 「貴志祐介の作品だから…」とか「あの作者だから…」といった先入観なく読んでもらえるとよいかと思いました。 わたしはグロテスク描写が結構キツかったのですがそれを求めている人には満足なのかなとも思います。 新作はなんとなく手が伸びてなかったのですが罪人の選択も読んでみようかと思いました。 | ||||
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文庫で読んだので巻末の対談も読みました。貴志祐介氏が「こういう結末だと怒っちゃう読者もいるかもね」という発言をされていたのも納得です。 村上春樹さんですか?と言いたくなるような音楽と本に彩られたハードボイルドな探偵物語は、やがてバイオレンスとオカルトに振り回される主人公の内省を促す物語へと変貌します。 私は貴志祐介氏の作品が好きなので『だって、「黒い家」と「新世界より」書く人だもんね、分かるよ、そしてそう来たか!』という納得の出来栄えに満足しましたが、ご自身の読書傾向によっては好き嫌いが分かれるのかもしれません。 貴志祐介の作品初めてだわー、という人にはお勧め出来ません。オカルトでなんとなく宗教めいた満足を得る多くの人々がたどり着くかもしれない境地を戯画として描き出したと捉えるととたんに深読みも可能になるとは思いますが、トリッキーなエンタメの域を出ない出来栄えです。 作中作で時代物にも挑戦するなど、作家としての挑戦の過程も見逃せません。鬼才と称される貴志祐介氏の作品傾向に抵抗がない方はぜひお手に取ってみて下さい。 | ||||
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さすがです。途中すこし都合良すぎる、色々詰め込み過ぎだなぁと思うところもあるが、後半、特に最終部分は同一化したかのような不思議な感覚がありました。でもこれを受け入れるには事前知識が必要なのかも。 | ||||
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序盤からミステリー調に話が展開していく。通常なら最後に全ての謎が解決して終わり・・・となるのだが、この物語の結末はそんなレベルの話では無く、自分はいったいなぜ自分なのだろう、人間の意識は死後どこへ行くのだろう。生まれ変わるのか?それとも消滅して終わるのか?それらの真実にたどり着く。 他のレビューにもあるように、いくつかの謎は解決しないまま終わる。しかし、もはやそんなことはどうでもよくなってしまう。こんな読書体験は今まで無かった。 | ||||
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駄作と聞いていたがそんなことはない。 むしろ最高傑作。 物語の根幹にオカルト的な世界観があり その世界観がミステリ要素の仕組みとして機能している 断片的なエピソードから徐々に明らかになる この世界の理の解明がこの小説のカタルシスである sfというよりは一つの宗教観でもあり 作者はどこでこのネタを思いついたのか興味深い まちがいなく傑作であるが 圧倒的な宗教的妄想力が必要なので ついてこれないひとにはついてこれないだろう オカルト的な仕組みがミステリ?の謎解きの中心 になった過去の作品は自分が知る限り リングとか残穢を思い出させるが スケールはぜんぜん違う宇宙的な世界観である パトレイバー2のこのろの作風で押井守あたりで 映像化してほしい。 実写でやるとたぶんリアリティ的に耐えられない アニメが向いてると思う 新しい世界の驚異に触れるのが創作物や芸術の醍醐味である 作者氏は悪評にくじけることなく 新しい挑戦を続けてほしいものである | ||||
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酷評も多いこの作品ですが、私は好きなテーマです。結局、前世の依頼はどうなったんだろう?と思いつつ(一応、回収されているらしい)話がどんどんスピリチュアルな方向に進みますが、暴力的なハードボイルド要素もあり、飽きることなく一気に読み終えました。自分とは一体何だろう?とたまに考えるので元々一つであったものが細胞分裂のように増えていったので突き詰めて行けば他人も元は自分と言うこと?正解は分からないけど貴志祐介先生には更にこのテーマについて深掘りしていって欲しいです。 | ||||
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不思議と、どの作品も面白く読めるので、読んでないのを見つけたら買っています。 | ||||
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そうくるか、というのが第一感想。筆力は流石で引き込まれて読み進みました。 クライマックスに行くにつれ、もしかしてという想いとともに、恐怖すら感じました。勢いでラストまで読んだけど、もう一度読むことができるかな。私も巻き込まれてしまうのでは… | ||||
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前世でおきた殺人事件の犯人捜しという内容から、SFめいて死生観や輪廻転生といったものに物語が偏り過ぎ退屈しないか、読む前に勝手に心配しました。 しかし、前世に纏わる捜査もテンポ良く展開しその謎に惹きつけられる一方、狂人のヤクザやメキシカンマフィアとの凌ぎ合いも、ハードボイルド探偵小説風でまずまず快調です。ラストは、ミステリーでもないし、このテーマだけに致し方無いと思えますが、小難しい理屈や思想ばかりにならぬようエンターテインメントに徹した感があったと思いました。 | ||||
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投げっぱなしジャーマンがすぎる。 依頼は解決されないし。一番気になっていたハードボイルドマニアとハイテク好きの出歯亀の結末すらもあれじゃあ…… でも、主人公が一番最後にたどり着く思考、それが自分と全く同じだったので驚いた(こんな有名な作家と考えている事が同じだと思うと嬉しくもなった)。 酷評されているレビューが大半だし、その気持ちも分かるが、自分は何となく作者の気持ちが分かる、ので批判する気にはなれない。作者はきっと世の中に疲れているのではないか。このコロナ禍と有名人の自殺連鎖と、SNSで誰かを叩く事しかしない人々に。あるいは作者も還暦を超えて、死を意識しだしたのだろうか? まぁ自分の作者への気持ちはともかく、たとえ伏線が投げっぱなしであっても、自分としては夢中になって読めた部分もあったし、それだけで十分なので、星5にしました。 というか、それこそ作中の主人公の思考をもとに考えれば、いつか作者がこの本を書いた気持ちも、未回収の伏線も、分かるのではないだろうか。 人によって誤差はあるだろうが、たった数百億年先で、きっと。 | ||||
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輪廻転生を中心に据えた物語でした。レビューではつまらなかったという評価多いですが、自分は久々に貴志祐介作品で面白いと思えました。 自分も登場人物のモブの1人であると考えながら読むと、深く入り込んで読めました! スピリチュアル?オカルト?的な内容だったので好みは別れるのかもしれません。 | ||||
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貴志祐介の作品はほぼ読んでいます。この作品はミステリーではありませんが、ラストの深い感動は過去の作品にないものだと思います。しびれるほどに感動しました。冒頭のエピソードを回収していないと言っている人がいますが、ちゃんと読んでください、と言いたい。しかし、このわかりづらさは全編を覆うバイオレンスの描写のせいではないかと思います。もし、あの残酷シーンが、ありがちな、お涙頂戴的なものだったら、もっとわかりやすくて万人受けする感動巨編になっていたかもしれません。それが残念です。 | ||||
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惜しい。狙っている線(ミステリー、ハードボイルド、SF、ホラー、スプラッター、ドタバタ、不条理等のごった煮)は分かるが、やはり感傷的すぎる。もっと残酷なぐらいにドライな方が良い。それに、オチが弱い。ていうか、そもそも話が終わっていない。正木会長どこ行った。本質的にミステリー作家ではないので、本作がミステリーでないのは何ら問題無いが、いくらなんでもこれはない。読者を信頼しすぎている。やはり、全盛期を過ぎたのだろうか。もう、かつてのような至高の作品群は読めないのかもしれない。でも、久しぶりに長編を、しかも最後まで飽きずに読める長編作品を書いてもらったというだけで、とても嬉しい。今後は、超傑作「新世界より」をピークとして、年々衰えていく作品を読んでいくことになるのかもしれないが、それでも貴志先生の作品を読めるだけで、無条件に嬉しい。だから満足。 | ||||
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