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我々は、みな孤独である
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我々は、みな孤独であるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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久しぶりの貴志祐介作品。評判関係なしの作家買いです。 とはいえ最近の貴志祐介作品は賛否両論分かれることが多く、今回もレビュー欄で見事に賛否が分かれていたので覚悟して読みました。 探偵である主人公のもとに「前世の私を殺した犯人を探してほしい」という奇妙奇天烈な依頼が舞い込んだところから物語は始まります。本作は様々なジャンルの複合体で、ミステリー×SF×ハードボイルドなどどこにカテゴライズしてよいのか迷う内容。全部ぶち込んで闇鍋状態になってるので賛否両論になるのも理解できる。案の定途中から空中分解してとっ散らかったまま終わるので貴志祐介作品の中では完成度の低い方になるでしょう。 リアルではなくファンタジー寄りの結末なので前世の謎はしっかり解いてます。ただ他の方が指摘している通り細かい謎はすべて放置して終わるので「ここをぶん投げるならこの要素入れなければよかったのでは?」と突っ込まれるのも仕方ない。本作はとにかく無駄な要素が多かった。行き当たりばったりというか。 最後に唐突にヒロインが出てくるんですがこの人物が物語の核心を握るほどの重要人物ならもっと最初から掘り下げてほしかった。南米マフィアとの抗争もいらなかったような…。丹野のヤバさを強調するために必要だったのかもしれませんがマフィアとのいざこざが始まってから前世の依頼という要素が薄れました。詰め込みすぎです。 本作は登場人物もいまいち。主人公はしみったれた中年かと思えば淡々と人を殺せる暴力さも兼ね揃えていたり、唐突に助手の女性にキスをして胸を揉んだりする猥雑さもある。丹野がヤバい男なのはわかるけど今まで貴志祐介作品に登場してきたヤバいキャラに比べると肩落ちします。本作は主人公の味方寄りだからかな?マフィアと丹野をぶつけてバケモンにはバケモンぶつけんだよ!!!って展開が始まったのは本作で一番面白かったかも。 文章の読みやすさは相変わらず。内容はスピリチュアル要素が強いため人を選ぶかもしれません。総合して☆3くらいかな。 | ||||
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かの雀蜂がスリリングな傑作パニックホラーに見える出来。 これホントに貴志先生が書いたのか?!"ダブル"が書いてない? 私的貴志作品ワーストです。 最初の依頼主のM&Aがどうとかこうとか全然いらない。 ゴーストライターとか情報漏えいとか結局なんだったんですかね。 話の流れも、特に確信もなく不用意にウロウロしては拉致られてボコられて… 運良く助かって命拾いして、さっさと高跳びすればいいのに 男のプライドがどうこう妄言吐いて、無計画にまたすぐ東京に帰ってきたと思ったら 即拉致られてボコられてアホかと。貴志作品でこんな低能主人公初めて見ました。 コイツがクリムゾンの迷宮に参加してたらノータイムで食料組にエントリーしてます。 そのくらいアホです。 そしてまたも意味の薄い悪趣味なグロ描写。寄生後の高梨が書いてないですかこれ? というか、そもそもこの話に392pもいらないと思います。 物語のオチになってる特異な時間概念を介したラブストーリー物としては ネビュラ賞を受賞したテッド・チャンの「あなたの人生の物語」とかが思い浮かびますが あれは中短編で無駄なくまとめてあるから不朽の名作であって 392pで途中にロシアンマフィアとの抗争とかが挟まってたら間違いなく駄作でした。 ネタ帳に記載してたアイデアをとりあえず全部入れてみたような闇鍋小説です。 そして一番の問題はとにかく文章の密度が薄い。 「天使の囀り」とか並べて読めば一目瞭然ですが、貴志祐介特有のあの偏執的なまでの 生物的描写と人間の負の洞察力がいまや影も形もない。 油っけ0の普通のヒューマンホラー小説。すっかり枯れてしまったというのが感想です。 仕方ないと言えば仕方ないのですが。 | ||||
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テレパシーとか輪廻転生を中途半端に扱うとこうなるんだろうか、と思った。 伏線回収ができていないというレビューがあったが、オカルト現象を安易に使いすぎて、中盤以降自壊したような印象を受けた。 他に気になった点は、この小説は三人称で書かれているが、280pの後半では「俺」となっている。校正の問題? 特に日本兵が島を彷徨っているシーンは、ちょうど大岡昇平の「野火」を読んだ後だったためか、筆力不足を感じざるをえず、個人的にはその辺りから萎えてしまった。面白い箇所もないわけではないものの、貴志祐介の作品の中では、あまり出来栄えのいい作品とは言えない気がする。 | ||||
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中盤まではグイグイ引き込まれ、ページをめくる手が止まらなかった。 ただ中盤を過ぎたあたりから「???」となり、読了したもののモヤモヤが残る。 劇中の謎のすべては解決せず、あやふやなまま終わる。 理由は説明されてるので理解はできるものの、釈然とはしない… 主人公が一人で悩んで一人で納得したので、オチがアッサリと感じて余韻もなんもなかった。 依頼者は?マフィアは?ゴーストライターは?その後の描写は一切ない。 リドルストーリーといえば聞こえはいいけど、説明を放棄した感が否めない。 『天使の囀り』の患者の少年とのやり取りのような後日談でもあればよかったんですが… これを無名の作者が書けば秀作かもしれないけど、貴志祐介先生ということでハードルを上げ過ぎたかもしれません。どっちつかずの凡作寄り。 『雀蜂』を思い出させるような作品でした。 グロい恩田陸という他の人のレビュー見て納得。的確過ぎる。 | ||||
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とりあえず一気に最後まで読ませる内容でもあるとは思うし、オチが見えてる小説ばかりのこの頃、どうしたいのかどうなるのかさっぱりわからないという点では面白く読めたともいえるけど、肝心の伏線(だと思っていた部分)は回収されないで終わってるし、何がしたかったのかよくわからないというか。作者の内面がそっち方面にはしちゃったのかなーと言う感じも(漫画家さんでもたまにいますが)。次作を読むまでその辺はわからないですが。悪の教典も大分アレだったしやっぱりもう自分には無理になってきたかもしれない。 | ||||
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過去世の記憶と、ノスタルジックでバイオレンスな探偵パートが 寄せては返す波のように順繰りに展開され、物語に引き込まれていきます。 途中から風呂敷たためるのか気になっていましたが ミステリーとしては残念でした。 ただ、もう一度読みたくなる余韻がすごいです。 主人公の探偵と助手の女性が「走馬灯株式会社」にすごく似ていたので、ビジュアルが完全にあの絵で頭の中を流れてしまいました | ||||
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