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#柚莉愛とかくれんぼ
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#柚莉愛とかくれんぼの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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執筆当時大学生だったとは思えないほど、人間というものを冷静かつシニカルな視線で捉えていて、それを巧みに文章で表現するセンスの高さは初期の綿矢りささんを彷彿とさせるものがあった。 ミステリとしてはかなり弱いけど、作者もゴリゴリのミステリを書くつもりで本作を書いたわけではないだろうしまったく問題ないと思う。 ただ、まあこれはほとんど出版社の陰謀なのだろうけど、本作の特設サイト作ったりこれ書いた人作詞作曲も出来るんですよーとか紹介までしちゃったりっていうのに、小説だけで勝負したいからと断らずに乗っかっちゃった作者には正直幼さを感じてしまった(まあ実際大学生なんていい大人から見たら子供なんだけど)。それとも今コラボユニット組んで活動しているとこから見ると打算も多少あったのかなと邪推してしまう。これだけ芸能界を書ける時点でそっちの業界には相当興味あったんだろうし。やりたいことがあるのならどんなチャンスも逃すべきじゃないけど、いくら文才があったとしても音楽活動への足掛かりとして小説書きましたーでは柚莉愛のドッキリ並に「読者を馬鹿にしてんのか」と腹は立つけど。 まあでも好みの文体と作風なので他のも読んでみようと思います。 ちなみに⭐︎-1なのは、本作の内容とは関係ないけど、今作者がやってるユニットの作者の手による歌詞をググって見てみたら小説とは大違いの稚拙なものでガッカリしたから。まあ小説と歌詞は違うよね、、、昔某直木賞作家や芥川賞作家も、有名歌手の歌詞担当して見事にスベってたし、、、。 | ||||
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地下アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のセンター、青山柚莉愛は事務所の指示で配信中に血を吐いて倒れ、謎の文面を表示するどっきりを仕掛けました。ネットは騒然としますが、翌日の健康体柚莉愛の登場で騒ぎは終わるはず、でした。しかし、騙されたと憤るファンが多く、どっきりは炎上にまで発展。グループ結成から二年、なんとか売り上げを拡大しようとした戦略は裏目に出てしまいました。 次のCDの目標売り上げ総数は三万枚です。達成出来ないとグループは変化するしかありません。増員、それはグループの構成員の江藤久美や南木萌も嫌らしく、各曜日のライブ配信で過剰なファンサービスで挽回しようとしています。傍観者の僕は@TOKUMEIのハンドルネームで、ライブ配信を鑑賞していました。彼は柚莉愛の配信動画を暴き、彼女の社会的評価を下げました。後の握手会は散々で、柚莉愛は正体不明の男に殴られる程ヘイトを向けられます。実は前述の僕とは仲間の久美で、精神的に不安定になって奇妙な行動に走りました。彼女なりの戦略だったのですが、柚莉愛に同情を集め人気を出そうという魂胆です。柚莉愛は熱狂的なファンに監禁され、手元のスマホで助けを求めますが、ドッキリで愛想をつかしたファンたちは本気にしてくれず…というのが大筋です。実際、小さなことで人気の芽を摘まれ、浮上できなかった女アイドルは山ほどいて、彼らのことを思い出させてくれる、そんな作品でした。 | ||||
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荒削りだが、可能性がある作家さんだと思います。今回は受賞作品でもあり注目もされたので、早めにかつ面白い次回作を期待します。 | ||||
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アイドルをテーマとしたサスペンスものとして手堅くまとまっていると思う。 「僕」が出てきたあたりで身構えてしまったのでうっすら展開は読めたが、それでも面白かった。 2010年代後半のインターネット文化(特にTwitter)の空気感がリアリティ高い。 カバーのデザインがちょっと品がなく人前で読みづらいんだけど、これも作品の持つイメージの具現化なのかな。 | ||||
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アイドルとSNSを題材にしたミステリー小説。SNSの怖さを切り取った現実にも起こりそうな話でした。若さを感じる文体で物語にぐいぐい引き込まれました。私は本を読むのは遅くて苦手なのですが、一気に読むことができました。次の作品にも期待してます。 | ||||
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人間を表層で捉えるのではなく内面を見通そうとする洞察力が素晴らしいです。 大学生とは思えないほどひねた視点は小説家としては間違いなくストロングポイントとなるでしょう。 二作目を期待しています。 | ||||
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面白かったです | ||||
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売れない地下アイドルが売れようとあがく物語を組み込んだミステリーです。 筆力があって、ぐいぐいと読ませてくれます。 また、アイドルやネットに関することがいろいろ出てきて、それらに詳しくない者として、大変興味深かったです。 8割ぐらいまで読んだところで、叙述トリックのタネが明かされます。 私は正確に予測したわけではありませんが、まあそのあたりへ持っていくつもりなんだろう、ぐらいには予想していましたので、意外感はあまりありませんでした。 一番の問題は終わり方ではないかと思います。 単に暗いというだけではなく、物語が終わった、という感じがしないのです。 途中で投げ出したような印象があります。 もっとも、そのあたりは、単に好みの問題かもしれません。 総合的には、表紙のイラストに惹かれて読んでも、とりあえず楽しめる、といった本です。 | ||||
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普段仕事に関連する本しか読まないので久しぶりの読書らしい読書でしたが、友人からの勧めで、またその友人もお嬢さんからのお勧めで、たまたま読んでみました。 タイトルや表紙から私が読むには読者層が違うかなと思ったのですが、心理描写にはむしろ共感するところが多かったです。複数の登場人物への感情移入が場面場面で切り替えさせられ、ある意味爽快です。ところどころひっかかる描写がありますが、それらはちょとした巧妙な伏線で最後には腑に落ちます。 読み終わってすぐはエピローグは必要ないと思いましたが、この冗長にも思えるエピローグに絶望の中に必要な一片の希望を逆説的に感じました。タイトルとも結びつくのかもしれません。 全体として本を読んでいるというより映画やドラマを見ているような感じで、テンポよく自然に読まされ、こういう読書体験もあるんだなと発見させられ、思わずレビューしました。 | ||||
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