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#柚莉愛とかくれんぼ
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#柚莉愛とかくれんぼの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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執筆当時大学生だったとは思えないほど、人間というものを冷静かつシニカルな視線で捉えていて、それを巧みに文章で表現するセンスの高さは初期の綿矢りささんを彷彿とさせるものがあった。 ミステリとしてはかなり弱いけど、作者もゴリゴリのミステリを書くつもりで本作を書いたわけではないだろうしまったく問題ないと思う。 ただ、まあこれはほとんど出版社の陰謀なのだろうけど、本作の特設サイト作ったりこれ書いた人作詞作曲も出来るんですよーとか紹介までしちゃったりっていうのに、小説だけで勝負したいからと断らずに乗っかっちゃった作者には正直幼さを感じてしまった(まあ実際大学生なんていい大人から見たら子供なんだけど)。それとも今コラボユニット組んで活動しているとこから見ると打算も多少あったのかなと邪推してしまう。これだけ芸能界を書ける時点でそっちの業界には相当興味あったんだろうし。やりたいことがあるのならどんなチャンスも逃すべきじゃないけど、いくら文才があったとしても音楽活動への足掛かりとして小説書きましたーでは柚莉愛のドッキリ並に「読者を馬鹿にしてんのか」と腹は立つけど。 まあでも好みの文体と作風なので他のも読んでみようと思います。 ちなみに⭐︎-1なのは、本作の内容とは関係ないけど、今作者がやってるユニットの作者の手による歌詞をググって見てみたら小説とは大違いの稚拙なものでガッカリしたから。まあ小説と歌詞は違うよね、、、昔某直木賞作家や芥川賞作家も、有名歌手の歌詞担当して見事にスベってたし、、、。 | ||||
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この作品は何かの賞を取られたようですね! おめでとうございます。 読み進めていく内に引き込まれ続きが気になりウズウズした面もありますが、正直ハッキリさせて終わらせてほしかったです。終わり方が曖昧で…そういう手法で書いたのかもしれませんが…一読者としてはズバッと書いてもらいたかったです。 【以下ネタバレ】 読者を騙すためにいかにも久美を「この人は男性だ!」という描写でツラツラ書かれていますが、なんと言うか…生理表現や毛の表現…髭処理からして纏まってない印象がありました。彼女が「体は女性であり心は男性」なら分かりますが、そのような感じでもありません。ただの「僕っ子」。どうにかして「読者を騙してやるー!」って描写が気になりました。 | ||||
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地下アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のセンター、青山柚莉愛は事務所の指示で配信中に血を吐いて倒れ、謎の文面を表示するどっきりを仕掛けました。ネットは騒然としますが、翌日の健康体柚莉愛の登場で騒ぎは終わるはず、でした。しかし、騙されたと憤るファンが多く、どっきりは炎上にまで発展。グループ結成から二年、なんとか売り上げを拡大しようとした戦略は裏目に出てしまいました。 次のCDの目標売り上げ総数は三万枚です。達成出来ないとグループは変化するしかありません。増員、それはグループの構成員の江藤久美や南木萌も嫌らしく、各曜日のライブ配信で過剰なファンサービスで挽回しようとしています。傍観者の僕は@TOKUMEIのハンドルネームで、ライブ配信を鑑賞していました。彼は柚莉愛の配信動画を暴き、彼女の社会的評価を下げました。後の握手会は散々で、柚莉愛は正体不明の男に殴られる程ヘイトを向けられます。実は前述の僕とは仲間の久美で、精神的に不安定になって奇妙な行動に走りました。彼女なりの戦略だったのですが、柚莉愛に同情を集め人気を出そうという魂胆です。柚莉愛は熱狂的なファンに監禁され、手元のスマホで助けを求めますが、ドッキリで愛想をつかしたファンたちは本気にしてくれず…というのが大筋です。実際、小さなことで人気の芽を摘まれ、浮上できなかった女アイドルは山ほどいて、彼らのことを思い出させてくれる、そんな作品でした。 | ||||
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荒削りだが、可能性がある作家さんだと思います。今回は受賞作品でもあり注目もされたので、早めにかつ面白い次回作を期待します。 | ||||
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アイドルをテーマとしたサスペンスものとして手堅くまとまっていると思う。 「僕」が出てきたあたりで身構えてしまったのでうっすら展開は読めたが、それでも面白かった。 2010年代後半のインターネット文化(特にTwitter)の空気感がリアリティ高い。 カバーのデザインがちょっと品がなく人前で読みづらいんだけど、これも作品の持つイメージの具現化なのかな。 | ||||
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アイドルとSNSを題材にしたミステリー小説。SNSの怖さを切り取った現実にも起こりそうな話でした。若さを感じる文体で物語にぐいぐい引き込まれました。私は本を読むのは遅くて苦手なのですが、一気に読むことができました。次の作品にも期待してます。 | ||||
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展開的にも文章的にも読みやすく、一気に楽しんで読めた。 でも読み終わった後の感想は、正直言うと中途半端。 以下若干ネタバレ。 メフィスト賞受賞作ということで初めからミステリーのつもりで読んでいたので、序盤でオチがわかってしまった。現代ホラーかサスペンスのつもりで読んでいたら感想は変わっていたかもしれないが、どちらにせよオチは決まっているわけで、この真相のせいで、アイドルのファンとの関係という面白いテーマが成立しなくなってる。 トリック一本勝負ものとしては過去のメフィスト賞作と比べて質は低いし、いっそオチなしの方が上手くまとまっていた気がする。でもたぶん、そうしたら売れないんだろうな。映像化にも向いてそうだし、プロモーションサイトも面白かったし、作者は作詞作曲できる現役女子大生と話題性もあり、実際に曲名はどれも面白かった。映画化しても不思議ではない。 よかった点は、アイドルの裏側がリアル(かどうか知らんけど)、オタクの描写もリアル(昔某アイドルの握手会のはがしスタッフをしたことがあったので、オタクのアイドルへの言葉のかけ方の気持ち悪さが完璧に再現されていて感動した)、炎上の作り方が面白い。 一番不満だったのは、物語の結末。イヤミスという見方もあるみたいだが、イヤミスにしては雑い。後味悪い、という感想よりも投げっぱなしという感想が上回った。 | ||||
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人間を表層で捉えるのではなく内面を見通そうとする洞察力が素晴らしいです。 大学生とは思えないほどひねた視点は小説家としては間違いなくストロングポイントとなるでしょう。 二作目を期待しています。 | ||||
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※微ネタバレ注意 文章はあまり上手ではなく、人物描写も巧みとは言い難く、全体的な表現は「キャラクターの立っていないライトノベル」といった印象。(作者は大学生ということなので、ある程度は仕方ないと納得) 問題はトリック。 自分は見事に騙されたので仕掛け自体はとても良かったと思うが、「なぜ内面の一人称を最後まで統一しなかったのか」という疑問がどうしても払拭できず、せっかくのアイディアを台無しにしてしまっているように思えた。 内面描写なのであれば、一人の人物については一人称を統一するのが筋であり、そうした方がこのトリックも映える。p180からの部分さえ統一すればいい話で、どうしてこれだけのことをやらなかったのだろうと本当に不思議に思った。 (読者にネタをバラしてから一人称が変わる合理的な理由が、一つでもあるのであれば真剣に教えてほしい) ほぼトリック一本勝負の話なので、そこだけは瑕疵のないようにしてほしかった。 ページ数は200ページ弱だが、SNS描写による無駄な改行が多いので、実質的には100ページ程度の内容。 そこで終わるのが合理的であれば私は何ページでもいいと思うが、物語はかなり唐突にブツ切れで終わるので、この内容であれば主人公の問題が解決するところまで書いて300ページ程度にすればよかったのではと思う。 作者のアイディアはいいので、売り出し方といい何といい、悪いのは編集者だなと思いながら読み終えた。 若い方なので、別の編集者の下でぜひ素晴らしい作品を世に送り出してほしい。 | ||||
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面白かったです | ||||
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売れない地下アイドルが売れようとあがく物語を組み込んだミステリーです。 筆力があって、ぐいぐいと読ませてくれます。 また、アイドルやネットに関することがいろいろ出てきて、それらに詳しくない者として、大変興味深かったです。 8割ぐらいまで読んだところで、叙述トリックのタネが明かされます。 私は正確に予測したわけではありませんが、まあそのあたりへ持っていくつもりなんだろう、ぐらいには予想していましたので、意外感はあまりありませんでした。 一番の問題は終わり方ではないかと思います。 単に暗いというだけではなく、物語が終わった、という感じがしないのです。 途中で投げ出したような印象があります。 もっとも、そのあたりは、単に好みの問題かもしれません。 総合的には、表紙のイラストに惹かれて読んでも、とりあえず楽しめる、といった本です。 | ||||
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これまでかなりの振れ幅で傑作と駄作の数々を話題にしてくれたメフィスト賞ですが、今回は残念ながら大外れでした。地下アイドルの設定、マネージャーと称する人物の行動、終盤にびっくりするはずの人物設定、等々どれを取っても現実味がなく、軽く読めてしまえた分読後に何も残りませんでした。 とにかく三人組の各キャラクターが全くイメージできない文章・表現からして、金返せーとなりました。 <以下、ネタバレあります> 一番納得できなかったのが、ヒゲ、生理云々の描写で、読者をうまく欺くことに失敗しており、この点だけでも作者のご都合主義以外の何物でもありません。 個人的には、値段分の価値は全くなかった一冊でした。 | ||||
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普段仕事に関連する本しか読まないので久しぶりの読書らしい読書でしたが、友人からの勧めで、またその友人もお嬢さんからのお勧めで、たまたま読んでみました。 タイトルや表紙から私が読むには読者層が違うかなと思ったのですが、心理描写にはむしろ共感するところが多かったです。複数の登場人物への感情移入が場面場面で切り替えさせられ、ある意味爽快です。ところどころひっかかる描写がありますが、それらはちょとした巧妙な伏線で最後には腑に落ちます。 読み終わってすぐはエピローグは必要ないと思いましたが、この冗長にも思えるエピローグに絶望の中に必要な一片の希望を逆説的に感じました。タイトルとも結びつくのかもしれません。 全体として本を読んでいるというより映画やドラマを見ているような感じで、テンポよく自然に読まされ、こういう読書体験もあるんだなと発見させられ、思わずレビューしました。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 「それで終わり?」という呆気のなさと,「これがメフィスト賞?」という失望感, 読後,すぐに浮かんできたのはこの二つで,物足りなさが残るのが正直なところです. また,地下アイドルの女子高生と,ネット上のファンやアンチ,交互に進む様子は, その性質のせいか,稚拙な表現が目立ち,するすると流れる一方で残るものは少なく, 少女が抱える苦悩や,ネット上を飛び交う歪んだ感情などにも,目新しさはありません. SNSでの炎上騒動をはじめ,人の嘘や悪意,そしてトリックにも今さら感のがあり, 『火付け役』には確かに驚かされましたが,後に続くものがやはり弱く,それだけで, 『直球勝負』を狙ったのか,だとすれば,残念ながらキレのない棒球…という印象です. このほか,後味の悪さを狙ったエピローグも,何のひねりもなくあっさりと終わり, 凝った特設サイトや二重カバー,巻末のCDリストなど,力の入れどころが違うようで, 『現役女子大生作家 衝撃のデビュー!』の売り文句が,なんともしらけて見えました. | ||||
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