春はまた来る
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
春はまた来るの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非対称的な高校の同じ組の女子が奇妙な縁で出会い男社会に立ち向かうストーリー…。 カースト上位中の上位に君臨して野心があれば舞台はW大のインカレからギョーカイにステージを 移したり経営者や有名人を取り巻く港区女子になったりして事情もお金も女の子の取り扱いも変 わってくるのであろうが、過去問題にもなった「場」が舞台で自己批判的な小説であり、 「分断」している『あのこは貴族』は対称的にシスターフッド的な「連帯」を重んじる小説となっており、 今時流を行く「性加害」や「上納(献上)」をテーマにした重くセンシティブでもあり男性の値踏みや レッテル張りから女性の主体性を取り戻す小説でもあります。閉鎖的な男性のホモソーシャル空間で 異性を交流する際の闇を考えさせられる作品となっており、男性社会の生贄となる女性問題がテーマ としてあると思いました。このような小説を描ける時代となりエポックメイキングな一冊です。 銀座のママやギョーカイ人となり政官財に太いコネを作り、『目には目を歯には歯を』をモットーと して闇のネットワークで復讐するのかと妄想していましたが、全然違いました。 また健全なインカレで男女間でフレンドシップを形成して結婚までした例が間近にありましたので、 全てのインカレが悪い訳ではないと思いますが…。 読んでいて女性のモテやアイドル性はスクールカースト上位かもしれませんが、意外と当事者にとって 辛いものがあるものだと思い知らされました。また男女間の需要供給で決まる部分が大きいという身も蓋 もない現実もしっかり描いています。 現実のスクールカーストの上下間は上⇒下の一方通行性で下⇒上は無く非対称性的な関係性なので ミラクルが大学で起きたと思った。だからこそ尊いです。 構図が分かり易く設定されており男女間や大学の偏差値やサークルの構造などが良く分かるものと思いました。 早慶進学の地方出身者は今や2割に落ち込み、かけがいの無い人生を賭すのか、『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』や『ミッションスクールになぜ美人が多いのか』という問題系とも絡むかとクドイですが思いました。 個人的には東京でフェミニズムを習いたいかわいい女子大生というパワーワードが脳裏に焼きつきました。(要約) | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|