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(短編集)

巴里マカロンの謎



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【この小説が収録されている参考書籍】
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

巴里マカロンの謎の評価: 4.37/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.37pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(3pt)

いずれ迎える『冬季』に期待

小市民シリーズ11年ぶりの新作は四編からなる短編集。
いずれも軽い読み味と手堅いロジックでまとめられた好編ぞろいで、日常の謎を堪能した。
とはいえそれぞれが独立した短編である上、シリーズが描き出すべき小鳩くん、小山内さんの屈託が薄いのはちと残念(とはいえ、独立短編集にそれを求めるのはちと酷か)。
キャラクターファンには嬉しい一冊として、『冬季』を待ち望む向きには箸休め的一冊として、それぞれに楽しめると思う。
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)より
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No.14:
(5pt)

狂犬小山内さん(そして小鳩くん)の活躍を御覧じろ

短編集と言うことで楽しめるか不安でしたが、杞憂でした。心なしか小山内さんの描き方がちょっと深くなっている気がしました。なので、ファンの方は読んだほうが良いと思います。
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No.13:
(4pt)

冬期限定にはならなかったか。

11年ぶりなのか。
4編で、「伯林あげぱんの謎」以外は大人の事情が絡んでいた。
いつも通りのビターな結果だけれども、フィレンツェを花府と書くのは初めて知った。
冬期限定には秋桜ちゃん登場するのかな?
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)より
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No.12:
(5pt)

主に名古屋で繰り広げられる、少しお菓子な二人の物語・計四編

自意識過剰故に「小市民」として日々の平穏と安定のため、中学三年の夏から友達でも
恋人でも依存関係でもなく『互恵関係』を結んでいる、推理癖が見え隠れする
小鳩常悟朗と甘い物と復讐をこよなく愛する小佐内ゆきを描いた短編集。
共通するゲストキャラクターは存在するものの、連作短編である季節限定各作品とは
異なり、基本的には一話完結となっており、時系列としては
『春季限定いちごタルト事件』と『夏季限定トロピカルパフェ事件』との間に
起きた出来事を四つの短編にまとめたものであり、偶然なのか意図したのか、
全四話中三話が地元ではなく名古屋を舞台にした話となっている。
また、本作は短編ということもあり、小佐内ゆきの『狼』としての側面は表には
出ていないが、それでも内容的には十分に楽しめる。

『巴里マカロンの謎』
理由も聞かされぬまま小佐内ゆきに連れられ、電車で一本で行くことができる
名古屋へ向かうこととなった小鳩常悟朗。車中での彼女の説明によれば、
名古屋出身で、イートインを重視する戦略が当たって東京・自由が丘そして
代官山の店を成功させたパティシエの古城春臣が、地元名古屋に東京の店とは
異なるコンセプトの店を出店し、その店の紅茶と三種類のマカロンがセットと
なったティー&マカロンセットを食することが目的なのだが、自分が食べたいのは
四種類あり、二人分を注文して一個を常悟朗から貰うことが彼女の目論見だった。
ゆきはピスタチオ・マロン・ココナッツパパイアを、常悟朗はゆきから頼まれた
パーシモンに加え、任意で選んだバナーヌとカカオを選び、ゆきはお手洗いへと
姿を消す。ところが、店員によってティー&マカロンセットが運ばれた刹那、
外のからくり時計に目を奪われている隙にゆきのマカロンが四つ、
しかもまだ名古屋で発売されていないこの店のシンボリックなフレーバーである
『コギ』が加えられていた。しかもこの『コギ』の中にはなぜか指輪が
仕込まれていた――が序盤のあらすじ。
指輪そして店の名前からゲスい結末を予想していたが、確かに結果的には
ゲスいものの、実は本題はそこではなく、本当の結末は少しズレたたころに
あるという描き方を通じ、実は個人的な醜聞と職業を一緒くたにして糾弾する
昨今の風潮に対するアイロニーなのではと感じた。

『紐育チーズケーキの謎』
ゆきと常悟朗は、偶然知り合い、なぜかゆきに懐くようになった有名パティシエ・
古城春臣の娘・古城秋桜が通う千種区にある中学の文化祭を訪れ、彼女が属する
お菓子作り同好会でニューヨークチーズケーキを食する。その後常悟朗は
ゆき・秋桜と別行動を取ることとなるが、校舎の窓から見えたのは校庭の
キャンプファイヤーで串に刺したマシュマロを焼いていた二人に激突する
男子生徒の姿そしてあとから追い掛けてきた屈強な三人の男子生徒の姿。
慌てて校庭に出ると、ゆきは既に屈強な男子生徒に連れ去られたあと
だった――という、前章から引き続き、名古屋を舞台にした話。
情景描写を逆手に取り、どれが伏線でどれが単なる情景描写なのかを
分からなくすることで本作はハウダニットが重要であり、コンピュータ部が
結局どうしたのかは重要ではないということを暗喩していることが分かる。

『伯林あげぱんの謎』
放課後、校則改正の是非に関するアンケートを届けに新聞部を訪れた常悟朗。
常悟朗とは友人とは言わないまでも知らない間柄ではないという関係である
堂島健吾の依頼により、『世界の年越し』をテーマにした記事を書くべく、
先輩が用意した、四つのうち三つはジャム入り、残り一つはマスタード入り
のベルリーナー・プファンクーヘン(ジェリードーナツ)を用意したはずが、
自分を含めた全員がマスタード入りにはあたってはいないと主張していたため
堂島は常悟朗に誰がマスタード入りを食べたのかを当ててほしいと
依頼する――が冒頭のあらすじ。
時系列や『信頼できない語り手』である登場人物たちのバイアスを丁寧に
紐解きながら少しずつ真相に近付き、最後の最後で序盤に提示された謎も
込みで解決するさまは胸がすく感覚を得ることができる。

『花府シュークリームの謎』
新年が明け新学期に入った早々、昨年起きた、いちごタルトが自転車ごと
盗まれたり、誘拐されたりといった散々な出来事の厄落としも兼ねて
甘味処でおしるこを食べることになったゆきと常悟朗。
それを思い出したのは、東海地方で売られているスイーツ関連の記事に
強みを持つミニコミ誌に掲載されていた、名古屋のホテルで開催された
イタリア菓子のイベントの記事に満面の笑みを浮かべた古城秋桜の
写真があったからだった。そんな中おしるこを食べていたその時、
秋桜からゆきに、行ってもいない大晦日のパーティでの飲酒により
停学を食らい、学校に抗議をしても聞く耳を持たない。なぜこんなことに
なったのか調べてほしいという電話が入り、土曜日に東山線覚王山駅
近くにある彼女が住むマンションを訪れる――が序盤のあらすじ。
この話もまた、『紐育チーズケーキの謎』同様事実が明らかになった上で
秋桜がどのような行動を取ったのかを敢えて描かないことでハウダニットが
重要であることを暗喩すると同時に、直接的な描写は無いにもかかわらず、
真犯人の敗北を窺い知ることができるのは作者の妙であろう。
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No.11:
(5pt)

小佐内さん可愛い。

小佐内さんがとっても可愛くて良い。
小鳩くんもいつも通りユーモアがあって最高。
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No.10:
(5pt)

久しぶりの小市民コンビ

やっぱり小鳩くんと小佐内さんのコンビはいいなあと・・・
アクのある二人が織り成すライトなミステリーと、出てくるお菓子が食べたくなる描写も相変わらずでスラスラ読めて楽しめました。

今回は番外編のような短編集で春夏秋に次ぐ冬期限定~じゃなかったですが、自分は大好きな小市民シリーズを一冊多く読めたのでむしろありがてえという感覚です。次は冬かまた短編集か分かりませんが、首を長くして待っています。
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No.9:
(2pt)

まるで別人の主人公

長く書いてないだけあってシリーズそのものへの意欲が底をついているのを感じ取れる短編集でした。
事件によって探偵役である主人公の直感・観察力・思考力がバラバラで、ひとりのキャラクターが物語を紡いでいるというよりは、事件のアイディアに無理矢理キャラクターを当てはめて身の丈に合わない役を演じさせているという感じがします。
特に3つめに収録されている短編と4つめに収録されている短編の間にそれが顕著で、主人公が同一人物とは思えないくらい片方では無能、もう片方では有能です。
収録順をいじって主人公が一冊の中で成長していく、という形なら納得もできましたが。
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No.8:
(3pt)

秋季限定で終わるのが一番綺麗だった

大好きなシリーズてすごく懐かしかったけと、蛇足だと感じてしまった。それほど秋季限定が素晴らしかったという裏返しでもあるのだけれど…
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No.7:
(5pt)

冬を早く見たいけど‥。日常の謎とお菓子の珠玉の短編集です

11年ぶりの小市民シリーズ。文字にするとわずか3文字の「11年」ですが、ようやく、本当に、心から、待ちに待った新刊です。
米澤先生の本は大好きですべて読んでいます。思えば、ファンになったのは夏期限定のラストですべてが変わるどんでん返しに衝撃をうけたのがきっかけでした。そのため、小市民の新刊、それも春夏秋と続いたので、いよいよ冬の完結編なのかとドキドキしながら読み進めました。

‥最後になにかあるのではと緊張していましたが、そうではなかったのが、残念なような、ほっとしたような。

タイトルからして「冬」ではなかったので、読む前から気がつくべきでした。これは完結編ではなく、日常の謎と美味しそうな(一部ちょっと遠慮したい)お菓子の素敵な短編集です。
冬を早く読みたい気もしますが、ふたりのこんな話も素敵だったので、次の物語を楽しみにしながら待ちたいと思います。
マカロン、食べたい!
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No.6:
(5pt)

小市民シリーズが帰ってきた!

10年ぶりの新刊にも関わらず、ちゃんと小市民シリーズでした
青春の味がします
冬も楽しみです
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No.5:
(5pt)

よかった

久しぶりの二人と新キャラの秋桜がいい関係を築けていて、なによりもラストが珍しくハッピーエンド。
実写ドラマを撮るとしたら、誰が小鳩をやるんだろう?
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No.4:
(4pt)

さっそく読みました

前作に比べて、事件という事件はなく、ほのぼのとした作品になっていると思います。日常のなかの謎も、中に出てくるお菓子もすてきでした。4つの物語は繋がっていますが、短篇集を読む気持ちでストレスなくスラスラと読めました。少し物足りない感じもあるので星4つにしましたが、番外編としてみれば小市民ファンにとって、実質的に星5つの作品だと思います。
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No.3:
(3pt)

冷めてもおいしい,でも次は温かいうちに

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

いわゆる番外編の一冊で,タイトルにも春夏秋…と続いた『冬期限定』の言葉はなく,
表題作をはじめ,「漢字にしたら難しい世界の都市名」を冠にした全四編の短編集です.

ただ,ファン待望の最新作で,『十一年ぶり』と扉などでも強調はされていますが,
番外編だけに二人の関係や物語自体に動きはなく,初めての方にもと思わせる一方で,
『小市民』や『互恵関係』といった,本作の根幹に関わる言葉ややり取りが何度かあり,
軽く説明が添えられたりもしますが,やはりこれまでの読者に向けた一冊であるようです.

また,全体的にもそうですが,一編を除き,一人の少女を巡る連作の形となっており,
いささかクセのある彼女を中心とした騒動に,わかりやすくも意外な回収を見せる伏線,
そこへ二人の思惑や葛藤,小さな『毒』を交えて,さすがのうまさでまとめられています.

反面,掘り下げが少ないために,正直なところ,彼らに鼻白んでしまったのも確かで,
十一年という月日の長さを痛感,『冬季限定』は,ぜひとも早めにお願いをしたいです.
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No.2:
(4pt)

冬はまだか

久しぶりの小佐内さんに会えて感激しました。 巴里を読む前に、間が空きすぎたので、春夏秋と読み返しました。夏のもうこの物語終わり感もすてきだし、秋のもやもやから、これは冬に向けてのクライマックス感も大好きです。
そういう意味では巴里の短編4本は山場感がすくなく、小市民感もう擦れているのが多少気がかりですが、それでも楽しく読めました。冬はまだか。
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No.1:
(5pt)

長かった…

11年ぶりの新作。正直この小市民シリーズはもう新作を読めると思っていなかったので、新刊を出してくれただけで大満足。
刊行ペースは遅くても仕方ないと思うが、古典部シリーズと小市民シリーズはぜひ今後も書き続けてほしい。
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