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リプリー(太陽がいっぱい)
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リプリー(太陽がいっぱい)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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『太陽がいっぱい』の冒頭、主人公トム・リプリーはコン・マン(詐欺師)として登場する。米国国税庁職員ジョージ・マッカルピンになりすまし、税金をきちんと納めていない(とトムがあたりをつけた)人々へ督促し、不足分の小切手をまんまと回収しているのだ。 犯罪に手を染めながら、他方でトムは、25歳にもなって自分は何をしているのか、という真っ当なあせりを持っている。そんな彼に、ディッキー・グリーンリーフの父親ハーバートが、イタリアにいる息子をニューヨークへ連れ戻してほしいと依頼する。おたずね者で、すぐにでもニューヨークとおさらばしたかったトムは、彼の依頼を引き受けることにした。 向かった先はディッキーのいるイタリアのモンジベロだが、トムの頭の中では行き先は「ヨーロッパ」だ。そこが再出発の舞台だ。船上で、トムは就職について想いをめぐらす。ハーバート・グリーンリーフの金を使い果たしても、米国へもどることはないかもしれないと考える。 事実そうなってしまった。愛憎関係の末にディッキー・グリーンリーフを殺した後、ディッキーになりすまして逃避行の末ヴェニスでは宮殿に住んだ。彼の財産を騙し取ることに成功し、物語は終わる。だから、『太陽がいっぱい』はまんまと世間を欺いたトムのコン・ゲーム小説でもあり、コン・マンからジェントルマンへと変身を遂げたトムの成長物語でもある。 ところで、本書の原題は‘The Talented Mr. Ripley’である。直訳すれば『才人リプリー氏』。どういう意味で才人なのか? ぼくはなんだってできるんだーボーイだって、子守だって、経理だって できる。・・サインだって真似ることができるし、ヘリの操縦もできる。 ダイスも扱えるし、他人そっくりになりすますことだって、料理だって できる (79ページ) 引用したのは、ディッキーが君は何ができるのかと尋ねたときのトムの答えである。そう、トムはいまでいうマルチタレントのはしりなのだ。「サインだって真似ること」、「他人そっくりになりすますこと」は後のトムの詐欺行為を暗示させるのだが、それらすらトムにとっては(著者にとっても)才能の一部なのだ。 著者はトムの描写を通じて、世の中を渡っていくために人はどうやって才能を発揮するのか、マルチな才能は人に何をもたらすのかを、読者に問いかけているのかも知れない。 | ||||
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アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」の原作ということだが、映画の設定とはかなり相違がある。一番異なるのは映画がヨットでのシーンの印象が強いのに、本作ではヨーロッパの街を舞台にした一種の逃避行であることだろう。アメリカ人が憧れを抱いているヨーロッパを舞台に、画家かぶれの金持ちのお坊ちゃんと貧乏だが自分の才能にうぬぼれている友人という二人のアメリカ人を軸にした物語となっている。 ヨーロッパの都市やリゾートの何となく怠惰な雰囲気の中で、一人であれこれと策略をめぐらして保身を計る主人公の姿は決して格好良くはなく、英雄気取りの本人が哀れになってくる。映画ではそんな主人公の性急な野望を映画の枠内にうまく表現しているなと思った。 ところで、驚くのは本作がシリーズものであるということだ。従って結末は映画とは異なる。主人公であるトーマス・リプリーの続編での活躍(悪事ではあるが)をさらに読みたい気持ちにさせる。 (その前に、未見のマット・デイモン主演のリメイク版「リプリー」を見るべきですね。こちらの方が原作に忠実らしいし、主人公の鬱屈した感じがお似合いかもしれない) | ||||
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アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」の原作ということだが、映画の設定とはかなり相違がある。一番異なるのは映画がヨットでのシーンの印象が強いのに、本作ではヨーロッパの街を舞台にした一種の逃避行であることだろう。アメリカ人が憧れを抱いているヨーロッパを舞台に、画家かぶれの金持ちのお坊ちゃんと貧乏だが自分の才能にうぬぼれている友人という二人のアメリカ人を軸にした物語となっている。 ヨーロッパの都市やリゾートの何となく怠惰な雰囲気の中で、一人であれこれと策略をめぐらして保身を計る主人公の姿は決して格好良くはなく、英雄気取りの本人が哀れになってくる。映画ではそんな主人公の性急な野望を映画の枠内にうまく表現しているなと思った。 ところで、驚くのは本作がシリーズものであるということだ。従って結末は映画とは異なる。主人公であるトーマス・リプリーの続編での活躍(悪事ではあるが)をさらに読みたい気持ちにさせる。 (その前に、未見のマット・デイモン主演のリメイク版「リプリー」を見るべきですね。こちらの方が原作に忠実らしいし、主人公の鬱屈した感じがお似合いかもしれない) | ||||
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『他人の人生を一度味わってみたい』自分に少しでも劣等感を抱いている人ならなおさらそう思うだろう。トム・リプリーもその一人。この作品を読んでいて痛いほどトム・リプリーの気持ちが解りました。それは私自身も少なからず劣等感を抱いて生活しているから、自分と重ねてしまい物語に強く引き込まれてしまう。 トム・リプリーのように、満たされない人生・心、自分への劣等感・不満を抱えながら歩む者にとっては、外国・異国の地で、もしかしたら今の自分と決別し、新たな自分へ変身できるのではないかと、胸高まり・期待してしまうことがあるかも知れない。それは誰しもが抱いている気持ちであり、友情が殺意に変ることもありえること。殺害した人物に成りすますと言うことは、トム・リプリーには最高の思いつきだったのかもしれない。 読み終えた後、彼はどうしたのだろうと考えてしまいました。 Patricia・Highsmith=The Talented Mr.Ripley 本当に見事な、素晴らしい作品であり、自分の今の状況を深く考えさせられる作品でした。 | ||||
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