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むらさきのスカートの女
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むらさきのスカートの女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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Amazon商品紹介より以下。 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。 『こちらあみ子』『あひる』『星の子』『父と私の桜尾通り商店街』と、唯一無二の視点で描かれる世界観によって、作品を発表するごとに熱狂的な読者が増え続けている著者の最新作。 第161回芥川賞受賞作。 * やけに他レビューを読むと表紙が水玉でむらさきではないじゃん、と「なぜ」部分が多い。 そもそも、この小説は他の方々のご指摘通りに主人公の視点が危うい。 神人称でもあるが一人称で語られ、本当なのか嘘(思い込んでいるだけ)なのかが曖昧である。 そしてそれで綴られているのが、まったくもって面白いのである。 実際は、むらさきでもスカートでもなかったのかもしれない相手。 あくまで、語り部の意識、思い込みによるものだから。 そして自分を「黄色いカーディガンの女」と称する、これもまた、実際に着ていたかどうかは不明である。 自分はまるで空気のような存在である語り部で、誰からも無関心的で、 そのために自身を語られる事が非常に少なく、外見からでは語り部の姿が見えてこない。 なので語り部がどういった人物なのかがさっぱりと分からない、というより、少ない。 やっと見えてきたのがもう後半だ、終わる。 そしてホラーなのか一体何の話だったんだと読者は森の中で取り残されたように感じる事よ。まったくもって不思議。 かくゆう私はこれまでこの作家さんの本を何冊か読んでいたため、作風は知っているし、じゃあ今回は読み返してみようと、二度読みを試みた。 さして違いはなかったが、最後に抱いた感想が違った。 「べつに何でもない」 怖いとか、希望が芽生えたわけでもない。こういう話だ、で結論づけた。 ちなみに裏の黒いリンゴの中に混沌とした宇宙が詰まっているような描写。 結構好きです。 読む人によってはどんな解釈でも受け取りでもできそうです。 中には熱狂的になる人もいそう。私はそこまででもないが、また読んでみたいと思わせる作家さんでした。 一応、大本命だった今作を読み終えましたが、賞でない作品も読んでみようかなー? 今後の活動がなさそうな背景もございますが、また書きたくなったら読みたいので。お待ちしています。 面白かった、ありがとう。 | ||||
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サクッと1時間半 | ||||
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紫の女の感情は本音は語り手の黄色いカーディガンの女の気持ちでもあり,読んでるうちにその語り手の女がとても怖いと思いました…なぜそこまでして紫の女に,強く惹かれていったのか分かりません | ||||
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読了したので、感想を。面白かったです、序盤は何もないままどこまでいくのかと感じさせられましたが、所長とむらさきのスカートの女が親密な関係になっていく(なっていたのかは定かではないですが)あたりから、ぐいぐい一気に読み進めさせられました。終盤のくだりはさすがに現実的なあれこれを無視しすぎている、ライトノベルなのかな? と思わせられましたが、最後まで主人公の顔がはっきりとしなかった点がこの小説の魅力だったのかなと。巻末の作者さんのエッセイ? も面白かったです。どのあたりまで本音で書かれているのか分かりませんが、物の見方や感じ方がまるでこの小説の主人公のように思えて素敵でした。 | ||||
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主人公はタイトルの「むらさきのスカートの女」ではない。語り手である「黄色いカーディガンの女」だ。 この主人公はどう贔屓目に見てもストーカーまがいの変質者だ。むらさきの女も確かに変わっているが、主人公はもっと変わっている。なぜなら、変わっている女を追いかけ回しているのだから、輪をかけた変質者と言って良い。 まず気になったのは、主人公のあり得ない追跡の仕方だ。最初の頃はともかく、むらさきの女がホテルの清掃係に就職した頃から、どう考えてもあり得ないほど露骨に観察をしている。はっきり言えば、それは無理だろうというレベルなのだ。ここにきて、初めてこれはファンタジー小説なのだと分かった。遅いが。 そう思ってさらに読み進むと、あり得ない追跡が続く。 そして、ある事件の後、今度は主人公がむらさきの女の再来ともいうべき人物と成りつつある事を知る。 さらに、作者の芥川賞受賞後のエッセイを読んで知った。主人公は作者の分身なのだと。 要は、病んでいる作者が病んでいる女を、そしてその女はさらに別の病んでいる女を観察しているという作品なのだ。従って、結末が曖昧なのは当然で、そこが謎めかしく読める。 決して茶化しているわけではなく、型通りの言葉で書くとこうなってしまう。まじめに書かれていることは疑いがない。 読んですぐに浮かんだのは「コンビニ人間」だ。この作品に通づる世界を描いている。 その意味で、こうした作品が文学賞を受賞するのは、明らかに時代を反映している。人が壊れつつある世界で必死に溺れまいとしており、かつ一方で順応しつつある主人公を描いているからだ。 文章は読ませるレベルにあるが、構成に難があると思えて仕方がない。気にしない読者もいるだろうが、自分の評価は星3.5くらいか。でも、期待していたよりは良くなかったので星3とした。 | ||||
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文章は 主人公?の語り口調が続くので、もう少し堅めな文章が好きな方は読みにくいかもしれない。実際私はそうでした。文章は簡単なのでスルスル読め、そのうちライトな語り口調もきにならなくなり、物語に引き込まれました。読み終わった後様々な事を感じますが、実際はどうなのかとまた読みなおす楽しみがあると思います。 作者のエッセイも載っているのですが、微妙な心情を言語化しており、それがまた面白く、本編を読み返したい気分になります。 | ||||
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星の子を書かれた方のだと読み終わって気づく。 無くなはないけど、うん〜んって感じ。オードリーの若林さんのお勧めで読んでみた。 面白いけど、なんだろ???って感じ。 | ||||
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話題の本なので読んでみた。これが芥川賞か。 読者に謎を残しまくる小説は好みではない。でもこのモヤモヤ系の小説がベストセラーになっているのは嬉しい。日本人は文学への受容力が高いのね、と感じる。 異常な女性二人の話かと思いきや、紫の女は正常に近い。正常どころか、器用な性格で世間と共存している。同僚の人に気に入られるのも上手。自分の外見を磨くのも上手。上司の男を魅了するのも上手。やり手じゃないですか。冒頭の、若いホームレス女みたいな印象は一体? 黄色いカーディガンの女は、途中で肩書と名前が分かるが、肩書と名前だけでは掴みどころが全くない。 一気に読み終わったが謎が多すぎて、レビューを読み漁ったが、答えはないんだというのが答えだった。 | ||||
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今村夏子の芥川賞受賞作品。 彼女の単行本はすべて読んだが、この作品は今までの作風とは違い、ミステリー風にかなり技巧を凝らした趣向だ。 むらさきのスカートの女と黄色いカーディガンの女の一心同体的な心の闇を描いている。二人の女が同一人物なのか別人なのか、あるいは想像上の人物なのかは不明だ。人間の不穏な心の暴走を二人の女に託して描いているようにも取れる。読者に多様な判断を任せているのが今村夏子らしい。 今村夏子は読者が納得する筋書きと結末は用意しない。最後には謎を残したまま行方不明になる。それが今村作品の魅力ともいえるのだが、個人的には初期の「こちらあみ子」「星の子」のような純粋な作風のほうが自分の感性に合う。 どちらにしても今村夏子は、何気ない日常の中に潜む不穏な人間の心の動きを表現する手法に卓越している。読後に何らかの戸惑いとともに、心の奥に疼くような不可思議な感覚を持ったことは確かだ。 | ||||
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文章自体は読みやすく楽しく読めました。 読後はもやもや感が残りました。 | ||||
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少し難しかった気がするけど、文章のリズムは好きな感じだった。けっこう最初の頃から語る女と語られる女は同一人物だと決めてかかって読んでしまった。それを確認する言葉や状況を探していたから、普段なら気にするはずの、生活の不安定さとか、女性ならではの会社での嫌なやり取りとか、子供たちからの目線とか、ちゃんと感じられなかった。自分の思い込みで鈍感になってしまった。自分の読み方が残念だ。 でも、語る女に引き込まれたのは確かで、すぐに読み終わっていた。感想を書く前は感情が動かない作品だなと思っていたけど、エッセイや解説を読んでこんなに変わるものかと思った。今は少し寂しいような気分だけど、悪くない感じではっきりしない。また読んでみようと直後に思う作品は初めてだ。それはそれで嬉しい。読めて良かった。 | ||||
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普通の読み物とは少し異なる展開◎ | ||||
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奇妙な物語で好きなジャンルでした。ただ、良く言えば分かりやすく、悪く言えば何となく話が読めてくる内容で、本を読むことがあまり得意ではない方やあんまり奇妙すぎる物語は好きじゃない方にはおすすめです。 | ||||
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自分のまわりのありふれた日常がこのように見えている人が居るのかもしれないと思うと、薄気味悪さを感じましたが、不思議と嫌な読後感ではありません。 バスに乗ったり、商店街で買い物したりする描写はほのぼのとしたものさえ感じます。 そこに唐突に、さりげなく挿入される小さな違和感。 | ||||
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こちらあみ子は星5。 他の作品は今村夏子さんが書く本だなって感じるだけで、特段語る事が無い。 なんせほとんど同じ手法と言うか、あみ子の成長後?パラレルワールド?ってくらい地の文体や人物像が同じ。 ストーカー気質で思い込みが激しくて夢見がちで陰気で、馬鹿な行動をとる。 コンビニ人間、穴、むらさきのスカートの女等、妄想とか思い込みとかに囚われて不気味な行動をとる女を淡々と書くのが流行っているのかな? この作品では職を点々とする女がホテルの清掃員として働きだして上司とデキて別れるまでの、どこにでも転がってる様な話を、その様子を観察する不気味な女視点で書くという出オチのような作り。 むらさきのスカートの女の語りでは弱いと思ったのかな。 確かに清掃の仕事はリアリティあった。経験者かな? 他は、細かい所はぼかしながらどうでもいいようなところをねっとりと書くと言うバランスのとり方で「深み」を演出しているように感じる。 あみ子はこどもだったから不気味さも容認出来たし、未来があるから読者が勝手に希望みたいなものをもてた。 これは救いようのないほどこじらせた中年女が破綻した倫理観をぶちまけながらもスラスラと過不足ない文章をしたためるという非常に矛盾した作りになっている。 故に何も残らなかった。 | ||||
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怒涛のストーカーでしたね 世にも奇妙な物語でありそう。いわゆる娯楽小説。面白かった。 | ||||
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「むらさきのスカートの女」と友達になるためにその行動を観察し続ける一人の女性の視点で描かれた物語。 むらさきのスカートの女が、同じ職場で働きだしてどう変化していくのか。その様子を見て楽しんでいるストーカーのような「わたし」こと黄色いカーディガンの女。 むらさきのスカートの女への憧れを持ちつつも、嫉妬心や対抗心もあるという複雑な心境が描かれていたのだが、それはあくまでも観察者の視点であって、「わたし」の本心はよく分からない。 結局、最後は色々な問題が残った状態でよく分からないまま終わってしまった。 それでも、説明は難しいが、最後まで読もうという気にさせる何かがあったと思う。 むらさきのスカートの女から見て「黄色いカーディガンの女」はどう映っていたのか。そのあたりも知りたかった。 | ||||
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読み終わった後のこの余韻はなんだろう、不思議な感じ。150ページくらいなのでいっきに読めます。むらさきの女と呼ばれていた女性を観察している同じような境遇の別色の女の物語。興味深いので別の作品も読んでみよう。 | ||||
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面白いような、退屈のような物語。賞を取る内容では無い。 | ||||
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本の状態は、良かった。 内容については、ラストがなんだかもやっと。総合しては、おもしろく良かったと思う。 | ||||
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