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カリ・モーラ
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カリ・モーラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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トマスハリスというと、あの世紀の駄作=「ハンニバルライジング」がすぐ頭に 浮かぶ。およそ小説の体をなしていない作品で、文章はスカスカ、ダラダラとし たストーリーがひたすらつまらなく続く小説(もどき)だった。 日本語訳が出版されてすぐに読み、目を通すとすぐに捨てた。お金と自分のキ ャリアを交換した小説家は哀れだ。 さてこんな小説家がトマスハリスだが、「ハンニバルライジング」以外はとても 優れた小説だと思う。ハリスはそれだけ優れた作家だが、どうにもひどい作品を 上梓した。つらつらとハリスについて書いたが、そもそもは、残酷きわまりない ストーリーと情景描写に長けた小説家であったと思う。 あれから13年。また懲りもせずに、お金欲しさにこの小説(まがい)を上梓した のかどうか。こんな下世話な興味で本屋で本作品を見つけ、逡巡した後に購入し た。 最初の部分はスピード感がある。次に何が起きるのか、ついページをめくって しまう、エッジの効いたストーリー展開となっている。ただこの最初の部分から は「サイコスリラー」の香りはほとんどない。精々が「ノワール(もどき)」の小説で しかないだろう。怪物的人間を描こうとして、見事に失敗。何も怖くないし、お ぞましさに震えが来る訳でもない。 何とか印象深く描写しようとしてか、死体処理の方法を描くが、所詮ハリスが 思いついた突飛な方法を提示するだけに終わっている。趣味の悪いこの方法は、 その映像が、「ゴーストバスターズ」に40年も前に「コミカル映画の演出」として演 出されている。ハリスはよほどこのアイデアが嬉しかったのか後半部分にも出て くるが、二番煎じはもういい。 主人公がいくつかの危機を切り抜けるシーンも、ハリスの筆はさして冴えない。 もともの重厚な文章を得意とするハリスには、このようなアクションシーンは不 得手なのだろう。 主人公に味方する者が必ず助けてくれる。最初の100ページほどで「随分と安っ ぽい物語」と感じた。良き頃のウィンズロウ、「犬の力」三部作に遠く及ばない三流 ノワールとしか言いようがない。 冒頭のモンスターのような南米麻薬カルテルの人物描写も、まるでなっていな い。深みのある描写もなく、かなりステレオタイプの「悪役」を設定したのだろう。 主人公の過去も、ただ簡単にコロンビアの反政府左翼ゲリラに拉致された過去を 持つとある。南米の混迷した政治状況も描いておらず、実に底が浅い。このレベ ルのことならばネットで調べた方がまし。 会話文と適当な情景描写のみで、物語は盛り上がりも何にも無く、ただ淡々と 続く。 脇役と登場人物もひどい。麻薬組織の人間としてありえないほど饒舌で、読者 向けの状況説明を長々としてくれる。 舞台となるのはマイアミのみという安直さ。ハリスは(おそらく)南米には一切 行っていない。時折スペイン語の会話を交える、それのみ。 この陳腐なストーリーと愚かなギャング達の掛け合い万才は読むのも嫌だった。 だらだらとした緊張感のない薄っぺらい物語がひたすら続く。ただ冗漫な文章。 このまま後半に続く。よく読むと銃撃シーン(車を使用)もでたらめで、運転手の 行動が一切描写されない。凶悪そのものの登場人物も、銃で撃たれているのに、 一言「息を吹きかえした」とさ。 何日も人間の腎臓を「氷水」で保存したらしい。臓器売買のことはほとんど出て こない。ハリスにはそもそもの医学的知識もないのだろう。 まず間違いなくこの小説(もどき)は、ハリスの経歴にまたもや汚点を残す愚作 だろう。ハンニバルライジングと双璧をなすつまらなさ。 最後の最後まで登場人物に感情移入するのは不可能。人物設定も情景描写もひ どい。おまけにストーリーはでたらめ。 よくこれで作品といえるもんだ。 全くお勧めできない。本屋で躊躇いながら購入し、読んですぐに捨てた。 帯の惹句、「『ハンニバル』よりも異常な猟奇殺人者」は全くの的外れです。 読みたかったら、図書館で借りて読んで下さい。 お金はいいから時間を返して欲しい。 | ||||
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「羊たちの沈黙」のトマス・ハリスの13年ぶりの新作が出版されたと聞いていましたが、私の引きこもりがひどく、5年経ってやっと読むことが出来ました。 おそらく70代後半の期間に執筆したのだろうし、まったく衰えを感じさせないというところがまず凄いと思いました。 また、この部分の感想を書いていると気持ちが悪くなってしまうくらいなのですが、国際臓器売買にタッチしている変質サディストたちの描写や、敵対する犯罪者グループの奇妙なエスカルゴ缶詰の製造など、正直言って言葉を失ってしまいました。 「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」で猟奇的な殺人事件や変質者たちを扱うのは、それらと相対する人間の精神の崇高さを浮き彫りにするためだと思っていましたが、本作はただ単に「悪趣味」と切り捨てる読者がいるような気がします。 執筆者トマス・ハリスにしても、本作を読むまではひたすら尊敬していましたが、読後は、「やっぱりこの人ヤバい人かも...」と感じてしまいました。 主人公カリ・モーラにクラリス・スターリングほどの魅力を感じなかったからだと思います。 それはハリスのせいではなく、もしかしたら映画「羊たちの沈黙」で、影のある美女ジョディ・フォスターがクラリス・スターリングを好演したからではないか?と感じました。 カリ・モーラが活躍する続編が出れば、彼女に対する印象も変わるでしょうが、ハリスはもう80代なのでそれはないでしょう。 もちろん、「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」の魅力が失われたわけではありません。大好きな作品たちです。 また、かなり微妙な表現が連続するこの小説は、カリ・モーラが少女時代に生きた世界と比べると、完全にぬるま湯としか思えない現代の日本に暮らす我々にとって「生きるためのバイブル」になる可能性はあると感じました。 | ||||
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トマスハリスは 数十年前に読んだブラックサンデー以来です。 ハンニバル系は映画では見てますが、 小説では1冊も読んでません。 ブラックサンデーはいまいちぴんとこなかった。 そんな自分からすると、 緻密さを求めるなら、 分量も圧倒的に多いトム・クランシーの方が面白いと思います。 トム・クランシーの本はほぼ読んでましたが、ライアンが大統領になるあたりから なんでややねん!って感じでやめましたw 単行本4冊続きなど、分量も大量になってくるしw でも、クレムリンの枢機卿などは好きで、 いまだに買い直して読んでます。 カリモーラですが、 映像を見ているかのようでサクサク読めます。 完全に映画化を狙ったプロットと描写なのでは?と思ってしまいます。 老眼の自分にも字が少し大きめで読みやすいです。 場所も海沿いの描写が多く、 描写はハードだけど、精神的ないやったらしさはなく、カラッとしてるためか、 ジメジメとした雰囲気はなく 全体としては明るい雰囲気に感じます。 特にお勧めはしませんが、 エンタメとして楽しく読めます。 | ||||
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内容は面白かったが、ブックオフで110円で売っていて、ちょっとがっかり | ||||
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あまり肩肘をはらずに読むと楽しいかと。悪趣味なことをサラリと読ませてしまうハリスさんはさすがだなぁと。 | ||||
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主人公に魅力がないというか描写不足で顔が見えて来ず、悪役はキャラが薄っぺらい。展開が単調すぎて最後まで読むのが辛かった。。。 | ||||
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登場人物をイチイチ掘り下げるので何かあるのかな と一生懸命膨大なキャラを覚えながら読むのですが 基本的に何の意味もないです。刑事とか。 そのエピソードが面白いのであれば問題ないけど 別に面白くも無いので全く必要のないくだりです。 ページ稼ぎ? ワニのエピソードとかも、そもそもワニ必要だった? 最後また出てくるのかと思ったらそうでもないし。 ドン・エルネストが最後のほうどうなってんのか よくわからないままなので完全に続編書く気だとは 思いますが、レクター4部作のように一冊でちゃんと 完結して楽しめる作品であって欲しかったです。 | ||||
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トマス・ハリスは過去の栄光、レクター・クロニクルにあっさりと別れを告げ、かなり悪趣味なピカレスク小説、クライム・アクションへ舵を切った。ただしいくつかのハリス節を引き継いで。それは魅力的なヒロインの創造とサディスティックなサイコパスの存在。本作でカリが動物たちの守護者であることは、クラリスと重なる。そして気持ち悪くて気持ち悪くて寒気がする悪の筆頭としてのハンス・ペーター。あとがきで高見氏が述べるように、本作はエルモア・レナード(あるいはウエストレイク)作品を思わせる。ブラックユーモアを含んだ犯罪もの、具体的には金庫の金塊争奪戦である。有象無象の悪党たちの滑稽味を含んだドタバタ劇である。その悪漢・悪党たちの中を、過酷な過去を生き延びたカリという力強いヒロインが颯爽と駆け抜ける「慈悲の聖母」を描くことである。これは惹句に惹かれ読み進めていても、ちゃんと読んでいれば途中で気が付く。つまり力まずに読むことができる(悪趣味な)娯楽作である。 ハリスの目指すところは明らかだが、ハリスに限らず、作者が何をどう描こうとしたのかを推し量れず、ひたすら自身の思い込みと読書消費欲に固執する、宣伝文句に自分を合わせてしまうというひとがいるとしたら、そのような主体性のなさではいつまでたっても豊かな読書体験は得られない。自分の好きな餌だけを口を開けて待っているようなもの。 目指すところはわかった。わかったが素晴らしいのか、と聞かれればやや疑問であることは確か。各キャラクタへの踏み込みがあと一歩。ベニート、ファボリト、ビジャレアル、誰よりロブレス刑事らの輪郭がまだ甘めに感じられる。この放り投げも悪漢小説らしく、ドライといえばドライなのだが。カリも強すぎる。 また、レナード作品の持つ感じを狙ったのだとしたら、レナードを超えて欲しい。というか、誰とも似ていない作品を送り出した作者としてその追随路線でいいのか、という疑問もある。スタミナ不足も感じられる。金庫の状態もややわかりづらい。ただそこにハリスならではの人体破壊趣味ともいえる猟奇性(ひとによっては受け入れられないレベルの)、人間と動物の織り成す世界をブレンドしたことは個性といえば個性、味といえば味ではある。この路線としては必要十分に面白い。 ハリスはこの極彩色のマイアミ、中南米テイストを描きたかった。読み手のことなんか気にせず、伸び伸びとカリの次なる試練とサバイバルを描いて欲しい。実質星3.8。 余談。レクターの偽名かと思わせる人物がひとり、ちらりと登場する。人物リストには掲載されてないけれど。 余談2。カリはCARI。文中で触れるように慈悲(CARIDAD)の頭文字であり、慈悲に関する語の接頭語であり、CARIだけでは「はちみつ」を指すのかも知れない(スペイン語)。これも文中でカリがゲリラの「蜜蜂」であったこと、そこから脱却したことが描かれている。 CARI MORA 2019、新潮文庫、高見浩=訳 | ||||
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ほとんどのレビューが散々に言ってるけど、僕はわりと好きだった。 確かに「羊たちの沈黙」や「レッドドラゴン」のような繊細にして荘厳という雰囲気はまったくありませんでしたが、軽快に読めるクライムアクションノベルとしてはなかなか面白いと思います。 レビューの中に「タランティーノ映画みたい」という評価がありましたが、僕はタランティーノ映画大好きなので読んでみたら確かにそんな感じもあったので、もうトマス・ハリスという作者にこだわらずサクッと読めるクライムアクションを読むつもりならけっこう楽しめる作品だと思います。 | ||||
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なんとトマス・ハリスの新作。しかもレクター以外の新作はデビュー作以来なので期待が大きかったが…。 麻薬王エスコバルがマイアミの別荘に隠したとされる金を巡る悪党たちの争奪戦。 さすがにハリスが作ったキャラだけにブラック・ユーモアと言えるほどアニメっぽい異常振りは半端ではないし、随所に描かれるガジェット(人体溶解機!)は面白いが、無駄な描写も多いわりには話は小粒で中編程度のボリューム。 一気に読めるエッジの効いた作品ではあるけど、レクターシリーズのような読みごたえを期待すると外す。 | ||||
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綺麗でよかったです。また機会が有りましたら宜しくお願いします | ||||
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トマス・ハリスでなかったら、星4つ以上です。過去の著作に比べ、私には期待外れでした。 | ||||
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レクター三部作の後がいかに苦しいものかは想像するに余りある。 敢えて駄作としてライジングを書くことでレクターを葬り去り(そうとしか思えない)、ここに新たな世界の構築に成功した作者の力量は流石の一言。 大傑作を生み出す瞬発力より、傑作を書き続ける持続力の方が如何に困難なことか。 御年八十歳、これからも頑張って欲しい。オススメです。 | ||||
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非常に良いとなっていたが、折れ曲がりがあり、がっかりした。 | ||||
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残念で仕方ない。 どうしたの?という内容。トマス・ハリスとは思えない内容です。初めから話、ダラダラ。 | ||||
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新聞の新刊広告を見てすぐに本屋に買いに行きました。 普段はネットで購入するのですが、トマス・ハリスの新刊、謳い文句に期待出来る!とすぐに手にとって読みたかったからです。 しかし……他の方も書いてありましたが、読めど進めど一向に面白くならない。 字が大きくて薄いから半日もあればすぐに読めそうな量なのに進まない……。 仕事の休み時間潰しに読んでるのに時間が潰れない。少し読んだら眠くなるから逆に寝ちゃう……。 外国の小説は読みなれているから、登場人物の名前も読んでいけば覚えるのに誰が誰が頭に入ってこないし、誰にも魅力を感じない。 頑張って頑張って最後まで読みきりましたが、腹立たしさしか残りませんでした。 宣伝文句と全然違うやんか!!! ぜんっぜん面白くない。 帯や新聞の文句は信用したらいけないと改めて思いました。 やっぱり「羊達の沈黙」がピークでしたね。これは何回も読みましたし、また読みたくなります。手元にあるのはこれと「レッドドラゴン」だけです。 それ以降のレクター博士モノはそれなりに楽しめましたが、ライジングは映画の脚本みたいだなあ、と思い読み返すこともなく売りました。期間が空いたのでその感覚を忘れていましたが、それよりひどくなってました。 余談ですが、職場で普段はあまり本は読まないけど、期間限定の長時間のバス通勤中に寝るために適当に本を買ったがそれが村上春樹で面白くて眠れない、と言う人がいたので 「これならすぐに眠れますよ」と差し上げました。 | ||||
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帯に騙された。 13年ぶりの新作とあって、自分には珍しくジャケ買い。 物語が始まると、全身無毛の敵役、人体液化装置、過去のある絶世の美女、麻薬王の大邸宅、エイリアン等の怪物、と舞台設定・道具立ては十分。 が、そこまで。 各章は短く、人物像は薄っぺらく、舞台もせせこましく、映像コンテを活字で読まされているよう・・・。 帯にもある、肝心のVSはナンチャッテ・・・。 なるほど、作者の名声の割には書評を見かけない訳だ。 取材を重ね、設定に凝ったのかもしれないが、肝心のドラマに力が入らなかったのか。 映像化されれば、脚本や演出次第で盛り上がるかもしれないが、 年を重ねると、ここまで才能が枯れるのかという意味では、恐るべき一冊。 | ||||
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トマス・ハリスの久々の一作なので、期待が大き過ぎ。そういう意味ではボチボチかなと。 本当にトマス・ハリスの作品かな?とも思ったりしますね。 | ||||
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良く分から無い本 | ||||
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主人公が ラテン系で意外だったが、過去〜未来…スピンオフと 映画化が楽しみ。 | ||||
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