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Φは壊れたね



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【この小説が収録されている参考書籍】
Φは壊れたね (講談社ノベルス)
φは壊れたね (講談社文庫)

Φは壊れたねの評価: 3.05/5点 レビュー 88件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 1~20 1/2ページ
12>>
No.35:
(4pt)

S&Mシリーズを読み終えた方、次はこちらではありません

登場人物の流れを追うためには、いったん犀川・萌絵から離れて、Vシリーズを読んで下さい
次に「四季」4部作を読むと最大の驚きが得られます。20冊以上読み切った者だけが味わえる感動です
作者は何から読んでもいい、と書いていますが、この順序が正しいです。
このシリーズは後日談のようなものです。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.34:
(4pt)

なんと言って良いか‥‥‥‥

もう、単体の話なんてどうでも良くなっている。ここまで来たら読むしかない。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.33:
(4pt)

いうほど悪くないのでは?

唐突に未読だったGシリーズを読みたくなって(というよりは久々に犀川と萌絵の会話が読みたくなって)買ってみました。

内容はそれほど分厚くないので2,3時間で読み終わる分量でした。

新登場の探偵役・海月君がまた特異な性格というか、必要最小限のこと以外はほとんど口きかない人なので、彼の心の中身を見てみたいです。

犀川先生は間接的にほんのちょっとの登場なので、それが残念。

多くのレビューで、謎解きしてないと書かれてますが、厳密にいうと、密室トリックはとかれてるし、犯人ももちろんわかってます。
(といっても海月の合理的な推理だけで、それを警察が裏付けた、とか犯人が逮捕された、という後日談がないですが)

ただ、動機と、重要な証拠品ともいえるタイトルの意味だけが一切説明なしです。
もっとも過去のシリーズでも動機はあくまで記号的な部分で、ほぼトリックだけにフォーカスした作品は時々あったので、ある意味作者らしい作品ともいえます。

まぁ、タイトルについては後々のシリーズで補完されるのを期待するしかないですね。。

個人的には読んで損した気分はなく(今のところは、ですが)、これから続く長い物語の序章だと思ってます。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.32:
(4pt)

軽いジャブのようなスタート

濃ゆい面子のおかげで、他愛ない会話でも息つく暇もない過去シリーズでしたが、今回のシリーズは登場人物がわりとあっさりキャラ、フツーの学生さんという感じで、いい意味でどこかホッとしたくらいでした。S&Mがエスプリの効いた会話、Vが毒っ気の強いの会話だとすると、Gシリーズの彼らは本当にフツー。推理も行動範囲もただの学生です。
唯一、海月というキャラが少し変わりもので、少ない材料でやる気なく推理する、いわゆる犀川ポジション。かといって、萌絵ポジションにあたるほどの行動力と好奇心を持ち合わせたキャラもいません。ヒロインは加部谷ですが、萌絵に憧れている設定どおり、フツーの元気な少女。萌絵や犀川は、まったり雰囲気の中にほんの少しふりかかるスパイスのようにちらりと登場します。
トリックや動機については、私は森作品では別にどうといったものを求めていません。探偵と同じで、“語り部”もまた、トリックはともかく動機については知ったこっちゃない、というスタンスが森作品だと思っているからです。そういうのが嫌いという方には、元々森作品は合わないと思います。なので、周囲に無条件でオススメできる作品ではないです。ミステリィというジャンルではなく、森というジャンルなのだと思えば、今作もとってもおもしろい。

なので初めて森作品に触れる方が、この作品からスタートするのは、本当にオススメできません。
森作品にある程度触れて「あぁこれが森作品だよなぁ」と面白く感じられなければ、今作は「えっ何だったの」感がぬぐえないと思います。今回はとくにあっさり度が高めなので、普段森作品に触れている方にすら、物足りないかも。ただ、シリーズの最初だし、軽いジャブ的なものかなと思っています。(今後に期待という言葉は嫌いなのですが、まさにそうかも)

1作に2〜3度は必ずある、思わず「うまいなぁ〜」と唸ってしまう会話や文章は健在です。それだけでも、私には読む価値のある作品です。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.31:
(5pt)

かなり好みの分かれる作品のようですね

他の方のレビューを眺めていると、かなり好みの分かれる作品のようですね・・・
私はとても面白く読むことができました。
また、各章の冒頭にウィトゲンシュタインの論理哲学論考が引用されていてシビレました。

この人の書く小説は、登場人物の心の状態に依存せず、
所与の境界条件から一意に解が求まるところがすごいと思います。
それも、よくできた興味深い問題であるところが良いです。

最後はすっきりしない終わり方だという方もいるようですが、
この本に論理哲学論考が引用されているところからして、
この終わり方がもっともしっくりくる、と私は思っています。

だって、およそ明晰に語りうること(境界条件から導かれるトリック)は、
明晰に語っているわけだし、語りえないこと(動機)については、
沈黙するしかないって、そういうコンセプトなわけですから。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.30:
(5pt)

かなり好みの分かれる作品のようですね

他の方のレビューを眺めていると、かなり好みの分かれる作品のようですね・・・
私はとても面白く読むことができました。
また、各章の冒頭にウィトゲンシュタインの論理哲学論考が引用されていてシビレました。

この人の書く小説は、登場人物の心の状態に依存せず、
所与の境界条件から一意に解が求まるところがすごいと思います。
それも、よくできた興味深い問題であるところが良いです。

最後はすっきりしない終わり方だという方もいるようですが、
この本に論理哲学論考が引用されているところからして、
この終わり方がもっともしっくりくる、と私は思っています。

だって、およそ明晰に語りうること(境界条件から導かれるトリック)は、
明晰に語っているわけだし、語りえないこと(動機)については、
沈黙するしかないって、そういうコンセプトなわけですから。
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.29:
(4pt)

Gシリーズ第一弾

S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季の次に当たるGシリーズの最初の一巻。
印象的にはS&M・Vシリーズの後日談といったところでしょうか。
時系列では『四季 秋』の後のストーリーです。
旧作を知らなくても読めないこともないのですが、順に読んできた方向け(悪く言えばファン向け)の本になっています。

今シリーズのムードメーカーでもある加部谷恵美はともかく、新キャラである山吹早月(四季にちょい役で出てますが)と海月及介のキャラが何となく弱いのが気になるところ。
逆に言えば旧作の西之園や犀川、Vシリーズの四人組などのキャラが濃すぎたのですけど(笑)

今後の展開が気になると言う点ではシリーズ一作目としては成功なのかな?
推理小説としては短編でやるようなトリックなのでちょっとガッカリ感が……。
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.28:
(4pt)

Gシリーズ第一弾

S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季の次に当たるGシリーズの最初の一巻。
印象的にはS&M・Vシリーズの後日談といったところでしょうか。
時系列では『四季 秋』の後のストーリーです。
旧作を知らなくても読めないこともないのですが、順に読んできた方向け(悪く言えばファン向け)の本になっています。
今シリーズのムードメーカーでもある加部谷恵美はともかく、新キャラである山吹早月(四季にちょい役で出てますが)と海月及介のキャラが何となく弱いのが気になるところ。
逆に言えば旧作の西之園や犀川、Vシリーズの四人組などのキャラが濃すぎたのですけど(笑)
今後の展開が気になると言う点ではシリーズ一作目としては成功なのかな?
推理小説としては短編でやるようなトリックなのでちょっとガッカリ感が……。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.27:
(5pt)

読みやすくていいです

S&Mシリーズを読了後に読みました。

まず感じたのは、これまでに読んだ森博嗣さんの作品と比べ、読みやすいということ。
主人公の位置づけであろうメインの三人が、限りなく普通の大学・大学院生…といっても
それぞれの個性・立ち位置がハッキリとしており、個人的にはミステリ部分よりもむしろ
彼らの会話を楽しんだという感じです。

かといってミステリがお粗末ということは決してなく、かといって難解すぎるということも
ない、自分としてはこれくらいの方があっさりしていてよかったです。

ページ数も多くないので、気楽に、でも十分に満足できる作品だと思います。
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.26:
(4pt)

なんだか美しい

このシリーズを読む前に、
S&Mシリーズ、少なくとも「すべてがFになる」は読んでおくといいでしょう。
タイトルからして難しそう、と思われるかもしれませんが、
数学的な頭がなくても全然面白く読めます。

死体の惨状の描写がとても印象に残ります。すごい。
不謹慎なたとえですが
理解するというよりは、芸術作品を見るようにこの殺人を見ると、
鑑賞したあとの感動みたいなものが味わえるかもしれません。
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.25:
(5pt)

さっぱりとした面白さを味わう新シリーズです。

森博嗣の『φは壊れたね』は新シリーズの一巻目。
あるマンションの一室で身体をアルファベットのYにして床から浮いている死体が発見される。しかもそこは完全な密室となっていた。この事件の山吹ら学生と西之園萌絵が挑戦する!

これまで二つのシリーズ(S&MとV)を読みました。
それに比べて今作は読みやすく、余計なものを削ぎ落とした印象の作品です。
大学という舞台は変わっておらず、新たな学生たちである山吹早月(ちょいクール)、加部谷恵美(おしゃべり)、海月及介(無口)はどれも個性があるがキレものでもあり魅力的。
全体的に学生らしいたわいのない会話が随所で見られたり、トリックや犯人を最後まで突き止めず「〜だったんだろう」と仄めかしたりするので、今までとは違う作風という印象を受けましたね。

私は大いにこの新シリーズが気に入りました!
森博嗣の一作目『すべてがFになる』を読んで離れた人もこの機会に。
難解なミステリではないのでだれにでもオススメ。
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.24:
(5pt)

話の展開は相変わらずの切れの良さ

文庫化するまでが長く、ずっと待ってました。
残念なのは、犀川と萌絵があまり登場しないこと‥
今回の主役は‥あの3人ですか?
キャラ的には面白いが、前から読み続けている者にしてはちょっと不満‥
すでに話は随分進んでいるはずなので、今後の彼らの成長に期待!
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.23:
(4pt)

コピー・ライター的センスが凄い

2004年9月5日リリース。所謂Gシリーズの第一弾。西之園萌絵再びではあるが作者的には海月君が主人公なのだろう、このシリーズ。(●^o^●)
まず『φは壊れたね』というタイトルに感心した。このタイトルで人を引きつけるコピー・ライター的センスは森博嗣は飛び抜けている。凄いな、と思う。そういえばこのマークは空集合のマークだったな、と頭のどこかで思い出す。でも森のことだから開けた穴を貫いているカタチを示したモノみたいなオチが出てきそうな予感もした(違ったが(●^o^●))。ストーリー的にはVシリーズ最後の『赤緑黒白』と似た感じを持った。
閑話休題。オレンジのメッシュを入れた西之園萌絵というのもいかがなものか、ちょっと想像しがたいぞ。(●^o^●)
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.22:
(4pt)

コピー・ライター的センスが凄い

2004年9月5日リリース。所謂Gシリーズの第一弾。西之園萌絵再びではあるが作者的には海月君が主人公なのだろう、このシリーズ。(●^o^●)

まず『φは壊れたね』というタイトルに感心した。このタイトルで人を引きつけるコピー・ライター的センスは森博嗣は飛び抜けている。凄いな、と思う。そういえばこのマークは空集合のマークだったな、と頭のどこかで思い出す。でも森のことだから開けた穴を貫いているカタチを示したモノみたいなオチが出てきそうな予感もした(違ったが(●^o^●))。ストーリー的にはVシリーズ最後の『赤緑黒白』と似た感じを持った。

閑話休題。オレンジのメッシュを入れた西之園萌絵というのもいかがなものか、ちょっと想像しがたいぞ。(●^o^●)
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4062758989
No.21:
(4pt)

新境地

 従来の森作品よりも、さらに短く簡略化されたものになっている。四季シリーズと同じく、上下二段組になっていないし。 四季シリーズはちょっとがっかりだったので、新たな出発点として期待して読んだが、なかなかに味わい深かった。探偵役が萌絵じゃなくなってるが、それでも構わないような気がしないでもないけど、Vシリーズなんかに比べてキャラの質が落ちてきている気がする。
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4061823922
No.20:
(4pt)

新境地

従来の森作品よりも、さらに短く簡略化されたものになっている。四季シリーズと同じく、上下二段組になっていないし。
 四季シリーズはちょっとがっかりだったので、新たな出発点として期待して読んだが、なかなかに味わい深かった。探偵役が萌絵じゃなくなってるが、それでも構わないような気がしないでもないけど、Vシリーズなんかに比べてキャラの質が落ちてきている気がする。
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No.19:
(4pt)

「本格」への悪意

新本格ともなれば「見せトリック」というものが存在する。作者は本当は叙述トリックがやりたいのだけど、それでは読者の目を引かないかも知れないので、囮として密室トリックもいれておこうか、といったやり方だ。この場合、読者によっては「見せトリック」しか気付かず、それだけの作品だと思い込んでしまう、という場合が起こりうる。ミステリはネタバレを禁じる世界なので、理解できない読者が、自分で気付かない限り、永遠に誤解したまま終わる可能性も高い。そして森博嗣ともなれば、作者が書きたかったことが何なのか、表面的な事件を追っただけではわからないまま、ということは往々にして起こる。読後、ずっと後になって、あるいは再読時に、初めて「本当はこうだったのか!!」と気付かされたりする。「黒猫の三角」もミステリのタブーに挑んだ作品だったが、今作の過激さは、決してそれが明確に示されないことも含んでいるだろう。「Φ」は空集合、「空っぽ」が「壊れ」ても、何も壊れていないに等しい。しかし、本当は「空」ではない。比喩的に言えばここで壊されているのは「魅力的な謎」あるいは「本格テイスト」といったものではないか。作者は、「本格」を壊し、「空」と置き換えようとしている。ものものしい事件が起き、人気のある過去作品のキャラクターが登場する。しかし、結局彼らは活躍せず、主役は新たなキャラクタ達であり、事件も、犯罪も動機も"トリックも"あるにはあるのだが、その性格を考えれば「空騒ぎ」に等しい。何事もなかったかのように事件は収束していく。期待を裏切りたかった? それとも空っぽの物語を書きたかったのか? いや、私には、「本格なんて幻想だろう?」という、読者への"思ってても実際に口にしてはならないひと言"に聞こえる。以下は作中からの引用はなく、私からの比喩である。「そんなのは小説の作中人物の言い回しであって、実際にはしない。」と、"小説の作中人物"に言わせてしまったら、普通、世間ではギャグとして扱われるだろう。しかし、誰もそういう意図だと気付かない作品を書いてしまったらどうだろうか。そこにある本気の悪意、痛烈な皮肉を感じて欲しいと思う。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.18:
(4pt)

「本格」への悪意

新本格ともなれば「見せトリック」というものが存在する。作者は本当は叙述トリックがやりたいのだけど、それでは読者の目を引かないかも知れないので、囮として密室トリックもいれておこうか、といったやり方だ。この場合、読者によっては「見せトリック」しか気付かず、それだけの作品だと思い込んでしまう、という場合が起こりうる。ミステリはネタバレを禁じる世界なので、理解できない読者が、自分で気付かない限り、永遠に誤解したまま終わる可能性も高い。そして森博嗣ともなれば、作者が書きたかったことが何なのか、表面的な事件を追っただけではわからないまま、ということは往々にして起こる。読後、ずっと後になって、あるいは再読時に、初めて「本当はこうだったのか!!」と気付かされたりする。「黒猫の三角」もミステリのタブーに挑んだ作品だったが、今作の過激さは、決してそれが明確に示されないことも含んでいるだろう。「Φ」は空集合、「空っぽ」が「壊れ」ても、何も壊れていないに等しい。しかし、本当は「空」ではない。比喩的に言えばここで壊されているのは「魅力的な謎」あるいは「本格テイスト」といったものではないか。作者は、「本格」を壊し、「空」と置き換えようとしている。ものものしい事件が起き、人気のある過去作品のキャラクターが登場する。しかし、結局彼らは活躍せず、主役は新たなキャラクタ達であり、事件も、犯罪も動機も"トリックも"あるにはあるのだが、その性格を考えれば「空騒ぎ」に等しい。何事もなかったかのように事件は収束していく。期待を裏切りたかった? それとも空っぽの物語を書きたかったのか? いや、私には、「本格なんて幻想だろう?」という、読者への"思ってても実際に口にしてはならないひと言"に聞こえる。以下は作中からの引用はなく、私からの比喩である。「そんなのは小説の作中人物の言い回しであって、実際にはしない。」と、"小説の作中人物"に言わせてしまったら、普通、世間ではギャグとして扱われるだろう。しかし、誰もそういう意図だと気付かない作品を書いてしまったらどうだろうか。そこにある本気の悪意、痛烈な皮肉を感じて欲しいと思う。
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4062758989
No.17:
(5pt)

この本は面白いなぁ

母が好きな作家で、回って来る本を読んでいたので著者の本は一応全て知っているのですが、その中で1番好きです。まず、ダラダラとしたセリフや思考がない。私的にはまずそこにビックリ。とても読みやすくチラリとのぞくセンスのいいセリフが余計光っている気がします。相変わらず隙をついた事件のトリック。今回からのシリーズの探偵役の豹変ぶりもイイです。犯行にいたった心理は『こうだ!』という表現はなく、読者が考えるようになっています。うーんこれは次回作が楽しみなシリーズの始まりであります。
Φは壊れたね (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.16:
(5pt)

この本は面白いなぁ

母が好きな作家で、回って来る本を読んでいたので著者の本は一応全て知っているのですが、その中で1番好きです。
まず、ダラダラとしたセリフや思考がない。
私的にはまずそこにビックリ。
とても読みやすくチラリとのぞくセンスのいいセリフが余計光っている気がします。
相変わらず隙をついた事件のトリック。
今回からのシリーズの探偵役の豹変ぶりもイイです。
犯行にいたった心理は『こうだ!』という表現はなく、読者が考えるようになっています。
うーんこれは次回作が楽しみなシリーズの始まりであります。
φは壊れたね (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:φは壊れたね (講談社文庫)より
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