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W県警の悲劇
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W県警の悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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面白いんですけど、3話目くらいからかな?? この本は普通の本じゃないというのがはっきりしてしまうので、前振りが白々しくなってしまって、ちょっと没入感が低下する感じが。 ただ、本としては面白いと思います。個人的に高く評価したいのは、女主人公の本にありがちな、「延々と愚痴」というパートがほとんどなかったことかな。 ミステリー的に意味が無いから書かなかったのかもしれませんが、あれがなかっただけでも凄く読みやすかった。 | ||||
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この小説は、女性を重視しているのかどうか? 一見、通常の女性蔑視は見られない。セクハラ警部を辞職に追い込むあたりは、なるほどと感心してしまう。 しかし、何かおかしい。 父親の真の姿を知って娘の行う行為は、理解できる。しかし、婚約者の裏切りに対する彼女の行為は、正常性の閾値の低下した犯罪者の予感を感じる。 最後の結末は、これも女性への敵意ではないかと感じる。優秀な監察官がこのようなことをするだろうか? また、その制裁を行う女性に共感を持てるだろうか? どちらも異様としか言いようがない。 ただ、探し物の得意な「彼女」への愛情あふれる記述には、少し驚かされた。警察小説でこのような無垢な恋愛に出会うとは、初めての経験だった。 内容は面白く、読みやすいが、決して女性を重視しているわけではなく、むしろ異常性を描いている点に注意したい。やはり何か女性嫌悪があるような気がした。 | ||||
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W県警を舞台にした短編連続小説で、大胆などんでん返しと「そうきたか!」と唸らせる人物関係に翻弄されるように 魅せられつつ読み進んだ先に待つビターな終幕に、いい意味でヤラれました! | ||||
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本書は警察という閉鎖的な組織の中で、真実を追求することの困難さがリアルに描かれており、読者は主人公と共に緊張感を共有する。 著者は、登場人物の心理描写に優れている。 主人公だけでなく、脇役たちの心の動きや背景も丁寧に描かれており、彼らの行動に対する理解が深まる。 特に印象的なのは、物語が単なる事件の解決にとどまらず、社会問題や組織の在り方についても深く掘り下げている点。 読後には、警察組織のあり方や、個々の正義感について考えさせられる。 本書は、ミステリーとしての面白さと社会派小説としての深みを兼ね備えた作品。 警察小説ファンのみならず、社会問題に関心のある読者にもおすすめできる一冊。 | ||||
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以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 全六編の連作短編集で,一つ目の真相や黒さに,その後への期待が膨らんだのですが, 二,三つ目と同じ『仕掛け』が続き,しかも狙いが見え見えで,一気に気分は萎え萎え. 以降も,『どんでん返し』ありきの構成,演出が目立ち,事件や物語が薄く感じられます. また,最後の編にしても,ここまで来て…と,その物語自体は悪くなかったものの, そこへと導く流れや人物に都合の良さが覗き,それまでを束ねる見せ場になるはずが, 「またか」の思いが先に来てしまい,収まりの悪い幕引きとなっているように映ります. 短編ながら,どの編も起伏がしっかりとあり,読みやすいのは良かったと思いますが, 似たような事件や,早々と漂うマンネリ感など,連作としては物足りなさが残りました. | ||||
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本書も新聞広告に惹かれて手にしたものだ、懲りない性格なのだ。 つまるところ、なかなか宣伝文句通りのお楽しみにまでは至らないということだ、今だに。 本書は表紙や宣伝帯コピーからはかなり下品な印象を受けたし、タイトルも際どい。 僕の直感では「Wの悲劇」への 何らかの関りがあるのかな?という予断があった。 「Wの悲劇」はと言えばどうしても薬師丸ひろ子さんのシネマが僕には強烈であり、 もしそうであれば本作は「女性の強さ」がテーマであるだろうと云うくらいの予想はあった。 本書は短編6作、それもかなり密接度の高い連作形式として一つの主張が感じ取れる、 それはやっぱり「女性の社会的差別打破」だった。 今(2021年2月5日)まさしく「森五輪実行委員長」の女性差別発言が 世界を巡りまわっているなかで読み終えたのは何かの因縁だろうか。 宣伝コピーにもあるように「ネタバレ絶対厳禁」であるし、ネタバレする悪意も持ち合わせていないが、要するに叙述的トリック尽くしだ。 というと、それを意識して読み進むことになるが、それでもこのトリックにはまってしまうだろう、恐らくは。 ということでこれ以上深くレビューすることもできないのだが、いわゆる県警物語であり、読者を欺くトリックが目玉であり、伏流として女性応援、差別打破が仕掛けられている。 と言って横山秀夫さんの県警小説とはまるで違う、タイトルだけで誤解しないようにしたい (表紙のイラストからしてそんなこともないとは思うけどね)。 偽りのない感想として…「女性は怖い」だった。 | ||||
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先に本書が原作の芦名星さん主演の連ドラを見て興味を持って購入。 ドラマはオリジナルの2話含め、全8話。本作品の6作全て採用されている。また、内容は各話ゲスト女優が演じる女性警察官が関わる事件で、全話全て芦名さん演じる主人公の女性警視が登場する。 一方、本書では全を通じ話題には出てくるが、実際活躍するのは、最初と最後の作品。 ドラマを見て、またイヤミスと聞き覚悟して読んだが、陰惨な事件やブラックなエンディングにかかわらず、ドラマと違ってカラッとした印象。 ドラマでは演出にもよる部分が大きいが、どうしても主演の芦名さんに感情移入してしまうせいだろう。 最も面白かったのは「ガサ入れの朝」(ドラマでは「一途な女」)。やはり叙述トリックなので、ドラマの方は若干無理があったが、優希美青さんが乙女な千春役を上手に演じていた。想いを寄せる上司が鶴見慎吾さんで原作イメージよりダンディな感じだがなかなか合っていた。 また「破戒」(ドラマでは「禁忌の女」)は、ドラマ化で最も改変が多かった。原作では事件を担当する再雇用された女性警察官が、ドラマでは容疑者。床嶋さんが演じ、芦名さん演じる警視の元同期ではなく元先輩警官に変更されている。この話は先に見たせいもありドラマの方が印象的だった。一時は共に上を目指していた女性警察官同士が、ある時点で一方がキャリアを捨て家庭を選んだため決別したものの、事件をきっかけに正反対の立場で相対し、解決後は再び別々の道を進んでいく。二人の対照的な生き様が興味深かった。 あと、清さんについて触れないわけにはいかないだろう。ドラマでは佐藤仁美さんが演じインパクト最大の登場人物だったが、原作の方がさらにパワフル。彼女を主人公に続編を書いて欲しい。 ドラマに関しては、佐藤さんの怪演が気になるところだが、続編は望まない。話の筋に影響しないとしても、やはり芦名さんの不在が痛い。ご冥福をお祈りいたします。 | ||||
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短編集でそれぞれ面白いですがきちんと回収される結末がさらによかったです。 | ||||
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ドラマを観て面白かったんで、原作も読んでみました(ドラマは第7話で、まだ最終回には達してない段階)。 普通、ドラマや映画はある程度端折ってて、原作小説の方が細部にわたって深い内容ですよね。でも、これの場合は逆。 もし小説から読んでいたら、「無理矢理にブラックなどんでん返しを盛り込んでいるだけの、なんか薄っぺらい警察小説」という感想だったと思います。 最終話に達するまでは。 本作は短編連作小説なのですが、最終話のブラックどんでん返しがかなり凄いんですよ。いやー、これはまったくの予想外。ネタバレは書きませんが、ヒントは「なるほど、これはまさに連作だ!!!」という感じ。 しかしこれ、ドラマの最終回はどうなるんでしょう。ドラマは、原作を微妙に変えてます。例えば第一話、「第一話の当事者の恋人」の扱いが、ドラマと原作とでは違ってます。原作まんまで行って欲しいなー。絶対に観ないと! というわけで、「ドラマを第7話まで観た段階で小説を読んだ」という前提ありきで星四つ、小説単体だけで読んでたら星三つということで、ギリギリ四つ星評価とさせていただきたいと思います。 | ||||
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背中に冷水を浴びせられたような感触。ゾクッとしました。 短編連作が次の物語への期待を盛り上げてくれる。 この作家らしく楽しめました。 | ||||
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ラストのどんでん返しと種明かしだけが評価できる凡作。短編集だから最後まで読めた。 | ||||
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W県警を舞台にした短編集全6編。大体の物語が女性を主人公に据えられ、何れもラストにひと捻りある仕上がりになっていて、ミステリー好きには溜まらないと思います。しかも、最終話は最初の話に絡んでいるという凝ったつくりになっています。 如何にも読み手を騙そうとしているものや、予想通りの結末のものもありますが、毒が利いていて見事なラストに唸らされた「私の戦い」や、物語の構成に作者の技巧が光る「消えた少女」の2編が個人的には秀逸かと思います。 | ||||
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表紙をよく見ると、髑髏が浮かび上がってくる。それが暗示するがごとく、W県警には、これからずっとずうっと悲劇が続いていくことだろう。正義を自認する者は、悪魔と紙一重であるのだ。いったい何を言ってるんだと思うでしょ。どんでん返しばかりの6つの短編を読めば、それが分かる。6つの短編の主人公はそれぞれ違うが、お互いに関りがいろんな意味である。その中の皆が仰ぎ見る松永菜穂子警視が最後に来るんだろうなあと思っていたら、その通りだった。警視から警視正になって、めでたしめでたしだったけど⋯。ところで、5話「破戒」で、神に対して犯した罪を俗世の法律による罪に肩代わりさせるというのは、どうなのだろう?ちょっと無理があると思うけどなあ。 | ||||
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同じ女性として男社会の職場で働いていた身として、共感できるところがおおくあった。 セクシャルハラスメントの意趣返しなどは爽快だった。 最終章で、え?というどんでん返しがあり、ストーリーの筋立ては巧いな〜と感心した。 | ||||
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タイトルはもしかすると夏樹静子の「Wの悲劇」からとったものでしょうか。 作品の内容は、警察官が登場する本格推理小説です。連作短編集となっています。 帯にある通り、どの作品にもどんでん返しがしかけてあり、退屈することはありません。 個人的に一番よかったのは、おそらく著者自身としてはそれほど評価が高くないであろう「私の戦い」です。 (なぜ評価がそれほど高くないと考えたかというと、短編集のまん中に配置されているからです。) ほかの作品が、どんでん返しの手法として「ひっくり返し」ているのに対し、この作品は「ひねっている」感じがして、しかも、そのひねりが鮮やかに決まっているからです。 みごとだと思います。 この1作で、星5つをつけました。 | ||||
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それぞれ主人公は違うものの、W県警内で起こる事件の連作短編集。全作に女性初の警視正という女性が絡んでいます。 最初の『洞の奥』を読んだときは、ありきたりなミステリだなとは思いましたが、全体を通してみれば、それぞれ女性が主人公で感情移入しやすかったというのもありますが、叙述ミステリもあったりといろいろとバラエティーに富んでいて、最後まで飽きずに一気読みしていました。面白かったです。 | ||||
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舞台を共有したミステリの連作集です。 各エピソード終盤に意外な真実やどんでん返しがあり読み物として単純に飽きること無く読めました。 ただ同じ舞台を共有しながらキャラクタの書き込みが薄かったと感じます。キャラクタの濃い狂言回しがいても良いのでは?と思いました。 | ||||
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「W県警の悲劇」を何とか読み終えました。 架空のW県警を舞台にした連作短編集の体裁を取りながら、東野圭吾さんの「新参者」にも似た構成なのかとも早合点しましたが、違っていました。パズラーとしての6つの短編が収められていますが、3番目の「ガサ入れの朝」を受け入れられるかどうかだと思います。ネタバレもできず、あまり多くを語ることができませんが、そして、まあ、あまり難しいことも言わずにとも考えましたが、私は受け入れられませんでした。6番目の「消えた少女」もとても乱暴なエンディングだと思います。 それぞれの短編に「この国の現在への興味」を抱かせるような符号を散りばめながら、サプライズ・エンディングだけを目的とした連作短編集なのだと思います。 | ||||
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「騙されまい」と身構えてたのに、語り口の巧さにガード崩されて、まんまと何度も騙されてしまったことよ。 | ||||
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