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だから殺せなかった
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だから殺せなかったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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新進気鋭の作家さんで筆力も有りとても面白かったです | ||||
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デビュー作とは思えない! | ||||
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ある有料化チャンネルで無料の1話を観て、面白そうなので購入。 まだ、読んでいませんが、面白そうな展開に期待しています。 | ||||
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読みやすいのですが、細かいところが不自然に感じられて、ヒューマンドラマとしてはあまり没入できませんでした。 その一方で、ミステリーとしての作り込みは楽しむことができました。鮎川哲也賞の受賞にも納得しました。 また、ミステリー部分には直接影響がなくても、新聞記事が一面か三面か、二段か六段か、などをイメージできるほうが面白く読めると思うので、新聞紙がどんなものだったか忘れそうな人は、覚えているうちに読んでおくほうが良いと思います。 | ||||
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松本清張、三好徹、高木彬光、森村誠一といった面々が「推理小説のかたちでトリックを仕掛けて犯人探しをしながら社会正義を説く」作風で次々と小説(光文社のカッパノベルスが多かったです)を発表していた昭和時代を思い出しました。 安全圏に身を置きながら間接的な正義をはくマスメディアのありようと歪んだ正義感に侵食されてしまった犯人、ネット社会の不特定多数の匿名発言からあえて切り離したオールドメディアとしての新聞、希望に満ちた少年の未来など重厚な社会派小説に大満足、と思いきや驚愕のラストが待っていました。 社会正義を説きながら個人の醜い過去が独白により暴き出されるというラストまでイッキ読みでした。 | ||||
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作者は元新聞記者だったそうですが、「あー、いかにも新聞記者が書きそうな文章だわー」とメタ的にも楽しめます。たぶんそれも作者の狙ったところなのかな??作者と主人公の名前が同じということはそういうことなんじゃないかと。 | ||||
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ちょっと長い、冗長かなと思った部分にも伏線があり、大変楽しめた。 | ||||
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第27回鮎川哲也賞の「屍人荘の殺人」は楽しんで読むことができたが、 栄冠を争ったという本書は全くタイプの違うミステリであったが 大変味わい深い良書であった。 過去の辛い十字架を背負う新聞記者が、連続殺人犯からの挑戦を受け 紙面上での攻防を軸に物語は進められていく。 銀行勤務経験がある池井戸氏の作品のように 作者も新聞社勤務があるかと思えるようなリアリティがあった。 読後にあらためてタイトルの重み、切なさを感じた。 鮎川賞はあの「慟哭」が受賞を逃したと知ってから各書読んでいるが 本格ミステリではないかもしれない本書を優秀賞として世に出していただき、 読むことが出来たことを出版社に感謝したい。 派手さはないがこのような作品こそドラマ化してほしいと思った。 | ||||
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物語の終盤で「だから殺せなかった」のか、とわかるのだが わかってしまうとなお心が痛い。 圧巻の筆力でぐいぐいと物語の世界に引き込まれた。 本を閉じた時に、自分が息を詰めて読んでいたことに気が付く、そんな本だった。 | ||||
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第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。劇場型犯罪といえば、利用するメディアはテレビが王道かと思いますが、本作は大手新聞社の紙面が舞台。連続殺人犯と新聞記者が紙上で公開討論を展開する。 報道の使命と営業上の戦略に揺れる新聞記者たちの葛藤と矜持が圧倒的なディテールで描かれ、ミステリーよりも人間ドラマを読んでいるよう。 連続殺人事件の真相はやや強引でご都合主義的な面もあるかと感じましたが、予想外の仕掛けもラストに用意され、やっぱり鮎川哲也賞らしいと最後に思わされました。 | ||||
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序盤は太陽新聞の一本木記者の実体験を元にした、「シリーズ犯罪報道・家族」においてスクープをとるか、恋人をとるかで悩み苦しみ葛藤する話が描かれていた。 それを布石として、無差別殺人事件を繰り広げる「ワクチン」と名乗る人物から、一本木記者との公開討論を要求。そこから物語は一気に加速していく。 ワクチンと一本木の新聞でのやりとりが冗長ぎみだったように感じられたが、最終章の真実の章の二転三転する展開は圧巻で最後まで目が離せなかった。 タイトルの「だから殺せなかった」の意味が判明したときは驚愕だった。 | ||||
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ネット社会になり新聞購読者は減りつつある。 新聞の製作工程や新聞社経営実情が克明に描かれている。 その新聞を作っている激務にある記者のきもちが伝わってくる。 ひとつには新聞のだいご味を力説している。 マスメディアを利用した劇場型犯罪がテーマ。 そのなかで現社会の問題に一石を投じている。 子どもの虐待。 親子の関係。 血縁。 罪と罰。 いわゆる性善説と性悪説。 新聞紙上での犯人との公開討論は倫理から哲学へと。 記者が知り得る情報、記者の行動と行為にびっくりする。 あくまでもフィクションのなか。 ラストに切り返しが待っている。 | ||||
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基本的に『如何にもな謎解きもの』を好む私だが、この本は面白かった。 前半は、多少まどろっこしく感じてしまうが、それを過ぎると俄然面白くなってゆく。 後半の数ページの結末には思わず驚きの声が出てしまった。 ミステリー、人間ドラマな好きな人には是非読んで欲しい。 | ||||
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太陽と朝日の類似、文中にクォリティペーパーの表記があることから、太陽新聞のモデルは、朝日新聞と思われる。 連続殺人犯と新聞記者が、新聞紙上でやり取りする。この作品の面白さは、このアイディア、設定に尽きると思う。 新聞社内の描写も臨場感があり、業界用語の解説も興味深い。 同じ作者の別の作品も読んでみたい。 | ||||
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久しぶりにアマゾンにレビューを書きたくなった、そんな作品に出会えた。 本屋の棚に並んでいたのを、本のタイトルに惹かれて手に取り、装丁も気に入ったので早速購入。 タイトルの謎解きに期待しながら、期待外れだったら金返してくれよと思いながら読み進むうちに、新聞社のあまりにリアルな描写の数々に、これってモロ某朝日新聞じゃん!と。自分とは思想、信条の違うメディアだが、作者の見事な筆致に、おそらくこの新聞社の社内にも骨太な社会部の記者が居て、自らの取材経験をもとに書いたんだろうなと想像を逞しくする。 私の場合、ページをめくるスピードは、作者への信頼感と正比例する。読み進むうちに、巧みなプロット、リズミカルでそれでいて一にして十を知らしめるような文章力、これはもう期待を裏切らないはずだと確信に変わり、どんどん加速していった。最後の章は、ただただ、作者の繰り出す絹糸のような文章に身を委ね、心地よい読後感を味わった。そして読了して本を閉じる。ナントこの装丁が最後に落涙を促すとは思わなかった。そんな上質なエンターテインメント。 東野圭吾の量産小説に飽きてきたなと思い始めた人におすすめ。上質な要素がいっぱい詰まっています。自信を持って自分の本棚に飾れる一品。 話は反れるが、この本を読んで思い出したのは、大沢樹生と息子との真実、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」、そして昨今の親と子の色々な社会的事件。親子って何だろう、血のつながりって何だろう。。 「息子に生という苦しみを与えた。」 文中の言葉が突き刺さってくる。 | ||||
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ミステリー賞を悉くさらった話題作「屍人荘の殺人」(第27回鮎川哲也賞)と栄冠を争って、優勝賞の方を受賞した作品です。読書メーターやツイッターで「今年のベスト級」「今、読むべき本」という高評価を見ていたので気になって読んだら、期待以上にレベルが高かった。 自分の中でも今年のベストになる予感。密度がかなり濃くて池井戸潤と横山秀夫を足したような印象。これが本当にデビュー作とは驚き。 第一章の家族には唸らされた。続いて帯のキャッチコピーにある、新聞記者と連続殺人犯との紙上対決場面からは面白さが加速、テンポの良い文章が映像を見ているようでどんどん筆者の世界観にひきこまれていきました。連続殺人犯ワクチンの殺人講座には納得させられる点も多く考えてしまったし、本当の殺人動機(影のテーマ)と『殺せなかった』理由がわかった時は落涙必至です。 休みの日に家で読んでよかった… 他の方もコメントしていますが、ドラマか映画でも観たいと思わせる作品です。 本のジャケットがすごく綺麗で好みでした。 最後の場面が、新聞社からみた都会の雪景色になっていて、まさにこのイメージ。 こういう深い味わいの重厚な作品がもっと世に出てきてほしい。読後感は強く残り、読んだ甲斐があったと実感できます。久々に自信を持ってすすめられる一作。文句なしの★5。次回作に期待します。 | ||||
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久しぶりにいい本に出会ったので紹介。巷に並ぶ同じ厚さの単行本でも、ここまで重厚で熱量を持っているのは珍しい気がする。それなのに読みやすくてひきこまれた。ミステリーの賞の受賞作品だが、これはむしろかなり高尚な文学ではないだろうか。 | ||||
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ラノベばかりのミステリー本の中で、これは圧倒的に格上という印象でした。 売れっ子作家の、よくある量産ミステリーや謎解きパズルとは違って、 この小説では、ちゃんと人間が描かれていて、構成もストーリーも よく練られていて、作者の手腕に驚きました。 読み終わったあと、親子や愛する人、人間の弱さ・強さ、罪などの テーマが、ズッシリ胸に迫ってきて、あたたかく切ない思いが こみ上げてきて、どうにも泣けてきてしまいました。 新聞記者たちの熱い現場を、疑似体験することもできて面白かったです。 ニュースサイトやネット掲示板でよく見る、血の通ってない記事とは全然違い、 新聞社の場合は、記者の人が正義とか真実とか言葉に、命をかけているんだなと いうことを、この本で初めて知りました。 池井戸潤原作ものの骨太な企業ドラマみたいなところもありますが、 この小説には文学の香りもあり、読むととても味わい深いものがあります。 映画やドラマなどで、しっかり演技のできるベテランの役者さんが、 この小説の主人公を演じたら、きっと凄い作品になるだろうなと思いました。 映像化されたものも見てみたいです。 重厚で感動する小説を読みたくて、ずっとあちこち探してましたが、 今回やっと、そんな本に出逢うことができたのでうれしかったです。 | ||||
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