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(短編集)

昨日がなければ明日もない



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昨日がなければ明日もないの評価: 4.24/5点 レビュー 94件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全94件 61~80 4/5ページ
No.34:
(5pt)

困った人たち

現実に似たようなことが起きていると思われる、困った人たちが引き起こす話のリアルさが惹き付ける。
昨日がなければ明日もないAmazon書評・レビュー:昨日がなければ明日もないより
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No.33:
(5pt)

読みだしたら止まらない、読者の期待を裏切らない「杉村三郎」シリーズです。

杉村三郎シリーズの中でも、これは逸品です。宮部みゆきさんは天才だと思っていますが、この本で、さらに、その思いを強くしました。読者をぐいぐいひきつけ、一気に、最後まで読ます力量には、「スゴイ!」という以外ありません。各編の調査依頼の成り行きを、丁寧に描くことで、心情が手に取るように伝わってきて、昨夜は、夢にまで出てきました。
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4163909303
No.32:
(4pt)

次作は是非とも長編を切望しつつ、今作品はシリーズのファンなら満足出来る内容だと思います(^-^*)/

杉村三郎シリーズ第5弾です。
前作の『希望荘』と同じく長編ではないため、3作目までの長編シリーズと比べると、テーマの掘り下げ方や闇の深さに関して、物足りなさがありました。

ただ、シリーズで初めて性犯罪を扱い、その邪悪さと犯罪被害後の容赦ないダメージの深さを見事に描いた点は素晴らしく、
加えて犯罪幇助を犯しながらも、犯罪者の母親が『あの子も被害者だから』と庇っていた箇所は、読者に様々な事を考えさせるかと思います。

個人的には性犯罪被害自殺者遺族として、母親の言葉は許せませんし、
犯罪幇助者とパートナーを遺族が見逃した事も不可解には感じます。ああいう形の犯罪幇助なら、実行犯と同じく許せない悪には感じるので。

また、あのタイプの犯罪幇助を描いたなら、組織的犯罪として世間を賑わせたスーフリ事件をモデルにした長編として描いて欲しかったとは切実に思います。

加えて性犯罪被害者遺族側のメッセージに関しては、薬丸岳さんの某作品・誉田哲也さんの某作品には及ばずに終わってしまった点も残念であり、
もしも長編だったら、宮部さんの力量なら、遺族側のメッセージもきちんとインパクトある形に出来たであろうと思うので残念です。

それでも、中編で性犯罪の邪悪さをあそこまで描いた点は凄いなと感じましたし、
探偵となった主人公のスタンスや生き方・次作で鍵となると思われしキャラクターの登場等、シリーズとしての魅せ方も見事でした。
次作は是非とも長編を切望しつつ、今作品はシリーズのファンなら満足出来る内容だと思います(^-^*)/
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No.31:
(1pt)

読むべきものが

読み取るべきものがない。
このシリーズは最初からもう一つではありましたが、宮部ファンとしてずっと読み、今回も手に取りました。が、引き込む力はあったものの、結末といったら…。厚い本が一つの話でなくてよかったです。
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No.30:
(5pt)

楽しみました

宮部みゆきさんの作品の中で特にこのシリーズは好きですが期待通り面白かったです
あっという間に読んでしまいました
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No.29:
(4pt)

悪人発見の名手・杉村三郎の事件簿

人の個性を有機的に配置するだけで、何かが起こる。本シリーズはそういうところに生まれるトラブルや、助けが必要な状況、必要とされる謎の解明といった物事への対処を仕事とする杉村三郎という登場人物の、言わば事件簿である。

 前作『希望荘』中の中編『二重身』で発生した東日本大震災の後の一年間を背景にした杉村三郎の三つの事件を綴った中編作品集が本書である。東京下町の庶民の日常や世相を活写した、いわゆる現実世界に誠実な対応をする小説集なので、ぼくは安心してこの作者の本と向かい合うことができる。過剰ということがぼくはあまり好きではない。作品『模倣犯』は素晴らしいのに、映画『模倣犯』はまるで怪獣映画の過剰であった。この人の作品は小説だけであってほしいし、本のページを繰る作業が、自分にはとても居心地が良いのである。

 宮部みゆきの作品に欠かせないのが、悪人の存在だ。それこそ過剰なまでの悪意、欲得、利己主事、エゴ、粗雑で暴力的で屈折した心だ。常に出会いたくないそうした負の要素がどうしても、穏やかな日常生活の隙間にふと滑り込んでくる。そうした時に起こる大なり小なりの摩擦こそが、杉村探偵事務所を必要とし、頼ってくる。だから事件の背後にある闇は、いくらにこやかな表情を見せる宮部作品とは言え、深く暗く刺々しい。日常とのギャップが大きいからこそ、それぞれの事件の深さが井戸の底みたいに小説世界を響き渡るのだと思う。一言でいうなら、どの部分も面白くてページを繰る手が止まらないのである。

 平和で軽妙な市井の人々との微笑ましいやり取りと、どす黒いエゴの生み出す心の泥沼とが、そこかしこで入れ替わる。杉村探偵事務所の依頼料はとても低価格なので、依頼される発端はとても些細なことなのだが、われらが愚直な私立探偵・杉村君は丁寧で誠実な調査を通じて、より深い事件の存在を掘り当ててしまう。そういう能力の持ち主なのだ。だからどこか名探偵であることに間違いはない。人は見た目ではない。

 敵を作らない人の好さ。誰にでも好かれるタイプの無色透明なキャラクター。離婚で失ってしまった元妻に育てられているただ一人の娘にはとても愛情を寄せてやまない普通のパパ。社会に刻まれる深い皺のさらに奥深く、より暗く濃い影の部分にまで自然と踏み込んでしまえるキャラクター。警戒をされぬ存在でありながら、空くなからずより個性的な協力者たちの援助を得ることのできる環境。

 それぞれの事件以上に、事件と事件を結ぶものとして、杉村三郎と、また彼の住む世界の造形を丹念に造形してきたからこそ、小説世界に深みが与えられ、人間たちが何の違和感もなく、それぞれオートマティックに動き出しているように見える。積み重ねられたシリーズ作品ゆえの魅力であり推進力である。

 本書収録の三作品の発表時期は、東日本大震災の6、7年後の二年間である。本書は繰り返すが、震災後一年間の物語。震災後8年を迎えるこの時期にまだあの大災害に楔を置いて、杉村三郎は生きている。

 感慨深い一冊である。
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No.28:
(2pt)

私立探偵になった「希望荘」は良かったがもうマンネリ気味

宮部みゆきの杉村三郎シリーズ第五弾。私立探偵になって初めての「希望荘」に続き、昨年末再び短編集で出版された。以下寸評。

「絶対零度」
  中編と呼んでいいくらいのボリュームであるが、ここまでの布石が効いて、杉村三郎というキャラクタ設定・人脈・周囲環境が確立しているので、内容にすっと入っていけてサクサク読める。ようやく私立探偵ものとして安定してきた感がある。

  AMAZON解説にあるように、自殺未遂をして消息を絶った女性の母の依頼により杉村三郎が動き出すのだが、早々に夫婦による自作自演の可能性が出てきてそこには大学の先輩もかんでいることがわかり。。。

  と、今回は速いテンポで話が進む。杉村三郎も多少の駆け引きや嘘は平気になってきているのが好ましい。とはいえ後半には話は陰惨となり、新たな殺人事件が起こり、気が滅入る様な事実が明らかとなる。宮部らしいといえば宮部らしい悪の描き方だが食傷気味ではある。

  ちなみに飛び道具である蠣殻オフィスの木田ちゃんを利用し過ぎ。彼がいれば何でもわかっちゃうというのはミステリの興を削ぐ。

「華燭」
  題名通り、結婚式をめぐる騒動に杉村三郎が巻き込まれる話。同じホテルの同じ階の二つの式及び披露宴がトラブルに見舞われるというのは、いくら何でも無理がありすぎる。宮部の最後の種明かし説明もさすがに説得力がない。面白いのは大家さん夫人「ビッグ・マム」が本格的に登場してさすがの貫禄を見せるところ、くらいか。

「昨日がなければ明日もない」
  タイトルになっている作品。「名も無き毒」の原田いずみや「楽園」の両親に殺された不良娘を彷彿とさせる、どうしようもない性悪自己中のシングルマザー登場で早速辟易。我慢して読んでいると中盤から不良娘の「妹」が出てくる。どうしようもない不良の姉と出来のいい妹というのは「楽園」と同じパターン。となると、このシングルマザーも?と思ってしまう。ここから先はネタバレになるので伏せておく。

  以上三作あるが一番最初の「絶対零度」が作品としては一番完成度が高い。あとの二つは今一つで、このシリーズもようやく私立探偵ものとしての位置を宮部作品の中で確立したところなのに、もうマンネリ化してきているのは心配。
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No.27:
(5pt)

杉村シリーズはこれからもずっと続けてほしい

今回も面白かったです。
新刊1728円高い!と思ったけど
読み終わって
まぁいいかと思いました。
どの事件も
予定調和に解決するのでなく
現実的で
世の中に不条理はあると
キャラクターの優しさと対比するような
結末
他に解決策はなかったのだろうかと
思わせるが
いかに世の中優しくまともな人が傷つけられて
暴虐武人な悪がまかり取っているかを教えてくれる
このシリーズ
ずっと続けてほしい
宮部みゆきさんの本は面白い
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No.26:
(5pt)

おすすめです

図書館で予約しようとしたら153人待ち。
諦めて購入しました。
期待どうり楽しめました。
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No.25:
(5pt)

解ってるんです。ミステリーなんだから・・・

期待して読んで・・・期待通り。
一気読み!

解ってるんです!ミステリー小説なんだから
ハッピーエンドにはならないってことは
杉村シリーズも百物語シリーズも
市井の人々の困惑と悲しみの物語ってことは。

普通に生きている人々がエアポケットのように
落ちてしまう落とし穴。。。。
そして、世の中には「悪」が歴然と存在するということが。

新しい登場人物が次回作でどのようにからんでくるのか?が
とても楽しみになりました。
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No.24:
(3pt)

いくらなんでも後味が・・・

ちょっと後味が悪すぎると言いますか、「正義は勝つ!」な爽快感が皆無すぎて辛かったです。
たしかに、このシリーズは「嫌ミスではないが、人間の悪意・ドス黒い本性が全開のブラック展開」が売りとも言えます。事実、本作は3本の中編から成っているのですが、どれも「どの登場人物が黒いんだろう? どんな、胸糞悪い悪意を見せてくれるんだろう?」という興味から、ページをめくる手が止まりませんでした。
つまり、期待通りの内容だったわけですが・・・特に、1本めと3本め。
いくらなんでも「ドス黒い方もそれなりの裁きは受けるけど、まともな方が一方的にやられっぱなし過ぎ」ですよ。イカれている奴と関わってしまったら、それで人生終了、もう逃れる術は無い、ということなのでしょうか。
読んでいて、腹わたが煮えくりかえりますわ。

うーん、もうちょっと、あとほんの少しだけでいいので「正義は勝つ!」な爽快感が盛り込まれていれば、満点の読後感だったと思うんですけどね。
「このシリーズは後味の悪さが売りなんだよ!」という人にとっては間違いなく五つ星だと思いますが、個人的な好みとしては、星三つの評価とさせていただきたいと思います。

追記
一本めに出てきた「依頼主とその息子」ですが、事件の真相がわかった後はどうなったのか、すごく気になります。
特に、息子は本作1番の良識派かなと思ってたのですが、まさか「家族を壊したくない=姉さんは悪くない!」みたいなダークサイドに堕ちてしまったのか。。。
彼がラストに、姉とその夫に対してガツンとかましてくれていれば、スカッと読み終えれたと思うんですけどね。

追記2
元奥さん、盗人猛々しいにもほどがありますよ。
まさかここまで「自分勝手で嫌な女キャラ」になるとは、本シリーズ一作目の時点で予想できてた人はいるのでしょうか 笑
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No.23:
(5pt)

おススメです!

すべての話が身近に起こりそうで怖くなります。前作の希望荘より面白いです。
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No.22:
(5pt)

杉村三郎シリーズ

探偵ものなのでしょうが重たい感じはなく、日常の些細なことの表現の仕方や今回の題材のちょっと困った女たちの捉え方が非常に上手いと思いました。
物語は3部構成となってます。どれもこんな人いるよなって感じが読んでいて思い浮かぶようでした。また依頼を受けて調査が終了して終わりではなく、そこから一捻り物語にあるのが良いです。
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No.21:
(5pt)

血圧が上がった

読みながら怒りの感情がわいてきてしょうがなかった。いかにもいそうなサイコパスたちの表現が真に迫っていて、自分が探偵になって一緒に話を聞いているような感覚です。ここ何日か血圧が高かったのですが、この本のせいかもしれません。
現実にいますよ、こういう人。うまく対処しないと、この本の登場人物みたいな悲劇的な結末を迎えることになってしまいます。用心しないと。
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No.20:
(5pt)

やはり面白い

宮部みゆきの本は全部読んで持っているのですが、やはり面白いです。
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No.19:
(5pt)

嫌な人間を書かせたら一番ではないか

他の方も書かれていたが、実に宮部さんは嫌な人間の描き方が秀逸。そういう人間が周りに実際に沢山いそうだなあと感じさせてくれる。新聞、テレビの社会面で取り上げられるような事件の主人公とは、本作の3作品に登場するような人物なのではないかと。一方で、大家さん一家は常識人(善人)ばかりであるかのような描き方のため、一層、作中の「悪い」人たちの嫌さ加減が際立っている。でも、そのうち、大家さん一家の闇の部分も描かれるのではないかとも期待(?)している。
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No.18:
(5pt)

「読後感」

面白い…でも非常に怖い作品でした。凄い話も杉村さんの存在のおかげで救いのないものにはなりません。でも…これ以上はやめときますw
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No.17:
(5pt)

最後の被疑者の言葉が

最後の被疑者の叫びが当作品群のタイトルになっていることは、最後まで読んで初めて理解できますが、それぞれの事件の犯人像とそこに出てくる人物描写と心理的な変遷の描き方は、作者の得意とするところかもしれません。前作品とは読み終わった後の読後感がちょっと違ったものがあります。初登場の刑事さんの今後のかかわり方も伏線になるような印象です。
作品としては、読み応えのある作品です。どこにでもいそうなおばさんたちはリアルすぎてある意味面白いです。
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No.16:
(5pt)

第1話目が秀逸!

3話からなる連作短編集です。私が一番気に入ったのは1話目。出だしからして魅力的で、10ページ読んだらもう先が気になって、気になって。夜中の1時に読み始めたら、止まらなくなりました。 よくもまあ、こんな話を思い付くなあと感心しきりです。

 3話目もいい。読み始めてから最後まで、カフェに長時間居座ってしまいました。救いのない話なのですが、超一流のストーリーテラー宮部みゆきはさすがに上手いですね。『名もなき毒』以来、こういう困ったちゃんを書かせたら右に出る者はないという感じです。

 逆に2話目はそれほどでも、という印象でした。途中でちょっと眠くなったりして、他の二つの話とはクオリティにちょっと差がある気がしました。221頁の「待避」は「退避」の誤りでは? あれ、辞書には両方あるか・・・。
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No.15:
(3pt)

杉村は変わらず

杉村三郎シリーズの5作目です。懐かしい友に再会できるような喜びと共に手に取りました。杉村の探偵業は曲がりなりにも続いています。事件を引き寄せる体質は相変わらずで、奇妙な依頼の背後には実は悲惨な事件が隠れています。そして資産家女性に好かれる体質も相変わらずで、事務所大家のご婦人にも運転手兼パシリ?のような立場を甘んじて受け入れています。
ただ、今回のお話は非常識な人間に振り回された周囲の人間が耐えかねてコトに及ぶ、というパターンが続き、本当の被害者は加害者の方、という理不尽な思いが残ります。このシリーズにつきものの、狂気一歩手前の変人も登場の必然性がわかっていても胸糞が悪い。このパターンが今後も続くとちょっとシリーズとしては苦しいかな。警察の人がレギュラーメンバー入りしそうなので、また違う系統の展開を期待できるのかもしれませんが。
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4163909303

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