■スポンサードリンク


(アンソロジー)

シャーロック・ホームズの災難



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

シャーロック・ホームズの災難の評価: 3.29/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

パロディとパスティーシュ、大作家たちのホームズに寄せるオマージュ

原作者コナン・ドイルの存命中から21世紀の今に至るまで、無数のパロディ・パスティーシュを生んできたシャーロック=ホームズの物語。自身(二人のうち片方)も少年時代に病気で寝ている時に出会った『シャーロック=ホームズの冒険』に触発されて推理作家の道を進んだという編者・エラリー=クイーンが、各界の同好の士たちによるホームズ物語のパロディ・パスティーシュを精選したアンソロジーである。
 上巻はミステリ作家及び著名文学者の作品を集めたものとなっている。「語られざる事件」の一つである「ジェイムズ=フィリモア失踪事件」の真相を探偵エラリー=クイーンが推理する編者自身の作品(脚本)を始め、アガサ=クリスティ「おしどり探偵」中のホームズシリーズをモチーフにした一編、モーリス=ルブランのアルセーヌ=ルパンもの、さらに『トム=ソーヤーの冒険』のマーク=トウェインやO=ヘンリーなどの作品も含まれている。一方で、入手困難な出版物に発表された幻の作品も丹念に集められており、この分野に対する編者・クイーンの情熱と造詣の深さが窺える。
 全体として推理より遊び心に比重を置いたパロディ中心の構成のため、人によっては少し物足りなさを感じることもあるだろう。本格的な推理中心のパスティーシュであれば、例えば(個人的にはあまり好きではないが)ドロシー=セイヤーズによるシリーズなどもあるので、興味のある方はいろいろと探してみるのも面白いかもしれない。
シャーロック・ホームズの災難 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 2‐38))Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズの災難 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 2‐38))より
4150701385

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!