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男たちの船出
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男たちの船出の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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今のように金属をほとんど使わずに 大きな船を造ることの難しさや 命を懸けて完成させるロマンに感動しました | ||||
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1日で500ページ一気読み。作者自ら自己最高到達点と評する通りの傑作。綿密なリサーチをベースに親子の相克や愛情のすれ違いが描かれ、単なる時代小説だのビジネス小説だのとは違う次元の人間ドラマになっとります。冒険小説としても最高。いささか題材が地味に受け取られたのか、あるいはタイトルや(単行本時の)カバーデザインの熱量に引かれたか理由は不明ですが、作者50作を超えるカタログの中でも、いささか見過ごされた感のある真のマスターピースです。おすすめ! | ||||
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荒れ狂う海に挑む男たちの戦いを、時代の理不尽に耐えながら 船造りに命を懸けるドラマとの交叉の中で描き切る快作。 老いと若さ。富と貧しさ。未来と現実。反目と和解。 失敗と失敗と失敗、そして成功。 満を持して完成した船と、佐渡の海とのラストバトルは、 著者の今までの戦国アクションに勝るとも劣らないほどの 迫真の描写で息をのんだ。 | ||||
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千石船が建設できるようになったその後どのように日本の海運流通等が発展したのかを続編にて書いてほしい。 このままだと中途半端な船大工親子物語でしかない。あとは経済小説等を読むしかないのかな。 | ||||
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千石船、というのは紀州の蜜柑船ぐらいしか知識がありませんでしたが、技術獲得に至るまでの苦労、執念がひしひしと伝わり、大変読み応えがありました。時代小説というよりビジネス小説かも。 | ||||
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日経の書評で「2018年の最高傑作」として紹介されていたので、読みました。 2人の息子の一人, 弥八郎の物語かと思いきや、その父親の再生の物語でした。 人の死は残された人に多くのことを伝え、その意味を考え、学ぶことができます。 前代未聞の千石船を造るという壮大な物語で、最終章では涙無には読むことのできない感動作です。 | ||||
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著者の作品は室町・戦国時代の関東地方の比較的無名な武将を描いたものが多かったが、最近は幕末・明治の志士にも舞台を広げたほか、本書のように武士ではない人物を取り上げるなど幅が広がってきた。ただ、どの作品を読んでも外れがないので、伊東氏の作品は殆ど読んでいる。 本書の主人公は瀬戸内海の塩飽という島の船大工の親子だ。父親の嘉右衛門は棟梁を務めるが、従来の500石積みより一回り大きい700石積みの船の製造に挑戦したところ、初航海で船は沈み彼の右腕であった弟を失ったため、気力を失い、江戸幕府の御用商人の川村屋七兵衛の1000石船製造の依頼を断った辺りから運命が狂い始める。一方、彼の息子の弥八郎はそんな父親と対立してついには勘当のような形で塩飽を飛び出し、大阪から佐渡島に渡り、1000石船作りの挑戦を続ける。 本書で印象的だったのは、船大工として全盛期を過ぎた嘉右衛門が、次第に製造現場でも居場所をなくし、老いを自覚して自分の存在価値に苦悩するところで、歳も近いためか非常に共感できるところがあった。 また、著者の別な作品で傑作の「江戸を造った男」の主人公であった川村屋七兵衛に久しぶりに再会できたのも結構嬉しくて、もう一度読み返したくなった。 | ||||
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このおっさんの作品は関東の武将しか題材にあげないからいつしかマンネリになりすぎる。 たまには九州か四国、関西いちえんの武将を題材にした戦国物が読みたい。 得意とする北条や徳川は置いといて西にも目を向けて欲しい。 | ||||
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さて、葉室麟さん亡き後の現代時代小説家の最高峰ともいえる伊東潤さんの「骨太」の一冊です 本の帯を見ると、主人公は、江戸時代に「日本列島開運航路」の開発を行った河村瑞賢かと思いそうですが、実際の主人公は、塩飽の船大工である嘉右衛門、弥八郎父子と思ってよいと思います さて、父子は、江戸時代の船大工を代表する塩飽の親方と子供でしたが、商品経済が勃興する中、それまでの中心であった500石船から1000石船への改良を、瑞賢から頼まれます しかし、あくまで、「船子の安全」を第一に考える嘉右衛門と弥八郎は対立し、親子の縁を解かれ、弥八郎は、大坂、そして佐渡へと修行に出ます で、佐渡で、1000石船に挑戦した弥八郎ですが、佐渡名物の「地獄の窯」の前に、亡くなることになります それを瑞賢から聞いた嘉右衛門は、「塩飽の男の仇は、塩飽の男が討つ」と、佐渡の海に挑むことになります さて、今でいう隠居の年齢に達していた嘉右衛門の仇討は成功するのか 嘉右衛門の挑戦を縦軸に、弥八郎が助けた立君のひより、娘の梅、個性的な船大工たち、そして、「物資の輸送が、人間を幸せにする」との考えを持ち、1000石船に賭ける瑞賢らを横軸に進んでいく、骨太の物語です 次から次へと展開するストーリーに、400ページを超える単行本ですが、あっという間に読めてしまう、面白い1冊でした | ||||
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