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国宝



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国宝の評価: 4.37/5点 レビュー 144件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.37pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全118件 81~100 5/6ページ
No.38:
(5pt)

朗読が素晴らしい。

菊之助さんの語りが素晴らしい。内容も歌舞伎界について踏み込んでいるので興味深かった。
国宝 (上) 青春篇Amazon書評・レビュー:国宝 (上) 青春篇より
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No.37:
(5pt)

面白い

面白い!吉田さんの幅の広さを実感!
国宝 (上) 青春篇Amazon書評・レビュー:国宝 (上) 青春篇より
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No.36:
(5pt)

素晴らしい作品

歌舞伎という世界で唯一無二の役者として生きる主人公。その壮絶な人生に心が震えました。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.35:
(5pt)

読者を後悔させない迫力ある筆力

人間を見つめる目が慈愛に満ちている。過酷な世界の中で、気がついたら悪い女が出て来ない。
と思っていたら、悪い男も出て来なかった。
芸道を極める孤独も伝わって来る。
何でも書けるのだという感じ。読者を楽しませるプロの技を堪能する。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
402251566X
No.34:
(5pt)

最高傑作

文句なしです。芸を極めることの業をすべて大河小説として娯楽小説として昇華しきっていると思います。言葉になりません。ここ10年でいちばんおもしろい小説でした。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.33:
(4pt)

関西人で得しました

(ネタバレあり)関西人なので方言口調が一切苦にならなかったのが良かったです。冒頭は893の抗争で「歌舞伎と結びつけて美談にするんじゃないだろうな~」と不快な予感を覚えましたが杞憂でした。読み進めるうちに喜久雄の感情があまり理解できませんでした(俊介の復帰に悪役やらされたのに憎まないとか)が、「俊介は喜久雄と同じあちら側にいく感性をもつ唯一の理解者であり歯止めだったのだ」と気づきました。映画を撮ってからしばらく歌舞伎から離れていましたが、あれは引き返す最後のチャンスだったのかと思いました。でも、戻ってきた以上ラストは喜久雄の必然だったのでしょう。父親の仇の告白に「親父を殺したのは俺かも」と言った時「もう、現実と舞台との境がなくなったんだ」と感じました。父親が殺された悲劇も舞台になれば「美」になれる。誰も憎まなくてすむ。舞台の上では自分は「美の世界」の一部になれる(現実の娘にさえ憎まれている喜久雄は消える)芸術家とは本当に魂を削り、狂気の中で作品を生み出すのだな~とつくづく感じました(ムンクが療養して精神の安定を得たら描けなくなったみたいに)国宝になるだけの芸術家になる為にはこれ程の苦しみを味わわなければならないのか、と思いました。残酷だけどそんな芸術家を普通の人達は求めてしまう。「999人の凡人がその人一人を天才かどうか決定する」という言葉を思い出す小説でした。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.32:
(5pt)

歌舞伎に取りつかれた人生を描いた傑作

主人公の立花喜久雄は、任侠の親分の長男として生まれるも、父親が抗争で殺された後は歌舞伎の女形として、その奥の深い世界に足を踏み入れる。

本書では、師匠の息子の俊介との友情とライバル関係、一旦光が当たってもスキャンダルなどでほされる浮き沈みの激しさ、そんな中でも常に女形として芸道を追求する一途さなど、歌舞伎の世界の奥深さと複雑な人間模様が絡みあう様子が見事に描かれており、一気に最後まで読んでしまった。ストーリーとして素晴らしいだけでなく、随所で描かれる喜久雄たちが演じる舞台の描写も素晴らしいものだった。

最後の終わり方には意表をつかれたが、芸の道を追求した喜久雄にとっては、この世界が幸せなんだと感じた
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.31:
(4pt)

歌舞伎役者の業と生きざま

長崎のヤクザの家に生まれながら、歌舞伎の世界に飛び込んだ喜久雄。
その壮絶かつ波乱万丈の人生を、彼を取り巻く人々らとともに描く。

喜久雄が弟子入りした家の御曹司・俊介、喜久雄の兄弟分・徳次、
喜久雄の幼馴染・春江、胡散臭い手配師の弁天らが
挫折を味わいながら成長していく。

周りで見守る大人たち、喜久雄の父親代わりの半次郎とその妻・幸子、
喜久雄の父の弟分の辻村らの描き方も見事。

講談のような語り口調は、最初違和感があったが
読み進めるうちに心地よいものとなった。

歌舞伎に興味のない人間が読んでも
楽しめる内容だ。
国宝 (上) 青春篇Amazon書評・レビュー:国宝 (上) 青春篇より
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No.30:
(5pt)

これは素晴らしい

素晴らしい。
読んでいて涙が出る場面が多々あり、読み応えあります。歌舞伎には詳しくありませんが、描写が見事としか言いようありません。
国宝 (上) 青春篇Amazon書評・レビュー:国宝 (上) 青春篇より
4022515651
No.29:
(5pt)

引き込まれました

歌舞伎については、数人の役者さんの名前と顔を知っている程度で、歌舞伎自体がどういう物か知識と呼べる物を持ち合わせていません。しかし、歌舞伎に関する知識が無くても、登場する人の生き様に引きつけられました。(上)から一気に読みました。良い作品だと思いました。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.28:
(5pt)

歌舞伎の豪華絢爛たる世界と伝統の重みni、ズシリと伝わってきた!

これまで歌舞伎の世界に全く知らなかった私だが、物語の展開に惹かれて寝る間も惜しんで一気に読了した。歌舞伎とこの世界に関わって生きる役者が芸事に賭ける生きざま、その家族、周辺人たちの遣り取りと駆け引きなどもしっかり書き込まれており、新しい展開をわくわくしながら読み進んだ。最後の章では、芝居の展開と主人公 喜久雄
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No.27:
(5pt)

歌舞伎界のあり方

歌舞伎界の在り方について、知らないことばかりだったので面白く読みました。膨大な物語なので
ついていくのに困難な部分もありましたが、主人公二人の行くざまに興味が持てました。
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No.26:
(5pt)

「はい」

美しくて残酷で艶やかなラストシーンに、改めて読書のカタルシスを味わいました。
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No.25:
(4pt)

歌舞伎の世界

もっと歌舞伎を知ってから、再読したい、
と読みながら思った。
演目を理解していたら、この場面をもっと深く味わえるだろうと。

折も折、玉三郎演じる 阿古屋を観劇することが決めた時に手に取った。
入門のつもりで読み始めたが、
役者として生きる人々、
そこに関わるさまざまな立場の人、
物語の展開と、
勉強として読むより、
とにかく物語の世界に入り込んでしまった。

主人公の喜久雄、そして俊介、の数十年を追いながら、
役者の魂のすさまじさに、ただただ感服した。

終わりのシーンは、歌舞伎座の幕間に読み、
観劇のあとに、最後の最後の場面を読んだ。
たまたまそのようになったのだが、興奮冷めやらないタイミングで
読めた、なかなかない経験だった。

忘れられない作品となった。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.24:
(5pt)

一気読みの大河小説

ありきたりな表現だけど波乱万丈という表現が一番合う大河小説。芸を極めたいという役者の執念が周囲の多彩な人物群を巻き込んで一気に読ませる。歌舞伎を見たこともない自分等がこれだけ引き込まれるのだから観劇の経験がある人はさらに凄みのあるイメージが湧くのだろう。ただタイトルの国宝は、ひたすら歌舞伎の芸の高見を目指す主人公とうまくつながらなかった気がして少しモヤモヤが残った。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.23:
(5pt)

波乱万丈の歌舞伎役者の生涯を描いた今年度ベスト小説

2007年の「悪人」の後、吉田修一は長期低迷に入ったように私には思えた。「路」「怒り」を除けば平凡な作品で、この2作さえ「悪人」の感動には及ばなかった。しかし、考えてみれば「悪人」のような高い完成度の作品を次々に発表するのは無理というものだ。だが、10年たってようやく「悪人」を凌駕する作品が現われた。「国宝」は、歌舞伎界という設定もユニークなら、そのストーリー、構成、文体にも凝った作者渾身の作品である。何より、上下巻700頁を一気読みの面白さなのだ。これは吉田修一の新たな代表作であり、現代日本の小説のなかでひときわ光彩を放つ傑作である。

任侠一家に生まれた少年・喜久雄が歌舞伎界に入り、稀代の女形として芸に生き抜き、歌舞伎の頂点を極め人間国宝になるまでを描いた小説である。喜久雄は長崎を出て、大阪を経て東京へと移り、歌舞伎俳優の息子の俊介と切磋琢磨しながら、次々に襲い掛かる苦難を乗り越えてひたすら芸の道を極めようとする。悪魔と取引してでも、世俗の欲や幸せに背を向けてひたすら芸に打ち込み、だれも見たことのない世界へと歩を進める。そして、極めるほどに喜久雄は孤独の境地へ向かう。芸を極めるとは何と業の深いことか。挑戦し続ける狂気のような役者心理が見事に描かれている。ラストの花吹雪舞い散る中に閃光を浴びながら花道を行く喜久雄の姿の妖しいほどの美しさに、私は胸が震えた。

当然ながら舞台の場面が多い。演目ごとに解説が入り、役者の踊りと演技が描写されるが、舞台や衣装、身のこなし、役者の顔つきまでの詳しい説明は臨場感にあふれ、役者の踊りを髣髴とさせる。この作品の取材のために作家は黒子として舞台を務め、全国を廻って200演目を観たという。物語は喜久雄と俊介を中心に進んでいくが、彼らの親、子、友人、師匠、ライバルたちの人生も並行して語られる。どの登場人物にもドラマがあり、各々の人物像がくっきりと描かれていてこの小説を重厚なものにしている。また、東京オリンピック以降の時代の変化もしっかり書き込まれていて、作家の視界の広さと目配りの確かさに感嘆する。

すでに指摘されていることだが、この小説の特徴は「語り」にある。一人称でも三人称でもなく、講談風の語りがこの小説の案内人になって読者を導くのだ。それが時間と空間を超えて、自由自在に物語を運んでいく。演目の解説もこの語りが受け持つことで自然な流れとなっている。「国宝」の成功は講談風語りの発見によるところも大きいはずである。

本作は、身を削るようにして芸道を極めた役者の怒涛の人生を描いた作品である。吉田修一も同様の決意をもってこの小説の執筆に臨んだのではないか。その労苦の末に彼の最高傑作が生まれた。新しい手法を駆使して、自分の限界を打ち破り頂点をめざして孤独な作業を続ける作家の姿を私は読みながら思い浮かべた。この小説に出会えたことを喜ぶとともに、本作が多くの人々に読まれることを私は願っている。
国宝 (上) 青春篇Amazon書評・レビュー:国宝 (上) 青春篇より
4022515651
No.22:
(5pt)

完璧な芸を超えた姿は神か狂か?

言葉は「力」であるという。がこの作品にはその力を超えた何かがある。敢えて抑制された筆致が読者に
その何かを伝えているように感じる。芝居だけに生きてきた男の、完璧を超え「神の域」に達した姿をどの
様な切り口でレビューしようと言葉を用いている限り虚しさを覚えてしまう。ただ「凄い!・・・」としか
言いようがない。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.21:
(5pt)

美 才能と努力

生まれつきの美しさが周りの世界や自分自身の経験によって磨かれていくのがよくわかります。どの時間断面をとっても、その時の美しさが見える生き方。
波瀾万丈という言葉が相応しい。一気に読みきりました。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
402251566X
No.20:
(4pt)

芝居に魅せられた魂

語り手の丁寧な言葉遣いが新鮮。まるで生き字引のような、歌舞伎の舞台の精のような、俯瞰した視点からの語り。
歌舞伎を観に行きたくなった。
主人公とその周りの人びとの、性格や姿が目に浮かぶよう。
国宝 (下) 花道篇Amazon書評・レビュー:国宝 (下) 花道篇より
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No.19:
(5pt)

芸を極める歌舞伎の世界を満喫

長崎のヤクザの息子が、紆余曲折ありながら歌舞伎を背負っていく役者になる過程を描く。
主人公はもとより、周囲の人物達がいきいきと描かれている。

今までの吉田修一のノスタリジー的な作品や人間の内面を描く作品とは少し毛色は違うが、人間味ある人物描写、自然な会話、対立と共感など、著者らしさは変わらず楽しめる。

まるで実際に存在した歌舞伎役者を描いているような、リアルさがある。

若手時代の活躍と苦悩、また認められるよういなっても起こる周囲との軋轢や嫉妬。
人間の業を丁寧に違和感なく描いている。

主人公を支える人間、また反発する人間、それおれが良くも悪くも魅力的で読ませる。

歌舞伎に興味なくても、十分に楽しめる作品。
国宝 (上) 青春篇Amazon書評・レビュー:国宝 (上) 青春篇より
4022515651

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