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国宝
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国宝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全352件 301~320 16/18ページ
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最初は、少しテンポが良くないかも。しかし、読み進めると止まらなくなる。とても良い作品。 | ||||
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どんどん物語の世界に引き込まれていく。 | ||||
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オーディブルで聞きました。 尾上菊之助さんの朗読で内容にぴったりだと思いました。性別、年齢を超えた演じ分け、歌舞伎の世界の知識。 とても長い作品ですが、心静かに聞くことができます。 言葉も美しいと思いましたし、長崎、大阪、東京とセリフ言葉の変化も心地良かったです。 | ||||
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稀代の女形の名シーンの連続で、まるで歌舞伎座のかぶりつきで舞台を眺めているかのようなシーンの連続でした。歌舞伎役者の芸への打ち込み方の凄みが全編を貫いていました。主人公が成功したシーンと苦労シーンがパッチワークのように組み込まれており、目が離せません。 まるで重厚な映画を見ているかのような生き生きした描写が本書の魅力でした。歌舞伎という至高の芸を追求する主人公たちの生々しい生きざまの描き方に感心しきりです。 とても不思議な香りがする小説でした。モデルがいるかのような生き生きとした精緻な描写がフィクションの枠組みを超えて読者に伝わってきますし、魅了されました。 大河小説という趣が随所に漂っています。映画にも当然なる題材ですが、収めるのに苦労するスケールの大きさが持ち味でしょう。 歌舞伎という門外漢がその生活や実態を伺い知れない世界を取りあげているのが新鮮でした。 主人公が名歌舞伎役者として成功する歩みを追いながら、艱難辛苦を乗り越えていくという空気感が伝わってきます。随所に作者の力量の確かさを感じました。描写も詳細で、そこで生きてきた人たちが確かに存在したという生々しさすら、文から伝わってくるほどです。様々な障害や苦労も違和感なく伝わり、登場人物への心情移入も十二分に感じました。本当に読ませます。 狂気にも満ち溢れる舞台の醍醐味に浸っていました。読み進めながら、先のストーリーの展開を待ち望み、読むスピードが上がっていくという得難い読書体験をしている内にラストを迎えました。 | ||||
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不思議な香りがする小説でした。モデルがいるかのような生き生きとした精緻な描写がフィクションの枠組みを超えて読者に伝わってきますし、魅了されました。 大河小説という趣が随所に漂っています。映画にも当然なる題材ですが、収めるのに苦労するスケールの大きさが持ち味でしょう。 歌舞伎という門外漢がその生活や実態を伺い知れない世界を取りあげているのが新鮮でした。冒頭のヤクザの抗争はまさしく映画的手法で見事にドラマを文章化していました。 主人公の成長と成功の歩みを追いながら、時代の空気感すら感じさせる手法は作者の力量の確かさを表しています。描写も詳細で、そこで生きてきた人たちが確かに存在したという生々しさすら、文から伝わってくるほどです。様々な障害や苦労も違和感なく伝わり、登場人物への心情移入も十二分に感じました。本当に読ませます。 読み進めながら、先のストーリーの展開を待ち望み、読むスピードが上がっていくという得難い読書体験をしました。 | ||||
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吉田修一の作品は皆大好きですが、その中でも路、横道世之介、パレードに並ぶ大好きな作品です。 | ||||
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吉田修一の作品は皆大好きですが、その中でも路、横道世之介、パレードに並ぶ大好きな作品です。 | ||||
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上記の通り。 | ||||
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一流の歌舞伎役者が、歌舞伎の話を朗読して、本の価値をいっそうあげたと言えるだろう。たった1人の役者がこれだけの人物の声色を使い、また歌舞伎のシーンには歌舞伎の声色を出す。 本を文字で読んだ人にも、是非聴いてもらいたい。 | ||||
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すごいエンタメ。尾上菊之助さんの朗読がまたすごい。読むよりいいくらい。 | ||||
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下巻へむけてのクライマックスとなる9章から10章の喜久雄の描写がいい。 芸親・師匠である白虎を実の父とも敬い、その危篤に間に合うべくはせつける。 喜久雄は、「仮名手本忠臣蔵」の塩冶判官と由良之助に重ねあわせ、 きっと養父・白虎は、自分を待ち焦がれているに違いないと必死の想いで病室へ駆けつける。 が、病室から聞こえたのは、出奔した実の息子・俊介の名を呼び求める白虎の声。 死際に養父が求めたのは、やはり血のつながった俊介だった。 血筋か、芸の才能か、白虎の死とともに後ろ盾をなくした喜久雄の葛藤がはじまる。 【追記】 下巻も読みました。 元恋人の自殺未遂、信仰宗教、子供がグレ・薬に手をだす、下肢切断、車の当て逃げ、火事、、 など親族・友人に事件がおこりまくる。 60年以上も生きてれば、一般人でも病気や家庭内不和もあるだろうけど、 ワイドショーで見るような事件のオンパレード、詰め込みすぎな気もする。 とはいえ、喜久雄や俊介の芸への執念、徳次の友情、春江の内助の功など見せ場がたくさんあり、個々の場面や人物の内面描写はリアルで巧い。 ある家族の半世紀の悲喜や確執と和解、慶弔や事件の数々、そこに感情移入してついつい見入ってしまうという点では、渡る世間は鬼ばかり。中華料理屋を歌舞伎に置き換えて高尚にした感じ。 京鹿子娘道成寺、国性爺合戦など、実際に舞台を見たことのある歌舞伎の有名な演目がストーリーの中で登場していて愉しかった。 | ||||
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「青春編」ですでにベタ褒めしましたが、「花道編」はガラリとまるで違う小説のようです。 「青春編」が下積みの不遇を描き尽くしていた分だけ、「花道編」は花開いていく筋書の調子良さが不安になるくらいです。そしてその不安はエンディングで見事に当たりました。 だんだんと父親の死因が分からないまま終わるのか気になり、かつて眩しいほど前を歩いていた先輩女形の末路、それらが主人公の喜久雄の運命と重なっていく。喜久雄の人生を囲む登場人物一人一人の生き様も行末も、先がどうなるかわからない展開に最後まで心を鷲掴みにされました。 一貫して変わらず、尾上菊之助さんの演技力がすごい。歌舞伎名作の台詞、何役も演じ分けていく声音に痺れます。また、舞台で踊る時の描写を聴きながら、実際に素晴らしい踊りの名手であり幾百千と舞台を舞っている菊之助さんはどう思っているのだろう、などと想像をめぐらしながら聞くのは贅沢な時間でした。 | ||||
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忘れられない、素晴らしい時間でした。 まずストーリーが面白い。任侠の表現はいかにも吉田修一ですが、歌舞伎の描写に驚きました。黒子としてずっと歌舞伎座の舞台裏にいたそうですが、その観察力はさすが作家。歌舞伎に生きる役者や役者を支えるあらゆる人間模様をよく把握し、表現しています。 特筆すべきは尾上菊之助さんの演技力です。もはや「朗読」の域を超えた「芝居」です。 作者が「映画を観ていたようだった」と感想を漏らしたそうですが、映画と違いノーカットです。こんな良い目に遭っていいのものか?と思うほど贅沢な時間でした。 (ネタバレです)特に、「青春編」で主人公をとことん苛める先輩女形の声色。胃袋が捻れるほど意地悪な声です。夜、寝る前に聴いていたのですが、あまりに意地悪でうなされそうでした。 これはオーディブルで堪能すべき、お勧め作品です。 | ||||
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最後は号泣。 何度も最終章を読み直しました。 | ||||
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菊之助さんの語りが素晴らしい。内容も歌舞伎界について踏み込んでいるので興味深かった。 | ||||
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面白い!吉田さんの幅の広さを実感! | ||||
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歌舞伎という世界で唯一無二の役者として生きる主人公。その壮絶な人生に心が震えました。 | ||||
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人間を見つめる目が慈愛に満ちている。過酷な世界の中で、気がついたら悪い女が出て来ない。 と思っていたら、悪い男も出て来なかった。 芸道を極める孤独も伝わって来る。 何でも書けるのだという感じ。読者を楽しませるプロの技を堪能する。 | ||||
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文句なしです。芸を極めることの業をすべて大河小説として娯楽小説として昇華しきっていると思います。言葉になりません。ここ10年でいちばんおもしろい小説でした。 | ||||
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(ネタバレあり)関西人なので方言口調が一切苦にならなかったのが良かったです。冒頭は893の抗争で「歌舞伎と結びつけて美談にするんじゃないだろうな~」と不快な予感を覚えましたが杞憂でした。読み進めるうちに喜久雄の感情があまり理解できませんでした(俊介の復帰に悪役やらされたのに憎まないとか)が、「俊介は喜久雄と同じあちら側にいく感性をもつ唯一の理解者であり歯止めだったのだ」と気づきました。映画を撮ってからしばらく歌舞伎から離れていましたが、あれは引き返す最後のチャンスだったのかと思いました。でも、戻ってきた以上ラストは喜久雄の必然だったのでしょう。父親の仇の告白に「親父を殺したのは俺かも」と言った時「もう、現実と舞台との境がなくなったんだ」と感じました。父親が殺された悲劇も舞台になれば「美」になれる。誰も憎まなくてすむ。舞台の上では自分は「美の世界」の一部になれる(現実の娘にさえ憎まれている喜久雄は消える)芸術家とは本当に魂を削り、狂気の中で作品を生み出すのだな~とつくづく感じました(ムンクが療養して精神の安定を得たら描けなくなったみたいに)国宝になるだけの芸術家になる為にはこれ程の苦しみを味わわなければならないのか、と思いました。残酷だけどそんな芸術家を普通の人達は求めてしまう。「999人の凡人がその人一人を天才かどうか決定する」という言葉を思い出す小説でした。 | ||||
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