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(短編集)
犯罪乱歩幻想
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犯罪乱歩幻想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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かなりの読み応えがあり楽しく読ませていただきました。 | ||||
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表紙の絵とタイトルから、江戸川乱歩のおどろおどろした夢幻の世界にせまるものが描かれているのか、と期待したのですが……。 残念ながら期待はずれでした。 まず、収録作品に違和感があります。 乱歩趣味で描かれているのは、全7編のうちの最初の5編だけです。後ろに載っている2編は、乱歩とはまったく関係のない短編です。 特に、最後の「影が来る」は、昔のテレビドラマ「ウルトラQ」の新作を書いてみた、といった感じの小説です。 「ウルトラQ」を知らない人には興味がわかないでしょうし、そもそも、乱歩とはまったく雰囲気の違う小説なので、本のなかで浮いてしまっています。 次に、乱歩趣味の短編ですが。 意図的に古めかしい文体にしているようです。 その文体から、私はてっきり、作品の時代設定が昭和初期くらいかな、と思っていました。 ところが、読み進むと、スマートフォンその他が出てきたので、ようやく現代の話だとわかりました。 この、文体と時代設定の間に違和感を感じました。 もっと露骨に言うと、シラけてしまいました。 最後に、推理小説として。 乱歩趣味の短編は、論理的な推理の部分に重みをおいて描かれています。 しかし、それが必ずしも効果をあげていません。 たとえば「赤すぎる部屋」。 解決部分で、意外な展開になります。 筆者はさぞかし「どうだ、見たか。すごいどんでん返しだろう」と鼻高々なのでしょう。 しかし、私は「ふうん」としか感じられませんでした。 理由は(たぶんですが)取り上げられている犯罪が、さして興味をひくようなものではなく、「ふうん」としか感じられないからではないでしょうか。 起きた犯罪が「ふうん」ですから、ドンデン返しを見せられても、「ふうん」としか感じられなかった、ということではないかな、と思います。 なお、感じ方には個人差があるわけですから、本書を非常におもしろいと感じる人がいても不思議はない、ということは申し添えておきます。 | ||||
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