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(短編集)
犯罪乱歩幻想
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犯罪乱歩幻想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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乱歩の生誕百二十年&没後五十年を記念して“屋根裏の~・赤い~・D坂の~・夢遊病者の~・押絵と~”の五つの短編をもとに創作、ミステリマガジンに掲載された作品が纏められた一冊、それぞれ完成度も高く〈乱歩趣味〉に溢れている。オマケの特集『貞子3D2』ムックからの転載作品のベーシックな怪談噺と、また『ウルトラQ』のいちエピソードとして「S・Fマガジン」に掲載されたドッペルゲンガーを扱った作品も楽しめた。 | ||||
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江戸川乱歩の短編集『犯罪幻想』を発想元にした5編と、『リング』『ウルトラQ』を元にした作品をそれぞれ1本ずつ収録した短編集です。 私はこの中でしっかりと元ネタを理解しているのがリングだけだったのですが、普通に楽しめました。 ミステリとしての軸にしっかりとした謎解きがありつつ、そこに収まりきらない怪奇色が残る作者らしい作品が多いです。 作品内で作者の他作品のキャラクターがほのめかされることもあるので、むしろ三津田信三ファン向けともいえます。 ただ、ウルトラQのトリビュートである『影が来る』だけは、元ネタをわかっていた方がより楽しめるものに思えました(観ていないので、これもあくまで想像ですが)。 解説はネタバレがあるので先に読まない方がいいでしょう。 また元ネタの方にも興味があるなら、内容が本書である程度わかってしまうので、そちらを先にするべきですね。 | ||||
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作家さんが乱歩ファンであることが、文面からもよく感じられる内容で ご本人の作風を取り入れながら 乱歩ワールドをうまく表現しておられます。しかし全作拝見して、どちらかといえばホラー小説です。 ご本人の作風からか、ホラー、怪談物のおどろおどろしい感じはうまいです。 ただし探偵推理小説として期待される向きには不向きです。 どんでん返しのミステリーにありがちな展開はまったく期待できませんし。 名探偵も出てきません。 推理小説もありません。G坂・・にて用いたトリックなどは およそ実現実に欠けるトリックで少し興ざめでした。 少年探偵団のエピソードでも難しいかな・・・。 しかし 作品としては 全体的に、乱歩大好きの迷宮になっておりたのしめました。 | ||||
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7編中5編が乱歩作品のオマージュです。各話の登場人物がそれぞれ異なるジャンルの乱歩作品が好みで、それぞれのジャンルの思いを簡単かつ粘着的に語ってます。 中に一つ、あの「作家探偵」らしき人が登場します。全く名前は出ないけど、ラストの推理の過程が「あのひと」そのものだし。ただこの作品、トリックとしてはどうなんだろう。 第6話は「リング」のトリビュート企画に出したものだそうで、本人が冒頭で述べている通りまあ「リング」みたいな話です。 第7話はウルトラマン/ウルトラQのトリビュート集に出したもので、ドッペルゲンガーものです。「江戸川」つながりではあるな(笑)。もしかするとこの作品が一番三津田さんらしいかも。 いずれもページ数の関係か乱歩作品への語りがあるせいか、三津田さんの長編のようなねっとりといつまでもまとわりつくような描写が少ないのでサクサク読めます。その分雰囲気が今一つと感じる部分はあるんですが。 第6編は | ||||
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ネタバレ 乱歩×三津田信三の短編集という事で読んでる時は凄く楽しかったです。 ただ、オチが微妙だったり良く分からない話が多かった気がします。 最後の二作品は乱歩関係無いので調べず購入した人は面食らうのではないでしょうか。 「屋根裏の同居者」 合理的な解決をしたと思いきやホラーという結末ですが、正直カウントダウンだから何なのかよく分かりませんでした。 じゃあカレンダー以外の怪異は結局何だったんでしょうか。 「赤過ぎる部屋」 秘密クラブへ招待され建物の奥へ奥へ進んでいく下りはワクワクしましたし、殺人鬼の語りもそこからの展開も興味深かったですが、ラストは取ってつけたように感じました。 殺人鬼なんだしフェアを重んずる奴という訳でもないんだから、「さあどっちだ?」と言われても普通に両方毒入りじゃないでしょうか? どう考えても戦うか逃げるしか無いと思うのですが。 「G坂の殺人事件」 あの名探偵の登場は嬉しかったですし二転三転する推理もありますが、どう見ても〇〇が怪しい作りの話なのでそのまんまの真相は意外性が無く感じました。 「骸骨坊主の話」 あの『のぞきめ』の語り手があまりの不吉さに聞くのを拒んだ話という割には、まんまリングな内容で正直肩透かしでした。 「影が来る」 何の脈絡もなく「巨大吸血植物が人を襲った」だの変な話がぽんぽん出てくるので面食らいました。 この不可思議なノリは作者の新境地なのかと思いきや「ウルトラQ」のトリビュート作品なんですね。 | ||||
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