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すべて真夜中の恋人たち
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すべて真夜中の恋人たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 21~40 2/7ページ
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清らかな印象は全くなく 水魚の交わりなども描かれず 博学な私にとって 子供だましのような作品だった | ||||
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自分も校閲をしていた時期があるので、出だしに主人公の仕事仲間が校閲について語る部分には好感が持てた。この仕事仲間の方が主人公なら良かったのだが、いかんせん主人公が酒を飲まないと仕事以外に何もできないつまらん女すぎて不愉快だった。なぜこの作品が評価されているのか全く理解できない。 | ||||
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川上未映子さんの小説を読むのは今作が初めてです。 世界で権威のある文学賞のひとつである『全米批評家協会賞』の小説部門最終候補作品にノミネートされたことを聞いて興味を持ちました。 優れた文学作品に贈られ、小説部門で日本人作家が最終候補となるのは川上さんが初めてだということです。 川上未映子さんの作品は不思議なところがたくさんありますね。 つかみどころがないというか、置き去りにしていくものも多い。 強烈にリアルで生々しくもあり、抒情詩のようなきれいな世界でもあり まるで一人の人間が見る夢の世界のよう。 見ている本人しかいない世界です。 だから全ては回収されないし、心の声としてしまうべき言葉も出てしまう。 恋愛小説は苦手ですが新しい世界観に一気に引き込まれ2日で読み終えました。 最後まで読むとこれは恋愛小説ではないのでは?と思わせる展開に…。 生きることが不器用な一人の女性から紡ぎだされる日常に 共感というより心を締め付けられる切なすぎる物語です。 でも、ラストは悲しくなりすぎず良かった。 | ||||
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久しぶりに短時間で読み終えた。様々な意味で面白かった。映画的小説…現在-回想-現在の展開とスジを語ればネタバレになる物語。一種のシンデレラ物語。「間違いのないテキストは存在しない」が前提の校閲を職業とする人が主人公の小説。或いは村上春樹の「男男女の骨格」なら本書は「女女男の骨格」の三角関係物語……など。 私が1番に興味深く”誤読“したのは、主人公の恋人、三束(みつづか)という名前と、彼が説く「3という数字」の相関です。 「三束さんは、三という数字は物理学にとってはとても不思議な数で、クォークもレプトンも三種類でワンセットになっていて、これにはどんな理由があるのか誰にもわからないんですと言って笑った。クォークというのは何となくかわいらしい名前ですねとわたしが言うと、それは文学のおかげですねと三束さんは言って、フィネガンズ・ウェイクという、英語で書かれてはいるけれど、世界中の言葉がちりばめられてつくられた奇妙な小説のなかで、鳥がクォーク、クォーク、クォークと三回鳴いたおかげで命名されたんですよと…」 小説の中では、様々な「二項対立の関係」が変奏曲のように展開するが、その中でずっと無私的な性格(常に相手の話に頷いてばかり)だった主人公冬子が、苦しみに苦しみ抜いて、二項の時間空間のない隙間(デリダのいう〈隔たり〉)から第三の芽を出していくてんかい。その第三の芽こそ、人と人の離れず密着せずの微妙な関係、微妙なコミュニケート…現在世界の「生」が求める姿を描いているのではないか、、と。優れた哲学小説だと思いました。 | ||||
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世の中にたくさんいる普通の人たちと自分との間の違和感みたいなもの。 冬子さんが感じているそういう居心地の悪さみたいなものは本当はみんなどこかにもっているはずなのに そんなのわかんないと思う自分のほうが安心できるのでだいたいみんなそこは無視するか 最初から無いものにしようとしているので結果的に世の中はそんな普通の人だらけ。 でもそんな普通の人になれない残念な自分もどうしようもなく誰かのことを好きになり その好きな気持ちには普通の人たちがみんな言ってる「好き」みたいなことも含まれていて でもやっぱり普通の人たちみたいにできない。 そんなもどかしい冬子さんがが普通の人みたいにしようとして頑張って頑張った。 とてもイタイけど切なくて不憫で愛おしい。 聖も本当はそんなふうに違和感を感じている人なのでしょう。 冬子さんとは頑張り方の方向性が違うだけ。 そんな二人が本当のお友達になるのは必然のように感じられて最終的にはいいお話でした。 | ||||
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5年前に読んだ時は、全くピンと来なくて途中で読むのをやめたのですが、今手にとって読んでみると細かい主人公の描写と心の動きにしみじみと感動した。みんなそれぞれ、側から見れば小さなことでも何かある、そして人生は続く。 | ||||
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女性の心が周りとの関係や置かれる状況で変化するのは納得できました。しかし、初老の男三束さんの描写が足りなくて、今一つ入れませんでした。何故三束さんに惹かれたのか、三束さんはなぜ嘘をついていたのか… | ||||
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自分にも他人にも関心の薄い女性が主人公です。幸薄い感じで職場の同僚だったら私も避けると思います。 そんな女性が包容力のある男性と出会いを切っ掛けに変わってく姿には思わず応援しつつ、日本酒を魔法瓶に入れて持ち歩くことに嫌悪感を抱いたり、とどんどん魅力のないはずの主人公に引き込まれていきます。 最初は図書館で読んでいたのですが手元に置いて読み返したいと思い購入しました。 | ||||
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ヘブンに続いて手に取った。 ヘブン同様、弱者の主人公、弱者の立場からの視点の小説はなんというか、個人的に居心地が悪く、没入できない。 著者本人はそのような生き方でない(はず)なのにこのような小説を書くのは偽善、という思いが天の邪鬼な自分にはどうしても発生してしまう。 合う、合わないで言えば合わない小説。 村上春樹に類似するという声があるようだが、その評価も疑問。 | ||||
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ここに低評価レビューを書いている人たちは、川上未映子にエンタメ性やらストーリー性やら起承転結があってワクワクドキドキが止まらない小説を求めているように思える。 そういう直木賞的価値観を求めるなら、宮部みゆきや東野圭吾や角田光代など、素晴らしい直木賞作家がたくさんいますのでそちらをどうぞ、としか言いようがない。川上未映子は典型的な芥川賞作家なのでね。彼女の文学性を楽しめない人にとっては豚に真珠の小説です。 川上未映子の作家的興味は、女性性とは何か?、女の本質とは何か、を突き詰めることにしかない。そのための手法として、情景描写や日常会話を細かく細かく積み重ねてリアリティの中に心理的な機微を描いていくわけだが、この手法はカズオ・イシグロに通ずるところがある。 その手法で、彼女の興味の対象である女のいやらしさや醜さやちょっと触れたくないようなところまで切り込んでいくことが醍醐味なのでしょう。平凡で何も起きなくてつまらない、という低評価があるが、あえて平凡に徹して淡々と女の本質を抉っていく。そうやってこれだけの長編を書ききれる作家なんてそうそういませんよ。 そしてこの小説は恋愛小説を謳ってるけど、恋愛はメインテーマではない。あくまでも女の本質に迫る上での道具でしかないので、ワクワクドキドキの恋愛ものを期待してもしょうがない。 一方で川上未映子は男性性にはあまり興味がないようで、三束さんはもっとだらしなくて、女性に興味があっても何もできなくて、コンプレックスもいろいろ抱えていて、、というキャラだと思うが、そこを抉ることはしない。あくまでも女性目線での対象物、という扱い。 とにかく、我々読者としては、彼女の美しい文章に身を委ねて、エンタメ性など期待することなく、その世界観を只々堪能することこそ、現代文学のトップレベルにいるこの作家の楽しみ方だと思いまーす。 | ||||
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淡々と進む話。でも続きが読みたくなる。最後読み終えてからのあの微妙な感情はこの本ならでは。ただ星は2個でいいかな。 | ||||
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読んだ後も後味が悪く、読者も鬱々した気持ちになってしまう。 続きが気になって最後まで読んでしまい、後悔。 日常に引きずってしまいそうで、読むことをおすすめしない。 全ての登場人物が問題を抱えていることで、そのような人いるよね、といった作者の愚痴の様な。 もっと明るい平常心の本を読み直したくなった。 | ||||
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お互いにお互いを構成するものを少しずつ交換しながら、主人公の“わたし”は恋する人の心の夜空にそっとつま先を入れていくような日々を送る。繊細な心情を詳細に語りながらも、過去の傷口は存在しなかっようにフタをして。辛いとか傷ついたとかの言葉をいっさい使わずに、でも読者の方が痛いほどその傷口を自分の痛みとして受け入れてしまう作者の織物を紡ぐような文章の旨さ。光が去っても、まぶたの裏に優しくて広がる淡い闇。その中に大切な人が浮かんでくるような、そんなお話。難漢字を使わない文章が目に優しい。 | ||||
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景色や色や音の描写がとてもきれいで好きだった。空間がゆっくり流れてじっくり感じられるような気がした。すごく好きだった表現は「スニーカーの中で雨を踏む」ずぶ濡れのスニーカーとそれを踏む足の感覚が伝わって音も感じた。お話は全体的に切なくて寂しくて、終わりもその感覚が続いていく感じだった。でも人の優しさも感じられた。別の話も読んでみたい。 | ||||
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タイトルからして、きれい事だけの小説じゃないだろうな……って思ったけど、作者渾身の恋愛小説でした。好きな人の好きなことや嫌いなこと、それとかなにか経験したこととか交際していく中で相手のことを知っていく過程の楽しさうれしさ心の高揚感などが書かれているところが特に良かった。 全部の出来事が自分のためにあるなんていうのは、若いときの心のおごりみたいなものなんだろうね。 | ||||
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酒を飲まないと、まともに人を会話する事のできない不器用な女性の片想いの話。 だらだらとメリハリ無く日常が綴られている。 社会に上手く馴染めない大人の、自己嫌悪の日々が読みたい方にはお薦めです。 | ||||
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汚れがある | ||||
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恋愛小説ということで読んでみましたが、思っていたものとは違いました。まあ良い意味で普通ではないという評価も出来るのかも知れませんが、私は、なぜ恋に落ちたのかということがまったく理解できませんでした。その当たりを厚く書いてくれれば後半もう少し感情移入できたのかも知れません。ただ、いろんな人がいるんだな~ということを感じることが出来ました。私はどちらかというと図太いので、主人公のような繊細な人もいるんだなと驚きでした。 | ||||
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なにひとつ自分で選んだことがない、そのことに気づいてすらいない、そして深く傷ついている。それでも一人でやっていくしかない。痛みしかない。たった一つの希望は身を引き裂きながら変わること。そしてはじめて救いが描かれる。ヒロインの友人が『ノルウェイの森』のレイコさんに似た口調で喋る。 | ||||
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この小説はそんなに面白くなかった。 主人公の冬子の仕事は校正であり、 その仕事はどんなに完璧な仕事をしても、 いつか間違いが見つかるという事である。 物語の前半はそこにちゃんとフォーカスしてあって、後半もその設定がこの小説の核となると思った。 だが、高校時代の友人、三束さんとの恋愛話になっていくと、ただ普遍的な話になってしまった印象がある。 その職業と恋愛をもっと絡めても良かった気がしました。 だけど、この主人公と同じような立場の方なら、また違った話の受け取り方があるんだろうなとは、理解できます。 | ||||
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