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あの家に暮らす四人の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
あの家に暮らす四人の女
あの家に暮らす四人の女 (中公文庫)

あの家に暮らす四人の女の評価: 4.00/5点 レビュー 59件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21~40 2/3ページ
No.24:
(5pt)

やっぱり面白い!

序盤はしずしずとしててこのお話は一体どうなるんだろう?と思いましたが、しかし途中から突如として駆け足になりそしてぶっちぎりしをん節の大激走(褒めてます!)。読みながら何度も笑ったのは久しぶりでした。こういう死生観にとても共感。読後すぐにもう一度読み返してます。
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4122066018
No.23:
(5pt)

なんともいえないほっこり感

母と娘、娘の友達ふたり、合計4人の女性達がひとつ屋根の下で淡々と暮らす物語です。
殺人事件などの大きな事件はない日常の物語で、4人の女性の細やかな視点からのいろんなエピソードが紡がれています。
時には人じゃないものの視点からも描かれる仕掛けがあり、読む人によっては好き嫌いがあるかもしれませんが、私は面白く読みました。
なかでも佐知の少女のような感性が可愛らしく、幸せを予感させるラストにホッとしました。
血が繋がっていなくとも、これは家族の物語。男性不在の女の楽園をこっそり覗かせてもらっている不思議な空気感が、読後にホッコリした余韻を残してくれます。
現実や過激なストーリーに疲れてここらでちょっと一休みしたい人におすすめしたいです。
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No.22:
(4pt)

それぞれの思惑と共生と不思議な世界観

父親のいない母子の家にひょんなことから同居する2人の女性。いっしょに生活をして、それぞれに思惑はあるけれど、うまく共生していて不思議な世界観です。ノスタルジックな雰囲気もあり、山田さんというこの4人の共同生活に関わる男性の存在もまた不思議で、読んでいてゆったりとした時間が流れる感じです。のんびりとした気分になりたいときにおすすめの小説です。
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No.21:
(5pt)

程よくファンタジー

4人の登場人物が皆個性的で、それぞれの心の声が面白い。心に思っていることを伝えたり、伝えなかったりしながらうまいこと関係性を保って一緒に暮らしている。こういう同居生活ならありだと思う。
ストーリーテラーが人ではないもので、しかも後半、それが物語の表舞台に出てくる。
4人の現実的な日々の暮らしの話かと思いきや…、という意外性があった。最後はそのストーリーテラーの視点で締めくくられるが、少し切なく、温かな気持ちになった。
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4120047393
No.20:
(5pt)

幸福感に満たされる小説

読んでいる間も読み終えた後も不思議な幸福感に満たされる素晴らしい小説だった。 世田谷の古い洋館に暮らす鶴代と佐知の親子のもとに、佐知の友人の雪乃と多恵美が住むようになり、女四人の暮らしが始まる。 いくつかの事件は起きるけれど、緩やかに巡る季節の中で時はゆっくり過ぎてゆく。 谷崎潤一郎の『細雪』の枠組みを借りながら、作者は随所に思いがけない企みを施す。 会話の中の巧まざるユーモア、登場人物のキャラクターの楽しさが相まって幸せな気持ちのまま物語は進み、読み終えて胸の中に暖かいあかりが灯るような気持ちになる。
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4122066018
No.19:
(4pt)

女性4人のお話し

4人の女性が暮らす家で起きる様々な事件やそれぞれの気持ちを描いた作品です。
個人的には母親と娘の会話や関係性に深くうなずいてにやにやしながら読みました。しをんさんのお仕事成長作品とはタイプが異なるけれど、こんな風に暮らせたらよいなぁと思えました。気負わず読めます。
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No.18:
(5pt)

何気ない日常を過ごすステキ。

4人の同居人のかけがえのない日常が愛おしく感じる作品です。
不安や憤りを感じながらも毎日を淡々と過ごす主人公を自分と重ね読み終わった後は温かい気持ちになれました。
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4120047393
No.17:
(4pt)

基本的にはゆるゆる日常もの

四人の女性が登場しながら、エロティシズムも葛藤もほとんどなく、ぬるま湯の中の日常が続く。表紙に何でカラスの羽?と中盤までは思ったが、語り手が交代するところで納得。力技だなあ。父の秘密がこんな形で明かされるなんて、サスペンスもないんだなあ。このゆるゆる感は、そう嫌いじゃない。
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4120047393
No.16:
(4pt)

新鮮でした。

谷崎純一郎の細雪は読んだ記憶がありません。4姉妹が登場するとか、名前とか記憶があるところが少しあるのですが、受験のために得た知識でしょう。三浦しをんさんの作品も初めてです。タイトルに惹かれて、ロマンチックな感じがして読み始めました。独身女性が4人、母と子、s転がり込んできたその友人が古い洋館に住み、共同生活をするさまが結構面白い。無理せず楽しんで暮らしている様子で、読んでいてつらくありません。途中の展開は想像もつかない登場人物にちょっとびっくりですが、こんな表現の仕方もあるのかとびっくりです。と同時に筆者の感性にも驚きました。新鮮な発見がいくつもありました。志をんさんの作品をまた読んでみようと思います。
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No.15:
(4pt)

夢を見ない賢者よりは、夢見る馬鹿になって

読み始めて抱いていた作品感が、途中から挿入される展開に冷や水を浴びた感じて手が止まりました。
再び読み始めてからは、最後まで手が止まる事はなく最後まで一気に読み終わりました。
作品の構成には、正直納得しかねるのですが、佐知が将来に向けて思う「夢を見ない賢者よりは、夢見る馬鹿になって信じたい。体現したい。おとぎ話が現実に変わる日を。」に、この作品の意図が集約されている気がした。。
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4120047393
No.14:
(4pt)

谷崎は意識しなくても・・・

細雪の登場人物と同じ名前を持つ4人の物語。
並べて読むわけではないのだから、
それぞれの性格はどうだったかしら、とあまり考えすぎると楽しめない。

この設定での物語を楽しめばいいのかな、と思う。
それで十分楽しめる。

きちんと考えられた登場人物が、そのキャラクターで語る言葉や行動がおもしろい。
時に、荒唐無稽な場面もあるが、
それも、この物語の重要な要素といえばそうなのだろう。

この作者の、さりげなく温かい雰囲気が全体を通して感じられて楽しい。

個人的に、刺繍作家の佐知の言葉にうなづけることが多かった。
作品を見せたとき、きれいね、の一言で済まされてしまうことがどんなに多いか・・・
いかに苦労したか、こだわったか、出来上がりにどれほどの達成感があったか、
もっともっと話したいことがあるのに、、、、
わかってほしいことがあるのに、、、

手仕事をするひとならではのその言葉に、そうよねぇ!
と、握手したくなった。

本筋とは離れるが、そんなことも深く納得できるのも、小説の力か。

楽しかった!
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No.13:
(5pt)

これぞ三浦しをんワールド!www

私は「細雪」を読んでないのですが、何の影響もなく、文句なしに面白かったです!
これぞ三浦しをんワールド!大好きです。
三浦しをんさんの「腐女子」な部分が存分に発揮され、「この人はやっぱりこうでなくちゃ!!」と強く強く感じました。
とにかく言葉のチョイスや、物事を見る視点の面白さが私の笑いのツボにいちいちヒットするんだな。
で、何気ない日常の小ネタでクスッと笑わせてくれると思いきや、とどめの河童!!
ある夜、佐知が河童に助けられる件は腹を抱えて笑いました。
女性ならこの女4人のダメさ・残念さのどっかに必ず共感できると思います。
そこもこの作品の魅力の一つなのではないでしょうか。

続編希望。ずっとずっとこの4人の生活を見ていたいです。
あ~、ほんと面白かったです!!
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No.12:
(4pt)

生きていくのに必要なこと

「舟を編む」からの期待度が大きく、つい辛めの評価となって、このネタならもっと面白く書けるだろうと、読み終わってガックリではあるが、ラストで、ヒトが生きる意味を明確に表してしめてくれたのがさすがである。すぐにドラマ化、映画化されそうな内容であるが、この作家には、もっと文学的な高みを今後期待したい。
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No.11:
(5pt)

おもしろい

おもしろいということに評価は必要ないとおもいます。おもしろい
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No.10:
(4pt)

面白かったけど人を選ぶかも

人を選ぶほどクセが強いわけではなんだけど、タイトル通り、4人の女性の関係と日常の話で、そんな話は他にもあるわけであって、三浦しおんの良さがわからなければ一緒くたかな。
筆者っぽいといえばそうだけど、個人的にカラスはいらなかったな。嫌いではないけど。
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No.9:
(4pt)

読後感はとても爽快だ

谷崎潤一郎の「細雪」は雪子の見合い話についての、矢のような四姉妹の会話から始まる。現代版「細雪」と評されている、三浦しおん「あの家に暮らす四人の女」は、美人だけれど特徴のない女.誰もがその顔を覚えられない女、雪乃、がどのようにして女四人との共同生活に溶け込むようになったかのエピソ-ドが冒頭に語られる。
 8月30日の朝日新聞には、著者自らがこの作品について語っている。「私は人称オタク。ものすごく人工的で不自然な小説の語りをクリアしてみたかった。」文学としての小説に美を感じる要因の一つに、語る人称があちこちに揺らぐ妙が指摘されるが、著者はそれを拒否しているようだ。視点の移ろいはアンフェアだとでもいうように。登場人物の過去を語るべきは著者ではなくしかるべき出演者であるべきだし、深夜の出来事を語るべきはもちろん神の視点であってはならない、と言いたいのだろうか。
 三浦しおんのライトノ-ベルはまさしくライトであって、恨みつらみ、嫉妬や情念、が行きかう女達の世界が、軽々と乗り越えられて逸散していく。だから、読後感はとても爽快だ。
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4120047393
No.8:
(5pt)

「細雪」へのオマージュに溢れた三浦しをんの描く新世界

本書は、東京は杉並区郊外の古い洋館に縁あってくらす四人の女性の半年を綴った作品。

帯に「谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品」とあるが、四人の名前が「細雪」の四姉妹の名前をもじったことである以上は、本書を読んだだけでは分からず、ありがちなオマージュとかパロディとも異なることで、先達レビューにも戸惑いが記されている。しかし、弊レビュータイトルのとおり、本書はその銘打ちに恥じぬ、「細雪」へのオマージュに溢れていることを以下に記す。

まず、分かり易い話として、今年は谷崎生誕130周年にして没後50周年であり、「細雪」は本書出版元の中央公論新社が発行してきた中央公論の連載であったということがある。

本書の4人は、帯で「ざんねんな女たち」と書かれており、生活感も交友関係も希薄な母(60代)とその娘(アラフォー)、そして、娘と芋蔓式に知り合ったアラフォーとアラサーで、4人とも独身である(母はバツイチ)。リア充とは程遠いし、結婚以外の何かで満たされている様子もなく、彼女たちの何事もない日々が進んでいく。

「細雪」が、戦前の上流階級の暮らしが戦争に向かって突き進む世相の中で静かに崩れていくさまを、谷崎文学の中でも頂点の一つとされる美しい言葉で綴られるのに対し、本書は、世相とは無関係にというか切り離されたように変わらない4人の生き方が実は少しずつ次第に秘められた美しさをみせていくさまを、三浦しをんらしい軽妙で内なる豊潤を秘めた文体で綴っている。「ありがちなオマージュ」はないと私は先に書いたが、本書には谷崎とは異なる資質だが優れた文学者である三浦しをんが自分なりの「細雪」に取り組んだことが実は感じられるものであり、十分なオマージュ(敬意という意味であり、パスティーシュやパロディとは違う、作品全体を通じた取り組みと私は解している)に溢れた作品と高く評価したい。

本書が「婦人公論」連載であったことは、偶然ではなく、本書に最適な読者層は世代を問わず「婦人公論」の愛読者であろうことは、読んだこともない私にも想像は出来る。本書の登場人物は、現代のリア充に欠かせないSNSもカフェも洒落た趣味も登場しない。昼のワイドショー、刺繍、ヨガなど、敢えて言えば昭和の女性の幸せである(ダメンズ好きは現代的かもしれないが)。これらが普遍の幸せにつながっていることを読んで、自身の何事もない日々からの再発見につながるとの思いに至った読者には、本書は5☆であろう。(中年男性の私の5☆評価は、本書の谷崎へのオマージュを評価してのもので専らあるので、念のため)

なお、世田谷育ちで本に恵まれた生活から若くして作家となった著者が、本書の舞台や主人公に相応の反映をされている点は、「細雪」が作家として名をなしたのちの谷崎の関西での生活を反映していることとも、相似形にあると考えるのは、私の思い過ごしだろうか。
また、「細雪」が世に広く読まれたのはその世界が戦火で完全に失われた終戦から数年後であったことは、その世界に親近感を持っていた読者の喪失感を失われた過去への憧憬という形で埋めていた側面もあると解するならば、本書もまた、時代に取り残され失われた日々を想う女性たちに同様の想いを与える点で、これもまた相似形と考えるのはどうだろうか?
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No.7:
(4pt)

どう生きるか

谷崎潤一郎『細雪』のオマージュらしく、古めかしい文体を多用する。
心地よい文体をあえて台無しにする、しをん調の会話文にニヤリ。
四人の女のひとり佐知は、まさにしをん。エッセイの読者なら、佐知の所持品の中にBL本を期待するだろうが、谷崎への配慮からか残念ながらそこまでキャラ固めする気はないようである。無念。
美しい日本語をアホを突出させる為の道具につかいながらも、メッセージは真面目なものであった。やればできる娘。
※物語には、霊魂や大いなる何かが登場するため、苦手な方は回避くださいませませ。
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No.6:
(4pt)

何をもって、現代版「細雪」と言うのでしょうか…?

首を長くして待っていました。
 三浦しをん作品。
 でも、私の大好きな、「愚直なまでに、何かの道一筋に突っ走る主人公を描いた作品」でも「抱腹絶倒という作品」でもない。
 夏目漱石、三島由紀夫、ムーミン、スターウォーズなどの記述や、後半はかなり盛り返したものの、読後感は今一つスッキリしませんでした。
 帯には、『ざんねんな女たちの、現代版「細雪」』とあるが、どこがっ?って感じ。
 谷崎潤一郎の「細雪」は、高校時代に一度読んだきりなので、記憶はかなりあやふやですが、何をもって、現代版「細雪」と言うのでしょうか?全くわかりません。
 私の読み方が浅いのかなぁ……。
 谷崎の書いた姉妹4人と、本作の4人の女性の性格と言うか、立ち位置が似ているような気がしないでもありませんが……4姉妹の方が、したたかだったと思うのですが…。
 「細雪」と言う言葉に囚われ過ぎ?!
あの家に暮らす四人の女Amazon書評・レビュー:あの家に暮らす四人の女より
4120047393
No.5:
(5pt)

爆笑

小説を読んでいてこんなに笑えることがあっただろうかと思うほど、読んでいて爆笑です。ジムでエアロバイクをこぎながら読んでいたので、笑いをこらえようと私の顔は大変歪んでいたことと思います。

そして笑いを誘うのみならず随所にもうあまり若くはない独身女性の生き様、人と人のつながり、家族のあり方に関する洞察が描かれ、共感も多い作品でした。違う立場の人が読んでもこんなに面白いのかわかりませんが、とにかく「これでもか」と笑いを誘う表現が駆使され、久しぶりにとても楽しい読書経験となりました。
あの家に暮らす四人の女Amazon書評・レビュー:あの家に暮らす四人の女より
4120047393

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