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ブラッド・ミュージック



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブラッド・ミュージック  (ハヤカワ文庫SF)

ブラッド・ミュージックの評価: 4.17/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

SFから哲学への飛躍に入り込めなかった。

80年代の『幼年期の終り』と評せられる本作。 成る程、前半はサスペンスものであり、後半は究極の進化により『宇宙意識』と一体するというテーマが共通だ。
だが、前半のバイオパニックなサスペンスぶりは良かったのに、かつて『幼年期の終り』を読んだ時の違和感と同じものを感じて、ラスト付近で入り込めなくなった。

自分では『精神』と言うのものは実は肉体と言う装置の中でのみ観察される電気的信号でしかないと考えているからであろう。
(そもそも『人間原理』など微塵も信じてはいないし・・・)

有機物に取り込まれた大都市の風景、及び人類もヌーサイトも一体となり苦痛もないユートピアの中に精神存在が浸っている、この二つの描写にははっきりと既視感を覚えた。
諸星大二郎のマンガ『生物都市』と瓜二つではないか。
こちらが発表されたのが1974年であるから、ブラッド・ミュージックより10年以上も先行している。
マイナーなマンガだからグレッグ・ベアが読んだとは思えないが、諸星大二郎の天才ぶりがうかがえる。
ブラッド・ミュージック  (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)より
4150107084

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