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(短編集)
13のエロチカ
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13のエロチカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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大人の数時間の暇潰しにはよいかもしれない、官能短編小説集です。 エロスの形も、「春話二十六夜」ほどワンパターンではありません。'U「ル・スーティエン・ゴルジェ・ブル」などは、斬新で爽快な感じがします。 この人の長編の伝奇小説に見られるエロスを、それだけ抜き出して短くしたものと考えて読みました。まあ、セックスは男が支配しなければならないと考えている向きには、噴飯ものでしょうけど… 印象に残るフレーズとしては、'Y「ヴェネツィア発、ニース行」に、次のようなものがありました。 「男がペニスだけだったらいいのにね。ペニスの先に男がくっついているから問題なのよ」 | ||||
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男性の性は時空を越えて飛翔しているように見えても、実は卑小な想像力の表層に由来しますが、女性の性は身体の奥深くで異次元とつながっているような気がします。 でも、それもまた男性が勝手に抱くファンタジーなのかも知れず、実は女性の性もその想像力に由来する部分が小さくはないのでしょう。 坂東真砂子さんと言えば、『山妣』『蛇鏡』『死国』『狗神』『桃色浄土』『曼荼羅道』『善魂宿』『蟲』など、日本の土俗的な舞台を巧みに設定し、その中で抑圧されつつも昇華されていく性と生を描いた作品の数々で知られています。 そうした作品群と並べると、現代的な舞台設定の中で展開する本書は少し異色で、ここに収録されているのは、自分の身体の奥底から湧き起こってくる性に戸惑いつつも受け容れていく若い女性たちについての13個の物語です。 でも、よく読むと土俗的な脚色を利用した坂東さんの主だった作品群とも通底する部分が多く、逆に舞台設定における仕掛けが少ない分だけハッキリと、坂東さんの主題がよく見えるような気がします。 | ||||
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10代の男の子の性を描いた「ホップ・ステップ」がめちゃ エロティックでした。 欲求不満と初体験の描写が、ありえないのにリアリティーを 感じます。これはツボにはまりました。 | ||||
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女性の官能の目覚めや人生の岐路に立ったときに、自分に勢いつけるためのエッチとか・・の短編集です。坂東真砂子の筆の細やかさが効いています。少女が、官能に目覚めていく時に男が必要?いいえ、この中では、しっかりと答えが書かれています。いくつかのアプローチで、大人の男でも、同級生の男でも女でもネコでもいいのです。 | ||||
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13編のエロチックな短編集。著者特有の伝奇ホラーの要素は全くありません。印象的なのは小中学生の性の目覚めを、女性主導の出来事を通して描いていることです。ここまで低年齢だと性的行為はほとんど犯罪になるはずですが、ここでは決して女性が受け身になるのではなく積極的に行為を求めていきます。幼い性にも自我が存在することを表現することで、女性が生来持つ自由や力強さを感じさせます。新しい形のファンタジーかもしれません。 | ||||
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『蛇鏡』とか『死国』など坂東さんのホラーが大好きです。これは異色だ!とおもって買いました。 「女の性欲」というのはあまり言われないので、赤裸々すぎてこの本は男の人に読まれると恥ずかしいかも…。坂東真砂子らしくどろりとして、ぞくりとするような女たちが描かれていると思います。 妙にすかしてなくて、ちゃんと「エロい」ところもすごい。うわーこんなことまで、というこまかい性描写にドキドキします。 個人的に好きなのは、学校からの帰りに雨にふられた女の子が、快楽に目覚める話です。雨ふりの音と、少女の息遣いがしんとした風景から聞こえてくるようで… | ||||
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