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サラバ!
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サラバ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 101~120 6/13ページ
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入浴中や、筋トレのインターバルに読んでたんだけど、 こまぎれでも、全然おもしろかった。 恵まれた前半の人生から、徐々に自分を見失っていく主人公たち。 そしてそこから立ち直っていく物語。 自叙伝的小説なんだろうな。 文才ないけど、小説書いてみたくなった。 私も、「信じるもの」を見つけられるかな? 私も逃げずに立ち向かっていきたい! そう思わせてくれる、 前向きになれる本です。 オススメ♪ | ||||
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主人公が成長し、姉の奇異ぶりが強調される。甘酸っぱい印象。 | ||||
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私にとって親や兄弟のように近しい関係にある人であればあるほど理解できていないし理解しようという努力もなかなか出来ません。親は親、兄弟は兄弟でしかなく、そうした自分との関係以前に親兄弟もそれぞれ一人の男性、一人の女性、一人の人間なのだと受け止めるのは人生半ばに差し掛かった今の私にも難しいことです。 幼少の頃から青年期にさしかかるまで両親や姉、そのほか周囲の人々を自分との関係においてしかとらえていなかった主人公が、やがてそれぞれの人をさまざまな悩みや葛藤を抱えた人間として理解しようという兆しを見せるようになる、その痛みを伴う成長過程が描かれた小説であるように私は感じました。 主人公はさまざまな迷いや行き詰まりをも経験します。自分の考え方、捉え方が根本的に間違えていたのかも知れないという戸惑いは、主人公をしばしば自己嫌悪に陥らせることにもなります。子供のときから貫いてきた外界に対する「静観」という姿勢が時として人を傷つけてしまうこと、憎しみの対象であるはずの姉から愛されていたということ、いちばん薄幸であるように見えた人が実はいちばん幸せな人であったということ、 自分自身の未熟さ、卑小さへの自己嫌悪はしばしば主人公の歩みを停滞させますが、一方ではその自己嫌悪が次の出会いや気づきに向けて背中を押してくれているようにも思います。 最初から終わりまで主人公の「僕」には勝利の栄光といえるものが何一つありません。何かを成し遂げたいという願望はあるけれど、結局何も成し遂げられず、敗北と挫折を心の片隅に感じながら生きている私のような人間にとって共感するところの多い物語です。 主人公のアンバランスさ、とりわけ家族の中での自分を被害者的にとらえている所などはかつての私に重なるところがあり、全編を通してまるで自分のことを書かれているような一抹の不快感もありましたが、読後感はとても爽やかでした。 | ||||
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上中巻を読み終え、下巻でまさかの思わぬ展開になる。ひっくり返る、という感じ。しかも自分と重なる事もあり、共感していた。どの世代にも楽しめる事間違いなし!! | ||||
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僕が37年かけてたどり着いた、大げさに言えば人生の目的が綴られている。小さい頃から感じやすい姉と共に暮らし、母親と姉との折り合いが悪い中で自然と物事をやり過ごす力、傍観する力、受け身で生きる力を身につけた僕が、中年の手前になって人生の大きな意味に気づいた物語。初めは脇役だったおばちゃんが、実は大変な役割を担って物語を、世界を動かしている。 人により感じ方は違うと思うが、「嫌われる勇気」の内容と通じるものを自分は感じた。他人に左右されるのではなく、自分が信じるものを自分の価値観を持って見つけることが大事だな、と自分には感じられた。 自分の中に信じるものを持っている人はどのくらいいるのか。信じるものを会社の役職、年収、車、家にしか見出せない人生でよいのか、と考えてしまう。いまの大人の過半数は信じるものがないか、あっても即物的なものしかないのではないか。 | ||||
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内容は薄いが、本は厚い。他の方も書いているが、とにかく長い。 私が終始この世界観に入りこめない訳を分析するに、 ・文章が下手。風景・情景・感情etcの切り取り方も凡人の枠から全く抜け出せていない。およそプロとは思い難い。 (プロならもう少し捻りだそうよ。その創造力をさ。) ・各々のストーリーがしょーもない。 (もうね、幼稚園のクレヨンの話とか、とある新興宗教の謎が明かされる話とか。。。 下らな過ぎて呆れてしまいます。) ・そのストーリーの構成も、、、 「この年頃の時って、こういうこと思うやん?」「あるぅあるぅ」 「こんなのも付け足したら面白いし、深みも増すんちゃう?」「あるぅあるぅ」 と、この作家は頭の中では思って書いてるんだろうなーと。はっきり言って、スベりまくってます。 ・文中に「!」を多用してるんだが、それが鬱陶しいし、素人感をさらに増す結果となっている。 総評すると、「西加奈子様、もう少しストーリー、文章を勉強して読者が引き込まれるような作品を作って下さい。」 です。ただ長く書けばいいってもんではない。 | ||||
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自己肯定と他者を比較することの愚かさみたいなものが伝わってきた。しかし、その展開はどこか劇的すぎるところがあり(つながりが良すぎる)気が引けた。また、実は他人を馬鹿にしている自分という像が描写からわかりずらかった。 読者の想像を掻き立てる文章は早く次のページをめくりたくさせ、作者の力を感じたのだった。結果的にみれば、読みやすく、それが良いところでもあり、その読みやすさがこの作品の欠点でもあると思う。 | ||||
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頑張って半分ほどまで読みすすめたが、全くストーリー(と言ってよいのかも疑問)に引き込まれず、苦痛となりギブアップ | ||||
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東京に出てきてからの主人公が、妙に恵まれ過ぎ。 最も性欲が旺盛な時期、それを満たす対象に困らない主人公。 父や矢田のおばちゃんから遺産(財産)をもらい、金に困らない主人公。 好きで適正がある事に他者からのニーズがあり、それが自然に仕事に結びついている主人公。 上記3点に絞っても、本来それらを悶々と渇望しているのがノーマルな若者。 そんな中で何の苦も無く、努力もなく、渇望もないまま青年期の主人公はそれらを享受している。 この黄金時代はその後の伏線にもなっているのだが、それにしても妙に恵まれ過ぎ。 読んでいてかなり興醒めしたのは事実なので、星マイナス1 また、少年期のヤコブとの精神的ホモセクシャルな関係も「?」 大概の人は似た経験があると思うのだが、当方も子供の頃、アホのように特定の友達と つるんでいた時期があった。 子供ならではの知見、世界の狭さから、その友達との絆が人生の8割9割に感じられるくらい 濃密な関係性。 ただ主人公が同性愛者なら別だが、相手の体臭をも愛おしい?? どんなに仲が良くても性の対象でなければ、相手の匂いは不快な筈。 それを精神的ホモセクシャルと言う何だか分からん概念で言われても、「はぁ?」といった感じ。 どんなに友情が深まっても、同性愛者じゃない限りその境界は明確に存在するかと。 このあたりも納得いかなかったので、さらに星マイナス1 クドクド難癖つけたが、良かったところは澄子との別れのくだり。 輝かしい恋愛遍歴に暗雲は立ち込め始めたものの、澄子に対しては上に立っていると 信じて疑っていなかった主人公が・・・ このあたりのダイナミックな展開は、久々に本に飲み込まれるような没入感を味わえた。 最後に直木賞受賞、本屋大賞2位、そして文字数多めと言えば、恩田陸著「蜜蜂と遠雷」と 重なる部分が多いが、本書の方が圧倒的に良かった事を付け加えておく。 | ||||
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家族が突然イラン行きを告げられ、日本に戻り、エジプトに行く過程で、父母関係が悪化する様などが主人公である、僕の幼少期視点より語られる物語。姉が独自の精神世界もち、クラスからも浮いた存在であるところから始まり、色んなマイノリティーが社会との関わり方を探し続ける。エジプシャンと歩が「サラバ!」の合言葉のもと、互いに精神的な支えになっている。歩むは元々卑猥な写真を見せられたことから始まったか。母と姉をつないでいた父が母と言い争いが絶えず別れることになり、これから彼らはどうなっていくのか。次巻に期待。 | ||||
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2019年8冊目/1月8冊目/『サラバ! (下)』(小学館文庫)/西 加奈子/P.295/2017年/★3.3 上中巻では万能感があった主人公・歩も人間関係や頭皮の悩みからどんどん落ちぶれていく、そしてその先に自分の今までの「信じるもの」への回帰が始まる。西加奈子の作品に共通しているのは、自然災害への畏怖と、文学に対する敬意である。自然災害では多くの命が一瞬で消えていく。そのことに対して自分は何をすべきで、何をできるのか?文字を連ねて誰かにメッセージを投げかけることができ偉大さと尊さを噛みしめる。「信じるもの」とは「ビジョン」であると思う。それをとうとう歩は見つけられたのだ。文字を書くという作業を通して。 | ||||
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案外、人によって評価が違うのが興味深い。個人的には上巻(中学生くらいまで)が面白く、中学~大学あたりからの薄っぺらさがからのラストが、まあうまくまとまってるとは思いつつ物足りなくもあったかも。 つまりは、子供のころから家庭環境が理由で「大人」として振る舞ってきた主人公が、中年とも言える年齢になったところで「自分」の無さに悩む、という筋がメインで、エキセントリックな姉に悩んだり、阪神ー東日本の震災などに巻き込まれつつ、観察しつつ、最後には当事者になっていくというところ。 カイロやエジプトなどグローバルなのは面白く読めたが、阪神淡路とオウムの後には神戸のサカキバラとか少年犯罪ラッシュとかあったなー、ってとこで国内についてはわりと甘めかなと。島本理生みたいに暴力振るったりする男が毎回出るのもあれだが、極端に暴力の影がない物語だなー、という印象もある。見ないようにしているのだろう。いや、単に無いのだろうかもな。サブカルというか、カルチャー系というか、そんなリアリティ。だから、共感できる人と出来ない人と案外別れるのかも。 あ、でもなんだかんだ文章も安定しているし、読ませるとは思う。 | ||||
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20代の頃にも読んでみたかった。(20数年前この本はまだ存在していないのだが) 読み終えた本は大抵は処分するのだが、大切にとってある。 ずっと傍に置いておきたい本である。 | ||||
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個人的には西さんの作品はかなりツボなので何読んでも楽しめますが、これは特に面白かった。 全巻合わせて900ページほどあるけど、最後までまったく飽きずに読み進められました。 なんでこんなに引き込まれるんだろうとな考えてみましたが、やっぱり人間描写がリアルで、記号的な虚飾とかが一切ないからでしょうね。もしこれが全部実話だったとしても違和感ないし。 春樹小説みたい主人公がモテまくったり、鴻上とか言うクソビッチが登場する大学時代のエピソードは読んでいてモヤモヤしましたが、主人公はその後人生が斜陽になって思い悩んだりするので、良い具合に物語のバランスが取れているなと思いました。 あと主人公が小説を書くきっかけの一つとなった小説は、ホテルニューハンプシャーじゃなくてガープの世界の方が自然だったかも? あっちは創作に悩む作家が主人公ですし。 最高に素晴らしい作品でしたが、又吉の解説が邪魔くさいので☆はマイナス1としました。ご了承ください。 | ||||
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主人公の人生は、いわゆる「よくある人生」ではないが、どんな人生にも共感できる経験・心の移り変わりがあるのだな、と響く。著者は女性なのに、男性の心情をよく描いていると思う。 | ||||
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性別や育った環境が違っても、共感できる喜怒哀楽が、切なく響く。大人になっていくってこういうことだなと思う。 | ||||
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西加奈子作品で度々登場するのは、文学や芸術に対する尊敬の念だ。特に小説を書くという行為に対しては、ゼロから有を想像し、言葉の繋がりで意味を持たせ、人を感動させることをとても高尚に捉えている、と思う。文化系だって格好いい。大抵の人は大人になってそれに気づくと思う。また、著者は女性にもかかわらず、思春期の男性目線の書きぶりはどうやって体得したのだろうか?特に違和感なく読めた。中巻では垰家は離散してしまったが、下巻ではどう巻き返すのか?中巻では、「サラバ」の登場はほぼゼロだったが。下巻に期待してます。 | ||||
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サラバ、、、とても言葉では説明し得ないモノ。 読後、なんとも言えない優しさに包まれて、余韻をただただ感じていたい。そんな思いにさせてくれた小説。 生きながらえているコトを、優しく肯定してくれる、そんな小説でした。 | ||||
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いきおいがあり、どんどん読めました。 おもしろかったです。 | ||||
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上刊に引き続きおもしろかったです。 内容が濃くなってきて、まさかの展開も楽しめました。主人公の容姿の変化に注目です。 | ||||
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