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サラバ!
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サラバ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 161~180 9/13ページ
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著者の筆記力により読みこなせて行けますが、全体の流れからすると枝葉が多く、兎に角長いとの印象です。でも、この後、どの様な展開になるのかと期待させる中巻です。高校時代のスポーツマンで思慮深い須玖が何故壊れて行ってしまうのか、共感が持てません。 | ||||
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納得感があるとレビューされている方も居られますが、上巻・中巻まではいいとして、下巻は全く共感出来ません。主人公の歩は矢田のおばちゃんの遺産と父親からの贈与に依存して働かない日々を送っていますが、現実にはその様な人は多くなく特殊な状況の物語かと思います。自分が信じるものが何かなんて分からないのが普通です。分からなくても生活はして行かなければなりません。生活して行く中で、割切り、諦め、何が大切なのかが分かってくるもの。37歳までブラブラされていたら堪りません。 チベットでバター彫刻を見ていたら悟りが開けるなんてストーリーに無理があります。世界のどこに行ったって自分なんて落ちていません。結局自分で考え、割り切っていくのが現実です。髪が薄くなったからと言って、閉じこもっていられるのが不思議。ナイル川の「化け物」(川イルカでしょうか)を見たからと言って、何故それを書きたいと思うのでしょう、そしてこれから小説を書こうと決心するストーリー展開は説明不足で良く分かりません。自分には納得感を抱けない小説でした。 | ||||
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物語の中に引き込まれ、次の展開がどうなるのか?どんな世界が広がるのか? | ||||
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上巻ののんびり具合に少しそわそわしながら、誰でも子供時代に味わったような日々の楽しいこと、辛いことが刻々と綴られてきます。共感し、時々、おかしくて、なんか懐かしくて、吹き出しながら読み進めていきました。下巻に入るとものすごいスピードが加速します。崩れ落ちる様は圧巻です。普通の人間でありたいと願い、実際に普通の人間として生きてきた主人公だからこそ、平凡な私も共感してしまいました。下巻の後半は号泣しました!心動かされた自分にびっくりしました。不可思議な姉の方が主人公だったら共感はできなかったかもしれないです。普通の男性が転げ落ちる様が、誰にでも起こり得ることだと恐怖でした。少々先は読めたけど、望んだ結びだったので満足しました。冒頭から引き込まれる作品ではありませんが、最後まで読めば淡々と続く上巻は下巻のためにあるのか、と思えます。読後爽やかで、生きて行こう、と思える良い作品だと思います。 | ||||
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上・中はハッキリ言って何も感じませんでした。主人公の歩は器用でイケメンで女の子にもモテモテだし あまり共感出来なかった。 でも下巻は違います!! 主人公が33歳になり、容姿が急激に衰えます。 見場の良さや、愛想が良いということで フリーのライターとして持て囃されていた主人公は やがて仕事の依頼も少なくなります。 自分自身にも自信を失くしたからです。 私は 昔から綺麗だった時なんて一度も無かった人間だけど それでもとても共感できました。 30歳を過ぎると急激に衰えていく肉体を日々感じて、若さは、こんなにも早く過ぎ去ってしまうものなのだと痛感したからです。 主人公が、自分の親友が結婚しても素直に喜べない悔しさも痛いほどわかりました。他の人は次々結婚しているのに どうして自分は出来ないんだろう。 祝福出来ない自分のことも益々嫌いになるのです。 主人公は最後どうやって幸せを掴むのだろうかと最後までよんで、納得できる終わり方も見せてくれました。 出会えて良かったです。私自信これからどうするのか分かりませんがとにかくこの本には出会えて良かったです。 | ||||
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イランで生まれ関西で育ち、エジプトに家族と行き、帰国するまでのお話が「上巻」です。姉の貴子さん、お母さんの奈緒子さんの描き方は巧妙なタッチで今後の進展に興味を抱かせます。お父さんの憲太郎さんは背が高く寡黙な方の様ですが、素敵な奈緒子さんがいるのに女性関係で離婚するなんて、不可思議な感じです。エジプトのヤコブとの友情、合言葉「サラバ!」がどの様に発展していくのか、期待が高まります。 | ||||
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(ネタバレあり)これだけの長い私小説?風のような話を飽きさせず読ませるって、やはり作家という職業の方は只者ではないよなって思います。西加奈子さんのってすごいなって思いました。読みすすめると、あー分かる分かるという感じになることも多数あり、共感ができます。特に歩がハゲてきて、以前のようにもてなく、駄目人間になっていくところは、そうだよな・・・って感じて読んでいきました。 上述の通り文章がうまいからどんどん読み進めることができるのですが、最後のほうがまったく納得いかないというか、こんなんなの?って感じです。特にお姉さんの変わりよう・・・分からないです。あとお父さんの出家も、なんか人を死なすことでそっち行くっていうのは、やっぱりそういう奥の手を使うのってずるいなって印象です(映画で起承転結の「転」がほしいときに、主人公の近しい人が死んじゃうような安易さ)。それと有名人が帯を書くのはかまわないですが、「魂ごと持っていく物語」とか、なんだかなって書き方は逆にマイナスでした。 かなり辛らつにレビューしましたが、下巻が無ければ星4つは確実にあったのですが・・・最後のほうが残念でした。 | ||||
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同じ作者の「漁港の肉子ちゃん」「ふくわらい」などは、面白いトピックが全体としてうまく編まれていたと思う。余談だが私は子供のころからときどき言葉や文字が分解し意味をなさなくなって途方にくれることがあった。それを作中でゲシュタルト崩壊というものだと教えてくれたが、そればかりではなく、よくいろんなことを思い出させてくれる、すごい感性をもった作者だなあと驚きもした。 さて、この作品の主人公は朝井リョウの「何者」の主人公にちょっと似ている。周囲の状況と自分の立ち位置の判断にはすぐれるが、特に能動的なところがなく、社会や他者との関係性において卑賎ですらある。 作中のトピックを読ませるのはそんな主人公に対する作者の共感性と描写力によるもので、だからこそ、主人公ばかりではなく登場人物全員に、読み手である私たちは自分をほぼそのまま投影しているような高揚感が得られるのだと思う。 ただ、ここまで長編にしなくてもよかった。冒頭にあげた2作品は程よく描写を省いて余韻を残したが、この作品では単に言葉を変えただけの文章が連なっている箇所が散見できる。素晴らしいトピックを力まかせに編んでしまったようだった。 もちろん作者は、現在の作家のなかでいちいち登場人物に対し共感を喚起することができる稀有な書き手であることは間違いない。 | ||||
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素晴らしいの一言です。涙管が緩みます。特に若い方には必読書と思います。上・中・下通してお読みください。 | ||||
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上→とある一家の話なのか 中→上も読んだし読むか 下→号泣 心に染み入りました! 何年かに一度読み返したい、ずっと大事にしたい小説になりました。 私は女なのですがしかしそれにしても、病気とかは無関係にして、ハゲって辛かったんだな…ってわかりました。遺伝でハゲてる人はたくさんいるけど、あまりその過程の気持ちとか考えた事なかったので、これからはハゲの人の頭の方には目線を向けないようにしようと思いました。 | ||||
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好き嫌いが分かれると思います。なんというか、小説ならではの本ならではの活字ならはの、面白さがあります。ドラマにはならない感じで、、うまく伝えられなくてすいません。 | ||||
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中巻まで読み進めているところです。 男と女を捨てきれない両親、変わり者の姉。 主人公の彼は『イケメン、スポーツが得意、(おそらく)勉強もそこそこできる、スクールカースト高、家がお金持ち、どこか冷めていて、世界を俯瞰で見ている』といった、少女マンガに出てくる設定のような男の子です。 この感じはどこかで覚えがあるな、と思ったら、山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』の秀美くんでした。 ただ、秀美くんは愛すべきキャラだったのに対し、歩は本当にいけ好かない。日常のあらゆる場面で自身のスペックの高さを実感し、他人との位置関係を把握する。初めての恋も、彼の傲慢から終わりを迎える。ただし、そのスペックの高さを認識しながらも、それを鼻にかけないように気をつけている。 地味な彼女やその女友達を心の中で見下し、落ちぶれた父に密かに同情する。 ウザい。 小説の登場人物としての魅力度なら、破天荒な姉の方が圧倒的に上。この人の心の葛藤を知りたいし、なにを思っての行動なのか、家族に対する愛情はどういう形なのか、単純に知りたい。 中盤の『いけ好かない奴』である歩は、終盤にかけての大事な要素なんだろうけど、ただただ怠い。 | ||||
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うーんって感じです。小説を途中で読むのをやめることは無いのですが、、がんばって200ページまで読み進めましたが、読むのをやめました。 ただ淡々と随筆のようにストーリーがすすんでいき、なんの喜怒哀楽もおこりません。 おすすめしません。 | ||||
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上では「これなんの話?テーマは?」という印象。 どこまで、どれくらいの時間軸で進んでいくのか分からないまま、ただただ「誰かの生活」について読まされる感じ。 西さんの作品は初めて読みましたが、この作品の「上」に関してはページを増やすためにこんなに長くだらだらと序章を描いたのではと疑ってしまうくらい冗長なストーリーが展開している。 上を読み終わっても何の話なのか、どこに向かっているのかも分かりませんでした。 (下まで読んだ上でですが、序章はやはり不必要に長かった) | ||||
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いわゆる「自分探し」物語。 苦悩と思えない苦悩を抱える主人公。 特殊な能力で救いを与える他者の存在。 苦悩を起こすが、大団円を迎える結末。 これが文学なのか? 2000年以降の作家に感じられる、予定調和のご都合主義ストーリー。 結末から逆算した伏線で、先が読めすぎて熟練の読み手にはそうなるだろうなぁという読後感です。 壮大な舞台装置に対しての私小説的回帰に違和感がぬぐえませんでした。 | ||||
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絶賛の人が多かったので読んでみましたが、西加奈子さんの本自体が初めてだったので、世界観がフィットしませんでした。 サスペンスものや最後に落ちのあるものをよく読むので少し単調に感じました。 | ||||
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「サウスバンド」みたいに家族全体が狂っているけどもコメディカルに描写しているからどこかでホッできる人情味があって、「流」みたいに国勢情況や国内の出来事を背景に1980年代から現代まで物語が進んでいくので、時の移ろく無常さ、寂寞さをちょっぴりと偲ばせてくれる、なかなか渋い小説だ。でも基本は家族愛をテーマにしたヒューマンドラマだろう。 幼少期の姉の奇行が主人公の弟にすこし達観した視点で分析されるくだりが何度も笑った。(いじめや引きこもりなどで姉の猪突猛進的なキャラが鳴りを潜めたのが残念だと不謹慎に思うほど、姉の奇行は清々しいのだ!)姉の奇行も含め、主人公から見た母親の自己中心的な性格や、父親の不甲斐ない人間性なども、みんなそれぞれが背景がありそういった行動になっていたのだと物語、最後らへんで種明かしされる。その事実にホロリとしたりもする。家族愛を通して読者のいろいろな感情の琴線に触れてくる小説だと思う。 | ||||
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上下で読み応えありましたが、とても面白かったです。満足しています。 | ||||
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上巻で自己の生き方を、苦しみながらも模索し続けた姉や母は なんとか答えを見つることが出来たが、その一方で周りに流され 自分が何者か何がしたいのかをスルーし続けたあゆむ君は 突然人生が行き詰まってしまう。 彼をダメな人間だと言うのは簡単だが、あゆむ君はじつは 我々日本人の代表であり、ほとんどの人が彼のように平凡で 事なかれ主義で周囲に流されなんとなく生きているのではないか。 作者はそんな人々やその様にしか生きられない日本の 社会構造を皮肉り、そのうち日本はどん詰まるわよ! と警告し問題提起したいのではないか。 しかし実際に姉や母のような生き方は可能だろうか?無理である。 アーティストとして食っていける人は数えるほどだし、 母は旦那の援助がなければとたんに生活が破綻してしまう。 「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」 という姉の台詞は、この本の大きなテーマだと思うが たとえあゆむ君が自分探しの末、信じるものを見つけて 一念発起して小説を書いてもそれが売れるか?無理でしょう。 売れたとしても一生は食っていけない。その後どうするの? みんながみんなアーヴィングや作者のようなずば抜けた才能 を持っているわけじゃないのを忘れてはいないだろうか。 そこがこの小説の説得力のなさや違和感の根幹であると思う。 凡人は姉のように信じるものを模索している暇も金も気力もないし、 別に信じるものなんてあってもなくてもどうでもいいではないか。 毎日なんとなく生きていくのでさえ皆必死なのだ。 というか、あゆむ君で何が悪い。ハゲでも女にもてなくても 暇なフリーライターでも生きていければそれで十分ではないか。 むやみにダメ出ししたり煽るのはやめていただきたい。 むしろのんびりしていて気楽で楽しそうだ。 あゆむ君万歳! | ||||
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家族の長い物語、いろんな軋轢のあった家族が物語の最後では、それぞれが自分の何かを見つけられた。強烈な個性をはなち、家族に多大な迷惑をかけた主人公のカルト的な姉の貴子が一番その何かを確かに見つけられた。読みごたえのある長編でいっきに読み終わった。次は主人公の歩が親になった家族の物語を読みたい、歩が親になったら、その時は歩も家族の為に何かを見つける手助けをするだろう サラバ | ||||
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