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サラバ!



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サラバ!の評価: 3.94/5点 レビュー 256件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全256件 41~60 3/13ページ
No.216:
(3pt)

評判ほどのインパクトは感じませんでした(ごめんなさい)

上巻で、これは私の西作品史上最も面白い本だと思っていましたが、残念ながら下巻で失速した感がありました。

上巻は主人公の圷歩(あくつあゆむ)を取り巻く家族の諍い、海外駐在生活、両親の離婚、姉へのいじめと精神的崩壊、主人公の存在を消すという処世術等、一つ一つのエピソードが細かく描きこまれており、軽妙な関西弁と共にその内容を非常に楽しむことができました。

他方下巻では主人公の大学生以降の放蕩?生活のひとり語りであったり(もちろん全編主人公からの一人称語りなのだが)、姉や母との和解のプロセスがやや足早に語られ、上巻と比べるとテンポが速すぎる感があったと感じました。

生まれて数十年対立のあった家族がほんの数年で和解へと至るという流れが、どうしても短絡的に感じざるを得ず、そこに希望を見出す(「切っ掛けさえあれば長年の不和は解消可能!」)方もいるのだろうとは思いますが、逆に私はその短絡さに非現実感を感じてしまった次第です。

でも、やはり語感と語りの良さは彼女一流であり、十分に楽しむことができました。くせのある西作品の中で言えば総じて(というかめちゃくちゃ)読みやすい作品であったとは思います。
サラバ! 下Amazon書評・レビュー:サラバ! 下より
4093863938
No.215:
(4pt)

上巻は駐在あるあるが多めな話かな

西さんの作品は言葉遣いに癖があり、その癖ゆえに私のお気に入りであり、「きいろいゾウ」「窓の魚」「円卓」「うつくしい人」「漁港の肉子ちゃん」などを読んできました。

今回読んだ「サラバ!」は、私の読んだ西作品の中では最も完成度も高く、また商業的にも成功しそうな雰囲気であります。今上巻を読み終えましたが面白かった!

幾つか私の琴線に触れるテーマが重層的に描きこまれています。

先ずは家族。一見変哲のない4人家族の話。身長の高い父と美しい母のもとに生まれた2人姉弟。父似の男らしい姉と母似のやさおとこ風主人公。強烈な母と姉を前に存在を消すことでうまくやり過ごしてきた父と自分。やがて父と母は離婚するものの、濃いめのキャラを前に、冷静な主人公の目からの描写が光ります。相変わらずの関西弁の紡ぐリズム感とユーモアが素敵。

駐在生活の描写もまた、面白い。
テヘランとカイロでの駐在生活の話は、恐らく海外生活・駐在生活経験のある方にとってはあるあるの連続で手を叩きたくなること請け合い。私は単なる海外ローカル生活しか経験がありませんが、海外での日本人社会(日本人学校ふくめ)から見た現地社会とのギャップや格差、時には現地の貧困と自分たちの恵まれ(すぎ)た環境とのギャップに逆に罪悪感を持つことなど、あるあるの一部ではないでしょうか。ついでに言えば海外生活を経て帰ってきた日本の違和感もそう。こうした心のざわつきを表現するあたり、西さんご自身の経験に大いに起因するものなのでしょうね。

このほか、離婚後の母の生活と父の生活とのコントラストは、離婚という事象の大きさを描くとともに、この事象の受け入れが簡単ではないことも示唆ます。主人公の中学高校生活の描写も面白いのですが、このあたりはまあ普通かなーとも思います。

ということで上巻を読み終わるにあたり、とても面白かったので忘れぬうちに書き留めておきたかった次第。
サラバ! 上Amazon書評・レビュー:サラバ! 上より
409386392X
No.214:
(5pt)

★は4.5個ですね

主人公の子どもの頃の家族関係を、子どもの視点から描き出している部分は、とてもリアリティーがあって読みごたえがありました。子どもっていろいろなことがわかっていないように見えて、大人が思っているほど馬鹿ではない。言語化して他者に表現することはできないけど、心の中では多くのことを感じ、戸惑ったり苦しんだりしているということがよく伝わってきます(だから、物語の前半は★5個です)。

一方、後半(大学生になって以降)は、「その展開はちょっと無理があるのでは?」と感じることが多かったです。また、「サラバ」「化け物」などの言葉が何かの比喩として使われているのですが、それがなにを象徴するのか読者の胸に響くようには展開されていないように感じました。★4つという感じでした。

総合的には、面白い小説でしたし、著者の今後に期待して、★5つを付けました。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.213:
(4pt)

特に問題なしです。

発送も早く目立った汚れやキズもなく満足です。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.212:
(5pt)

崩壊回避の最後の切り札

崩壊の手前、というかそのぎりぎりのところで現れる「すくいぬし」という、究極の救済の物語。しかもその救済はまったく平坦な、劇的なドラマじゃなく発する、というところがすごい。個性や価値が多様化して、なんでもが良いように思ってしまう時代にあって、いやそうじゃなくていいと言ってくれる作品。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.211:
(5pt)

美しい話

職場の先輩に薦められて購入。先輩そのものを描いたような話だった。僕もいつかそんな小説に出会ってみたいです。
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4094064427
No.210:
(1pt)

BLも読めない方では無いのですが…

圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
 そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。

これだけの内容で第19章まで引っ張られるのです…。19章から聴いてあとの中巻下巻を聞いてもらっても全くもって問題ないぐらい冗長でした。村上春樹のような京極夏彦のようなや描写に面白さがあるから長いというわけでもなく、ただただ長かった。
強いて言えば行間などを想像せず流すように読めるのはメリットかもしれませんが…。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.209:
(2pt)

少年の友情を、ホモセクシャルと結びつけてはいけない気がする。

日本以外の国々での暮らしや、家族とのやりとりなど、うまくいかないながらも人間臭い感じが面白く読み進めたが、、、
小学校中学年の男子同士の友情を、同性愛っぽい感じで書いているのには、かなりな疑問が残る。主人公もヤコブもイケメンで、、、なんとなく、安いBL少女漫画のようで残念だった。
もう少し、女子とは違う発達段階における男子の状況、心情を学んでから書いてほしかった。途中から、何となく非現実的な性描写に読むのが苦しい作品だった。
中、下もホモセクシャルを書いているのなら絶対読まない買わない。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.208:
(3pt)

自分には合わない。

面白かったかと聞かれれば、面白かったとは思う。しかし、この妙に粘っこい読後感はなんだろう?力のある作家さんだとは思うのだが、どうも自分とは感覚が合わないとしか言いようがない。続きは読まずにここで終わりとします。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.207:
(3pt)

オーディブル版購入。『ふいんき』が気になる

家事や入眠時でのながら聴きが多いので、テンション高過ぎず低過ぎず滑舌も良い松坂さんのナレーションが心地よいです。

全3冊もあるし、内容がいまいち想像出来ず、オーディブル以外のレビューやあらすじなども調べた上で購入しましたが、テンポも良く楽しめています。
色んなエピソードの表現も詳細で世界が頭に広がります。

しかしとても気になるのが『雰囲気(ふんいき)』を『ふいんき』と読んでいるように聴こえる事です。原書を見ていないので漢字で雰囲気と書かれている確証もありませんし、聞き取り間違いかな?と何度か聞き直しましたが、どうしても『ふいんき』と聞こえます。(初出は3章の前半部分でその後も出てきます。)

スタッフの方も気にならなかったのでしょうか。文学の朗読なのでもし誤読であれば修正すべきと思います。私の間違いなら大変恐縮ですが、そうであれ明瞭に『ふんいき』と聴き取れる方が好ましいと思います。

作品、朗読共に素晴らしいですがその点が⭐︎ゼロのため総合点を減らしました。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.206:
(4pt)

話は面白いが…

話はとてつもなく面白いのですが、新品のはずが汚れがありました。。

発送も早く話が面白いことは保証します
サラバ! 下 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 下 (小学館文庫)より
4094064443
No.205:
(5pt)

文学は救い主

読み終えて、主人公に共感できる人は、
けっこう多いのでは無いかと思う。

人に対してだけでなく、
何事に対しても
空気を読んで、
対立を避け、
受け身で、本気に(なっているようで)なれていない。

不都合なことには目を背け、
何かをして時間を浪費する
それも、なんとなく、だ。

聞けば、それなりに答えてお茶を濁す。
実際は、自分に自信がなく、傷つきたくないし、
攻撃もされたくない。

当たり障りなく、普通だ、
だが、何をやっているのだろうか??
気がつけば、父も母も歳をとり、
優しかった祖父母はこの世を去った、
恋人も、友達も歳をとり、子供は成長する
人は死ぬ、でも、
自分は「何をやってきたのか??」

共感はできる、
で、その後どうするのか……
どうすればいいのか……

物語の中には、ヒントも答えもありそうで無い。

ただ、この物語を読むことで、
白いバケモノが、時間のバケモノが
自分を見ていることに気づくことができる。
どんなときでも、見ていた。
そのバケモノが背中を押す。

バケモノは知っているはずだ、
自分の望む人生が何なのかを。
自分が何者なのかを、知っている。

白いバケモノの存在を信じて、前に歩み始める……

そんな勇気をもらえる作品でした。

主人公に共感できる人で、
もし、少しでも人生に後悔、虚無を感じている人がいたら、
この本がきっと“救い主”になってくれると思います。
サラバ! 下Amazon書評・レビュー:サラバ! 下より
4093863938
No.204:
(5pt)

バケモノと共に

主人公に共感できる人は、
けっこう多いのでは無いかと思う。

人に対してだけでなく、
何事に対しても
空気を読んで、
対立を避け、
受け身で、本気に(なっているようで)なれていない。

不都合なことには目を背け、
何かをして時間を浪費する
それも、なんとなく、だ。

聞けば、それなりに答えてお茶を濁す。
実際は、自分に自信がなく、傷つきたくないし、
攻撃もされたくない。

普通だ、だが、何をやっているのだろうか??
気がつけば、父も母も歳をとり、
優しかった祖父母はこの世を去った、
恋人も、友達も歳をとり、子供は成長する
人は死ぬ、でも、
自分は「何をやってきたのか??」

共感はできる、
で、その後どうするのか……
どうすればいいのか……

物語の中には、ヒントも答えもありそうで無い。

ただ、この物語を読むことで、
白いバケモノが、時間のバケモノが
自分を見ていることに気づくことができる。
どんなときでも、見ていた。
そのバケモノが背中を押す。

バケモノは知っているはずだ、
自分の望む人生が何なのかを。
自分が何者なのかを、知っている。

白いバケモノの存在を信じて、前に歩み始める。
そんな勇気をもらえる作品でした。

主人公に共感できる人で、
もし、少しでも人生に後悔を感じている人がいたら、
この本がきっと“救い主”になってくれると思います。
サラバ! 下 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 下 (小学館文庫)より
4094064443
No.203:
(4pt)

長編小説を読むならこの本!

成長して変化していく体と心。人間関係。大人になって見えてくる真実。全能感と絶望感の間を揺れ動き振り回される人生が心を掴み、共感を呼びます。徹底的に闇に引き込むストーリーが切迫感と切なさを呼び起こされます。

 長編小説は読んだあとの達成感がありますね。反面登場人物たちとの別れも寂しいのですが、年に何度かは読みたいですね。最近長編小説を読んでいない方は是非読んでみてください。

オススメの方
1.30代40代の方。
2.読み応えのある作品を探している方。
3.普段本をよく読む方。
サラバ! 上Amazon書評・レビュー:サラバ! 上より
409386392X
No.202:
(4pt)

読みやすい

読みやすい
サラバ! 中 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 中 (小学館文庫)より
4094064435
No.201:
(5pt)

まずは上巻を読了

先日、友だちから「面白い」とすすめられ、図書館で借りて読んでみました。
上巻を読了し、すぐに下巻を読み始めたところです。(下巻については、読了後に別途レビューします)

上巻では、不覚にも何度か涙が出ました。
ヤコブとの友情、主人公のヤコブへの思いに感動して。

ヤコブはエジプト人の男の子です。
主人公「あゆむ」は、日本人の男の子。

あゆむは父親の仕事でエジプトのカイロに住むことになり、そこから物語が急に面白くなってきました。
序盤は少々退屈な部分もあったのですが、それでも親切な「矢田のおばちゃん」については上巻の終わり近くで重要な人物として再登場しますから、じっくり読んでおいて正解でした。

タイトルの『サラバ』は、二人の少年にとって意味深な言葉であり、ヤコブにとっては「とても綺麗な言葉」です。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ひとつの言葉のもつ意味とパワーの大きさに感慨深いものがありました。ひとつだけ、アラビア語の「さようなら」が「マッサラーマ」ということだけ書いておきます。
サラバ! 上Amazon書評・レビュー:サラバ! 上より
409386392X
No.200:
(5pt)

すごくよかったです

友達に買った小説だ。本の質がいい、印刷もいい。友達から好評をもらった
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.199:
(5pt)

今からでも、歩み始められる。

西加奈子は、『通天閣』、『i』を読了し、世間の評価と私のそれが大きく乖離していた作家でした。
しかし、それは私が間違っていました。

本作は宗教的描写がありますが、
それはあくまでも『信じるということ』にスポットライトを当てることへの
演出ではないかと、個人的には捉えております。

長編ではありますが、
友人・家族に薦めたい作品です。
サラバ! 下 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 下 (小学館文庫)より
4094064443
No.198:
(5pt)

小説の力を感じさせる本

ここ10年読んできた中で、ピカ1の小説です。
小説の持つ力を感じさせます。
巻き貝のことが頭に残ります。
読後、偶然ににもカイロに行きましたが、ナイル河が小さいのには驚きました。
人生を変える力のある小説です。
サラバ! 上 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:サラバ! 上 (小学館文庫)より
4094064427
No.197:
(3pt)

手軽に読めてうれしいです

楽しく読んでいます
サラバ! 下Amazon書評・レビュー:サラバ! 下より
4093863938

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