■スポンサードリンク
さくら
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
さくらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 61~80 4/8ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一番心に残っているのは、幼い薫と一が公園で老人に出会うところ。 老人はこう言います。「この世界のものは全部誰かのもので、全部誰のものでもない」 これは、直木賞候補となった「ふくわらい」のラストシーンにも通じるテーマだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほのぼのとした家族の物語と思いきや、突然の不幸、家族の崩壊、そして時間を掛けて家族が一つになっていく様子がとても面白かったです。兄弟が子どもだった時の遊び方や、その時々の心情が、自分の子どもの頃と重なって、懐かしかったこともありました。スタイルの良かったお母さんが、悲しみに為にどんどん太ってしまうところが、泣けました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
妹がえらいきれいらしいけど、だから何やねん?!と思った。 きれいやったら何しても許されるん? お兄ちゃんの現実離れした純愛をリアルと捉えるならば、妹のしたことの罪の重さは(結果的に)人命に値する程だと思う。 それを十分に受け止めることなく、なんか勝手に最後盛り上がって希望のある風なラストになっとるけど、きれいごとすぎ。被害者面して自分の将来の恋愛を美しく語ってるけど、実際それをお兄ちゃんから奪ったのはじぶんでしょ! 辛いことあったから死にました、っていうのでは生きなければいけない現実に何の役にも立たないし、そんなん関係なくポジティブにがんばるゾ、とかいうのも現実的じゃない。幸福な人のための本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わって頭が痛くなりました。 一言感想を述べるなら「で、結局何が言いたかったの?」です。 完璧な兄以外、どこか危うい家族が、その兄を失い崩壊する話です。 完璧な兄と、(外見だけは)完璧でもカウンセリングに行った方が 良さそうな妹に挟まれ、自分というものがない主人公がダラダラと 思い出を連ねていくという描写は読んでいて苦痛でした。 エクスクラメーションマークやクエスチョンマークの後に一文字分 空いていないとか、「そうゆう」とか「旅行に行く」とか、作家として どうなのと思う文章にイライラさせられました。 タイトルも何故「さくら」なのか。犬の話は必要だったのか、 というか、あのエピソードもあのエピソードも何の伏線でも なかったのか、という疑問だけが多々残ります。 他人には勧められないな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めての西加奈子作品。 さらっと読めますが、感動とまではいかなかったです。 でも、ワンコ好きならば、誰もが「さくら」を描いている文章に相槌を打つのではないかな? ワンコというのは本当に不思議な存在で、いつの間にか、その家の中心的存在になってしまう。 我が家でも、風ちゃんは、人間、それも王子様のような扱い。 風ちゃんを一人にするのは可哀そうだからと、絶対誰かが家に残ったし、家族間の会話の80パーセントは、風ちゃんのこと。 彼が、家族の潤滑油であり、それぞれの話し相手でした。 この本でも、特に三人兄妹にとっての「さくら」が、そういう存在で、両親や兄妹、友人にも相談できないことも、「さくら」には話している。本音で語れる存在なのです。 ちょっと、哀しい話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちょっと、尋常ではない”いびつな”家族を 使って、独特のリズムとスピード感で読ませる。 犬の「さくら」がいい味出して、 最後は、なんだかいい気分にさせられる。 この著者独特の勢いは感じます。 でも、何か残らない。 もうちょっと、もう一歩、何かほしい感じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
勧めらてこの本を読みました。結構一気に読めました。一通りレビューも見て見ましたが、辛口の論評が多いのと、読んでてきつかった、苦しかった…というものが割りと多く目についたんですが、確かに「兄ちゃん」が事故に遭う辺りから苦しかった。泣けるというより眉を潜めながら読むみたいな感じで。 全体的には、私は面白かったと思いますよ。いろいろ巻き起こる出来事が一つの家族に詰め込まれているけど、一つ一つは現実に起こり得る話しだと思うし。 その一つ一つに対して、作者のメッセージというのはかなり盛り込まれていないのでこれは、道徳の本に出てくるような内容にちょっと似てるかなという気もする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は中学生時代に読んだものなのですが、大人になった今でも苦く記憶に残っています。 私は桜の花が好きなのでタイトルに引かれて買ったのですが、話の内容が全くタイトルからイメージできないもので読んでいて苦痛でした。 ダラダラと長く、展開も刺激がない、性についての描写が多い…読み始めてすぐに嫌になりました。 しかしせっかく買ったのだから読まなければお金が勿体ない…そう思って最後までなんとか読んだ感じです。タイトルが犬の名前というのは別にいいのですが、家族愛をテーマにしているというには重く、なんだか狂気を感じました。特に主人公の妹には最初から最後まで好感なんて持てず、ラストに進むに連れて嫌悪感しか沸かなかったです。 同性愛に関しては偏見はありませんが、sexについて出てきたりドロドロしていて…そういうのが私は苦手なのでキツかったです。私が年齢も幼く、恋愛小説が好きでないせいもあったのかもしれませんが、もし家族愛がテーマでなのであれば性について細かい描写はいらないと思います。大人になった今でももう一度読もうという気にはならないし、少女漫画でこういう内容のがあったとしても読みたくありません。 少なくとも少女が読む内容じゃないですし。 わかったのは家族の中でお兄さんがかけがえのない存在だったこと、家族は仲良く見えてそれぞれ異常(特に兄弟)だったってことくらいです。 タイトルのさくらという犬は活躍しません。ほとんど主人公が兄と妹について語ってる感じです。 このタイトルに犬の名前を持ってきた意味があるのか不思議です。 読み進めたら面白いかもしれないと根気強く読んだものの、読み終えても面白いどころか私は何も感じませんでした。 読み終わって即刻売りました。期待した分、買ったことをすごい後悔しました。 まあ良かったことと言えば、この本を機に、小説を選ぶのには慎重になったことくらいです。 興味だけで買ってはいけないということを学びました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み進めるのが結構辛かった。 理由の1つは内容。登場人物の1人が可哀相過ぎる事。 もう1つは、描写の8割が主人公の思い出し語りで、どうも話全体に 薄い白のスクリーンがかかってしまっているような、ぼやけた印象の まま進んでいくから。 個人的にこういった描写は嫌いではないのだが、余りにも現実離れ して、フワフワし過ぎているかもしれない。 また、話のテーマが今ひとつ分かり辛い。ラストが良かったという レビューもあるが、本当にそうだろうか。決してハッピーエンドでは ない気がする。 死んだお兄ちゃんは前向きじゃなかった。僕らは前向きに行こうって…。 こんな酷い目に遭ったお兄ちゃんを使わなければ描けないテーマなの だろうかと考えてしまった。 むしろお兄ちゃんには生きて、その苦悩の先にあるものを教えて欲しかった 気がする。 色々と腑に落ちない所のある話だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに感動して風呂場で半身浴しながら涙した。 幸福な家族、幸福な犬「サクラ」 ちょっと目立つ一家だけど、みんな一生懸命に生きている。 でも、家族ひとりに起こった不幸な出来事から その幸せは稜線からゴロゴロと落ちるように崩れていく。 でも、やっぱり家族みんなで力を合わせて頑張っていくしかないんだ。 自分にとってはかなりリアリティーのあるお話で 何とも言えず、感動した。 読み終わってから、犬は「サクラ」だがタイトルは「さくら」なことに気がついた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を見付けた時は、装丁や帯に惹かれ、期待して買いました。 しかし、中を見てみたらなんてことはない、読みづらく現実味のない内容に最後まで読むのに苦労しました。 文章表現も繰り返し繰り返し使われ過ぎていて「ああ、またか」と思ってしまうのは、私の忍耐力が弱いからでしょうか? 稚拙で安易なセックス描写、有り得ない人物設定、道徳的に疑ってしまうような行動……。うんざりです。 装丁や帯の評価で本の中身を予想するのは駄目だ、と改めて教えられた一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の作品は「通天閣」で好感を持ったので、後追いで読んだ。 私自身、兄弟構成がこの小説に出てくる家族と一緒なのだが、 全く共感できる部分が無く、どの登場人物も好きになれなかった。 アーヴィングと表面的には似てるように見えるけど、印象はむしろ真逆。 文通相手と会うシーンなんて、美しくなければ恋愛してはならない、生きてる価値も無い、 とばっさり切り捨てられてるような気分になって不快だった。 でも最終章は疾走感があって、そこまで読み進めた価値があったと思ったので星3つ。 (それにしても文庫版の裏に書いてあるあらすじ、ネタバレが酷すぎるよ〜) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同じ時代を生きた私は、なんとなく情景が浮かび上がり好きでした。飼い犬【さくら】の一言も共感できました。 泣き笑いの出来る作品で、バランスもちょうど良かった気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西加奈子さんのファンです。 初めて読んだ作品がこの「さくら」でした。 ちょっと個性的で愉快な家族、その傍で家族を見守り続けていた犬のさくら。けれど兄の死ががきっかけで家族は崩壊手前にまでなってしまいます。バラバラになった家族と犬のさくら…ラストはハッピーエンドですが、少し切なくなりました。 色んな方々のレビューを見ますと、あまり評価は良くありませんが、わたしが著者を知るきっかけになった大好きな一冊です。 読み終わって面白い!と感じたらぜひ「きいろいゾウ」も読んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京の人間ですが、読んでいて 大阪ってこんななの??と思って怖くなる 登場人物たちでした。。。 とっても 素敵な表現があるのに 面倒な表現の方が多かったですね。。 サクラがかわいいので☆はプラス1つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人には個性があって、個性と個性と個性が集まればそれはアンバランスになり、 何かで平衡を保たなくちゃ崩れてしまう時もあって、ウソみたいに平穏な時もあるけど、 修復不可能な所もあって、でも何かで補おうとしてまたバランスを崩して・・・ そういうバランスの悪さが非常にリアルに描かれていると思った。 一見個性的に見える登場人物も、記憶を辿ってみると出会った事のあるような人が出てきて、 家族の絆のもろさと強さ、兄弟妹愛などはとても純粋に描かれていると感じた。 偶然にも家族構成が全く一緒で、サクラでなんとかバランスを保とうとしていたりするところも、 すごくよく解かり感情移入してしまった、という点を差し引いたとしても読む価値ありです。 この作品はどこかにある現実です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表現が新鮮だった。 それは、きっと女性作家の本を長らく読んでいなかったせいだと思う。 主人公の薫の視点を通し、幸せに満ち溢れている家族(5人+1匹)の周りに起きた出来事と変化を物語る。 しかし、兄の事故をきっかけに、家族の繋がりが崩壊する。 一番感動したのは、10数年間溜め込んでいた 悲しさ、恋しさ、孤独、ねたみ、喜び、そこらへんの感情を爆発させた 妹:美貴の心情の吐露だ。いや、叫びと言うか… 人を愛すること、自分がこれからやりたいこと、後悔したこと、兄を愛したがゆえに内にこもった妹が、全てを吐き出す。 個人的には、小さい頃花を採りに行った公園で出会ったおじいさんの言葉(全部わしのもんで 全部わしのもんではない)をもっとストーリーに絡めて欲しかった。 あと、黙して何も語らなかったお父さんがなぜ逃げ出したのかについても詳細に。 幸せの描写がとても心に響いた本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんのレビューを読んでちょっと驚きです。私はこの作品は間違いなく星5つに値すると思ったから。 Top of the World が【さくら】の世界のバックサウンドとしてぴったりマッチしていてすごく綺麗な世界だと感じました。 関西弁を読みづらく感じる方もいらっしゃるだろうけれども、関西在住の私にはとてもあったかみのある表現だと感じられます。 あたしは西加奈子さんの「〜とゆう」とゆう表現好きだな… 間違いなく星5つ☆☆☆☆☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は後半の残酷さにこそ意味があります どんな痛みも時間が解決してくれるという人生のしくみ 家族の浄化を書ききっている 理解が中途半端なところで止まってしまうと暗い小説に思えるかもしれませんが実際は一周回って最初と同じ、それ以上の幸せについて書いていると思います また家族が綺麗すぎる、という意見が目立ちますがこれは隣の芝生どころか天性を羨望されるような人間の「そうでない部分」や周囲との摩擦を書くためでしょう むしろ私はここに物凄いリアリティを感じたのですが 一昔前と違った、身分とは関係ない、人格や個性、容姿への陰湿な側面を持つ特別視を切り取っています たしかに大袈裟かもしれませんが、今は学年にひとりはこういう子がいます よく観察してみて下さい 学校や社会のあまり良くない価値観が見えてきます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特別よくもないが面白く読めた。ありがちな泣ける系とバカにされるがそれの何が悪い。しかも泣ける系の中では話作りがうまい部類だ。 下品でない人たちが眉をひそめそうな題材を取り扱ってたり異様に排泄物ネタが多いのは、抵抗もあったけど問題視することじゃない。 ただ、「日本人が書いたものとは思えない」と読んでる時に始終感じた。 キャラクターの動き方や発言が、日本人離れしているものを匂わせる。 そして文体は、日本語しかわからない日本人の日本語というより、外国語の文法や発想の影響を受けた日本語という感じがした。 なんでなんだ、と思ったら著者は帰国子女、しかもイラン・テヘランからですか。そういやシリン・ネザマフィさんもイラン・テヘランだな。シリンさんのは読んだことないけど、西加奈子さんの作品に似てるのかな? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!