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この世の春
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この世の春の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 61~80 4/6ページ
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多重人格と、その治療に現代感覚を持ち込んだなら、「呪」の方にも現代感覚が欲しかったかなあ… 事前に自分で、同じ事をやらないと呪えない、ってのが、どうにもちぐはぐに思えてしまった マインドコントロール的な「呪」の手法を期待してたんだけど… 自分的にはラストがちょっと。どっちかというと、由衣の側に付きたい感じだからw 由衣は天女扱いで、穢れた己の手は相応しくない。美しいものは浄いままであってくれ。は分からんではないが その点、虐げられた経験がある多紀は、負い目を感じなくていい気安さがあるんだろうから、妥当ではあるけど… ま、平時の「生活」するなら順当かな | ||||
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タネが明かされて以降、バカバカしいと思いながら最後まで読みました。 読後感も同じです。 多重人格、開明な医師という現代的な要素がどう絡むのかと思ったら、呪で操られた藩主がどうのこうの云々、もうどうでもいいです。 エンターテイメントとして楽しめませんでした。 | ||||
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黒幕は目的を成し遂げたようだが、 旧藩主が目立った存在になれば、 攻撃を再開するであろう。 という恐怖をもっと強調してもよかった様な。 | ||||
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凄惨なドラマだった。重興が「蘇ってくる過去を吐き出し、見つめ直し、検分」するという「まるで己の臓物を取り出して裏返すような苦しみ」を経、<原罪>を背負って新しい伴侶と再び第二の生を歩き出す、という結末に至るまで、彼に思いを寄せる登場人物たちの暖かいまなざしと行為が、残酷な描写を忌憚なく交えながら、丁寧に書かれています。決して読みやすい本ではありませんでした。重興本人が告発した<こころに巣くう闇>を多くの人の手を借りて解き明かし、自ら癒し、また周りの人をも守っていくという過程は、人が人として自立していく姿に重なり合って見えました。<はかなくて過ぎにし花の森を経て白滝の音の懐かしきかな> 人が人に寄り添うということの力を、あらためて知り深く感動しました。お勧めします(=^・^=) | ||||
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上巻でぎゅーっと謎の奈落に押し込まれたのを、淀みなく逆回転しながら解放する下巻。「どうだったことにするのかな」➡️「そう来たかー」という感じで一気に読みました。 ただのおどろおどろしい話にせず、心を病んでしまった人にこんなふうに接することができたらいいのかな?という描き方は、心優しい宮部さんならではの味わい。エンディングはやや蛇足な感もありましたが、スピリチュアル自己啓発本好きな自分が何に心を奪われているか、そしてその結果どんな現実が生み出されているのか、考えなおそうと思いました。 | ||||
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最近の宮部作品、つるつるっと読めて面白いけど、後には何も残らない本も多いなと思っていましたが、これは読み応えありです。「読みにくい」という評が散見されるのも宜なるかな、シニアの読者ならこれまでの我が身の越し方を振り返りつつ、唸りながらもまるでマトリョーシカのように謎が深まるので頁を繰る手が止まらないのが上巻。 | ||||
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安定の宮部みゆき作品。最後までワクワクしながら読みましたが、宮部みゆき作品であるが故に期待し過ぎてしまって、少し物足りなさが残ってしまったかも。 | ||||
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宮部みゆき先生のご著書からは暫し離れていたのですが、30周年の傑作と方々から聞き、手に取りました。宮部先生の素晴らしさといいますと、やはり人間の残酷さや闇を、一切の甘さなしに描きながらも、読後感は全く不快なものではなく、人の一生を見届けたような達成感がある点ではないでしょうか。そこを鑑みますと、この作品は、まさしく宮部みゆき先生の作品です。作家先生がキャリアを重ねると、自らの作風に胡座をかいた佳作ばかりを出すことが多々あります。私はそうした佳作も喜んで読みますが、やはり集大成こそを期待してしまう。宮部みゆき先生はその期待に応えてくださいました。やはり大作家先生だと改めて認識した次第です。 | ||||
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かつて宮部さんは「三島屋シリーズ」の中でこころを「器のようなもの」に喩えましたが、この作品で白田医師の師に付託して、さらに踏み込んで人の魂、心とは何なのか。「魂は<想い>である。特定の部位に宿るのではなく、人の身体の営みという動的なものによって生み出される力だ」……。<魂>という実体は存在しない。……。(P366)と説いています。まるで現象学の書物を読んでいるよう気がします。だから続けて「憑きものや怨霊は、当事者(とその周囲の人びと)がそういう解釈をとることでしか表出し得ない想いの表れであり、魂の表現なのである。だからそれを認めて受け入れた上で祓い落とし、新たな解釈を始める契機をつくる治療に効き目があるのだ。」(P367)のくだりを読むと、今後下巻で<誰がどのようにして重興のこころを読み解き癒してゆけるのか>大いに楽しみです。ジュール・ミシュレが名著『魔女』の末尾で予感した現代の魔女の復活が見られると期待したいですね(=^・^=) | ||||
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宮部みゆきさんの本は読みやすかったのだが、今回のは読みにくかった。 もう少し噛み砕いて書いて欲しかったかな。 大好きな作家さんだけに、期待が大きすぎてちょっとがっかりしました。 次回作に期待します。 | ||||
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ここ数年イマイチが続く宮部みゆきですが、時代物は割と自分的には高評価でした。 が、期待が大きすぎたのか、この作品に関しては何もかもがイマイチでした。 ロマンスもいらないし、暗殺者の動機が理解し難いし、何よりも主人公たちにまるで感情移入できず・・・ 読みやすいので一気に読み終わりましたが、正直ガッカリな終わり方でした。 宮部作品、もう期待はできないのでしょうか?? | ||||
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宮部みゆきの時代小説で恐い系が大好きな私としては、ハマります。 上巻はこの本がどっちの方向へ向かっているのか分からないです。 が、布石はあちこちに散らばっており、私の場合は上下巻を一度読んだあとにもう一度読み返したんですが、なかなか深く、一つ一つ言葉や文章に意味が含まれている感じがあり、さすが!と感じます。 確かにこの時代でこの見解はどうなのだろうと思う事もないわけでもないですが、私は現代に置き換えて通じる物があると思いました。 謎解きは面白いし、登場人物の多くがそれぞれの事情や立場があり、納得出来る感じなんです。 キレイにまとまっている小説って感じです。 私はこの小説、好きですね−。 | ||||
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上下巻あわせての感想(ネタバレあり)です。 さすが宮部みゆき、この長さを冗長と感じさせません。謎の真相は上巻の終わりには見当がつきますが、凡百のミステリーとは違い、それがまったく瑕疵にならないのが宮部作品です。ぐいぐい引き込まれ、2日で読了してしまいました。 サスペンスあり、人情あり、なんといっても人物描写の上手さが彼女の魅力ですね。点描のようにさっと書かれた脇役ひとりひとりが、それぞれの人生を感じさせ、忘れがたい味を残します。今回はしげと金一がお気に入りです! …と、褒めたところで何ですが、内容の方は少々首をかしげたくなりました。江戸時代という文脈で、怨霊憑きと(当然に)解釈されていた怪事を、開明的なひとりの医師が解離性同一性障害と看破し、治療に成功する。それ自体は、不自然という声もありましょうが、なかなか面白い趣向だと思います。時代小説に現代性を融合させる試みといいますか。 しかし、その原因となった虐待の経緯を解き明かす過程で、結局はおどろおどろしい呪術を持ち出すのは如何なものでしょうか。子どもを生け贄にして術をかければ、親に我が子を手にかけさせることもできるって…そういう世界観で統一されている話ならいいのですが、なまじ現代精神医学を取り入れたものだから、どうにも木に竹を接いだような印象が残りました。 多ジャンルで活躍されている宮部さんのこと、こちらも今回は時代物!とかファンタジー!とか決めてかかると足をすくわれるのはわかりますが、本作についてはリアリズムとファンタジーがうまく融合しきっていないように感じます。 ただ、個人的には多紀は白田医師と結ばれてほしかったので(笑)、点が辛くなっているかもしれませんね。読んで損はない作品です。 | ||||
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あまりにも前評判が良かったせいか・・・ 医者が現代的な知識を持ちすぎとかもあるせいか 途中から(これって現代ものだったらよくある?虐待した肉親っていうだけで別に驚愕の結果でもないなあ・・・) ってずっと考えちゃって 結局父は悪くないとするよりもう一つくらいどんでん返しがほしかった | ||||
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今までの宮部さんの作品をイメージして読むと、ちょっと違う感じです。 | ||||
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長編ミステリーなのに、オチがあっけなさすぎてちょっとイマイチでした うーーん、主人公の能力がフル開花&敵勢力との死闘&事件解決のほうが楽しかったと思うんですけど…。 あっさりしすぎというか、お館様強すぎですねハイみたいな。 模倣犯もそうですが、起承転結の起承転まではすごく!すごく面白いのに 最後が、え…みたいなのが多い気がするんですけど 3400円払ったけど、文庫待てばよかったなって思ってしまいました | ||||
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【少々ネタバレあり】上下巻合わせて読ませていただきました。 個人的には売り文句色々間違っているなと思ったのと第二第三の呪いが……とちょっと思わせぶりな引きが気になったので星4つ。 ですが久しぶりの宮部みゆき節の呪縛云々人の醜さ云々にテンションが上がり、珍しく分かりやすいハッピーエンドだったのも印象に残りました。 宮部みゆきの時代ものが好きで、ほんのちょっとファンタジーが混じっててもいけるならおススメです。 | ||||
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医学史的に見て、江戸時代に「解離性同一性障害(=DID)」の治療が可能だったのだろうか、極めて疑問に思いました。 そんなことで目くじら立てていたら、この小説自体成り立たなくなってしまいますが・・・。 しかしあまりにも、主人公の症状や治療過程もがテキスト通りに進んで行きますので、思わず、現代女性のD!Dを扱った玄侑宗久の「阿修羅」を想起してしまいました。小説の出来でいえば、「阿修羅」の方が完成度は高いかと存じます。 マァ、この作者には珍しいい恋愛小説的要素もあり、十分堪能したのだから、それで良しとしておきましょう。 | ||||
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宮部みゆきさんの江戸ものミステリー。時代物は、人物名も難しいし、表現や言葉も慣れないし、正直苦手です。同じストーリィでも現代ものだったら、もっと楽しめるのに。ただ、おそらくは、描かれる人物たちの立ち振る舞いや人間関係の在り方が江戸時代独特のものがあり、その為に、その時代背景にしているのだろうけど。。。さて、下巻へ | ||||
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上下巻読み終えての感想である。大作であることは認めるが、はっきり言って微妙だ。まず主人公・多紀が御霊繰の一族であるため話に絡んで来るがそれ以外の必然性が無い。性格の良さから周囲に愛される設定だが、読者にはそこまでの魅力が感じられない。白田医師か半十郎を主人公にし、彼らの目線から語られた方が良かったのでは…。ストーリーも今回はひたすら重く、全てが解明された後でも、これで重興は本当に大丈夫なの?という疑念が払拭出来ず、大団円ぼいエピローグには違和感を覚えた。 | ||||
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