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(アンソロジー)
ミステリー国の人々
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ミステリー国の人々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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古今東西のミステリーに出てくる探偵、怪人、刑事、ワトソン役、犯人について語ることを切り口に、ミステリーの面白さやあれこれを、著者の思うがままに述べたもの。結構古い作品が多いので、知らない人物がたくさん出てくるが、それでもその人物像が生き生きと伝わって来る。有栖川有栖さん、小説よりエッセイの方が上手じゃないの、と思うくらい。52人が紹介されている。泡坂妻夫の探偵亜愛一郎が出てきたので、ほほう有栖川さん、ちゃんと分かってるじゃないの、と偉そうにもつぶやいてしまいました。 | ||||
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あれも読みたい、これも読みたい、とメモを片手に読みました! 有栖川さんのミステリ愛が溢れていて、とても楽しい気分になりました。 | ||||
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実を言うと、全く読む気なしに買って見ました。 実際のところ「ジャケ買い」です。 なので内容に全く興味がありません。 優れた小説には挿絵も大物を使う、そしてイメージに合うように細工をする、挿絵一つで内容が決まるし売り上げも良くなる、「何だか面白そうと」と思わせるのが表紙や挿絵の役目であるので、こう言う買い方もありだと思います。 | ||||
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64ページ7行目「面白い犯罪だの洒落た犯罪だの現実の世界には存在しないが、ミステリの世界にはたくさんある」は、 関西弁なのか当世の口語なのか知らんが、「犯罪だの」の後には「は」が入るのが標準語じゃないのか。この形で新聞にも 載ったのなら、それが正当な日本語なのでしょうね。勉強になります。 | ||||
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懐かしい本と再会できた内容でした。本格派のミステリの中で、物故者の作品に登場する人物を取り上げて、有栖川有栖の個人的な体験や作品への思いを綴っています。エッセイの形式を使ったミステリガイドブックでした。ある程度、ミステリに親しんできた方のほうが、馴染みがあって良いでしょうね。結構ディープな話題が続きますので、ついていけないかもしれません。 モーリス・ルブラン、ヴァン・ダイン、クロフツ、そしてエラリー・クイーンやアガサ・クリスティなど、10代の時にむさぼるように読んだ作家が次から次へと登場します。 152pにジョン・ディクスン・カーの名前も登場します。久しく忘れていた作家なので、懐かしい人と邂逅したように感じました。 筆者はミステリマニアの集会で「好きな作家は?」と問われたら、「カーです」と答えるのを勧めていました。そうすれば「こいつはマニアだな」と認定されるようです。そのような評価基準すら感覚としてつかめていないわけですが、読んでいないミステリの多さを感じながら、筆者の蘊蓄ぶりに感心した本でした。 アイザック・アシモフが2回登場しています。SF世界の作家として捉えています。彼の科学的な本にも沢山触れてきましたので、ミステリもまた再読したくなりました。 意外なところでは、『太陽がいっぱい』の原作と映画の描かれ方の違いについては知りませんでした。原作を未読の方も多いと思われますので、詳細は書けませんが、別物だと思うほどです。 大阪出身の著者ならではのコメントは、224pの「何故か高級住宅地の帝塚山(宿があったのか?)」とか、「作中の大阪弁が変」とか、大阪大学の橋爪節也さんとの対談の披露など、ミステリの周辺話もまた興味を惹く内容でした。筆者でないと書けない話です。 巻末の「ミステリ国の住所録」に紹介作品のデータが掲載してありますので、関心をもった作品を読む際の手引きとしても有用です。今後の読書計画の参考にさせてもらいました。 | ||||
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日経新聞連載中から楽しみにしていたエッセイが一冊にまとまった。 自分はたぶん著者と同世代。高校時代は早川のポケミスを読みふけったり、神保町でEQMMのバックナンバーを買い漁ったりした。 なので、懐かしい作者や探偵や登場人物のオンパレードで楽しく読むことができた。 内容を忘れてしまっている作品も多いので、再読したくてたまらなくなる。 (さすがに日本ミステリの三大奇書はまだ読んでないし、読む気力も無いが) 語り口が軽妙なので本書だけでも十分に楽しめるが、紹介されている作家や作品に少しでも触れたことがあれば、より一層楽しめる。 また本書をきっかけにミステリの世界に足を踏み入れるのもよし。 ぜひ著者には、かつての「深夜の散歩」(福永武彦・中村真一郎・丸谷才一著)のような良質のミステリブックガイドも書いて欲しい。 紹介されていない探偵も多いので、他の方も書いていらっしゃいますが、「続編を望む!」です。 | ||||
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あとがきにも書いてありますが、当初は単行本化の予定が無かったようで、作者が思いつつくまま?印象に残った探偵や登場人物達を列挙していったようです。新聞の連載ですから、ミステリーマニアだけで無く、あまり縁のない人達にも分かりやすいような文章になっています。ベースになったミステリ小説やそれぞれの作者の背景などが分かりやすく書いてあるのはいいのですが、なかなか深いところまで書き切れなかったもどかしさも随所に見られます。単行本化が予定された時点で追加になった「ミステリ国の人々」がいたためか、最後のアガサ・クリスティは探偵2名が1章にまとめられてしまうなどの暴挙?もありますし、あの探偵が入ってないのは何故という疑問も当然あります。G.K.チェスタトンのブラウン神父、オルツィの隅の老人、Jフットレルの思考器械などいわゆる安楽椅子探偵がことごとく漏れているのが残念です。連載の続きの声は日経新聞にも届いているでしょうから、是非とも続編でカバーしてほしいものです。 | ||||
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日経新聞に連載されていたエッセイです。 毎週楽しみに読んでいましたが、今回本になったので再読しました。 筆者のミステリに対する熱い思いがあふれた、読みごたえのあるエッセイ集です。 ほとんどが基本的な古典ミステリーの紹介ですが、どれも深い愛情を持って描かれどれも読みたくなってきます。 昔の小説なんてとなかなか読んでいない小説でも、こんな風に紹介されると手に取ってみたくなりますね。 読んだはずだがどんなラストだったか忘れてしまっている本もありました。 若いころに読んだ感想と、年をとってからの読後感は違うかもしれないな。 名前は知っていても実際には読んでいない本がこんなにあるんだなあ。 | ||||
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アマゾンのレビューで言うのもなんだが、通販ではこの本は買わない方がいいと思う。 実際に本屋で手にとり、内容を気に入れば買えばいいし、そうでなければそのまま本を戻して 本屋を後にすればいいと思う。 そうしないと後悔しそうです。 | ||||
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2016年の1年間、毎日曜日ごとに日本経済新聞で連載されたものをまとめたもの。ミステリ作品のなかに登場する人物たちを中心に、作品内容や作者のあれこれに触れながら、ミステリの持つ魅力を語ったもの。基本的には物故作家の作品に登場する人物が選ばれているが、一つだけ例外がある。本文4ページとその作者の簡単な紹介1ページ、連載時に掲載されたイラストもついている。帯には“52人”と書かれているが、厳密には複数で選ばれているケースもある。 取り上げられた人物は、本格物から選ばれているケースがほとんどだが、例外もある。もちろん、読む側に立てば、自分の好きな作家・登場人物が漏れていることもあるだろうが、基本的にはオーソドックスな人物が多いという印象だ。『黒死館殺人事件』『ドグラマグラ』『虚無への供物』といったマニアックな作品からも選ばれているし、クリスティ、クイーン、カー、ドイルの作品からは、それぞれの代表的な探偵も登場する。犯人もいれば、怪盗もいる(犯人は倒叙物などの場合なので、ネタバレはない)。不可思議としか表しようのない人物もいる。 巻末には、本書で取り上げられた人物が登場する主な作品のリストもある。 いくつか見落としていた人物もあるので、再読してみたくなった作品がでてきた。また、未読の作品について、さっそく購入したりもした。トリックや魅力的なキャラクターの探偵を楽しむのもいいが、ちょっと視点をずらしてミステリを読むのも楽しいのではと思わせてくれる。 | ||||
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