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かがみの孤城



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かがみの孤城の評価: 4.36/5点 レビュー 760件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 41~60 3/4ページ
No.28:
(3pt)

精神世界、心理描写、人間関係をもっと丁寧に描き出してほしかったと思います。

本屋大賞1位であり、amazonでも高評価が続出なので、遅ればせながら読んでみました。結論から言うと、ちょっと期待外れでした。もちろん私の勝手な期待が先走ったのが悪いんです。そして私の読解の浅さからくるものでしょう。ですから、作者や高評価をつけた人のせいではありません。ネタバレを極力避けつつ、ここで私の勝手な感想と願望を書いておきたいと思います。

1、タイトル回収について。
 「かがみの孤城」とありますので、鏡の中の世界が中心になることは容易に想像がつきます。しかし、鏡である必然性はなく、単なる入り口であって、別に「机の引き出し」でもなんでも良かったのでないでしょうか。「鏡」に期待しすぎました。『鏡の国のアリス』とまでは言いませんが、現実世界とは真逆の世界とか、現実世界の見えない部分を映し出す世界とか、もう少し「鏡」であることの意味が出ていれば良かったのになぁと思いました。
 「孤城」についても、単に「外に出られない」というものでしかなく、あえて「孤」城である意味はありません。一人一人の内面、つまり、彼らの精神世界が「孤城」であって、それらが鏡の世界で互いを鏡として関わる中で崩壊し開放されていく物語を期待してしまいました。物語の前半ではそんな雰囲気もあったので、7人それぞれの物語が徐々に絡み合い、主人公が変わっていく(成長していく)ストーリーだったら良かったのにって思いました。
 「孤城」の世界と不条理な現実世界との対比を描き出してくれると、素敵な「鏡」になったのではないかと思います。

2、ストーリー展開における前半と後半とのギャップについて。
 前半後半をどこで分けるかは異論があると思いますが、私は「制服」が鏡の世界に持ち込まれたところからが後半だと思います。
 前半は、「いじめ」「不登校」の主人公の心理描写が巧妙に描かれています。こういった丁寧な描写は読みごたえがありました。そのため、テンポのある展開を望む人には冗長の感もあるかと思います。ところが、折角丁寧に描かれた現実世界や主人公の心理と「鏡の世界」との対応関係が全くなく、鏡の世界が単なる現実逃避の場に終始します。孤城の側にある主人公の部屋も現実世界との関係で何かあるのかと期待しましたが、あまり意味はありませんでした。確かに伏線ではありますが、安直なヒントでしかありません。
 後半からは物語が急展開しますが、一人一人の事情が語られながらも、群像劇と言うほどの人物設定ではなく、数名が現実世界でも主人公と直接ご縁があったというだけで、各自の背景的なものが相互干渉するわけでもなく、バラバラで表面的な描写で終始します。せめて主人公と直接ご縁のある数名については丁寧に描いてほしかったと思います。後半になると主人公自身、現実世界を忘れて鏡の世界にのめり込む分、現実世界との関わりがなくなり、「やっぱり外出無理」という以外の心理描写が希薄になっています。
 最後に謎の全てが明かされる部分は、「語りすぎ」だと思います。読者自身が調べればわかるようなことはヒントだけ残してあえて放置した方がスッキリまとまったと思います。ちょっと教えすぎです。
 前半後半を通して、主人公が現実世界から逃避しているため、現実世界での進行がまったく語られません。そして最後に現実世界のみのキーパーソンが再登場します。この重要人物が最後まで放置されます。この人物の現実世界での物語こそ主人公の「鏡」なのだから、展開の中で並行して語られたら、主人公との対比で物語に深みが出たと思います。

3、謎解きの安直さについて。
 「かがみの孤城」と七人の人物についての謎解きがあまりにも分かり易く、読みながら予想したことが、おかげで「全問」正解でした。読者をわざとミスリードし攪乱すべくグリム童話や「シュタインズゲート」的な話を出しながら、それらがメタファーにすらならず、特に重要な意味はありませんでした。どうせ「狼」がらみで使うなら、「三匹の子豚」やイソップまで童話や寓話を徹底的に使い倒してしまえば良かったのにと思います。それこそ子豚をモチーフにしたなら人物は3人で済んだのに。

4、結末について。
 物語の展開から、「願い」をかなえることが現実世界の出会いに大きな意味をもち、主人公に「希望」が見えたことは確かですが、ある意味、約1年後に結局振り出しに戻ったとも言えます。だって、現実世界の「問題」は何も解決していないのですから。だったら孤城での経験はなんだったのでしょう。そして、ある種のパラドクスの問題が残ります。鏡に入る以前と鏡が割れた後で全く同じ世界なのかどうかという点にも興味があります。やはり、不完全燃焼感は否めません。
 作者には是非、鏡が割れた後の現実世界での物語を描いてほしいと切望致します。この物語でキーパーソンの一人が救われたことで、主人公をはじめ何人もの人物が救われるであろう事が期待されます。そして、主人公やスクールの関わりが描かれるといいなぁと思います。特に「いじめ」や「不登校」について、いじめられた側や不登校の側の心に寄り添うものは多いですが、「いじめる」側や傍観者や教師や家族の精神世界を描いた作品は寡聞にして存じ上げません(家族までなら重松清氏の作品にあったような気もしますが)。

 やはり、鏡が割れた後にこそ、本当の「物語」が始まるのではないかと思います。形を変えて繰り返される絶望と失望と希望の物語として。その意味では、本作は壮大な物語のイントロダクションなのかもしれません。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.27:
(3pt)

良くも悪くも大衆的。内容も。本屋大賞の立ち位置を確認したような気がする。

良くも悪くも大衆的。
不登校の子供たちが、主な登場者であること。
鏡の先の国と行ったり来たり出来るという、ファンタジーは、魅力的なそして、ありきたりな感じな設定。
お互いに踏み込めない関係を、絶対的な立場の強制により、打開していくというのは、少し他力本願に思えるのではあるが、今時らしいのかも。
内容も。本屋大賞の立ち位置を確認したような気がする。

後半、特に最後はちょっと無理矢理か、もしく予定調和とでもいうべきなのか、あまりにまとめすぎに思えたのは私だけだろうか。
2度読みはしないかなあ。
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No.26:
(3pt)

最初が退屈だけど、中盤から一気に読める

登場人物の感情表現のリアルさが、この本の1番の魅力だと思います。
私も最近似たような引きこもりになってた時に丁度読んだ本だったので、あの何とも言えない感情を文章で表現できるのは流石だと感じました。
ただ、物語の謎については中盤くらいでなんとなくわかってしまっていたので、そういう風に書いていてくれていたのかもしれませんが私には少し物足りませんでした。
終わり方ももう少しだけ、みんながどうなったのか掘り下げてほしかったなとちょこっと残念です。
けれど、登場人物は皆個性豊かで、小説だとなかなか誰が誰だか覚えられない私でも、割と序盤からちゃんと覚えて読むことができました(笑)
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4591153320
No.25:
(3pt)

特に感動はしませんでした

本屋大賞だし、レビューの評価も上々なので読んでみましたが、期待感が大きすぎました。
確かに読みやすいし、次の展開も気になりますが、良い意味で想像を裏切るような展開もなく、大して感動する場面もなく、再読しようという気にはならない作品でした。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
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No.24:
(3pt)

普通の小説

生きづらさを感じているすべての人に贈る物語、という説明文に惹かれて購入しました。

内容は、普通の人向けの普通の小説でした。

主人公は、運悪くいじめっこに目をつけられてしまった、かわいそうな普通の女の子です。

現実に精神障害や発達障害で困っている人が読んで共感できるような内容ではないと感じました。
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4591153320
No.23:
(3pt)

ネタバレあり

面白く読みましたが星五つの絶賛レビューが並ぶのがちょっと気持ち悪いですね。

前半の真田からのいじめが始まるきっかけがよくわかりません。嫉妬?
仲良しになった東条が一ケ月しないうちにこころを無視するのも?真田派からハブられたくない?
こころと真田との間の確執に関しての記述が浅いので、突然こころの家を大勢が襲撃って場面も違和感が。
物語のキーマンである真田の人物像が描かれてないため”いじめっこボス”のステレオタイプを脳内補完でイメージするしかない。
入学の初対面からたった三週間程度で登校拒否に追い込まれてたって事ですよね。

こころの周りの大人たちがこころを腫れものに触るがごとくに扱うのにもイラっときます。
あといくら義務教育でも出席日数足りなければ進級できないんじゃないのかな?

7人の時間軸がズレている事と喜多嶋先生=大人になったアキって事は途中で気が付きます。
オオカミさまがリオンの死んだお姉さんだったって設定は「え?」って感じ。
リオンはいつから気が付いてたのかな?
ウレシノをADHDっぽくしてるのは2027年の中学生っぽくて良かった。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.22:
(3pt)

所詮は中高生の読み物か?

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、使い古しのSF的知恵と「鏡の国のアリス」を組み合わせれば、まだまだこんな物語も紡ぎ出せるんですね。

 でもまあ、話のスケールは小さいですね。作者自身のいじめの実体験をもとに書かれたのでしょう。けれど、ファンタジーがその解決策になるとは思えません。

 あと、50ページ。「他人事」に「たにんごと」という誤ったフリガナがあるのはダメダメですね。

 ただ、最後の章で謎が解き明かされる様は圧巻です。その直前の三月の章は、単なるページ稼ぎのようで感心しませんでしたが。大人というよりは、総じて中高生のための小説でしょうね。
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No.21:
(3pt)

疲れました

私はじっくり味わって読みたい派なので、
後半のスピード感は疲れました。
思春期に読んだら楽しめるかな、と。
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No.20:
(3pt)

人と人との繋がり

不登校の中学生の話と聞いてなかなか手が出ませんでしたが、評価が高かったので思い切って読みました。
ファンタジーの形式をとっていますが、ファンタジーやミステリーではなく、不登校の子どもを取り巻く人々の人間模様というか心の動きが丁寧に描かれている小説です。
人との関わりに疲れた人たちに、一人じゃないよとそっと寄り添うことを目的とした話だと感じました。
周りのみんなが「あっち」側の人ではないか、誰にも理解してもらえないのじゃないか、このまま終わってしまうのではないか、誰も助けてくれないともがいている人たちに、必ずあなたのことを思ってくれる人がいると伝えるための。
読後感はよい。孤城にやってきた子どもたちには明るい未来の予感がある。これからもたくさんの困難があるだろうが、きっと乗り越えていける、そんな気がする。差し出される手をちゃんと見つけてしっかりと掴んで。
いい小説だと思う。でも、テーマが大きすぎて描き切れていない印象を受ける。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.19:
(3pt)

うーん

本屋大賞受賞ということで期待して買いました。
最近お得意の異世界系だったんですね。
30頁で異世界が、登場。
内容は書かないが、ある程度の子供でも読めるような、簡単な文章に内容。
ゴテゴテの文学を求めている人には求めていないと思います
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.18:
(3pt)

伏線が見え透ぎすぎちゃって勿体ない

成長譚として面白かったです。不要な盛り上げがないため素直に感動できましたし、親との関係性の変化は涙腺が緩みました。ただ物語の伏線が読み手の思った通りに進んだり、予想を超えてくれたと思った自分の考えが結局合っていたりして、登場人物の勘の悪さが本来作品が持つ魅力の邪魔となりました。
謎を作るならもっと読者の予想を裏切ってほしいし、十分魅力的なキャラを描けるから無理して伏線なんて張らずにあっさり謎は解消してもいいのではないかなと思いました。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.17:
(3pt)

誰でも読みやすいがため評価が低くなる部分がある

いじめを受けて不登校になった少女が主人公のお話です。ファンタジー要素があって文章も簡単で誰でも読みやすいので良いのではないかと思います。
推理というほどのものでもなく、少し本が読める人なら推測するまでもなく文字通りに理解しているだけで後半の内容までだいたい想像がつきます。エピローグはあえていらないと思うような描写が多く少し強引なハッピーエンドに思えました。
ですが、つらい現実を生きている主人公やその仲間たちの思いには共感させられる部分が多くありました。
良いと思う部分も多くありましたが良くも悪くも予想通りだったのと、最後がイマイチだと感じたので☆3です。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.16:
(3pt)

アラフィフ男向けではない

ファンタジーとしてはスケールが小さく、ミステリーとしては二流以下。そもそもファンタジーとミステリーは相性が悪い。設定次第でなんでもありの世界だからね…。ではなぜこの本がこんなに受けてるかと言うと、繊細な女子中学生の心理を細やかに描いているからだと思う。いくら本屋大賞だからって、アラフィフのおじさんが読むものではありませんでした。今どきのJCって大変だねって、ただそれだけの話。
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No.15:
(3pt)

涙は一滴も出なかったけど…

子供が不登校だし自分も集団に馴染めないタイプなので、普段は町田康を愛してますが号泣必至の噂を信じて読みました。
結果、楽しく読めましたが泣けるところは一ヶ所もありませんでした。
序盤で謎が提示されるのでそのことに意識が行き過ぎたためかもしれませんが主人公以外の心の描写が薄くてちょっと残念でした。
でも、主人公の家にいじめっ子たちがやって来るシーンや主人公が昼間息をひそめるようにして生活している描写は秀逸でした。不登校の経験はないですが何かと言うと居留守を使う私にはとてもリアルな心理描写でした(笑)
あと、ここからはネタバレになりますがこの話をミステリーとして読むと結構序盤ですべて分かってしまいます。ある登場人物の正体も分かってしまいます。
だけどこれだけは言いたくてレビューを書きました、あの映画との類似を指摘するレビューが多いですが連載時期から言ってこっちが先なんじゃないの?
さすがにあの映画のあとでこれは書かないでしょ。
ですがあの映画があったからこの本を読んでも驚きはまったくありませんでしたね。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.14:
(3pt)

本屋大賞1位という理由で購入しました

自分は不登校の経験がなかったので、主人公に共感できる部分がありませんでした。
物語も最後の方は謎解きもあって楽しめました。

が、それまでが長い。なんだかくどい。たぶん主人公に共感できる人じゃないと面白くないんじゃないかな
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4591153320
No.13:
(3pt)

Kindle版一気読みしました

可もなく不可もなくという感じですか。恩田陸さんみたいな中高生のファンタジーですが、恩田さんのような展開の速さ、驚きとかあまりなかった。イジメの回想シーンは重かった。現実にこういうイジメはある。そして学校に行けなくなってしまった辛さ、本当によく伝わっている。担任などの態度もあんなもんです、実際。アニメ化とかしたら凄くいい作品ができるように思う。
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4591153320
No.12:
(3pt)

う~~ん

本屋大賞を取っているし
好きな作家さんだし
レビューも軒並み高評価だし
ということで、ファンタジーが苦手な私ですが読んでみました。
が、途中から結末がうっすらと見えてきて、結局、ほぼ思った通りの結末でした。
ファンタジーとしても、ミステリーとしても、中途半端感がありました。

さらに、「学校になじめない子供とその親たち」も、中途半端な感じがしました。
たぶん、この本を読むには、私は年を取りすぎているのだろうな、と思っています。
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4591153320
No.11:
(3pt)

怒涛の後半は目が離せない。

いわゆる「不登校」の中学生が主人公のお話なので、前半は重苦しい出だし。 後半からのなぜ城に呼ばれたのかなど、謎解きが始まるあたりからは一気読み確実。 「近年の本屋さん大賞」にはなかったジャンル。
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4591153320
No.10:
(3pt)

西の魔女が死んだ系が好きなら買う価値あり

途中から種明かしは分かっちゃったけど、その後のどんでん返しはよかった。最後がハッキリせず、どっちつかずだった感じはあるかな。値段に見合う良さがあったかと言われるとうーーん、そこまではという感想。文庫の4、500円なら十分に買う価値合ったと思うけど。
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4591153320
No.9:
(3pt)

狼と7匹の子ヤギ

学校不登校の女の子がある日自宅の鏡が輝いるのにつられ鏡の世界を訪れ、中で6人の子供と会い自分の立ち位置について考えさせる一年間の話。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320

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