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僕が殺した人と僕を殺した人
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僕が殺した人と僕を殺した人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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作者の作品としては「流」及び「罪の終わり」(駄作)に続いて本作を読んだ。作者自身の「ルーツ」探しやミステリ的趣向を織り込んだ「流」のスケールの大きさには感心したが、本作には失望させられた。あるインタビューで、作者が「台湾出身という出自と私の作品とは関係ない」、と豪語するのを聞いた記憶があるが、何の事はない、"台湾依存"の作家である事を自ら露呈した駄作である。 物語は、大人になってからアメリカでシリアル・キラーとなる人物とその弁護士(冒頭でアメリカ人名が紹介される)とその仲間達(全て外省人)が台湾で過ごした少年時代の思い出を綴ったものだが、構成・アイデアに何の工夫もない。「流」を読んだ日本人が、スケールの大きさの前に、まず感じるのは北京語での野卑な会話と猥雑な台湾社会の雰囲気であろう。本作も遊びや喧嘩や仲直りを繰り返す台湾の少年達の野卑な姿の描写で成り立っていて、一見、独特の凄みが漂っている様だが、これを日本を舞台にして執筆する程の筆力がない事を作者自身が自覚している様で困りものある。少年時代の仲間意識が犯罪に繋がるのは良くある事だが、単なる犯罪と"殺人"との間には自ずと一線が画される。少年達がこの一線を越えてしまう辺りの心理描写が本作の肝の筈なのに、そこが非常にお手軽で、台湾でならあり得ると思わせてしまう点が非常に弱い(台湾の方にも失礼だろう)。 冒頭でアメリカ人名で記されたシリアル・キラーと弁護士とが各々どの少年に当るかという点をミステリ的趣向としたかったのかも知れないが、意外性が全くなくてこれまた失望した。本作を読むと、「流」は作者自身の「ルーツ」探しが絡んでいるため例外的な傑作となったという印象が濃厚である。早く、"台湾依存"を脱皮して欲しい所。 | ||||
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某番組で紹介されていて、タイトルと表紙が興味深かったので購入。 この作者の作品を読むのは、これが初めて。 読んでみると、正直意味不明で疲れた。台湾を舞台にしているためか、まず言葉や描写にストレス。 ストーリーも展開しそうで、同じところをぐるぐる回っている感があり、最後まで入り込めない。 何より、登場人物の心理がよくわからない。 なぜケンカするのか、なぜ殺人を犯したのか、まるでわからないし、共鳴もできない。 最初は丁寧に読んでいたが、だんだんわかんなくなってきて、最後は表面をなぞるだけ。 自分が気付いていないだけで、何か深い核心があるのかもしれないが、 そこまで辿り着けず、興味喪失。 ストーリもお面白いとは思えず、もう一度読もうとも思えない。 ある程度難しい小説を読みなれている人には、楽しめるのかもしれないが、 僕は平易な言葉でつづられる小説が好みなので、文体や表現スタイルが自分には合わなかったか。 (僕は、あえて平易な言葉を使って、深く表現している文章が好みなので・・・) でもまあ、いすれもう一度読んでみようと思うかもしれないので、期待も込めて評価1ではなく、評価2 | ||||
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