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僕が殺した人と僕を殺した人



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僕が殺した人と僕を殺した人

僕が殺した人と僕を殺した人の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

僕が殺した人と僕を殺した人の感想

この作者さんは、直木賞受賞作の「流」に次いで2作目でしたが、二番煎じという感じは否めませんでした。
この作品は3人の中学生の苦悩を描いた物語。
「流」は少年たちの「成長」物語でしたから、その辺り異なっていて、どっちが面白いか、というのも人それぞれだと思います。
「流」にも犯人探しなミステリ要素が含まれていましたが、この作品は、30年後その主な登場人物3人のうちの誰が殺人鬼となったのか、というミステリっぽい手法を含めています。
前半は、「流」と同じパターンじゃねーか、って読んでましたから、後半少し盛り返したんですけどね。

この作品を「流」より先に読んでいたら、評価は逆転していたでしょう。
要は、先に読んだ方が、1点多いって感じになると思います。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)

14歳のままでいられたら・・・

2017年に発表された書き下ろし長編小説。連続殺人から物語は始まるのだが、ストーリーの中心は、13歳から14歳へ、子どもから大人に変わりゆく3人の中学生たちの喜びと悩みの物語である。だからといって、分かりやすい成長物語という訳ではない。
1980年代の台北市、義兄弟の契りを立てた3人組は、それぞれの家庭に問題を抱えながらも自由奔放に、けなげに、猥雑な町の悪ガキとして育っていた。ある日、いつも仲間の一人を痛め付ける継父を殺す計画を立て、密かに準備を進めていたのだが、その計画は想いもよらない結果を招き、14歳の少年たちは厳しい現実に向き合わざるを得なくなる。その30年後、アメリカで少年6人を殺害して逮捕されたサックマンと呼ばれる男は、三人のうちの一人だった。もう一人の仲間から頼まれてサックマンの弁護士となった「わたし」は、サックマンとともに自分たちの過去も振り返り、サックマンの犯行の動機を探ろうとする。30年後の悲惨な結果が、なぜ生まれたのか? その芽は14歳のときにすでに芽生えていたのだろうか? 永遠に解明できそうにない謎に挑んだミステリーである。
作者が得意な80年代の台湾が舞台になるだけに、登場人物たちがみな生き生きと行動し、ダイナミックなストリー展開が楽しい。連続殺人事件ものというより青春アクション小説である。ただ、サックマンがサックマンになる背景には非常に重いものがあり、軽く読み流せる作品ではない。
硬派というか、社会性が強い青春小説が好きな方にオススメだ。

iisan
927253Y1

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