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笑う月
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笑う月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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笑う月ならぬ、髑髏の月を、怖い夢としてみたことが二、三回あります。あれは本当に恐ろしかったです。天を見ると、やはり骸骨の月がこちらを、自然現象で追ってくるわけですが、それならまだ遠くてそれほど恐ろしいものではないんですが、後ろを振り返るとすぐそこにいるんです。そのまんま骸骨の月が。 あれの怖さは、子供ながらハッキリ覚えていますよ。いや、むしろ子供のときだからこそ、そうなのかもしれないですがね。 かなり私的な話しですが、なんだか逆に嬉しくなったので書いちゃいました。 安部さんの思想ノートのような一冊です。 とにかくおすすめします。 | ||||
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この本は、夢を見ない人、夢に興味のない人には、何の価値もないだろう。 一方、作者同様、夢に魅了された人間には、示唆に富む一冊となるだろう。 作者が、夢をこれほど重視していたと知ることは、大きな驚きであり喜びである。 この文庫には、17編の文章がおさめられている。 内容は、とりとめのない印象を受けるが、だいたい以下の3つのテーマにふり分けられると思う。 ①作者の夢に対する姿勢。 ②創作の秘密。 ③夢そのものであるかのような短編。 作家が、発想の種子をどこで拾い、いかに発芽させるか、ということを記述した文章はとても興味深い。 | ||||
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けっこう、がっかりすると思います。こんなものを読んでどうすればいいのか全く分からないことだろうと思われます。 ある種のマニアにとっては大興奮の一冊になるかもしれませんが、公房だったら、普通に「箱男」とか「砂の女」とか、有名なのを読んだほうがいいと思います。 シュルレアリズムというのは方法であり、使い方によっては何ら効果がないし、受けて側に得るものもないし、かつ詰まらないという苦しみだけを示していると思います。 | ||||
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一つ一つのピース(全体で『夢』というものでつながっているけれど。ばらばらに感じられるのが素直な印象)をどのように自分の価値観でつなげていくか。 彼の頭脳から注ぎ込まれた、一つ一つの言葉の使い方に思いを馳せながら、安部について考えるもよし。少しだけ時代遅れな日本の社会観を、著者の文章から考えていくもよし。眠れない夜をさらに眠れなくさせてしまうような、そんな本でした。 | ||||
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夏目漱石の「夢十夜」と同様、小説家による夢をモチーフとするデッサンだ。しかしこの本のそれは、時代がずっと近い分我々にリアルな印象を与えてくれる。 不安感、疎外感、孤独感といった現代人の病。それが実は独断と偏見という両刃の剣となって他人に跳ね返るために起こる葛藤そして潜在的な殺意・・・ 8ミリフィルムのように投影される夢の数々の外にある、心の闇が妙に薄ら寒い・・・ | ||||
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