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お前たちの中に鬼がいる



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【この小説が収録されている参考書籍】
お前たちの中に鬼がいる

お前たちの中に鬼がいるの評価: 3.49/5点 レビュー 71件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全71件 61~71 4/4ページ
No.11:
(4pt)

ミステリーのようでいてSF

まず、思ったより分厚い本です。
上下2段の文章構成で、478ページもありますから、時間はかかります。
でも続きが気になるハイスピードな展開ですので、読む気にさせてくれます。

設定は正直ありふれています。
突然、理由もなく密閉空間に閉じ込められた男女6人が、脱出するために
協力したり騙し合ったり殺し合ったりする……どこかで聞いたような展開。

それでもなにかトリック要素によって状況が構成され、謎解きを楽しむような
作品かと思いきや、全然そんなことはなく「TVゲーム」のような超常現象が
次々と起こり、それがこの世界を支配する唯一絶対のルールとなっています。

……つまりあまりにも非現実的な作品。
ホラーミステリーと謳いながらも内容はひどくSF的な不可解さに満ちています。

これは読み手を選ぶと思います。主人公の暴力癖も相まって、
感情移入しにくいところもまた然り。

ただ、個人的にはけっこう楽しめました。
これを面白いと思う感性は、文字通り「TVゲーム好き」だからなのかな……。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.10:
(2pt)

人物描写の稚拙さと設定の強引さ

読み手の中には、この奇妙な世界の謎自体に説明を求める向きもあるかもしれないが、世界観の設定自体がファンタジーなので別に謎のままでいいと思う。奇妙な世界に紛れ込んだ人間達が状況をどう打開するか、という点に着目して読んだ。

まず、読んでいて首をかしげてしまうのは、登場人物達の感情・心理にところどころ無理がある点。例えば、ある人物は冷静沈着で頭もキレる設定なのだが、状況を把握する前にヒステリー気味に攻撃をしたり、意思が強そうなはずなのに、ショックな出来事に対してイメージとはかけ離れた行動をとる。
そして、ゲームのような設定は面白いが、なんでもあり感が否めない。例えば、記憶。実はある人物達は奇妙な世界に来る前の現実の世界で人間関係を築いていたが、嫌な記憶を思い出せない事はあっても、人物自体の記憶を忘れてしまうのは設定上都合よすぎる。

最も引っ掛かったのは作者の生死の扱い方。死に対する描き方が悪い意味でゲーム感覚。本編では、登場人物達が死体をあまりにも冷静に観察するのに違和感を覚えたし、書き下ろしの「1993年」では、殺す側/殺された側の心理がもはやカオス状態で、心理描写が乱暴すぎる。

最後に一言。本作の中では全然重要ではないけど、野球のデットボールで失明というのは現実的ではない。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.9:
(3pt)

勢いのある作品

設定は良い。
序盤の先の読めない展開も良い。

キャラクターは物語の進行のためだけに存在しており言動が支離滅裂。
極限状態の心理を考えても無理がある。

終盤は急速にスリルがなくなりぐだぐだ。
せめてもう一回どんでん返しがあれば、と思ってしまう。

極限状態の心理戦を過剰に期待すると裏切られるでしょう。

努めて小さなことを気にせず、ストーリーだけを追いかけようにしたので楽しめました。
謎を解こうとタイムテーブルなどを作ろうかと思ったけど、結果としてそこまでのロジックは必要なかった。

こういう作品は好きなので、次回作に期待します。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.8:
(4pt)

疑心暗鬼

電子版の時から気になっていた作品。
しかし手持ちのKindleはPWではなくFireなので活字を読むには厳しいと思いスルーしていました……が、今回機会があり紙媒体で読むことが叶いました。

さて、「閉鎖環境×疑心暗鬼」といえばわりとありがちなパターンですね。
古くはアガサ・クリスティの傑作『そして誰もいなくなった』があり、映画『SAW』シリーズや小説『クリムゾンの迷宮』、テレビゲーム『かまいたちの夜』など挙げればキリが無さそうなくらいです。
殺人事件の推理が主体だったり、生存をかけたサバイバルが主体だったりの違いはありますが、この手の題材ってベタだけど面白いんですよね。
この作品はミステリとサバイバルの中間と言った感じで、ことに"疑心暗鬼"という部分がクローズアップされているように感じました。まさに鬼って文字も入ってますし。

肝心の内容ですが、期待を裏切らないクオリティでした。
先入観や予備知識を持たずに読むのが面白い作品だと思います。

登場人物はたったの6人+αですし、無駄に装飾したりはしない平易な文章のため全体的に読みやすいです。
ただし軽く流す程度ですが性暴力的な描写もあるので万人受けではありませんね。

また人物描写が軽いというか、リアリティに少し欠けるかなぁと言う印象も受けました。なので★4つとします。
テーマがテーマだけに、人物像にリアリティ(説得力)があればグッと評価も高まるかと思います。
この点は例えば東野圭吾の『放課後』の動機をすんなりと受け入れられる人ならあまり気にならないかも知れません(笑)

今回紙媒体でも発売されたことで、「電子出版を活用した作家デビュー」という可能性を示してくれた作品でもあります。
小説家になるためには新人賞を取る必要がある、なんて時代は終りを迎えるのかもしれませんね。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
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No.7:
(5pt)

読み手は選ぶが、傑作。

-----個人的に、フィクションのレビューでは、できるだけネタバレを書かないようにしているのですが、この作品については一言書きます-----
作品内で比較的唐突に(ある意味、漫画よりも生々しい)暴力描写がされてるので、その手のジャンルがダメな人はやめておいたほうがよいと思います。

逆にそれが許せれば、最近のSF作品に通じるような読みやすさと描写の的確さを感じます。これは好きな人は絶賛だろうな、と思いました。
おそらく星の数の平均点は高いけど、レビューの評価は両極にわかれるでしょうね。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.6:
(2pt)

とにかく簡単に暴力をふるう幼稚さ

物語において主人公がクズってありなのか

長くなってしまいました。
モノガタリなんだからいちいち細かいこと言うな!と言う方は読まないでください。
細かいこと書いていくので。よろしくお願いします。

私はこの作者を全く知らなかったのですが、1985年生まれ、アマゾンのキンドルストアで本書を個人出版したみたいです。それの加筆修正した完全版です。

本の厚みが感じられるのが電子書籍にはない実際の本の良さですね。
綺麗で分厚い本を手にした時の読む前のわくわく感は電子書籍では味わえません。
この本は1ページに縦書きで2段になっています。

「俺」の一人称小説です。なので読みやすいです。

【主人公の印象】
私はこの主人公を好きにはなれませんでした。例えばそのキャラクターにどんな過去があろうと犯罪は正当化できないはずです。
小説を書く上での基礎の基礎としてこれってありなんでしょうか。
主人公が普通にクズです。
・女性の指の骨を折って笑いが込み上げます。
・女子高生を見てめちゃくちゃ犯してやったら最高だろうなと思考します。
・信頼を得ない女は犯してもよいという思考で普通に若い女性を強姦します。
・強姦がみんなにばれる前にその女を殺そうとします。
・怒りでガラス戸をけとばして粉々にします。
・簡単に事あるごとに女性たちに暴力をふるいます。それでも女性たちはすぐ普通に会話してくれます。
・ステレオタイプのしょぼい教師像です。
クズということを置いておいても好きになれない。
主人公が善人だからこそ、ピンチに陥ったら読者はドキドキするのです。主人公を困らせる悪いやつに対してこのやろうと思うのです。クズが殺されそうになってもなんとも思いません。そのまま死ねば?としか。当然主人公なんで死なないですけど(笑)。
だからこそ、主人公は主人公だけは平気で犯罪犯すようなクズじゃだめなんです。万人受けするキャラじゃなきゃダメなんです。著者がもし俺の作品は万人受けしなくても好きな奴だけ好きなら良いっていうんならもう何も言わないですけど。

【登場人物の印象】
人間としてのリアリティもないのが残念。
主人公だけ男のハーレム状態だと作品自体安っぽくなるので個人的には登場人物にもう一人くらい男がいたほうが面白い展開が作れたのではないか。

【舞台の印象】
作者の都合よく構築された世界。

【設定】
全員過去の記憶を忘れているというシチュエーションは卑怯。
しかも、最後になってもなぜ全員記憶をなくしている状態なのか語られない。
これならいくらでも作者が都合よく書ける。
例えば、全員が実は兄弟でした〜!とかなんでもありになる。
とにかくずるい。
最後まで読んでも登場人物がなぜそこに、どうやってとばされたのか。
その場所はなんなのか。なぜ記憶がなくなっているのか。なぜ人間がワープできるのか。
なぜ一時間ごとにリセットされるのか。
その建物はゲーム機は誰が作ったのか、仕組みはどうなっているのか。
なぜ二階には凄惨な○○がご丁寧に一人一部屋ずつあるのか。
まったく答えを書いていない。
ある現象が起こった時にはドラゴンボールかよっ、とつっこみたくなりました。
例えば、最初に怪物がでてきたりすれば上記疑問は納得します。だって、これはバリバリのファンタジーですよ、何でもアリですよって宣言してることになるから。
ま、瞬間移動をファンタジーととらえろと言われればもう何も言えないですが。

【文章の印象】
個人的には主人公(作者)の考えが断定口調なのが鼻につきます。
「俺は非常勤で高校の国語を教えているため、黙らせるのは慣れていた」それどういう理屈?
「六人も集まれば必ず不信感がつのっていくはずだからだ」
「物事を見た目で判断するとまず半分はミスをする」
芝居がかった表現。
机に文字が書いてあって「何か書いてある」と言う主人公。一人なのにそんなこと口にする?
動けない相手を前にして手の平を前につきだして「待ってくれ」なんて言う?
お手軽にしょっちゅう暴力が振るわれる、安っぽいアニメのような小説。
アリバイが、偶然によって成立するのはずるい。
後半、読んでいて背中が痒くなるような過去の暗い出来事をいちいち告白されて読まされるのは少しうんざりした。主人公がいちいち女子の過去について聞くがこれがもし現実だったらだたのデリカシーのない男。話すことで解放されるとか肩の荷が軽くなるとかいいたいんでしょうが。
主人公が教師と言うことをちょいちょい挟んでくる主張が気持ち悪い。

【その他気になった点】
・鎖に繋がれている異常な事態なのに最初から登場人物たちは平気で世間話してます。
・主人公は良く笑うが、こんな状況に陥っているのに一回でも笑えることが変。
・「死体にさわるのは初めてでドキドキした」っていう言葉に対して主人公がそれは良かったとよく分からない答えをします。
・主人公と女子高生が死体を見て平然と脈を見たりしてる姿はまるで子供向けアニメのよう。普通なら無残な死体があったらその部屋自体に入ることなんかできないのにどうどうと調べまくる。そして自殺だのなんだのとその場で平然と会話していることがやっぱり探偵アニメのよう。
・主人公が自分の体内時計は正確だからどのくらい時間が経ったか分かるなんて強引すぎる。しかも幼少期に母を待つ生活で身についたって……おいおい。
・意味なくカギカッコが一マス上がってたり句点が二つ繋がったり、誤植?
・どれだけ机の上にメモが書いてあったんだよと思わずにはいられない○○による長い告白。
・P337の加奈子と○○○の名前の誤表記。
・後半、急にある人物が全面に立ってどんどん聡明に推理していくのは唖然。
・どんだけ焦ったからって顎から落ちる程汗なんかでないでしょ、普通。
多汗症だからってしがみついて相手の衣服がべちゃべちゃって……。
・家に帰ったらカレンダーで確認すればいいって、現在の日にち確認するのは新聞とかニュースじゃないの?
カレンダー見たからって何日たっていて今日が何日かなんてわからないでしょ。

【1993年(平成5年)】
1993年はこの本のための書き下ろし作品です。
といっても登場人物を見ればわかりますが、続きと言うか、過去と言うか、本作を読んでいないと理解できない内容です。
「寄付にはまるのは頭が良すぎるからだ」とか訳のわからない作者の考え方がちょいちょい入ってくるのが苦痛です。
「君は少し冷静になったほうがいい」と17歳の男子高校生が26歳のホステスに向かって言ってます。
「人はそう簡単に狂ったりはしない。せいぜい、死にたくなる程度のものだろう」と17歳の高校生がおっしゃっております。
何十年も生きて来たかのようなセリフを平気で言います。
作者は少年が大人達と対等にやりあうようなアニメ等の見すぎではないかと思ってしまいます。
この作者が書く主人公はとにかくエラそうです。
主人公に作者のプライドの高さが透けて見えるようです。
優秀な少年の口から必死に世界観の言い訳……もとい、世界観のよく分からない説明をしてました。
リセットのこととかこういう理由なんじゃないかとプログラミングうんぬんとか挟みながら。
読者か編集者にいろいろ世界観に対してつっこまれたんだと思います。

【最後に】
読み終わって読んでいた時の疑問が解決したかどうか列挙しときます。
●ずっと鎖に繋がれている人間のトイレはどうするの?みんな垂れ流し?
最後まで記載なし。
●ワープする理由、仕組みは?
最後まで記載なし。
●謎の女の正体は?
判明します。
●鬼とはなんなのか?
後半あっさり判明しますが、盛り上がりまったくないです。
普通物語だとここが一番の面白さのピークのはずなんですけどね……
作者はその鬼のアイデアを思いついてただ単にそのアイデアを実現したくてこの作品を作ったんじゃないの?と疑いたくなるほどの盛り上がらなさです。
●主人公たち六人を連れて来たのは誰なのか?
最後まで記載なし。というか人かどうかも、というか、これモノガタリなんだから関係ねえよって感じでしょうか。

よく大風呂敷ひろげてそのまま終わるという無責任な作品がありますが、この作品のように世界観をちゃんと確立しないで曖昧なまま終わるのも無責任に思います。
ルール先行で思いついて作品を書いた感が否めません。(だから疑問が答えられない)
例えば読んでいれば普通に疑問に思うおしっこの問題にしても各部屋にトイレがついていて鎖が届く程度に長い等、少し考えれば解決する答えを無視した雑な作品作りが残念です。
ぐっとくるセリフは残念ながらひと言もないです。
例え少年少女には評価されても、大人が読めば大半は満点評価はされないと思います。

素人の私が偉そうにぼろくそ書きましたが、序盤に読んでいて感じた読むの面倒臭せえなという感覚を通過すると、中盤まではどんどん楽しく読めました。
構成、展開、面白さと言う観点で素人にしてはよくできた小説だと思います。
もし作者の方が気を悪くされたなら、素人の戯言だと思ってご容赦ください。

個人的評価
序盤★★
前半★★★
中盤★★★★
後半★★
終盤★
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.5:
(5pt)

あのラストなら、救いはあると思う。

本編ラストに救いがないって意見が多かったけど、番外編が読者へのフォローになってるんじゃないかなあって思った。
といっても、番外編自体は本編にあんまり関係がない。重要なのは番外編の主人公が最後に取った行動のこと。
それを利用すれば、救いのなさそうな切ないラストの本編にも、ちゃんと救いは見出せるわけで。
もちろん、利用するかどうかなんて本編には書いてないんだけど、救われる可能性がゼロじゃないこと(寧ろあの人ならその可能性は高い)
本編のその後を読者が想像できるラストにしたことで、想像力の逞しい読者は本編をハッピーエンドとして読んだんじゃないかなあって思う。

なんにせよ面白かった。元々デスゲームや脱出ゲームが好きだったから、こういう話は大好き。早くメディア化して欲しいですね。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
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No.4:
(5pt)

KDP版から再読

KDP版でけっこう衝撃を受けたものの、こちらは改訂増補版ということで迷いました。が、KDP作家を応援する意味も込め、あらためて購入。オリジナルは2005年が舞台だったこともあり、てっきりプロの作家が未発表作をKindleに流したとばかり思っていたら…プロフィール欄でアマチュアの処女作だったと知り、再度驚きました。

内容は「前作と比べてどこが変わったの?」レベルではあります。読んでいて気づいたのは、2005年→2013年になり、くだんの年号が規則的に並んだところくらい。しかし読み出したら、再読なのにやっぱり止まらない。表現上の細かい調整などはあったのかもしれません。

一方で、改訂版でいちばん期待していたのが世界全体の謎解きだったため、結末が変更されておらず、購入したことを一瞬後悔しました。ところが巻末に追加された短編では、世界に対する一定の説明があり、本編の結末に影響するネタが2つほどあり、裏切られませんでした(ネタは非常にさらりと触れられているため、ひょっとすると気づいていないものもあるかもしれません)。

結論として、うまい作家だなあ、という感想です。「インシテミル」「クリムゾンの迷宮」といった作品が好きな向きなら、同等レベルで楽しめると思います。女性の群れの中に男がひとりというシチュエーションは、映画やコミックなどの映像化を期待したいところです。

なお、あらすじだけ読むと乙一「SEVEN ROOMS」そっくりですが、これは舞台だてが近いだけですね。かもしだす趣は別です。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.3:
(5pt)

引き込まれた〜

序盤はあまり好感持てない主人公だし、謎だらけでどうなるんだろう…って言う感じだったけど、中盤からだんだんと鬼が何者なのか、主人公と女の子達がどういう人物なのか見えてきて、一気に引き込まれました。
主人公と女の子達の心理戦、行き違い、意外な繋がりがあったりして、最後まで翻弄されました。
怖かったですが、切ない話で泣きそうにもなりました。
本当にいい作品だと思います。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.2:
(3pt)

いまいち

設定は面白いがストーリーが強引。
登場人物もイマイチ魅力に欠ける
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164
No.1:
(5pt)

飽きさせません

まず、表紙がとても素敵で、目をひきました。帯を外すと、ちょっと印象が変わりますね。

普段、あまりこういったクローズドサークルものは読まないのですが、
(どうしても設定に無理を感じてしまい、話に入り込めないから、というのが理由です)
この作品は、新人作家とは思えないほど緻密に作りこんでるな、という感じで、特に引っかかりを感じることなく読み進められました。

個人的に一番魅力的なのは、登場人物の多彩さです。
色々なタイプの女の子がいるだけでなく、一人一人の印象もくるくると変化して、何度も予想を裏切られ、飽きないです。
好きなキャラと嫌いなキャラが、序盤を読んでいる時と読了後には反対になっていたりして。

ラストは好き嫌いが分かれそうですが、私はバッドエンドだとは捉えませんでした。むしろ爽やかな幕の閉じ方だったと思います。
小説を読んだ時、その先の物語を想像する人は好きなラストではないでしょうか。
お前たちの中に鬼がいるAmazon書評・レビュー:お前たちの中に鬼がいるより
4072924164

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