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デトロイト美術館の奇跡
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デトロイト美術館の奇跡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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アートは友で、美術館は友が帰る家。人が何を持って友と捉え、友にどんな想いを抱くのか。ロバート・タナヒルも友とする志向に胸が熱くなりました。 | ||||
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2016年の大阪市立美術館に来たデトロイト美術館展見に行き、感動したことが、再びよみがえりました❗ | ||||
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数か月ぶりのマハワールド。あっという間に楽しく読了。 | ||||
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ストーリー自体はとても良い。 しかし、本自体の薄さの通り、内容はとても短いし、あっさりし過ぎている。 いくらでも膨らみようがあった話だと思うので、そんなに力の入っていない作品だったのかな、と少し残念。 | ||||
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原田マハさんらしい心温まるアート小説。デトロイトは行ったことないのですが、この美術館のために行きたくなる。 | ||||
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やや大味であった『暗幕のゲルニカ』に比べると小品ながら、(実話が基とのことだが)心に響くストーリーと構成(ところどころにはめ込まれたイメージを喚起してくれる写真や各章の内容に照応するそのタイトルに掲げられた絵画の名前の含意(起:妻の思い出→承:マダム・セザンヌ→転:予期せぬ訪問者→結:奇跡)など)で読ませる一書。大作名画もよいが、こういう心の琴線に届く小品もいいなぁと感じつつ、読み終えました。 「ローマやフィレンツェの古めかしい街並みに慣れた目で眺めるパリは、不思議ななつかしさをたたえていた。決して最先端ではない、けれど、自分たちが生きている現在と地続きになっている。ローマのようにはるかにかけ離れた過去が堆積した街とは違って、この街には「いま」がある。いま起こっている何かがある。だから親しみを覚えるのだろうか。」(57頁) 「ローマ時代も、ルネッサンスも、バロックも、それぞれにすばらしい。けれど、自分たちが生きているいま、この時代に直接繋がっている作品を生み出す画家たちこそが、自分にとってはもっとも親しみが湧くじゃないか-そう気がついた。」(59頁) 著者は自らの手法について「美術史と自分の妄想を組み合わせてフィクションの世界を自由に書くこと」(130頁)と述べていますが、ストーリーの起伏を愉しみながら絵画の観方や美術史(作品の来歴や画家の生涯など)も学べるというのは正に一石三鳥。なお、本書の47頁にピカソの『アルルカンの頭部』が出てきますが、これって2012年にロッテルダムのクンストハル美術館から盗まれて未だ見つかっていないのでは? この辺は著者のお遊びなのかしら? | ||||
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事実を基にした小説で、一人を除いて登場人物は創造されたものです。 原田さんならではの作品で、本当にそういうことがあったかもしれない、あったらいいなと思わせる物語です。 デトロイト市が180億ドルの負債を抱えて財政破綻したのは事実なのでしょう。さまざまな債務がある中で年金債務が31億ドル。それらを賄うための美術作品の売却をいかに食い止めるかというのがこの作品のポイント。 結果は事実として残っているのでしょうから、それをどう読ませるかが作家の手腕です。 しかし数字に関わる仕事をしていた身としては調達できた資金が10億ドル弱(美術館に関わる部分だけらしいが)で “年金受給者救済のために必要だった額、八億一千六百万ドルを超えた” という部分だけでは市のその他の負債ドルはどうなったのかという点が気になって仕方がない。まあその寄付金は “年金受給者の救済と美術館の存続のために限定的に使用される” とあるのでひとまず喫緊の課題は解決されたのでしょうけれど、後はどうなったのかというスッキリしない部分が残ります。 まあそれはこの作品とは関係ない部分ではありますけど、もうちょっと描かれていても良かったのではないかという思いです。 そうでないと「めでたしめでたし」で終わったなという印象ですね。 | ||||
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デトロイト市が財政破綻したなんて知りませんでした。 市民を守る資金の調達にデトロイト美術館の作品を売ろうという動きが。 いくつかの偶然と、思いの強い人たちの行動が、思いもよらない結末に。 寄贈されたものは売ってはいけませんよね。 | ||||
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小倉から東京までの新幹線で読むのに丁度よいボリュームと思って読んだ。 デトロイト市の財政破綻によって、世界屈指のモダンアートのコレクションを持つデトロイト美術館の所蔵品が売却の危機に追い込まれる。 それを救った、市民、キュレーター、連邦判事たちの、実話を元にしたフィクションである。 さすがに、こういう話を書かせたら原田マハの右に出る人はいない。 ぼくはno art no lifeというわけでは全くないが、no book no lifeだたり、no music no lifeだったり、no wine no life(笑)だったりする。 要するに、人はパンのみにて生くるにあらず、ということだが、アートがなければ生きられないと感じる人たちが確かに大勢存在しているのである。 そして、それは文化の厚みなんだと、ほっこりした読後感を得た。 セザンヌの絵を意識して観たことはないのだが、今度観る機会があったら、じっくりと観てみようと思った。 | ||||
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1885年に開館したデトロイト美術館は、新聞界や自動車業界から資金援助を通じて世界有数の美術品を集めてきました。 一貫して近代を意識したコレクションを行っており、アメリカの公共美術館として初めてゴッホやマティスを入手した美術館です。 また、デトロイトの建築はアメリカで最も優れた都市建築の一つとされ いまは失われたニューヨークの世界貿易センタービルの設計者ミノル・ヤマサキなども活躍しています。 デトロイトはGM、フォード、クライスラーの3大自動車メーカーの拠点でした。 70年代の石油ショック以降、燃費の良い小型の日本車などが台頭し、業界のデトロイト離れが加速。 2007年に金融危機が発生すると、クライスラーとGMが相次いで破綻。 税収の激減などで、デトロイト市は2013年7月に財政破綻します。 米国史上最大の自治体破産でした。 「ピカソよりもまず市民を守るべきだ」 デトロイト市側は、市の所有するデトロイト美術館の絵画売却を検討しました。 市民や各地の美術団体による猛反発がありました。 市民を救済するのは行政の使命です。しかし、 長い時間をかけて形成したコレクションの散逸を防ぎ、歴史ある美術館を存続させることもまた使命ではないでしょうか。 その2つの使命を実現したのは「グランド・バーゲン」というプランでした。 デトロイト美術館のコレクションの時価総額は当時約900億円と言われました。 それを担保に同額の寄付を募り、コレクションの所有権をデトロイト市から財団に移します。 その結果、一点たりともデトロイト美術品の売却はされませんでした。 それから数年後、デトロイト市の景気は回復。 下落した地価を逆手に取って、安い賃金を武器に積極的に企業誘致したことによって 失業率は回復し、全米各地から労働人口が流入しました。 という実話に、原田マハさんお得意の想像上の人物をフィクションを織り交ぜた一冊。 一度流出したコレクションを、再度取り戻すことは非常に困難なことです。 所蔵作品を売るのではなく募る選択をした「デトロイト美術館」の物語は広く伝わってほしいなと感じます。 | ||||
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サクッと読めます。 温かな気持ちになれる1冊。 アートが好きな方には少し物足りないかもしれません。 | ||||
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一つの作品が色んな人々の心を温かくする。そんな作品の旅を、一緒にした気分でした。 | ||||
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原田マハさんの文章がとても好き。 関連する作品を思い起こさせる。 本作は、静かで穏やかで、 でも熱い思いがじんわりと胸に届く。 美術館の中にいるよう。 | ||||
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自分にとって大事な事を諦めない。たとえ、状況は厳しくても解決の為に勇気を持って向かって行く。アートは友だち。そう思える作品が有るだけで人生は豊かになる。アートに出来ること、その力を信じようと思わせてくれる作品です。 | ||||
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デトロイト市の財政破綻により、収蔵作品が散逸する危機を迎えた デトロイト美術館を愛する人びとの人生を描く短編4編。 自動車工業の発展とともに収蔵品を増やしてきた美術館が、自動車工業の 衰退とともに、存続の危機に瀕してしまう。 いくらアートを愛するこころがあっても、生活の基盤を脅かす負債を解決 することできない。 そんなこころと現実とのどうしようもない乖離は、大なり小なり読者の胸 にも思い当たることの一つや二つあるだろう。 生活を取るか、アートを取るか、の選択を迫られるデトロイトの市民たちの 混乱と、新たな選択肢を模索する破産調停人・ダニエルクーパーが放つ、 胸をすくような起死回生の一打が心地よい。 ただ、144ページで一冊にするのはいかがなものか? 少なくとも200ページくらいは望みたいし、従って、この定価もお高く感じる。 | ||||
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美術館に対する付き合い方が、実にいいなぁ。 ジェシカとフレッド。 フレッドは、デトロイトの自動車メーカーで働いていた。 100年近い古ぼけた家に住んでいて、子供がいない。 ジェシカが、もう長くはない時に、 友達に会いにいこうと言って、デトロイト美術館に行く。 フレッドは、そこで マダムセザンヌにあう。 その出会いが、大きな影響を与える。 ジェシカがなくなって、フレッドは マダムセザンヌが友達だった。 デトロイト美術館の絵画が 市の破綻によって売却されるという話を聞いた フレッドは、キュレーターのジェフリーに会う。 そして、しわくちゃの500ドルの小切手を渡す。 友達を救ってくれと懇願するのだった。 いいなぁ。一つの絵によって、生きることが支えられている。 絵でつながる 共感が、なんとも言えない。 | ||||
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老夫婦のエピソードから始まる4章の短い話。1組の夫婦の思いが人に伝わり、美術館を残すことにつながったという実話。 文化の大切さを感じさせられる物語。 | ||||
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原田マハさんの美術系の物語を沢山読みたくなり、こちらを購入しました。思っていたよりかなりライトに描かれていて、ほかのディープな本に比べると物足りなさを感じました。わざと?のライトさなのか、それとも気持ちが入りきらなかったのか、、 私にはしっくりこない展開でした。 | ||||
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以前デトロイトに住んでおり、デトロイト美術館にも訪れたことがあったため、気になって買ってみました。あの美術館がこんなにも地元に人々に愛されて、その愛によって救助されたことはこの本で初めて知りました。老人が美術館を「友達の家」だと呼でいたのが非常に心に響きました。デトロイトとその周辺は人種問題の歴史、そして今もそれが続く状況にあるにもかかわらず、美術館存続のために人種、職種の違いなど関係なく、奮闘し、感動しあう登場人物たちがとても良かったです。 | ||||
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もっと、もっと、単行本、出版して欲しい。 この分野は独壇場だね。 | ||||
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