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失踪者
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失踪者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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冒頭に提示される最大の謎は、おそらく大半の読者が途中でうっすら想像できてしまうレベルのものだし、低評価をしている人が書いているとおり、山岳小説としても、いくつもの突っ込みどころがある作品です。 ただ、娯楽作としての評価を「最後まで退屈せずに読み切ったか」という基準で判断するなら、私にとっては十分な作品でした。今は亡き「あの人」がチェックをしたのであればなおさら、素人が細かなことを指摘せずに満点をやれよ、と思います。 | ||||
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素晴らしかった。各登場人物の思いが胸を打つ傑作です。ぜひ読んで欲しい。 | ||||
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淡々とつみかさなってゆくストーリーは、後半に向かうにつれ静かに躍動し始め、ミステリーを解くようなラストシーンに見た真っ直ぐな信頼に、深い感動に満たされて、ため息の出る読後感となりました。 | ||||
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著者の本を読むのも初めてならば、特段山岳に興味があるというわけでもなくunlimitedで出てきたおすすめを日々なんとはなしに読んでいる私がこのタイミングでこの本に出会えたのは感慨深いものがありました。数日前、平出和也さん、中島健郎さんの滑落のニュースを目にし心を痛めていたところこちらの本を読んで彼らが最期に目にした景色、情景が浮かぶようで胸が苦しくなりながらも読破しました。そして最後の著者のコメントでまさに、監修に中島さんが入られていたことを知りその僅か6年後にこのようなことになろうとは誰も思わなかっただろうなと思いました。ストーリーも繊細で、山岳無知識の私でも面白く読むことができたので著者の他の本も読みたいと思います。 | ||||
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生還者に続いてこちらの失踪者を読みました。個人的には断然失踪者の方が面白かったです。ザイルで結ばれた信頼が最後まで失われていなかったことが感慨深く、気持ちよく読み切ることができました。山へ向かう者たちの山やパートナー、仕事への気持ち。ああ、そうだよな、と至るところで気持ちに同調することができました。読んでよかった。この二人はずっと心の底で相手を信じ続けていたんだな。 | ||||
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迷ってるなら読むことをお勧めする。 個人的には生還者より、失踪者のほうが面白い。 最後は涙、涙だった。 友人だったら、面白くなかったら私がお金を返すから読んでみて。と言いたいレベルで面白い。 | ||||
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『生還者』に続く山岳ミステリーということで読みましたが、あまりにも期待はずれでした。図書館で借りて正解でした。 山の描写と道具の描写がいずれも説明不足で情景が思い浮かびません。また、主人公だけでなく、樋口、榊、宮崎の誰もが、何故そういう行動にいたるのか全く分かりません。もう少し丁寧に人物造型をしてほしいと思います。 執筆期間が短かったのだろうかと思ってしまいます。 | ||||
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山岳ミステリかと思ったら、トンだ期待外れの愚作だった。冒頭で魅力的なタルボット張りの謎が提示される。樋口という高名な登山家がペルーの高峰シウラの登山中にクレパスへと落下し、凍死(凍結)したと思われる。樋口の友人の真山が樋口の亡骸を探しに10年振りにシウラへ登山し、亡骸を見つけるが、その亡骸は歳(!)を取っていた。これは手強い謎だと思っていたら、何の事はない、樋口はクレパスの底から奇跡的に脱出し、現地の村人に救われたというのだ。これは幾ら何でも酷過ぎるでしょう。 後は、樋口がその後、何故、真山や他の日本人と連絡を取らずに失踪し、また、再度、シウラのクレパスへと戻ったのかを追求するだけだが、こんなものは樋口の性格設定や人間関係を適当にあしらえらば説明出来る。実際、樋口の孤高だが、山(仲間)と真山を愛する懐の広い性格は良く描かれてはいるものの、樋口と「***」という登山家との関係は初めからミエミエで全く謎になっていない。また、時系列を恣意的に前後させて、学生時代からの樋口と真山の友情物語を綴ったりしているが何の面白味もない。また、作中、登山用語が頻出するが、説明の有無がこれまた恣意的で読者の事を考えていない。登山経験者でないと全ての用語を理解出来ないのでは ? 作者の意匠とは反して、山岳ミステリの体を成しておらず、山岳界の人間関係の醜悪さだけが印象に残る愚作。本作を読んで山を愛する方が増えれば、というのも作者の意匠だったと思うが、真逆の結果になってしまったのは皮肉という他はない。 | ||||
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(ネタバレ) 十年前に転落した樋口の死体が年を取っていた謎、樋口が生還の事実を隠して失踪した謎、樋口が榊のカメラマンになったことと同行登山での不甲斐ない姿、谷本勇一というクライマーの正体等、次々と謎を示して、最後まで読者の興味を引っ張っていくストーリー運びは中々のものだが、真相は何となく予想しやすいものであり、意外性には欠ける。榊と樋口の関係などは、予想していたとおりであった。 2016年の出来事、2003年の出来事、1991年に真山と樋口が出会ってから別れるまでの出来事が時系列順ではなくて、ランダムに記述されており、多少わかりにくく、未整理な印象を受けた。謎を先に提示し、真相を隠したままにして、読者の興味を引くための手法だとは思うが。 樋口が生還の事実を隠して失踪し、8000mの高峰でのクライミングを続け、さらにシウラ・グランデ峰で亡くなった理由には説得力があり、納得した。 私は先鋭的なクライミングについてそれほど詳しい知識があるわけではないので間違っているかもしれないが、作者の書いている内容には突っ込みどころがいくつもあった。 ・登山競技大会で、樋口は真山に自分のコンロ・燃料を渡しているのに、その後に独自の強行登山をしている。コンロ等の予備をさらにもう1つ持っていたのだろうか?考えにくいことだが。 ・衝立岩を登攀するような場合、ザックを背負って登ったりはしないはず。空身で登って、荷揚げをするのが普通では? ・40リットルのザックにポータレッジ等の宿泊装備は入らないのでは? ・雪壁・氷壁を登る時にはアイススクリューしか使わないのが普通で、カムは使わないので持っていかないと思うが? ・雪山でテントを張る時には、テントの下に雪を少し盛り上げたりせず、事前に十分に踏み固めるのが普通では? ・真山が「替え玉登山」に気づいた理由として、視線の高さの違いを上げているが、斜面なので身長差は視線の高さの差にはつながらないと思う。 | ||||
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というのも70%程度読んだ時点で結末が見えた。そこからは惰性で読んだ。ちょっと冗長な感じがしました。 最近、自分にとって、現実の方が小説より奇なりで、フィクションにどっぷり浸かれないので、すみません。 | ||||
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期待以上に面白かったです。集中して読む時間がとれないのですが、他のやるべきことを後回しにして読みました。 物語がよく練り上げられ、全編にわたって計算されたストーリー。 樋口という男はかっこよかったです。 海外の本で、「サードマン」という山での実話がありますが、その一部と重なる部分があり、作者はそれも参考にしたのかな?などと思いました。 | ||||
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この人の小説は今回で二度目の読書となりますが、いずれも心に感動を覚える内容でした。 | ||||
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山岳小説になると、どうしても読むペースが落ちて、ちょっと苦手感があるが、これは、一気読み。 今まで読んだ山岳小説で最高峰。 下村敦史さんは、2015年デビューで、続けざまに6冊程出しているが、ほとんどハズレが無い。 | ||||
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日本の山岳小説はあまたあれど、どれもしっくりこなくて、正直言って名作とされる井上靖『氷壁』、新田次郎『孤高の人』、夢枕獏『神々の山嶺』なども肩透かしだった。むしろ沢木耕太郎『凍』、佐瀬稔『残された山靴』などのノンフィクションのほうが感銘が強かった。と――。ミステリー出身のこの新進作家はそんな呪縛を一気に解き放ってしまった。前作『生還者』よりもぐんと深みが増した。山男の心の絆を描き出した作品としては屈指ではないだろうか。日本山岳小説の歴代トップクラスにランクされてしかるべき傑作だと思う。 | ||||
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