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失踪者
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失踪者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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『生還者』に続く山岳ミステリーということで読みましたが、あまりにも期待はずれでした。図書館で借りて正解でした。 山の描写と道具の描写がいずれも説明不足で情景が思い浮かびません。また、主人公だけでなく、樋口、榊、宮崎の誰もが、何故そういう行動にいたるのか全く分かりません。もう少し丁寧に人物造型をしてほしいと思います。 執筆期間が短かったのだろうかと思ってしまいます。 | ||||
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山岳ミステリかと思ったら、トンだ期待外れの愚作だった。冒頭で魅力的なタルボット張りの謎が提示される。樋口という高名な登山家がペルーの高峰シウラの登山中にクレパスへと落下し、凍死(凍結)したと思われる。樋口の友人の真山が樋口の亡骸を探しに10年振りにシウラへ登山し、亡骸を見つけるが、その亡骸は歳(!)を取っていた。これは手強い謎だと思っていたら、何の事はない、樋口はクレパスの底から奇跡的に脱出し、現地の村人に救われたというのだ。これは幾ら何でも酷過ぎるでしょう。 後は、樋口がその後、何故、真山や他の日本人と連絡を取らずに失踪し、また、再度、シウラのクレパスへと戻ったのかを追求するだけだが、こんなものは樋口の性格設定や人間関係を適当にあしらえらば説明出来る。実際、樋口の孤高だが、山(仲間)と真山を愛する懐の広い性格は良く描かれてはいるものの、樋口と「***」という登山家との関係は初めからミエミエで全く謎になっていない。また、時系列を恣意的に前後させて、学生時代からの樋口と真山の友情物語を綴ったりしているが何の面白味もない。また、作中、登山用語が頻出するが、説明の有無がこれまた恣意的で読者の事を考えていない。登山経験者でないと全ての用語を理解出来ないのでは ? 作者の意匠とは反して、山岳ミステリの体を成しておらず、山岳界の人間関係の醜悪さだけが印象に残る愚作。本作を読んで山を愛する方が増えれば、というのも作者の意匠だったと思うが、真逆の結果になってしまったのは皮肉という他はない。 | ||||
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