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裁く眼
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裁く眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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いろんな作風がある著者なのだが、近年は軽めの作品が多く(一晩でスラスラ~と読めてしまうのは大体の作品で共通なのだが) 「さよならのためだけに」「眠り姫とバンパイア」みたいなやつだろうとあまり期待しないで読んだのだが 結構、いやかなり出来が良いじゃあないか 「人形シリーズ」が一番近い コミカルなキャラクターで回していく優しいノリなのだが、ところどころ病的なものが…w ヒントの明かし方も丁寧で、だんだん焦点がさだまっていくように誘導していくのが巧い 「衝撃の大どんでん返し!!」みたいなのものだけ期待して読むと、芸の細かいいくつもの工夫を見落とす恐れがある あれこれ推理を重ねながら楽しく読み進めていってほしい ****ここから超絶ネタバレ**** オチについてどうしても少し触れさせてほしい 読み終わった後、完全にすっきりしない部分があえて残されている 裁判員制度を扱う作品だけに裏のテーマで「読者に判断を委ねる」というのがあるのだろう そこを軽視するか重視するかで本作の評価はわかれると思う 最後は自分が裁判員となり、結論をつけてみてほしい | ||||
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文庫化される前から気になっていた本でした。 法廷画家という、普段聞きなれない職業を主人公に置き、 法定の様子を描く仕事とはどんなものか、 読み進めるうちにわかってきます。 写真の様な絵、という表現はよく聞きますが、 写真や映像よりも、より、表現されているようにかかれる法廷画は、 もっと注目されるべきなんだなと、思いました。 ちょっと頼りない叔父と、好奇心旺盛な姪のコンビが楽しいです。 続編が書かれることを望みます。 | ||||
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僕は20年来の我孫子武丸ファンで、氏の著書はほぼ持ってるし、新刊が出れば必ず読む。 ユーモアあふれる文章で、設定も面白いものが多く、魅力的なキャラクターも多い。大好きな作家だ。 本作もまず設定が面白い。 写真撮影が禁じられている裁判所で、法廷の様子を報道するための絵を描く法廷画家という特殊な仕事に脚光を当てているのが面白い。 漫画家になる夢をあきらめかけている30歳過ぎの独身男の鉄雄が主人公で、鉄雄が法廷画の仕事を引き受けた後に次々と事件に巻き込まれていく。 登場人物も魅力的だ。 なんといっても、鉄雄の姪っ子の女子中学生の蘭花が可愛らしい。 叔父の鉄雄の事が大好きで、鉄雄の絵の才能を誰よりも信じている。 お転婆で口達者なところもかわいい。 そして、連続殺人犯として裁かれている佐藤美里亜。 美人だが感情をほとんど出さず周囲の男をとりこにしていく。 鉄雄も法廷で絵を描いているうちにどんどん佐藤美里亜にのめりこんでいく。 他のレビュアーの方も書かれていたが、今回はミステリーとしてはやや肩透かし。 ただ、本作1作だけでなくシリーズ物として次作があれば大いに期待したいと思う。 特に佐藤美里亜をもう少し掘り下げて描いた物を是非読みたい。 また、人間の内面の邪悪さを無意識に描いてしまう鉄雄の絵。 鉄雄はこの特殊な能力を今後どう活かしていくのかも気になる。 シリーズ化は決まってないが、登場人物達の今後が気になる物語である。 | ||||
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我孫子氏の久しぶりのミステリー路線の長編である。 今回は法廷が舞台だが、いわゆる王道の法廷ものミステリーではなく、法廷画家の主人公が法廷外で遭遇する謎の連続殺人に巻き込まれるという我孫子氏らしいトリッキーな展開だ。 テンポの良い展開と主人公が書いた絵に何が書いてあったのかという興味で最後まで引き付けるが、最後の落ちはやや肩透かし気味なのは否めないだろう。 こちらとしてはこういう展開だとどうしても「殺戮に至る病」級の落ちを期待してしまうのだが、落ちまでは抜群に面白いだけにこの終わり方はやや勿体ない感じがする。 | ||||
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主人公は法廷画家。 散々貢がせてから二人を殺した容疑の美女の法廷画から、様々な事件を解決していきます。 探偵役の中学生が若干鬱陶しく、空回りしていたのが気に障りましたが、何より読みやすい。内容に惹きつけられてというより、とっても読みやすいので、気が付けば一気読みしていました。 | ||||
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読みやすく、登場人物も生き生きとしていて、休日に一気読みしました。 裁判を法廷画家の視点から見つめる物語としては面白いですが、肝心の推理要素は今ひとつかなと。 | ||||
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王道ともいえる法廷ミステリーを俯瞰的な視線から捉えた、斬新な法廷画ミステリーでした。 我孫子氏の作品らしい感情移入してしまう登場人物達と読みやすい文章は、さすがの一言。 後半になるにつれ、クライマックスへの期待も高まっていくのですが…… 最終章『判決』になるとその勢いも止まってしまい、最後のページを読み終えた瞬間、思わず「え?終わり?」と口にしていました。 我孫子氏の作品にしては珍しく読み終えた後、消化不良のような気持ちが残り、何ならもう一章付け加えてもいいのでは?とも思いました。 素晴らしい登場人物達がこれきりで見納めなのも悲しいので、シリーズ化して是非続編を書いていただきたいです。 | ||||
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