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(短編集)
岬にて: 乃南アサ短編傑作選
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岬にて: 乃南アサ短編傑作選の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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暗~い話からハッピーエンドの予感。続編が見たい。 やはり短編が好きです。 | ||||
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乃南アサの短編小説を集めた作品。 表題作「岬にて」を含めて14作収録されている。 主人公はすべて女性。それぞれクセがあったり事情を抱えている物語。 女性の話だからと言って、必ずしも女性向けの小説というわけでもないように見える。 現に男である私が読んでも普通に楽しめる。 作品の展開は必ずしも統一されているわけでは無く、面白いと思えるものから、?と思うものまで様々であった。 全てをまとめて「万人受け」を狙っているのではないだろうか。 だから面白くないと思った作品は読み飛ばして、面白いと思った作品のみ読むという読み方もありだと思う。 全体的にゾッとするものが多めな印象。この作者の作流をあまりよく分かっていないが、人間のある種生々しさがきちんと表現されている。 この本を読んで爽快感を得たり、ホッコリしたいという方にはこの本はおすすめ出来ないが、心のもやもやをスッキリさせたいという方はこの本にその思いをぶつけてみてはいかがだろうか。 | ||||
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昨年、乃南アサ短編傑作集「最後の花束」が出ていますから、本書は、その第2弾ということになります。 帯にサスペンスの名手と書いてありますが、乃南さんは、決してサスペンスだけの人ではありません! 解説を書いている堀井憲一郎さんによると、シリーズものの連作短編を除いて、現在のところ短編の総数は、106だそうです。 そのジャンルは、旅もの、職人もの、一般家庭もの、など多岐にわたっているようですが、乃南さんの描きたいのは、 人間の業、性、とりわけ女の業、性ということではないでしょうか!! 本書の収録作品は、以下の通りです。 1:岬にて 2:今夜も笑ってる 3:ママは何でも知っている 4:母の家出 5:鈍色の春 6:脱出 7:泥顔 8:春の香り 9:花盗人 10:微笑む女 11:はびこる思い出 12:湯飲み茶碗 13:愛情弁当 14:悪魔の羽根 なお、1を除いたすべての作品は、新潮文庫からセレクトされたものです。 以下、少し記憶に残った作品を紹介します。未読の人は、注意して下さい!! 1:仕事の都合で、元彼の故郷に足をのばした杦子、そこで彼女の見たものは・・・・・・。彼女は、初めて彼がなぜ去って行ったのかを悟ります・・・。 2:これは怖い!男を引き寄せる不思議な魔力を持った女性・・・私たちの周りにもいますね!・・・、他人のことは笑っていられますが・・・。 3:これも怖い!さえない美術教師に彼女が、しかも勤めている学校の経営者の一人娘で・・・。 とんとん拍子に話が進み、結婚しますが・・・・。しかし、おいしい話には裏があるようで!! 5:これもまた怖いお話です!染物師とそのお得意さんの女性のお話ですが、ラストが怖い!! 6:これは見事に騙されました!女房とその愛人に殺されかけている男のお話かと思っていると・・・・。 7:これは面白い。能面の彫師と女流日本舞踊の名手のお話です。芸に人生をかけた女性の凄さが・・・・・。 11:カビの生えたアルバム写真を夫が修復してくれたことをきっかけに、写真に写っていた叔母の行方を探るお話かと思っていたら・・・。 13:これは怖いです!!ダンセイニの有名な短編を思い出しました!! 私個人の感想としては、非常に面白く読ませてもらいました!難を言えば、単行本未収録作品がもう少しあれば!! | ||||
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