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モダンタイムス
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【この小説が収録されている参考書籍】
モダンタイムスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 161~180 9/11ページ
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それなり☆4こ 直木賞をもらってテレビに出ていた人です 設定がおやじだとおもう 俺達にはありえないよ それが小説なんだろうけど ストーリはほかのレビューさんが書いてるので手抜きします | ||||
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魔王のオチは、作者の意図することを読み取れた読者には良かったかもしれませんが、 読み取れなかった、読解力の薄い私には、最悪に近い終わり方でした。 この作品は、その魔王の続編です。 主人公や登場人物のほとんどを引き継いだ続編ではないので、 潤也や犬養が直接出て来るわけではありませんが、 潤也夫妻があの後どうしたのかを、知る事ができます。 拷問シーンがあるなど、今まで読んだ伊坂作品よりも残虐性が強いです。 ぞっとする描写も多いので、そういうのが苦手な方には厳しいかもしれません。 あと、今回は元SEの伊坂さんならではの、 コンピュータやプログラミングに関する専門用語も多いので、 コンピュータが苦手な方には理解しにくい所も多いでしょう。 この作品も近年の伊坂作品と同じく、謎が謎のまま終わる所も多いです。 ただ、魔王よりははるかにはっきりした終わり方なので、魔王を読んだ方にはおすすめです。 ただし、初めて伊坂幸太郎の作品を読むという方には、 こちらよりも、重力ピエロやラッシュライフを強く推しますが… | ||||
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著者は雑誌のインタビューなどで否定しているが、れっきとした社会批評の書である。徴兵制が採用された数十年後の日本が舞台だが、ネット検索から監視が始まる近未来の姿にはドキリとさせられるものがある。 タイトルはチャップリンの喜劇映画のタイトルから。産業革命によって工業化が進み、人間が機械の一部品となる社会を風刺した作品だが、本書では「国家」がそれにあたる。機能が細分化され、全体像が見えなくなった「国家」というシステムがそれを延命させることだけに自己目的化し、暴走するありさまを描いている。 「そういうことになっている」。本書の中で繰り返し登場するせりふだが、現代日本の企業や官公庁、学校など組織と名がつくもので、このせりふと無縁のものはあるまい。 もちろん、稀代のエンターテナーである伊坂幸太郎。つぼは押さえている。著者の分身(著者はあとがきで否定しているが)を思わせる「井坂」も味がある。「勇気はあるか」と問われ、「実家に忘れてきた」といい続けてきた主人公、渡辺が最後に語るせりふはじんとさせる。 難点を挙げるならば、著者の立ち位置。本書に登場するチャップリンやジョン・レノンほど時代と向き合う覚悟が感じられないのが残念。 | ||||
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伊坂ファンなら,最後まで読めます. この作品を初伊坂にするのは,絶対にお勧めできません. 初期・・・グラスホッパーや,ラッシュライフ,死神の精度,アヒルと鴨etc. 独特の伊坂節と,ストーリーの小気味よさ. 回帰してほしいなぁ・・ | ||||
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初出はモーニング2007年18号〜2008年26号。2008年10月16日リリース。ぼくは幸せにも作者のサイン入り・落款入りを手に入れた。 作家になる前はSEをしていたという伊坂幸太郎の『過去』を生かしての作品になっている。つまりプログラムが分かる人間が読むと随所に響く。LZH圧縮が出てきて、ふーむ、やるな、と思った。LZHがここで出てきてzipやsitでないことのおしゃれさが芥川・直木賞の審査員に解るとは思えない。既に表現の多様性が従来の文学のキャパシティを超えているんだな、と痛感した。 これで現時点の伊坂幸太郎作品を全部読了したのだが、正直な気持ちを書くと、はっきり言って最近の作品は、未消化・未計画のまま世に出ていると思う。苦言を言うようだが、もう少し貯めて出すべきだろう。時間軸をずらしながら並列的に展開させるストーリーが超一流。台詞が超一流であるだけに手抜き・息抜きは極めて残念だ。そして『超能力』とかSFを書いて欲しくない。それが伊坂幸太郎の目指すべき方向性だと、言い切りたい。 | ||||
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ゴールデンスランバーよりも面白く読めた。 ゴールデンスランバーは著者本人もどこかで言っていたが、 ストーリーとしてはハリウッド的な直球にあえて挑んだわけで、 それまでの伊坂作品とは異なる感じは否めなかった。 今作は、魔王 (講談社文庫)の続編でありながら、 あえてあの犬飼や安藤の存在を大きくしなかった点が、続編以上のものにしている。 権力者による煽動と隠蔽、異能者の養成施設、などは、 SPとか、Monster (18) (ビッグコミックス) でも部分的にテーマとして扱っているが、 それが実際可能性としてそうかもしれない、と思う以上に、 でもそうだとしてもあまり驚かないのはどうなんだ、 という疑問を投げかけているように思える。 | ||||
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こんな風に近未来はもっとネット社会が進んでいるのね、 と言う感想はもったのですが、 それ以上でもそれ以下でもなく、なんだかよくわからない内容でした・・ 皆さんそれぞれ意見はあるでしょうが、私の場合、 ”陽気なギャング”シリーズが苦手で、 本作品もそんな流れを汲んでいたかなと思います。 軽妙だけど現実感がないというか、とはいえSFでもなく。 相変わらず登場人物のキャラクター分けは素晴らしいと思ったのですが、 前半の展開が遅いことで、その先への興味が失われてしまったように思います。 | ||||
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『実家に忘れてきました。何を?勇気を』、初っ端から、キター、めくるめくるような伊坂ワールドが。期待に胸を弾ませ読み進む。恐妻家で気弱なシステムエンジニアが女房に浮気を疑われ『拷問家』を送り込まれる。ドラマ24のような拷問が展開する。職場では失踪した先輩のシステム・メンテ案件を嫌な課長に任されるが、その取引先は正体不明の『出会い系サイト』を運営しており、謎をつきつめようとある言葉をネットで検索したものに次々と得たいのしれない不幸が襲い掛かる。 『監視』とか、『国家とは何か』とか、『インターネットの恐ろしさ』とか、壮大なテーマが見え隠れし、嫌が上でも期待を膨ませてくれるが、536頁の膨大なボリュームを読ませておいてそれはないよね、というような尻すぼみで話しは終わる。恐怖の正体があまりにもリアリティーがなさすぎる。ジョージ・オーウェルの『1984』があるんだから、更なる何かが欲しかった。また、例えば荒唐無稽のSF小説『幼年期の終わり』の方が遥かに説得力があるのは何故だろう。 洒落たフレーズを書かせたら井坂幸太郎は天下一品。初期の作品が既に完成されているので、期待が強すぎ厳しい評価すみません。 なお、本編は『魔王』の続編。『魔王』のネタばれがあるので、本編を読んでしまうと『魔王』を読めなくなってしまうのでご用心。 | ||||
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モダンタイムスを日本語に訳すと何なんだろう。 やはり「新しい時代」になるんだろうか。 タイトルどおり物語は、近未来の設定になっている。 日本に徴兵制が義務付けられていたり、9条が改正されていたり、映画や本は自宅でダウンロードするなど、ちょこちょこ未来らしさは出てくるが、新時代という独特の世界観を構築するところまではいっていないかな・・・と感じた。 登場人物たちにやたら20世紀好きな人間が多く、「昔ジョンレノンが〜っていっていた」「え?誰それ?」みたいな会話があちこちに出ており、結局他作品のように、20世紀の作家や曲を使って人物に深みを出すというパターンのような気がしました。 中盤までは、非常に面白く「ゴールデンスランバー」よりこっちのほうが面白いのでは?と思ったのだけれど、後半大失速というかんじ。 書きたいテーマはかけたんだろうけど、もう少し色々な謎をもやもやしない終わり方にして欲しかったです。 | ||||
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とにかく面白い!ページをめくる手が止まらず,一気に読み進んでしまう. 個性豊かな登場人物により,ストーリーがさらに面白くなっている.特に著者の名前と同姓同名の好色作家・井坂好太郎には笑ってしまった. ところで,物語の舞台は『魔王』から50年ほど未来の日本社会となっている.ウェブ検索で特定の単語の組合せを検索した人物には必ず不幸が訪れるという,ネットワーク社会への警鐘が込められている. これは資本主義社会の在り方を痛切に皮肉った,1936年に制作されたチャールズ・チャップリンの代表作『モダンタイムス』をモチーフにしているものと思われる. | ||||
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浮気相手の目的はなんだったのか?あの奥さんはいったいなにものなのか?占いメールは結局,先輩が語ったこと以上の真実は何も無かったのか?など読後にいくつもの?が解決されずにもやもや感が残ってしまいました.それに,作中で登場人物自身が言っていましたが,それしきのことでそこまで大仰なことするかなあ?提出された答えもあまりになげやりというか.それで済ましてしまっていいのか?たしかに,国家という大きなシステムにはそのような性質があると思うけど,それでもそれだけのことをしようと思えば,権力を持った「誰か」の明確な「意志」が介在しているはずだし. でも,五反田先輩や奥さん,拷問をするお兄さんのキャラクターはなかなかよかったです. | ||||
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物語のリアリティや漫画チックな展開には「?」と感じることも多かったですが、 登場人物たちの呑気なキャラクター性に惹かれました。 大変なことになっているのに、なぜか切迫感のない彼ら。 世の中が進みもっと殺伐とした時代が来ても、おおらかに構えていられる人が幸せでいられるのかな、と思ったりしました。 | ||||
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面白い導入部から、ドキドキしながら読み進めましたが、 読み終わった感想は「えっ?これで終わりですか?」 浮気相手の真の目的はなんだったのか? 異様に強い奥さんは普通の人なのか? 主人公の超能力って、あれだけ? など、たくさんの質問に答えてもらえないまま終わってしまった気分です。 長かった分、読み終わったあとのがっかりが大きかった。 面白くはあったんですけどね…。 ネット社会の怖さを感じさせる巨大な敵、 システムというとらえどころのない敵の象徴として出てくるのは、小者ばかり。 テーマはいいのに、そのスケール感を感じることが出来ず、 ちゃちなCGのSFといった印象が残りました。 | ||||
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最近の伊坂作品はパターン化してるのでは?というレビューには確かに否めない。1冊の本を通して物語が完結していない、ゴール地点にて複数の糸が手繰り寄せられる感じがないというレビューにも否定は出来ないが、それは読み手側が何に重きを置くかで異なる。 文章から、言葉から何かを得たい、考えたい人にとってはとてもお勧めの作品です。私はゴールデンスランバーより好きですね。 | ||||
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ゴールデンスランバーがとてもよかったので、こちらも読んでみました。 残念ながら、伏線の浅さや間延びしたストーリーに正直たいくつになりました。また主人公の奥さんの佳代子が異常に強く描かれていて、大の男を投げ飛ばすなど現実ばなれした設定に、なかなか感情移入できませんでした。 ただ、国家システムや自分の今の幸せについて普段考えることの少ないテーマを突きつけられ、一体何が善で悪なのか、いろいろな角度から複雑に解釈できる数少ない作品だと思いました。 | ||||
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勇気はあるか?浮気を疑う妻に拷問を受けるシステムエンジニアの渡辺拓海ある日受ける出会い系サイトの仕事を境に変化する日常きっかけは誰もが不明な部分に差し掛かると行う日常的な行為"検索"―。前半部は意外と情報技術に携わる人じゃないと不明な点が多い魔王の続編ということもあり安藤潤也や詩織、腹話術なども登場しますが、テーマは別魔王が統一されることの恐ろしさを訴えるならばモダンタイムスは細分化されること構成されることの恐ろしさを訴える作品だと思います最後に主人公が言う勇気の在処すごく微笑ましたかったです勇気はあるか? | ||||
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勇気はあるか? 浮気を疑う妻に拷問を受ける システムエンジニアの渡辺拓海 ある日受ける出会い系サイトの 仕事を境に変化する日常 きっかけは誰もが不明な部分に 差し掛かると行う日常的な行為 "検索"―。 前半部は意外と情報技術に 携わる人じゃないと不明な点が多い 魔王の続編ということもあり 安藤潤也や詩織、腹話術なども 登場しますが、テーマは別 魔王が統一されることの恐ろしさを 訴えるならば モダンタイムスは細分化されること 構成されることの恐ろしさを 訴える作品だと思います 最後に主人公が言う 勇気の在処 すごく微笑ましたかったです 勇気はあるか? | ||||
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「勇気はあるか?」 このフレーズからから始まり、最後まで飽きさせずに一気に読ま せてくれるエンターテイメント小説です。 本書は、伊坂幸太郎の最新作。漫画雑誌モーニングで連載された 作品です。「魔王」の続編にあたりますが、それほど関連性もな いので、単独でも楽しめると思います(世界観は似ていますので きらいだった人には不向きなかも)。 ちょっと未来の日本を舞台に、主人公・岡本猛の公私ともにあま りに不幸なな物語が展開されます。彼は、仕事上のトラブルから 事件に巻き込まれていきますが、「検索から、監視が始まる。」 の帯の通り、キーワードは”検索”。なんでもググる現代に対する 著者の警告とも言える監視社会が考えさせられます。 怖くて”播磨崎中学校 安藤商会”とはググれない人もいるかも。 社会問題は置いておいても、エンターテイメントとしても面白い です。ただ、「ゴールデンスランバー」とは違って、最後の爽快 感がない(わざとだと思います)ので、星4つとしました。 | ||||
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伊坂作品の中では総じて評価が低いようだが、そんなことはない。むしろ上位に入る作品だと思う。彼の作品を読み始めるといつも、彼独特の文章のせいか、ああまた同じような登場人物が同じように語り合っている、と思って少しげんなりしてしまうのだが、それでも最後まで面白く読ませる技量は特筆に値する。この作品では、その「伊坂節」が特に鼻につく。要するに物語に溶け込んでいないのだ。「魔王」のときにも思ったが、このテーマは「伊坂節」に合っていないと思う。しかし気になる点はそれだけ。物語自体はとても面白い。「伊坂節」がもっと熟成されるだろう10年後に、もう一度このテーマで書いてもらいたい。大傑作になるのではなかろうか。 | ||||
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巨大な組織の中では、人間はひとつの部品に過ぎない。人間らしい感情を 持つこともなく、ただ黙々と与えられた仕事をこなしていく。いつか世の中が こんなふうに変わってしまうのではないか?いや、もうすでに変わり始めて いるのではないだろうか?また、何かを存続させるために都合のいい「事実」を 作りあげ、人々にそれを信じさせているのではないだろうか?絶対にそんな ことはない!と言い切れないところに怖さがある。「ゴールデンスランバー」 読んだときに感じた、得体の知れない巨大な何かの存在を、この作品でも 感じた。ただ「ゴールデンスランバー」では巨大なものに対する無力感を 感じたが、この作品ではわずかながら希望が感じられた。 登場人物の語る言葉の言い回し、ストーリーの展開、テーマ、どれを取っても 伊坂幸太郎らしい作品だと思う。だが、一歩間違えば、どの作品も似たような 感じになってしまう危険性もあるような気がする。ワンパターンではない作品を 期待したい。 | ||||
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