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モダンタイムス
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【この小説が収録されている参考書籍】
モダンタイムスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 121~140 7/11ページ
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他の評者の方が書かれているとおり、魔王の続編的作品。昔読んだ同書を思い出しながら読んだ。 他に監視社会を元にしたゴールデンスランバー (新潮文庫)や上記書物より、舞台は近未来的になっている。2050年以降? ガジェット的に「未来」が顔を覗かせる。 主人公が勤める情報システム会社の状態が、現状のそれと変わっていないのが可笑しく、悲しい。 本書のメインストーリーである社会のシステム化、管理化においては、国家元首も一介の民草もその部品であることには変わりがない、それを担保しているのがネットワークであるという認識は共感する(オーウェル+モダンタイムス)。 伏線のはり方とその解消はさすがだが、他の著者の作品と比較すると最後の「大団円」が弱いように思う。これは、「敵」の存在があまりに大きく、とらえどころがないため、仕方が無いのではあるが。(それに対し、本書も含め、筆者は筆者なりの結論を出してはいる) 現実に、ネットを使った管理社会化は着々と進み、コンピュータネットワークは勿論、「犯罪防止・犯人検挙」の名目で多くの監視カメラが備え付けられつつある。GPSなど完全に生活の一部になっているが、あれこそ「管理社会」の最大の勝利ではないだろうか? 逃げるか?戦うか?取り込まれるか? 願わくば、管理社会を泳ぎきるだけのリテラシーを持ちたいと評者はかすかな希望を持っている.... | ||||
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初出はモーニング2007年18号〜2008年26号。2008年10月16日リリース。ぼくは幸せにもオリジナルに作者のサイン入り・落款入りを手に入れた。 作家になる前はSEをしていたという伊坂幸太郎の『過去』を生かしての作品になっている。つまりプログラムが分かる人間が読むと随所に響く。LZH圧縮が出てきて、ふーむ、やるな、と思った。LZHがここで出てきてzipやsitでないことのおしゃれさが芥川・直木賞の審査員に解るとは思えない。既に表現の多様性が従来の文学のキャパシティを超えているんだな、と痛感した。 これで現時点の伊坂幸太郎作品を全部読了したのだが、正直な気持ちを書くと、はっきり言って最近の作品は、未消化・未計画のまま世に出ていると思う。苦言を言うようだが、もう少し貯めて出すべきだろう。時間軸をずらしながら並列的に展開させるストーリーが超一流。台詞が超一流であるだけに手抜き・息抜きは極めて残念だ。そして『超能力』とかSFを書いて欲しくない。それが伊坂幸太郎の目指すべき方向性だと、言い切りたい。 | ||||
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ハードカバーで発売当初読みましたが、文庫で再読しましたが、 終盤で初めて読んだときよりも大きな衝撃を受けました。 読み比べると作者の伝えたいことが何なのか そして、小説におけるストーリーの有り方に対するスタンスが際立つ仕上がりになっています。 一度読んでいる方にもぜひぜひ読んでいただきたい作品です。 | ||||
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伊坂幸太郎はとにかく台詞回しが上手い!数々の付箋が張り巡らされ、最後には「あ〜!ここで繋がったか〜!!」と気持ち良い爽快感に満たされる。登場人物も個性豊かで魅力的。しかしその個性豊かな人物の一人、主人公の妻、であるが、主人公のこの妻に対しての気持ちが上手く理解出来ないのがやや残念。なぜあのような目に合わさられてもなお、彼女を信じ強く求めるのか・・。彼女のまっすぐながらも女性として魅惑的な部分がそうされるのかとも思うが、「安心感」のない人間を心から愛せるものなのか・・?? この作品は他の伊坂幸太郎作品とは少し違うようで、最後の「スッキリ!!!」感はない。その点ではゴールデンスランバーと同じで、「そうかそういう仕組みなんだな」と大きな力になっとくする、といった読後感。個人的には「スッキリ!!やられた!!」という方が伊坂幸太郎の作品としては好きなのであるが・・ 今回の作品では実在する人物の同姓同名の登場人物が何人か出てくる。そのアイデアは大変面白いが,少し違和感があり、さらっと頭に入ってこないのも事実。 | ||||
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伏線に次ぐ伏線。 伊坂幸太郎の真骨頂が出ています。 少しづつ判明していく事実。 そしてそれがどうにも出来ない事実・・・。 その中で主人公達が出す判断には、割り切った気持ちよさを感じます。 テーマや内容としては少し重い話でも、痛快で爽快な話にしてしまうのは 伊坂幸太郎の素晴らしさではないでしょうか。 チャップリンの「モダンタイムス」の題が本書にぴったりだと感じます。 本書のキーワードの一つになってる「勇気」。 この大事さを痛感し、そして一歩踏み出す勢いと、その先にある自由を本書の中に見出せます。 前作「魔王」の登場人物も多く出演し、懐かしさもこみあげ、再度「魔王」が読みたくなりました。 楽しく考えさせられながら読める本です。 ドキドキハラハラもあり、長編ではありますが、 サクサク読んでいけると思います、是非一読頂けたらと思います。 | ||||
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考えろ考えろ 伊坂幸太郎が確かにSEだったことがはっきりわかります。 世の中のシステムについて深く、けどあっさりと 真骨頂である独特のユニークさを加えながら解釈をします。 俺は「魔王」が好きだったのでこの作品最高に面白かった! かなり長い作品ですが、3〜4日で読みきってしまいましたよ。 | ||||
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人は皆、システムの一部だし、物語の主人公じゃない。この小説で悲しいくらい思い知らされる。が、私が気になったのは、渡辺拓海が巨大な陰謀と闘う最中で見出だしたアイデンティティーだ。ネタバレは防ぐが、期待していたものが無かったぶん、それはより際立つ。作者が言いたかったことは、むしろこっちなんじゃないかな、と思うくらいである。 | ||||
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てっきり監視社会的なものでネットの怖さなどを 主題にしていると思っていましたが、読んでみると全く違います。 社会を「仕組み」「そうなっている」ものと表現し、それがこの作品のテーマ。 どうやら大きな何かが何かを動かしている。 どうやら大きな何かが全てを操っているのではないか。 その大きな何かとは何か。主人公たちは巻き込まれながら、探求していく。 このようにボヤっとした対象を相手に話は展開していく。 前半は少し期待外れであったが、(登場人物名に異和感があったこともあるだろうけど。。) 後半にかけて面白くなってくる作品でした。 また「魔王」は事前に必読であると私は思います。 「魔王」において主人公たちが「こうありたい」としていたメッセージが、 本作においても感じることができます。 そういった意味では「魔王」を読んだ方は確実必読です。 | ||||
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評価の大きく分かれる作品だと思う。伊坂ファンの間でも、分かれるだろう。 伊坂氏によると、本書はゴールデンスランバー (新潮文庫)と同時期に書いた本だ。この2冊は異なるアプローチで書いて見ようと思ったらしい。本人としては、モダンタイムスの方が“集大成”という認識でいたが、世間の評判は逆で、ゴールデンスランバーの方が上だったようだ。(参考:IN★POCKET 2011年10月号) 確かに本書は、伊坂幸太郎“らしい作品”というわけではない。 何となくスッキリしない、もどかしさのようなものも感じる。 ちなみに、本書は文庫化するにあたり、かなり手が加えられている。私はハードカバーの新刊で本書を読んだが、まぁ3年という時間の流れもあり、記憶もほど良く失われ、文庫も抵抗なく読めた。 抵抗なく?いや、面白かった。 感想としては、ハードカバーを読んだ時よりも、文庫の方が面白く感じた。 それは単純に加筆があったからというわけではなく、自分の内面の変化が理由だと思う。正直にいうと、ハードカバーで読んだ時は、つまらないと感じ、少しがっかりした。 本を読み返すと、得てして新しい発見があったりする。本は読む時期、読む年齢によって変わる。本書は加筆があるだけに、1度ハードカバーを読んだという人にもお勧めしておきたい。 ただし、やはり万人に受けるタイプの小説ではないと思う。伊坂氏の実験的な小説、くらいに思って読むのがちょうどいいと思う。(実際は、伊坂氏の本質的な本だと思うが) | ||||
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「五千人」ではなく「五千万人」ではないでしょうか。 | ||||
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この作品は、「魔王」の続編となっています。 私は何も知らずに先に「モダンタイムス」を読んでしまい、その後に「魔王」を読みました。 もちろん、単独の作品としても十分に読めます。 でも、やはり「魔王」「モダンタイムス」の順で読むほうが、登場人物の性格形成など理解しやすいかと思います。 「魔王」だけだと完結しきっていない感があり、もやもやしますが、続けて読むときちんと完結したなと思えるでしょう。 ただ、この作品はストーリーを楽しむという意味においては、やや物足りないかもしれません。 作者のメッセージがこめられた作品だと思うので、それをどう受け取るかによって、この作品の評価が分かれるところでしょう。 | ||||
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この作品は、「魔王」の続編となっています。 私は何も知らずに先に「モダンタイムス」を読んでしまい、その後に「魔王」を読みました。 もちろん、単独の作品としても十分に読めます。 でも、やはり「魔王」「モダンタイムス」の順で読むほうが、登場人物の性格形成など理解しやすいかと思います。 「魔王」だけだと完結しきっていない感があり、もやもやしますが、続けて読むときちんと完結したなと思えるでしょう。 ただ、この作品はストーリーを楽しむという意味においては、やや物足りないかもしれません。 作者のメッセージがこめられた作品だと思うので、それをどう受け取るかによって、この作品の評価が分かれるところ。 | ||||
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冒頭からぐいぐいと作品世界に引き込まれて行く、力強さのある作品。 悪までもシステムであり、個人の良心や悪意もそこにはないという理論には感服する。 近未来小説としての切り口としては決して斬新さはないのだけれども、さすがの伊坂作品。 個性的なキャラクタ−や語り口で、飽きずに読ませる。 もう少し短くまとめられたのでは?とも思うのだが、連載小説ということもあり事情があったのかも知れない。 ”魔王”とセットで読むことで、双方に深みができ、個性や思考を削り取られ、人がシステムに取り込まれてゆく、新しい形の”全体主義”に進む社会の恐怖が説得力を持って語られる。 若い世代に読んでもらいたい作品である。 | ||||
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あるシステムの開発に携わった人々が失踪を遂げる… 突拍子もない話と思いきや、後半に入り「現実にありそうだなぁ…」と考えてしまいました。 (そもそもの前提となる「魔王」での設定がありえないことではありますが) 魔王の続編ではありますが、話としてはまったくの別物と言ってよいと思います。 魔王は中途半端に終わった感がありましたが、こちらはそれよりも締まった感があります。 魔王の設定のみ引き継いだ物語といった感じで、魔王を読んでいなくても問題ありませんが、読んでいれば散りばめられた背景も楽しむことができます。 個人的には、伊坂作品ではわりと好きなほうです。 | ||||
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あるシステムの開発に携わった人々が失踪を遂げる… 都市伝説のような話しですが、都市伝説で終わらせず、その裏側についての着眼点が面白いと思います。 魔王の続編ではありますが、話としてはまったくの別物と言ってよいと思います。 魔王の設定のみ引き継いだ物語といった感じで、魔王を読んでいなくても問題ありませんが、読んでいれば散りばめられた背景も楽しむことができます。 個人的には、伊坂作品ではわりと好きなほうです。 | ||||
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「魔王」の続編といえば続編。 「ゴールデンスランバー」と同じテーマの作品。 「ゴールデンスランバー」よりは漫画チックに展開されていくが、知らない間に システムの中で動かされていること、大切なことは何一つ知らされていないこと に怖さを感じる。以前だったら、「中国や北朝鮮の話か?」、「将来こんな世界 になったら怖いな。」程度だったろうが、福島原発の事故の後ではシャレになら ない。 謎めいたストーリー展開は、伊坂作品の中でも秀逸の部類に入ると思う。 ただ、やや無理やりとも思える後半のまとめ方は、伊坂作品の中では駄作の部類 に入ってしまうのが残念。 読んでいて感じた違和感は、書き下ろしではなく、56回に分けて連載していたも のと判明。やっぱり全体のスムーズな流れを考えると書き下ろしの方が良い。 当たり前だけれど。 蛇足だが、最初の方では“ひどい”と思った奥さんのキャラクターも、最後の方 では“愛らしい”と感じてしまうのも面白い。 | ||||
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本作は「魔王」の続編になります。 数十年先の未来を舞台に書いているのに、それほど未来を感じない。 「検索から監視が始まる」 とありますが、すでにやられていそうですし、、、。 とはいえ、伊坂ワールドは健在なので、小説としては楽しめました。 | ||||
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・一般市民が巨大な力の策謀に巻き込まれる。 ・しかし、巨大な力の正体は最後まで明らかにされない。 という点がゴールデンスランバーと共通している。 伊坂氏本人が言うところの「第2期」を象徴する作品である。 最後に謎がすべて解ける的な作品でないため、そういうものを期待する人には不評であろう。 前半ははっきり言って退屈であったが、中盤以降、主人公の周辺にいる人物が次々と事件に巻き込まれていくあたりから 一気に読み進めてしまった。 「監視社会の怖さ」みたいなものがテーマなのだろうが、それを気にしなくても純粋にエンターテイメントとして楽しめる小説だと思う。 | ||||
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・一般市民が巨大な力の策謀に巻き込まれる。 ・しかし、巨大な力の正体は最後まで明らかにされない。 という点がゴールデンスランバーと共通している。 伊坂氏本人が言うところの「第2期」を象徴する作品である。 最後に謎がすべて解ける的な作品でないため、そういうものを期待する人には不評であろう。 前半ははっきり言って退屈であったが、中盤以降、主人公の周辺にいる人物が次々と事件に巻き込まれていくあたりから 一気に読み進めてしまった。 「監視社会の怖さ」みたいなものがテーマなのだろうが、それを気にしなくても純粋にエンターテイメントとして楽しめる小説だと思う。 | ||||
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魔王の続編という事で期待していました。 そこで残された謎が明らかになるのだろうと。 でも中途半端でした。 前半はテンポも良く、社会情勢や時代背景がある種の台詞で匂わせてあり、この辺は楽しめると思います。 アクションシーンも、思わず眉根を寄せしまう拷問の描写も良かったと思います。 キャラ設定にしても渡辺や大石、五反田に佳代子とイイキャラ揃いです。 それでも、魔王で放り投げた謎をこんな感じで解決とは…。 素晴らしいアクションシーン。愉快なキャラクター達。描写を呼び起こさせる台詞。これだけのモノを持ち合わせる伊坂さんなら、もっと凄いラストをプレゼントしてくれると思ってたので少し残念でした。 気障な体言止めご容赦下さい。 | ||||
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