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(短編集)

蛇行する月



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【この小説が収録されている参考書籍】
蛇行する月
蛇行する月 (双葉文庫)

蛇行する月の評価: 4.44/5点 レビュー 48件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41~48 3/3ページ
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No.8:
(5pt)

生命の儚さと、繋がり行く生命の不思議

儚いものなのに、運命の悪戯かのように繋がり行く人間の想い。
幾つかの想いが、時の流れを辿りながらひとつの物語に仕上がって行くのは、絶妙である。
蛇行する月Amazon書評・レビュー:蛇行する月より
457523835X
No.7:
(4pt)

怖い恋愛小説

高校生のころ、ほとんどが女子ばかりという、クラブに所属していた。そしてある種の女の子の怖さを認識したのだと思う。
この小説を読んでいると、女の子の怖さを思い出してしまうのでした。
蛇行する月Amazon書評・レビュー:蛇行する月より
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No.6:
(4pt)

幸せの定義。

釧路湿原で高校時代を過ごした女子たちとその関係者の、
それぞれの人生を時系列を飛ばしながら描いた作品。

生まれ育った環境は似ていながらも、みんな幸せを
つかもうと、もがき苦しみながら生きていく。

同級生順子の駆け落ちを軸に、女のプライド、情欲、
意地、他人との比較など、深い心情の描き方が白眉。

そこには理想がありながらも、どこかで目先の安らぎに
逃げ、妥協を繰り返し、鎖でつながれたような現実に
甘んじている女性たち。

無謀な駆け落ちをし、極貧な環境ながらも子育てしながら
必死で自らの幸せをつかもうと邁進する順子を、どこかで
馬鹿にしながらもうらやむ同級生たちの哀切が響いてくる。

避妊具の中には男の一生懸命が詰まっている。
うんざりという言葉は漢字でどう書くのか? そもそも
当てる漢字があるのか?
この人の汗、気にならない。
ポケットに穴が開いたら、繕わずに、その穴より大きなものしか
ポケットに入れない。
リモコンの電池が切れても1週間そのまま。

こんな表現が心の機微を訴えかけてくる・・・。

環境や条件や健康やお金や将来や希望。
それぞれ大切なのだけれど、、自分の気持ちの持ちよう次第で
幸せになれるのか・・・。

一番大事なのは、自分にとっての幸せを常に考えながら、
平穏で寝食たる日常に感謝しつつ、いくつになっても前向きに
生き抜く強さを持つことなのではないだろうか・・・。

悲しさとわずかな晴れやかさを、切なさで包んだ秀作であった。
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No.5:
(5pt)

人生ってなんだろう

自分の人生は自分自身で引き受けるしかない
それは分かっているけれど、自分は自分自身の人生を真っ正面からうけとめているだろうか
自分の人生をちゃんと引き受けている人は、それだけで幸せなのだろう
そんなことを感じさせてくれる内容でした
反省しなくっちゃ
蛇行する月Amazon書評・レビュー:蛇行する月より
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No.4:
(5pt)

幸せとは何かを考えさせられる優れた小説

小説やノンフィクション作品を読む理由の1つは、
自分の知らない、他人の人生を知ることにあると思う。
この作品は小説だから、もちろんフィクションなのだが、
実際に存在しているかのようなリアリティがある。

妻のいる男と駆け落ちした一人の女性をめぐる人々の話なのだが、
それぞれにとって幸せとは何なのか、ということを深く考えさせられる。
「幸せとは何か」ということをうるさく提示せずに、
読者に考えさせるというのは、本当に力量のいることだと思う。
最近の小説でこれほど考えさせられたのは記憶にない。

幸せというものは、他人の評価ではなく、
自分の考えによるものということが、嫌味にならず伝わってくる傑作である。
蛇行する月Amazon書評・レビュー:蛇行する月より
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No.3:
(5pt)

泣ける

幸せって何だろう?って、考えさせられました。
この作家さんを好きになった。
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No.2:
(4pt)

切ない!人間愛!

普通、連作短編は(登場人物は同じでも)それ1編1編で完結的になっているものと思うが、
本作は正直、第1章はいまいちで、読むのを止めようとも思った、
(いろいろが詰め込みすぎなのかも)が、
読んでいくにつれ、実は連作でもなくて、
須賀順子の生きざまをいろんな角度からあぶりだしているような作品だった!
読後感が明るいものを第一等とする小生は、星ひとつ減じたが、
夫・息子・母・友人に素直な笑顔を見せる順子の人間愛は、とても切なく深い!
とても良かったし、直木賞の「ホテルローヤル」より良かった!
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No.1:
(5pt)

心の奥を温める本

桜木紫乃さんの単行本は全て読んでいるが、その全てが非常に高い水準にある。
本作も然り。
痛みを抱えながらも寄りかからずに生きる人間たち、愛そのものを描くのではなく、
愛のその先にあるものを常に描いているようにも思う。
筆者の目線の鋭さで選ばれる言葉達に、いつもハッとさせられる。
筆者は、常に真摯に文学に、言葉に向き合い、一切をごまかさないものを常に目指しているように思う。
痛みとぬくもり。私は、桜木さんの著作で、いつも両方を感じることになる。
心ある人ならば、必ず何かが残る、やはり本作品も、そんな一冊。
蛇行する月Amazon書評・レビュー:蛇行する月より
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