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(短編小説)
赤い密室: 名探偵・星影龍三全集1
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赤い密室: 名探偵・星影龍三全集1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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普通でした。 | ||||
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思っていた以上に、きれいな状態の本でした。 | ||||
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息子に頼まれて購入しました!安くて満足したみたいです!沢山読書をするので、中古で十分です! | ||||
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鮎川哲也の創造した2大探偵、鬼貫警部と星影龍三。これはその内の星影龍三の中、短編集で、「青い密室」とで全作が収録された、ファンにはたまらない内容となっている。星影物はほとんどが短編でその理由として、事件のほとんどが密室、不可能犯罪であることと、あまりの超人探偵ぶりで一気に解決させてしまうキャラクターからだと思われる。現に長編3作品では、事件のほんとの最後しか登場しない。 この星影龍三なる人物、超キザで他人のことを平気でバカ呼ばわりする実に嫌味のある人格に描かれているが、これは著者がワザとしたことで、寡黙で人情派の鬼貫警部との対比を際立たせる為だと思われる。しかし、最初は馴染まないキャラだと思っていても何作か読んでいる内に、感覚が麻痺してしまい、いつの間にかドップリとはまっていることに気が付くのである。 この本の肝はなんといっても、「呪縛再現」であろう。ある機関紙に一回だけ掲載された幻の作品で、そのコピーが一部のマニアの間を流通していただけという、正に幻だった作品である。鮎川の傑作「リラ壮事件」と「憎悪の化石」の基になったことと、鬼貫と星影が競演していることでもファン、マニアなら必読の作品である。その他お奨め「赤い密室」「白い密室」「薔薇荘事件」「道化師の檻」「朱の絶筆」等。 デビューから一貫して本格を貫いた鮎川の星影物(傑作と駄作の差が烈しいが・・・)の全集ということで、ファン、マニア以外でも興味のある方のご一読を願いたい。 | ||||
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星影龍三は、正体がよく分からない探偵である。 長編では「りら荘事件」と「朱の絶筆」に登場するが、そのあまりの名探偵ぶりのため、登場から事件の解決までが非常に短い。 長編では、主役であるはずの彼が登場しない場面がえんえんと続くため、活躍の場はほとんど短編になってしまうことになる。 まあ、これは天才型名探偵の宿命であり、だから多くの長編に登場する金田一某とか神津某などは、実は凡人探偵だったのだ。 まあ、そのあたりは、作者側の事情がいろいろとあったとは思うが。 さて、本書はそんな星影探偵ものの短編全集であり、もう一冊の「青い密室」とペアになっている。 名探偵星影龍三と密室は、不思議と相性が良い。 それは、ミステリ最大の不可能犯罪が密室であるからだと思う。 あまりにも人間味が薄く、存在感に乏しいこの名探偵の好き嫌いは、かなりはっきりしている。 しかし、それと作品の面白さというのは、別次元の話しだ。 たとえどんなに探偵が嫌なやつだったり、鼻つまみものだったりであっても、それがミステリとしての作品の質の高さを損なうことはないはずだ。 そういう意味では、本シリーズに収録された著者の作品は、ミステリとしての質は最高である。 だから、探偵薬の好き嫌いにかかわらず、本格ミステリ好きには絶対のオススメである。 そして、これだけまとめて星影ものを読んでしまえば、もう星影に対する感覚は麻痺してくるだろう。 だから、純粋にミステリとして作品を楽しめるだろう。 そんな中でも「赤い密室」は、さまざまなアンソロジーに収録されているように、密室ものの傑作である。 物理的なトリックと心理的なトリックの組み合わせの妙は、まさに著者の独壇場である。 | ||||
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本書は、不可能犯罪を中心に、6つの中・短編が収録された、珠玉の作品集です。【赤い密室】ミステリを読み始めて30年以上経つのに、この作品を読んでいなかったとは情けない限り。今更ながら、多くの人が認める「密室殺人の傑作」に出逢えて、本当に幸せです。密閉された解剖室で発見された女性のバラバラ死体を巡る、本作品は、既読の密室ミステリの記憶を元に、推理しながら読みましたが、どんな仮説を立てても、行き詰まってしまうのでした。名探偵、星影龍三の推理のくだりでは、その着想の見事さに膝を打たざるを得ませんでした。生涯、この作品のことを忘れはしないでしょう。【呪縛再現】前半は、「限られた容疑者からの犯人当て」、後半は「アリバイ崩し」が楽しめるという、密度の濃い中編。本編をもとに、二大長編「りら荘事件」と「憎悪の化石」が書かれたというのだから、濃密なのは当然か。ただ、両長編を未読の方は、本編を先に読むかどうか、注意が必要と思われます。本作品は、私的な機関誌に掲載されたのみで、マニアの間でコピーが流通していたという、幻の傑作とのこと。【道化師の檻】音楽ホールを持つ「不二見荘」の浴室で発見された女性の死体。犯行に及んだと思われるピエロ姿の人物が、現場から消失してしまうという不可能犯罪を扱った本編は、そのトリックの発想が見事。「赤い密室」と肩を並べる傑作。【黄色い悪魔】脅迫状を受け取っていたストリッパーが、自宅の浴室内で死体で発見された。浴室という「密室」を扱った作品。「黄色い悪魔」とは?【消えた奇術師】銃を放ち、団員の女性を殺したと目された奇術師が、二階の楽屋から忽然と消えてしまう…。「人体消失」の謎。【妖塔記】エレベータに閉じ込められたインド人が忽然と消え失せる、これも「人体消失」を扱った作品。不幸を招くという「謎の宝石」が、物語に花を添えています。 | ||||
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鮎川哲也はまずプロットをまとめた短編なり中編なりを発表した後長篇に書き伸ばすことが多かったのですがそれらは長篇が上梓された後は殆ど失われた物となっていましたそれを発掘したのがこの本です「リラ荘殺人事件」の原型「呪縛再現」はこれまではどの本にも掲載されることがなく幻の作品と呼ばれていた物です大筋は変わりませんがこちらでは星影龍三がちゃんと謎を解きます | ||||
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