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橋を渡る
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橋を渡るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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吉田修一さんは日々の生活の中の人々の心の機微を描くのがすごくうまい作家だと思う。 私は過去の作品を色々と読んできたし、多くの作品のファンでもあります。今作品もそういった登場人物に心の機微を描いていると感じるシーンは多かった。 しかし、構成がひどいと思う。これは正直大失敗ではないかと一人の読者としても思う。 編集者という仕事が存在することや、なんとなくどういう仕事をしているのかということはぼんやりと知っている。 この作品を上梓するのに当たって、そういった編集者の方々は何も思わなかったのだろうか。 吉田修一さんの作品の中で、「怒り」に物足りなさを感じ、「日曜日たち」が好きな人は私と同じように感じるかもしれない。 うーん。。。 そして、結局このもやもやを突き詰めていって浮かんできたのはこの投稿の表題の文章だった。 | ||||
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読者を引きこむ、以前の吉田修一作品の切れがないです、やわやわな感じ 日常生活の描写が事細かに書いてあるの文章が殆どであることと、 最近話題になったニュース記事の引用が各所に散りばめられ。 とにかく途中で読むのが苦痛になりました。 この小説がどのように終わるのかを最後まで引っ張っていけない展開があります。 彼の以前の引力はとこにいったのかしら・・ | ||||
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一貫したストーリーを強引に書いている印象。全般的に面白みがなく、しらけるような展開で読者をおきざりにしている。 | ||||
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春、夏、秋と描かれた一見関係のない話が、冬でどうつながっていくのか楽しみに読んだのだが、まさかの展開、まさかのつながり方で最後まで目が離せなかった。 生殖医療の研究という話から、ここまで話を広げる著者の創造力は素晴らしいと思った。 1つ1つの話の中でも主人公のモヤモヤした気持ちが伝わってきて、その後どうなったのだろうと思っていたが、エピローグまでしっかりと楽しめた。 | ||||
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ネタばれになるので詳しくは書きませんが 後半の展開は、スピルバーグの映画「AI」の失敗と同じ。 各キャラクターはいつもの吉田修一の上手さで楽しめるが・・・ そりゃないだろう!というオチ。 淡々とした収束の方が、よっぽど余韻があったと思う。 吉田修一が奇をてらい過ぎた感が否めない。 | ||||
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一見無関係な複数の話が、最後にどこかでまとまるのだろうとは思ってましたが、まさかこんな形でまとまるとは思ってもみませんでした。 一つ一つのエピソードも、日常の中にちょっとした違和感を挟みつつ、全体的には静かに進行していくのですが、それぞれちゃんと読ませてもらえるので、最後の驚きの展開が生きてくるのでしょう。 こんな話も書けるんですね。著者の作品としては横道世之介や産業スパイものが好きですが、それともまた違うテイストながら(ちょっと似てるかもですが)読ませる実力はさすがだと思いました。 | ||||
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ある意味、吉田修一の作品の中で一番好きかもしれません。 元々、彼の作品の"何人か主人公を描き、読み進めていくうちに段々とそのつながりがわかってくる"という書き方が好きでファンになったので、原点回帰をこの作品でしてくれたのは嬉しい限りでした。みなさんにお願いしたいのは、とにかく最後まで読んで欲しいということです。そうすれば、私のタイトルの意味もわかると思います! | ||||
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ザワザワと足元からからみとられていくような、この先 生きていてもいいことがあるのだろうかといういいしれぬ不安に襲われるような、何とも恐い小説だった。そして我が身を振り返る、今なら間に合うのか…そのフレーズが核であろうか | ||||
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退屈。退屈。退屈。それに尽きた。素晴らしい作品を書く吉田修一と、訳のわからない作品を書く吉田修一がいて、2人別人としか思えない。 | ||||
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扱う話が薄っぺらく感じた。また筆者独特の比喩がくどくて鼻について話に集中できない。登場人物に全く魅力を感じられないダメ人間のオンパレードで共感できませんでした。ラストもなんだか話が飛びすぎて話を終わらせられなくなってSFに逃げた印象。 あくまで私的な感想です。 | ||||
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この題名はどんな意味を持つのだろうか。 この「橋」は、どの「橋」なんだろう。 渡るとは、どこからどこに渡るのだろう。 正義はすべてにまさるのか。 事実を事実ではなくすことは簡単だ。 黙っていること。 知らなかったふりをすること。 気づかないふりをすること。 科学の進歩は幸福に結びつくのか。 現代のニュースを織り込み綴られている春、夏、秋の項。 急展開の冬の項。とても考えさせられた。 そして、エピローグ。 とにかくひきこまれた。作家の力と思いを感じた。 一気読みで、真夜中読み切った。 この本を映画化とかドラマ化とかするのは、難しいだろうなあと思った。 もう一度、じっくり読みます。 | ||||
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本書については、何を述べてもネタバレになりそうなのでよしますが、昼過ぎから読み始めて、たった今読み終わりました。309頁から一気呵成に物語が動き始め、吉田修一流の見事な逃亡劇、そして「橋」を渡ることの含意に驚愕し吹っ飛びました。物語構成の秀逸さが、人それぞれに懸命にそして自由に生きることの賛歌を演出して見事。 登場人物が多いので、最終章では前の部分を読み返しながら、人物関係図を作りつつ味読しました。評者にとっては、間違いなく2016年前半の収穫作の一でした。 | ||||
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はじめは、それぞれの章がどうやって繋がるのか?と思い、ある種の期待を込めて読み進んでいましたが、最後の章は…私はダメです。もう読むのが苦痛でした。 こういう展開は、私にはつまらなかった。すみません、あくまで個人的な感想ですが… | ||||
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えええっ!というまさかの展開に間違いなく驚くことでしょう。 本書は「春ー明良」「夏ー篤子」「秋ー謙一郎」「そして冬」の4部プラス「エピローグ」との構成となっており、第3部まではこれまでの吉田修一らしい物語なのですが、第4部で思わず「なんじゃこりゃあっ!」と叫ばずにはいられないような、吉田修一の新境地ともいうべき場面展開を見せます。 吉田修一の過去の作品にも、個々の章で主役がかわり、それぞれが短編小説のように展開した後、最終章でそれらの物語がつながり一つの長編群像ドラマになるという作品(たとえば「パレード」)はありましたが、本書のようにぶっ飛んだ展開をみせる作品は珍しいのではないでしょうか。 本書の帯には「新次元の群像ドラマ、ここに誕生」とありますが、なるほどそのとおりかもしれません。 というわけで、この驚きを味わうためにはできるだけ前知識なしで読んでいただいた方がいいかと思いますので、詳しい内容については触れずにさわりだけを。 「春ー明良」はビール会社の営業課長新宮明良が主人公。 明良の妻歩美は美術ギャラリーを持っている。 二人の家には学生で甥の孝太郎が居候している。 そこに画家志望のしつこい青年が現れたり、玄関前に誰がおいたか分からない日本酒と米が見つかったりと、次第に不穏な雰囲気が・・・。 歩美は言う。「人間ってさ、自分が間違っていると気づいたとき、すぐにそれを認めて謝るより、どうやったら自分が間違っていなかったことになるか、どうやったら自分が正しいことになるかって考えるところない?」 「夏ー篤子」では都議会議員の妻赤岩篤子が主人公。 東京都議会で女性議員に対し「早く結婚しろ」「子供を産めないのか」という現実にあったセクハラヤジ問題を物語にうまくとりこんだ内容です。 篤子が独り言を言ったり週刊文春本社にクレーム電話をかける場面などは「愛に乱暴」の主人公を彷彿させ、思わず笑ってしまう章でもあります。 そんな篤子が買い物をしたものの中に、なぜか買った覚えのないものが混ざっていて・・・。 「秋ー謙一郎」は結婚間近のフィアンセがいるテレビ局のディレクター里見謙一郎が主人公。 香港の雨傘革命を取材したり、ノーベル平和賞を受賞したマララさんの「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペンでも、世界は変えられる」との有名なスピーチを引用するなど、本章でも現実世界における時事問題がうまく生かされています。 この章は前2章とは違った意外な展開をみせます。 そして第4部の「そして冬」。 凄いです・・・。 | ||||
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