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恩讐の鎮魂曲
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恩讐の鎮魂曲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 41~60 3/4ページ
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御子柴シリーズ3作目。 かつて罪の意識が存在せず、悪い事・忌避感が存在しない心で猟奇殺人を犯した主人公・御子柴に、まともな人間の心である罪の意識と、『償うために弱い者のために戦え。奈落から手を伸ばしているものを救い上げろ』と弁護士へ至らせた恩師・稲見の……その素晴らしくも凄まじい生き様を魅せ付けられました……。 流石としか言い様のない恩師の生き様・そんな恩師を何としても救いたくて奮闘し続ける主人公。 魂の奥底まで引き込まれたこちらも脱力してしまったラスト、思いがけないものに前作同様泣かされました……。 ハラハラドキのサスペンスとしても見事だったし、大まかには同じような体験をした者として、御子柴シリーズ&『ノーマンズランド』は早くも今年のNo.1候補であり、人生のベスト10作にも入る神作品でした! 御子柴シリーズはタイトルも秀逸で、音楽の曲のタイトルのようなセンスですし、今は解散した好きな音楽の曲に『月下の夜想曲』というタイトルがあったなと感慨深くもあり。 総読書5,000冊目という記念を、今年の100冊目&今年の3分の1という切り良い日に、『恩讐の鎮魂曲』で迎える事が出来て本当に良かったです! 次作は関係悪い母親の弁護という事で、感動クオリティは下がりそうな不安もありますが、来月中には読みたいと思います(^-^*)/ | ||||
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このシリーズの過去の2作品に比べると、凄いどんでん返しはないように感じました。(それなりのはありますけど) だからと言って、本作品がイマイチかというと、そんなことはなくどんどん読み進めていきました。え?もう終わりまで来たの?って感じです。 最後の最後で・・・涙で文字が滲んでしまいました。 僕にとっては、考えさせられる作品ではありました。 | ||||
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御子柴シリーズはどんでん返しとセットであるが、今作は1番自然としっくり来るどんでん返しだった。 個人的にはミステリーのどんでん返しは、読者にいかに情報を与えてひっくり返すかがポイントだと思っている。 読者が読み進めても分からない情報でひっくり返されても、それはただの後出しジャンケンにしか感じないからだ。 今作は如何に情報を与えつつ、ひっくり返せるかのバランスが過去作品の中で秀逸だったと感じた。 結末はどうあれ、御子柴の人間臭さを1番感じられ、自然と文書を追う目が滲んでくる作品だった。 多分読者に子供や孫が居るか居ないかで、少し感情移入度は左右されると思う。 ただ、過去作の中で1番面白いのは間違いないので、過去2作を読んでる方は是非読んでもらいたい!と切に願います。 | ||||
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このシリーズは欠かさず読んでいるが、今回は参った。読めば読むほど内容が深まっていく。作者お得意のどんでん返しを期待した自分が恥ずかしいくらい。その一方、読者の?には丁度いい頃合で解説が入る緻密性はいつも通り。あー 久しぶりに良い読書をした。 | ||||
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私達が、誰しも持っているであろう原始的で生々しい負の感情が、様々な場面で引きずり出されます。 自分が助かる為に人を殺すのか、弱者を虐待してしまうのか、復讐の為に人を殺すのか…秘されるべきものがあまりに赤裸々に描かれているせいか、読まずにはいられません。御子柴ワールドに引きずり込まれます。 | ||||
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御子柴シリーズの文庫版を書店で見つけて、早速購入して読みました。 今作も読んでいて飽きさせない、内容の濃い作品になっていると思いました。ただ、一作目、二作目はラストに驚きの展開があって、「おおっ」と思いましたが、今作はそれほどの驚きがありませんでした。 冒頭のエピソードの後、関係者が登場しないな、どうしたのかなと思っていたら、ラストに登場。期待したほどのどんでん返しではなかったと思います。 法律には序列があり、刑法は刑罰を規定する法律の頂点に位置します。その刑法が自ら、刑法より優越すると規定しているのが少年法です。この刑法の自己矛盾が生み出した存在が御子柴であり、今作品は自らの犯した罪に苦しむ御子柴の内面に焦点が当てられています。御子柴の葛藤が丁寧に描かれており、そこが今作の読みどころとなっています。 ただ、ミステリとしては先が読めてしまう展開だと思うので、そこをどうとるかで評価が分かれるのではないかと思いました。 余談となりますが、作中登場するモーツァルトのレクイエム、私も好きで、特にサー・ネヴィル・マリナー指揮の映画『アマデウス』のサウンドトラックが好きです。著者の解釈とはちょっと違った印象を持っていますが。私にとってレクイエムは、地上の音楽から天上の音楽へと昇華された至高の音楽というイメージです。 | ||||
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御子柴さんの気持ちがとても痛かったです。 ラストに「最追憶の夜想曲」に登場した倫子ちゃんのお手紙にも泣けました。 「贖罪の奏鳴曲」から始まり第3弾となる「恩讐の鎮魂曲」ですが、これが一番心に沁みました。 | ||||
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御子柴弁護士シリーズは毎回読んでいますがこれも面白かったです。最後の驚きは大きくありませんが、人物が魅力的なところがこの人の良さだと思います。 | ||||
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シリーズ3作目も面白い。次はどのような、筋書きで、読ませるのか、当分この人から目が離せない。 | ||||
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いつもこのシリーズは深く考えさせられるシリーズだなと思います | ||||
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いゃぁ、面白かった。 3部作の最後なんですね。 でも、この続編も読みたい。 中山七里のどんでん返しも、しっかりありました。 満足度高いです。 読み終わると御子柴ロスですが。 | ||||
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中山七里作品大好きです この作品もついつい一気読みしてしまいます・:*+.(( °ω° ))/.:+ | ||||
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シリーズ3作目にして名実ともにピークを極めた作品。前2作では隠されていた真実も明らかにされ、稲見や御子柴のいびつなキャラクター設定にも違和感なくうべなうことができ、ストーリーに浸ることができる。これが「良い小説」というものです。いわばこれまでの2作が上巻、中巻で、これが下巻という大作。そういう意味では、この本だけをいきなり読んだって興がそがれるだけですよ。きちんと1作目から順序立てて読みましょうね。にしても、「またしても止まらない、どんでん返し!!」という惹句のなんと軽薄で皮相的なことよ。この緻密なストーリーの組み立てを単なる虚仮威しの「どんでん返し」としか表現できない出版サイドにあきれるばかり。それではこの「良い小説」をおとしめるだけだということに気がつかないのですか。それに「初歩的な勘違い」が目につくと威張らんばかりに指摘するレビュアーの質の低さにもうんざりしますね。そういうのを「木を見て森を見ない」というのですよ。 | ||||
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3冊目でようやく主人公の人間らしい感情がみれます。私はとてもとても良い本に出会えたなぁ、と言うのが実感です。 本文より、日本の法律は加害者視点に立っている。それは自分が当事者になると言う想像力が欠如しているからだと。なるほど盲点だった事を指摘されました。。 最後に、事務員の洋子さんが魅力的です。 | ||||
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罪の償い方としては、これが正しいというか潔さがあり「他人」として見るならば拍手喝采ものですが、「身内」としてならば御子柴先生のように苦悩しただろうなと思います。 細部の作り込みについては諸々を知らなければ気にならない程度で許容範囲ではないでしょうか。 ただ、前2作に比べて胸を突くような返しはありません。 とはいえ、シリーズ2作目の終わり方で非常に気になっていた子供と御子柴先生の関係がどうなったか、それがわかっただけでも星5つでした。 | ||||
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弁護士・御子柴シリーズの三作目です。 少年院時代の恩師である稲見が殺人で逮捕、彼の弁護を担当することになります。 二人にしか分からない想い、今回も極上の法廷サスペンスが楽しめます。 1作目、2作目と比べると見劣りしますが、今、一番面白いシリーズですかね。 | ||||
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御子柴シリーズ3作は、ともに大どんでん返しがあり、その度に驚かされたのですが、この「恩讐の鎮魂曲」は、それを越える驚きが何度もあり、同時に感動がありました。読み出すと止まらなくなって寝不足な日が続き、読後も興奮が止まらなかったです。 | ||||
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御子柴弁護士シリーズの第三弾。 今回は御子柴の少年院時代の恩師である稲見教官が犯した殺人の弁護をする。稲見には強い信念があり、それを決して曲げないため、弁護人の御子柴の最大の敵となる。 「償いというのは言葉じゃなくて行動だ。だから懺悔は口にするな。行動で示せ。」 稲見が少年の御子柴に教えていたことを自分自身で実行し続けようとする姿が印象的だった。 また、老人ホームの仲間たちとの約束が印象に残った。どんな人間にとっても、命と金は優先順位の最高位だと思っていたが、お金や命に興味がなくても信頼や矜持は守りたいという考え方は分かるような気がする。 日本の法律や世間というのは加害者に甘く、被害者やその遺族に厳しいのか。それは想像力が欠如しているから。誰も自分が事件の当事者になるとは思っていない。だから、どんな事件が起きても安全地帯の中でしか、ものを考えることができない。 そんな被害者遺族の悲痛な叫び声が聴こえそうな悲しくて切ないミステリ小説だった。 | ||||
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老人介護施設で介護士が入居老人に殺された。老人も殺人を認めている。 その老人が、少年時代に人を殺し、少年院に入っていた時の恩師。今は弁護士となっている主人公が無理やり容疑者老人の弁護を引き受ける。 どう展開していくか?この状況をひっくり返すのはかなり難しいのでは? しかし、不思議なくらいいろいろなところから糸口が出てくる。 さすが、「どんでん返しの名手」といわれる著者。 真っ黒だったオセロが勢いよく真っ白に代わりはじめる! ただ、ラストは少しやり過ぎ感はありました! | ||||
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特別養護老人ホームで起こった殺人事件。被疑者は入所者の男性で、思いがけなくも御子柴の医療少年院時代の恩師。自ら犯行を認めているのだが、それに納得できない御子柴が、無理矢理弁護人をかって出て‥‥というところから話が始まります。 御子柴の調査で次々と明らかになる、ホームの実態、恩師・稲見や他の入所者、職員達の過去。ストーリーの展開もテンポよく、登場人物それぞれのキャラクターもよく表現されていて、あっという間に読了してしまいました。 自身が少年時代に犯した凶悪犯罪のため、弁護士といえど世間から白眼視されている御子柴は、本書の始めの部分では、「他人からよく思われたい」などという気持ちは捨て去ってしまった、感情を押し殺 した人物として描かれていました。しかし、自分の力、法律の力では真の意味で恩師を救うことができなかったことに、深い絶望を感じ、動揺してしまいます。そんな中、以前事件で関わった8歳の女児からの手紙に思わず涙してしまうラストシーンが印象的でした。恩師の弁護を通じて、彼の中になにがしかの変化があったのでしょう。次の御子柴シリーズが楽しみです。 他の方のレビューにありましたが、本書中の初歩的な間違いや勘違い、私は本書では気が付きませんでしたが、以前読んだピアニストの岬先生のシリーズでそういう経験がありました。事件のキーポイントとなるある病気に関して「??」と思うようなことが‥‥。 作品がとても面白く期待が大きいだけに、その点は少々残念に思います。 | ||||
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