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恩讐の鎮魂曲
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恩讐の鎮魂曲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 1~20 1/4ページ
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御子柴礼司シリーズ3作目。これまた面白かった。予期せぬ繋がりが次々と出てくるので、読んでいてびっくりする。最後に倫子からの手紙が出てきた時は、読んでいて涙が出た。それにしても、小笠原夫人の台詞。「自己犠牲、英雄行為、義理人情、滅私奉公。どの言葉を使ってもいいのだけれど、男の人というのはそういう自分の姿に酔うことができるの。」というくだりは、正しいかもしれない。 | ||||
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御子柴(みこしば)が弁護する今回の事件、特別養護老人ホーム〈伯楽園(はくらくえん)〉での殺人事件の様相が違って見えてくる、というか、裏側に潜んでいた真相が立ち上がってくる最終盤の展開に、ぞわぞわっとして怖くなりましたわ。決まり文句みたいで申し訳ないんやけど、「人の心が一等怖い。精神を病んだ人間の心ん中は、ほんま、闇やわ」て、そう思いましたもん。 それと、冒頭で描かれる海難事故の場面が絡まる事件の様相、その構図は、なんや、アガサ・クリスティーの有名なミステリを彷彿させるものがあんなあと、読みながら、ちょっと思いました。本作品は、その名作を主題にした変奏曲みたいな趣があるかも、てなことをですね、読み終えたばかりの今、考えたりしてます。 あと、もうひとつだけ。 あまり詳しくは書けないんやけど、御子柴が初めて〈伯楽園〉を訪れた際に描写されてるあるアイテムが、某人物の秘めた思いと深いところで繋がっていたのが、最終盤で明らかになるくだりがあります。このアイテムの使い方がまた、見事にアガサ・クリスティー的で、「上手いなあ。ぞくっとするわあ」て、惚れ惚れさせられました。 | ||||
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解説者が「中山七里は読者に先読みをさせない物語運びの達人である」と表現しているが、正にそれなのである。私は小説を読む際、読みながら常に、勝手に頭の中で「先」を読んでいます。御子柴シリーズは大どんでん返しではなく、先読みしていても「なるほど」と思わされる…こんな感覚が堪らないです。早速次作を読むとしましょう。 | ||||
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御子柴はかつての恩師を救うことにより過去の贖罪を果たそうとしていたのだと感じた。 また稲見も贖罪の機会を得たいために殉職者になろうとする。 これは二律背反の構造となっており両立はできない。 最終的に前作の登場人物からの手紙により、かつて恩師から言われた「奈落から手を伸ばしているものをすくい上げろ」は実行できており、御子柴の贖罪は間違えてなかったんだと涙。 | ||||
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御子柴弁護士シリーズのなかでも、いちばん心に残る一冊でした。というのも、主要登場人物2人を知ってから3冊目。そして、いままでもこれからも鉄仮面的な御子柴弁護士(だと思うのです)が、今回の裁判と弁護が、彼の琴線に触れるところまで深く沈みこんだからです。 稲見教官が、なぜあそこまで強情に罪を受けたがっていたか。 ここがストーリーの要であり、御子柴弁護士の足を引っ張るところだったとおもうのですが・・・ ストーリーに描かれていない部分にも思いを馳せると、違う理由が浮かんできました。 ストーリーで稲見被告は、少年院の教官として少年達に教えてきたこと(償うべきこと)を自分こそがやるべきという理由で罰を希望していました。 でも私の心に浮かび上がったのが、実子への贖罪。そして、自分のことを父親と信じ護ろうとしてくれてる御子柴に、父親としての自分の理想像を見せたかったのではないのかなと感じられました。 御子柴弁護士が発した「法律で裁かれるほうがよっぽど幸せ」。これは稲見教官に言った言葉ではないですが、稲見被告にしても、実子を救えず、きっとずっと苦しかった。罰してもらえるものなら、罰してほしかったのではないのかなと・・・最後に見せた顔は、やっと苦しみから逃れられる、胸のつかえが取れたホッとした気持ちだったんだと思いました。 そして(御子柴弁護士は意図しないものだったけど)、結果としては、真の意味で依頼人を救った。読んだ直後は違う感想でしたが、一晩立って考えると、じわじわと満たされる読後感でした。 中山七里さんの作品は今回で6冊目でした。 本当に毎回夢中になって読みますが、読んでいる最中、ちょっと気持ちが落ち込むことが多くなり(笑)、次は、もう少し気持ちが軽くなる本で休憩したいと思います。 | ||||
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2作目を読んで次回作どうなるの…?と思いましたが、今作も先が読めない展開で読み応えがありました。 | ||||
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御子柴シリーズの1作品としたら少し物足りなさを感じ、ふつうに面白かったというのが正直なところ。今作では、小説と分かっていても読みながら激しく嫌悪し憤ってしまうような”悪”は鳴りを潜め、むしろ人の善的な思惑や弱さが背景となる、どちらかというと穏やかな話だった。少々スッキリ感乏しく迎えたエンディングだったが、倫子ちゃんの手紙で、なんとか気分よくこの1冊を締めくくることができた。 | ||||
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内容はさておき、本の状態は悪くなかったです。 発送も通常並。 | ||||
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最後までドキドキ。そして感動もあり秀逸です。現代社会の問題を如実に。そして表面のストーリーだけじゃない部分を考えるのが楽しい。 | ||||
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ラストの1ページで涙腺崩壊(T ^ T) 毎度毎度いいモノ読んだなぁという気持ちになる。 | ||||
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今回も絶対無理でしょと言う事案でも、あの手この手と無罪に持ってゆこうする御子柴。 被告人は、御子柴にとって恩師であり、父のような存在の元教官。 しかし元教官は弁護はいらぬ罰してくれと、御子柴の努力を無にする。 事件現場は介護施設。この施設は日常的に虐待があったのですが、辛い話です。この虐待する介護人が色んな因縁のある人で、何とも言えぬ複雑な気持ちになります。 今回も読み応えがあり、面白かったです。 | ||||
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恩師を救い切れずに虚しさ脱力感を抱えて自棄になり掛けていた御子柴礼司先生を救ったのは、自身も大変な境遇の僅か8歳の女の子、倫子ちゃんの手紙でした。御子柴礼司シリーズを順番に読んで来た私は、まるで主人公の御子柴礼司先生に感情移入して凛子ちゃんの手紙に泣けて泣けて仕方が無かったです。作品の中の登場人物である凛子ちゃんですが、どうか幸せに成って欲しいと切実に願って涙が止まらない私です。 | ||||
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介護老人施設での虐待を問題提起してる作品です。稲見教官との強い絆にも胸を打たれました。 | ||||
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シリーズ3冊目なのに、まったく飽きず、次も楽しみです。 今回は、「殺意不在」の証明が、裁判の焦点になっていました。 解説にもあるように、著者は「どんでん返しの帝王」と呼ばれているそうですが、本書も期待を裏切りませんでした。 黒が白になるという単純な返しでなく、灰色のもやもやが、背景から浮かんで、全体をひっくり返す感じです。 ネタバレしたくないので、詳細はかけませんが、すごーく、楽しめました。 | ||||
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サスペンスですが、社会問題も盛り込まれていて、興味深いです。 | ||||
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ドビュッシーシリーズからファンになりました。どれも面白くて、一気に読んでしまいます。 | ||||
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3作目を一気読み。 人の心は難しい。真実は人によって何色にでも変わるもので、御子柴と稲見の気持ちが手にとる様に感じ取れる(それを活字で表現出来る中山さんは天才だなぁ)。 そして、最後の手紙、泣いた。じわぁっと涙が溢れ出た。きっと御子柴の心と自分の心が重なっていたんだと思う。 前2作目も感じた事だが、知らない感じや日本語の使い方が出てきて楽しい。 素晴らしい作家が居てくれて、感謝しかない。 | ||||
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涙が自然に出た。陶器の話が出てくるが法も人間も皆それなんだろう | ||||
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シナリオ構築が秀逸。人間の本質と洞察力、覚悟に生きる登場人物に納得した。この作者の作品を初めて読んだが、しばらく付き合うことにした。 | ||||
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冷静沈着に今まで仕事をしてきた彼が、初めて自分を失いかけながら熱く情に動かされながら翻弄される。贖罪とは何か、自分が生きていく上で課せられるものは何か、それは自分と他人とで違う。その葛藤が暖かく、そして、寂しく描かれている。 | ||||
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