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さよならジュピター
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【この小説が収録されている参考書籍】
さよならジュピターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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火星の氷床に地上絵が見つかるところから、スケールの大きなSFが展開されます。 なぜか数を減らした彗星にまつわる真相、地上絵の伝えるメッセージを中心に据え、周辺に宇宙開発にまつわる政治情勢、宗教問題を配して、重層的に物語が構築されています。 通俗的なところに歩み寄った部分もありますが、読みやすくスケールの大きなSFとして、多くの読者に読まれても良いでしょう。 | ||||
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中学生の頃、初めて読んだ小松左京の小説でした。 当時はとにかく壮大なストーリーに大絶賛だったのですが、最近になって読み返してみると壮大な設定が盛りだくさんで、大風呂敷を広げっぱなしな感が否めませんでした。 木星太陽化計画や宇宙人からの警告、大赤班の中に浮かぶ全長12kmの物体(ジュピター・ゴースト)、ブラックホールの接近、木星爆破作戦などの巨大な要素が上・下二巻では収まりきれず、 それぞれをもっと描いて欲しかったというのが正直な感想です。 ジュピター教団に関しても組織や思想についてもっと詳しく読ませて欲しかったです。ただの自然保護団体では大した勢力にはなりえないのでは・・・? ジュピター・ゴーストの正体は結局何だったのでしょう? あの神秘的な木星の大赤班に、なかなか捕らえられない幽霊がいるのですからねえ、かなり盛り上がるハズの設定なのですが・・・。 当時、かなりワクワクしながら読んでいたのですが、「圧倒的な何か」で時間切れとは・・・。惜しい・・・。 やはり、ジュピターシリーズとして3部作くらいにして欲しかったです。 (希望) 太陽系内に残るメッセージとジュピター・ゴースト、マイクロブラックホールへの対処が完全に繋がれば面白かったのではないでしょうか。 小説は、繋がる前にとにかく時間切れ、という感じでした。 例えばジュピター・ゴーストは生命誕生の鍵(天体衝突などからの盾)である木星を制御するために配置され、 マイクロブラックホールへの対策もプログラムされていたとか。 そうすると、木星とジュピター・ゴーストを造った存在は名実共に「神」なワケですから、ジュピター教団の教義も厚みを増すでしょう。 ジュピター教団はそういった木星とジュピター・ゴーストの存在意義を理解していて、「神とのコンタクトを図るため、そこを聖地として守る宗教」みたいな設定の方が萌えます。 キリスト教のとある宗派の予言などと結びつけても面白いですね。 思い入れがあるからこそ注文をつけたくなります。 なんだかんだ言って小説の方は面白いです。小説の方は。 | ||||
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この作品は傑作だ。SF作家が集結してプロット(あらすじ)を完成。それを小松左京が小説化した。エピソードが多すぎて映画化は不可能だ。作中、ジュピターゴーストのエピソードだけ省略されていたのが唯一の難点。 | ||||
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1980年に公開された同名映画の、映画公開に先立って発表された小説。映画がいまひとつのレベルであったためか、小説作品自体もいまひとつ評価されていない印象があるが(ハードSF自体が最近の流行ではないこともあるかもしれない)、本作は正真正銘のハードSF。20年ぶりに再読したがその印象は変わらず、日本SFを代表する正統なハードSF作品と再認識した。 人類125億人のうち5億人が地球の外で生活しているという22世紀半ばが舞台。火星の氷冠の下からナスカの地上絵に類似した遺跡が発見される。ちょうどその頃、太陽系外縁部の探索に向かった有人探査宇宙船が遭難した・・・。が、それは人類に迫る脅威の警告であった・・・。 木星探査のための大気圏への降下シーン、探査宇宙船の描写といったメインストーリーに関係する描写は当然のことながら、太陽光帆船、月の裏側に設置されたマスドライバー群、ラグランジェポイントのコロニーなど、さりげなく全編にちりばめられ描かれる多数のSF的設定・ギミックにワクワクした。そしてなによりも木星太陽化計画の壮大さは木星や木星周辺に関する描写と相まって本作のバックグラウンドになっている。 携帯電話やEメールがない時代に書かれたにも関らず、それに類似したツールが登場したり、最先端の科学者が触る携帯コンピュータの記憶容量が5ギガバイトだ、と書かれていたり、小道具レベルでの描写をチェックするのも楽しいかもしれない。 宇宙開発をめぐる科学的側面だけではなく、反対派の存在などきちりと描かれているのも好印象な一方で、木星開発を阻止しようとする狂信的グループの描写は、主人公の恋人がそのグループに属しているという設定も含めなじめなかった。 地球に接近するのが大隕石であるという違いはあるが映画「アルマゲドン」「ディープインパクト」、太陽系の宇宙開発を丹念に描いたコミック&アニメの「プラネテス」、毛色は違うが木星&ブラックホールつながりということで宇宙生物の接近に対して木星をブラックホール化するアニメ「トップをねらえ!」あたりが参考図書としてあげておく。 | ||||
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この現場にいられたら、幸せだっただろうなぁ。 映画のDVDが発売され、それを見てしみじみと思った。 ふと気づくと、小説を読んでいなかった。 一気に読んだ。 日本沈没を読んだときのような迫力は感じられなかったが、それにしても、すごかった。 なんだかファーストガンダムって、こんな世界観だよなぁなどと思った。 宇宙移民VS地球にしがみつく人々の対立と、政治。 小松左京に新作を望むのは無理なんだろうか?次は復活の日でも読もうかしら。 | ||||
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映画版のアルマゲドンとかインディペンデンスディとかに感動したあなた……必読です。 太陽圏内にブラックホールが発生したというプロットだけでもぶっとびですよ! 主人公の愛の営みみたいなのは完全に余計ですが、普通に読んで十二分に楽しめる小説です。 ページ数を気にせず一気に読破できることでしょう。 プロットの面白さで勝負する和製SFの真骨頂をお楽しみいただければ、と思います。 | ||||
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